本記事では、2018年の10月にリリースされたHR Techプロダクトをご紹介します。
10月は、どのようなプロダクトが登場しているのでしょうか。12の最新プロダクトをご紹介します。
※HR NOTE編集部による独自調査になります
1. 採用に関わるプロダクト
01
デュアルキャリア支援
スポーツと仕事の両立を支援
セカンドキャリアは長らくスポーツ界の課題とされてきました。その課題の打開策として期待されているのが「デュアルキャリア」の推進です。デュアルキャリアは、スポーツ選手の道を歩み始めた時点から、キャリア形成を開始し、引退まで計画的にキャリアプランを進めていく考え方です。
スポーツ選手を企業が雇用するメリットは3つあります。
- 「体力」「忍耐力」「集中力」があるので、難しい仕事や問題点も解決して、最後までやりきる力がある
- 「真面目」「積極的」「リーダーシップ」があるので、他の社員と切磋琢磨しながら目標を目指すことができる
- コミュニケーション能力が高いため、すぐ職場に馴染むことができる
また、スポーツフィールドはスポーツ選手のキャリア形成と就労をサポートしています。そのため、企業にあったキャリア観のスポーツ選手を紹介してくれます。
02
フルキャストグローバル
初めての外国人雇用も安心の徹底サポート
【サービス説明】
2018年6月に閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針2018」で、単純労働をおこなう外国人労働者を受け入れる政策が盛り込まれました。この政策で、単純労働とされる「介護」「宿泊」「農業」「造船」「建設」の5分野は、国内での就労期間が5年から10年に伸びました。
このように外国人労働者が注目されている中、外国人採用にはコミュニケーションや企業の受け入れ体制などの課題があります。これらの課題を解決するサービスがフルキャストです。
フルキャストの最大の特徴として、サポート体制があげられます。外国人を雇用するとなると、先程もお伝えした通り、多くの課題があります。その課題を一つずつサポートしてくれます。
たとえば、「外国人の受け入れ実績がなく、どうすればいいかわからない」といった企業には、受け入れの手順や注意事項などをレクチャーしてくれます。
03
Connect Job
AIによる企業と求職者のマッチングシステム
【サービス説明】
リクナビ・マイナビなどで応募してくる求職者は「とりあえず申し込む」という興味関心が薄いケースもあるので、企業の採用につながりにくいかもしれません。興味関心が薄い層を面接すると、お互い時間が無駄になる可能性が高いです。自社にとって適切な人材にどれだけ時間とお金を投資できるかが重要になってきます。
Connect Jobでは、AIを活用したマッチングで世界中から自社に適した求職者を見つけ出します。AIによってリストアップされた求職者を面接に招待することも可能です。
また、企業が設定した質問に対して、求職者が応募する際に動画で回答してもらうことも可能です。動画を確認することで、コミュニケーション能力など事前に取得できる求職者情報が増えます。
近年、採用の入り口は多様化しています。少し前まではリクナビ・マイナビでしたが、現在は社員から紹介してもらうリファラル採用などさまざまです。今では、リクナビ・マイナビに掲載しても見てもらえないというケースも多々あります。
また、リクナビ・マイナビ経由で応募され、メールで面接の案内を送ったとしても、求職者はメールが溜まり、メールを見ていないというケースもあります。
そんな中、LINEキャリアは20~30代の若手利用率が90%を超えるLINEアプリに求人を掲載します。企業とのやり取りはすべてLINEでおこなえるので、メッセージが流れてしまうことも少ないです。前日にLINEに面接の再通知が送られるので、無断欠席も防止します。
【サービス説明】
近年、過去に在籍した社員と継続的につながり続け、即戦力人材として出戻ってきてもらう「アルムナイ採用」が注目されています。しかし、退職社員の管理や双方向のコミュニケーションを確立して、退職後も円滑なやり取りをすることは簡単ではありません。
MyRefer Alumniは、退職した元社員をサポーター化してアルムナイ採用、リファラル採用を組み合わせて促進できるクラウドサービスです。
自社だけでは難しかった退職社員の管理を、退職時に該当者の必要情報を登録するだけで簡単に一元管理できるようになり、退職社員ごとにOBイベントの案内などの再応募を促すコンテンツを手軽に配信することができます。
また、退職社員ごとにコンテンツ閲覧、再応募、知人紹介をしたなどの活動データを分析することができ、退職社員が自社にどれくらい興味があるかということを可視化することができます。
06
GROW360採用
独自の指標で守りの採用を可能にする適正検査ツール
【サービス説明】
採用には「攻めの採用」と「守りの採用」があります。攻めの採用とは、優れた人材を的確に採用することで、守りの採用とは、適切でない人材を採用しないことです。
一見、攻めの採用のほうが重要そうですが、不適切人材の採用リスクは、直接的に経営リスクにつながる深刻な問題です。特に中小企業の採用現場では、しっかり吟味できずに採用をしてしまい、後ほど問題化するケースも多く耳にします。
GROW360採用は守りの採用に適した適正検査ツールです。GROW360の特徴は2つあります。
- 使いやすく、AIが学習するので正確性が増す
- SR(リスクの検知)とGP(可能性の検知)を独自の指標で判定
07
Hirehub
複雑な採用情報の管理がこれ一つで簡単に
【サービス説明】
