本記事では、2018年の9月にリリースされたHR Techプロダクトをご紹介します。
今月のHR系プロダクトまとめから、内容を大きくリニューアルしました。HR系のプロダクトのビジネスモデルを視覚で捉え、どのような課題を解決するために生まれ、どのような特徴があるのかをご紹介しています。
各サービスで、企業の重要な資産である「モノ」「カネ」「情報」がどのように循環しているのかを図解しています。これにより、最新のHR Techプロダクトのビジネスモデルに触れていただければ幸いです。
※HR NOTE編集部による独自調査になります
※図解は近藤哲郎氏著作の「ビジネスモデル2.0図鑑」を参考にしています
2018年9月にリリースした、10のHR Techサービスまとめ
01
マメトレ
サボれない継続学習サービス
サービス説明
eラーニングを従業員の育成のために導入している企業は多いでしょう。しかし、導入していても実際に従業員が利用しているでしょうか。eラーニングのあるある問題として、以下の3つがあります。
- そもそもやらない
- 忙しいを理由に続かない
- ぜんぜん覚えていない
これらが要因でeラーニングは育成に効果が出ないケースがあります。
そこで「マメトレ」は、”脳科学+行動心理学×動画活用”で解決しています。脳科学と行動心理学を活用したシステムを利用することで、毎日隙間時間でコツコツ学習することができます。また、動画を活用することで、eラーニングへのハードルも低くなっています。
サービスURL:http://www.mame.training/
02
my sleep
睡眠マネジメントプログラム
サービス説明
近年、従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践する健康経営が注目されています。年に一回健康診断を推奨したり、ノー残業デーをつくったりとさまざまな制度があります。
その中でも、最近健康経営の中で注目されているのが「睡眠改善」です。睡眠改善により、パフォーマンスの向上やヒューマンエラーの防止などが期待されます。
しかし、睡眠改善をおこなおうとすると、以下のような悩みがあります。
- 睡眠計測のデバイスを扱えるか不安
- 睡眠の悩みや課題は人それぞれ異なる
- 最適な睡眠習慣が身につかないし、続かない
これらを解決するのが「my sleep」です。自社製品のウェアラブルデバイスで使いやすさを追求し、システムで一人ひとりの睡眠に合わせたフィードバックをおこないます。
サービスURL:https://www.d-healthcare.co.jp/business/my-sleep/
03
BizGROWTH
現職プロの副業人材マッチングプログラム
サービス説明
人材不足である近年、「副業」という働き方が広まっています。副業する人が増えているのと同時に、副業を受け入れる企業も増えています。しかし、副業したい人と副業を受け入れたい企業が出会う場所が少ないというのが現状です。
「BizGROWTH」はそんな副業人材のマッチングサービスです。副業する側には最低限の収入が保証され、依頼する側には副業人材の質を保証しています。
また、トラブルのもとになる依頼内容の誤認識を防ぐため、ジョブカタログという独自の依頼書を作成しています。依頼側は、すでに用意されている依頼書(=ジョブカタログ)から選択するだけで、簡単に依頼書を作成することができます。
すでに作成されている依頼書なので、業務内容が明確であり、副業する側にわかりやすくなっています。
サービスURL:https://bizgrowth.jp/
04
内定辞退後調査サービス
内定辞退者の本音を聞き出す調査
サービス説明
人手不足である近年、企業にとって内定辞退は防ぎたいことです。内定辞退される理由を知りたいと、学生本人に聞いたとしても、その理由が本音かどうかを判断するのは困難です。
「内定辞退後調査サービス」は、第三者である立場から、内定辞退の本音を聞き出します。人事には言えない辞退の本音も、第三者である社外のコンサルタントという立場だからこそ聞き出せる情報があります。その情報の中に企業の本質的な改善点が隠されています。
また、「内定辞退後調査サービス」では、内定辞退者に加え内定者にもヒアリングすることで、辞退者との差を効果検証しています。
サービスURL:https://www.zaikei.co.jp/sp/releases/677179/
05
リクルートコンシェルジュ
就活生向けの広告媒体
サービス説明
採用活動で、母集団形成をおこなうことは重要です。現状、主要な手法は求人サイトに求人情報を載せることです。しかし、多くの企業が同じ手法を取るため、なかなか効果が期待できない状況になっています。
そのような中、「リクルートコンシェルジュ」には以下の3つの特徴があります。
- 就活生に新卒求人サイト以外でアプローチ・PRできる
- 工業・工科系の大学の就活生にアプローチ・PRできる
- 就活生に商品のアプローチ・PRできる
「リクルートコンシェルジュ」では、求人のPRはもちろん、就活生をターゲットにした商品もPRすることができます。
サービスURL:https://www.dream-arrow.com/project/recruitconcierge.html
06
トレーニングHabi*do
定着と継続に特化したトレーニングシステム
サービス説明
人材不足といわれていて、市場やビジネス環境の変化が激しい今日。従来のやり方を通りに、言われたことを言われた通りに実行する人材だけでは、企業は生き残ることが困難な時代になっています。自律的に学び、実践できる人材を育成することは、企業にとっては重要でしょう。
「トレーニングHabi*do」は、以下の4STEPのシンプルなサイクルで、人材育成をおこないます。
STEP1:目標・行動を設定する
STEP2:振り返りをする
STEP3:承認する
STEP4:評価をする
このサイクルを回すことで、小さな達成体験を積み、「自己効力感」を刺激します。自己効力感とは、「自分に対する信頼感や有能感」です。この自己効力感を刺激することで、学んだことを行動に移し、継続させることができます。
サービスURL:https://habi-do.com/for-training/
07
スマレビ for 360°
360度評価システム
サービス説明
離職の理由として多いのが、「正当な評価を受