採用活動の情報の管理に悩みを抱えている人事担当者も多いのではないでしょうか。人材紹介会社経由の求職者と面接していたり、求人メディア経由の求職者と面接したりと経路が複雑です。情報の管理が複雑なため、溜まっている情報をうまく活用することができません。
Hirehubでは、この複雑な採用管理を効率化します。Hirehubの特徴は3つあります。
- 複数の人材紹介会社とのやり取りを一元化
- 求人メディアの候補者情報を取り込むことが可能
- 無料自社サイト作成ツール『engage』と連携していて、採用HP作成をサポート
08
ワークスペイシー
空きスペースがタブレットを置くだけで収益化
【サービス説明】
地方で会社説明会をするときは、貸し会議室で実施することが多いでしょう。しかし、ほかの企業も同じことを考えているので、直前に予約しようとすると、予約が取れないケースもあるでしょう。
そのようなときは、ワークスペイシーがおすすめです。ワークスペイシーは企業や飲食店の空きスペースにタブレットを置くだけで、場所を貸すことができます。地方の企業や飲食店などの空いているスペースを使い、会社説明会を開催することもできるでしょう。
2. 働き方改革に関わるプロダクト
09
MITERAS仕事効率化
労働時間と仕事実態の可視化
【サービス説明】
長時間労働が問題視されている昨今。「誰が」「いつ」「どんな仕事をしているか」を把握し、個人の仕事量の調整や人材配置することが重要です。ですが、その責務を上司が一人でおこなうことは、工数にもなりますし、把握した先の仕事量の調整まで実施できないケースもあります。
MITERAS仕事効率化は、「労働時間の乖離把握」と「仕事実態の可視化」の2つの機能で労務の見える化を実現します。
<労働時間の乖離把握機能>
勤怠の申告時間とPCの利用状況に乖離がないか調べ、長時間労働が発生していないかを確認できます。
<仕事実態の可視化機能>
PCの利用状況をを自動でリアルタイムで取得できるので、テレワークなどの遠隔で働いているスタッフの労務内容を把握することができます。
3. 健康管理に関わるプロダクト
10
FairWork pulse
プレゼンティーズムの見える化で従業員の変化を把握する
【サービス説明】
働き方改革の影響もあり、プレゼンティーズムが問題視されています。プレゼンティーズムとは、従業員が心身の健康上の問題により、充分なパフォーマンスが上がらない状態のことです。従業員の生産性の向上は、企業の中で重要な課題とされている今、プレゼンティーズムは大きな問題といえるでしょう。
FairWork pulseは、1分で答えられる従業員アンケートを毎月繰り返すことで、職場の状況やメンタル不調のアラートを継続的に把握します。毎月実施することで、従業員の変化を把握し、プレゼンティーズムを防ぐことができます。
また、臨床心理士などメンタルヘルスの専門家が自由記載項目の仕分けや希望者へのチャットカウンセリングも実施します。
11
HRドック
採用力の見える化でアルバイトを採用
【サービス説明】
夏と冬~春は学生の長期休暇の時期と重なることもあり、求職者の動きが活発になります。企業側としても、夏や冬~春のイベントに向けて、アルバイトを採用したいと考えます。
多くの企業がそう考えている傾向にあるため、企業の採用力が重要になってきます。いかに自社の状態を見極め、長所や弱点を把握し、最適な方法で効率良く採用活動を実施できるかどうかが必須となります。そこで、まずはその第一歩として、少しでも多くの企業様に自社の採用における”健康状態”を客観的に把握してもらうことが重要です。
HRドッグでは、「応募単価、採用単価」「面接率、採用率」の定量結果と「惹きつける力」「集める力」「決める力」「留める力」の4カテゴリーからなる活動結果の大きく分けて2つを可視化することができます。自社の採用力を可視化することによって、採用方法を見直し、採用力を強化します。
提供会社:株式会社ツナグ・ソリューションズ
URL:https://www.tsunagu.co.jp/news/ts/newsrelease/20181001-01.html
12
Workcise
日常の働き方に工夫を加えて健康を管理
【サービス説明】
オフィスワーカーを取り囲む健康問題は「メタボ系」「ロコモ系」「ニューロ系」「パンデ系」の4つです。心身の健康問題は作業効率を低下させ、離職の懸念にもつながります。
日常の働き方に工夫を加えることで、健康管理することができます。たとえば、立って仕事をすることで、消費カロリーが40%増え、メタボ系の予防につながります。
Workciseでは、Workciseを社員に浸透させ健康経営を実現していくプロセスをサポートしています。
※メタボ系…消化器、循環器などの内臓に関わる問題
※ロコモ系…筋肉や骨などの運動器や目、耳鼻といった感覚器の問題
※ニューロ系…気分障害や神経障害などの心に関わる問題
※パンデ系…インフルエンザなど感染によって起こる問題
4. まとめ
いかがでしたでしょうか。
10月は従業員の健康管理に関するサービスが多いように感じました。HRドッグのように、人の健康を管理するのではなく、企業の採用の健康状態を管理するシステムは新しい切り口だなと感じました。
次回は、11月リリースのサービスをご紹介できればと思います。
※HR NOTE編集部による独自のリサーチ結果となります。
※まだ他に2018年10月にリリースされたHR関連のプロダクトがございましたら、こちらまでご連絡いただけますと随時追加してまいります。
【HR NOTE編集部 問い合わせ窓口】:info_hrnote@jinjer.co.jp
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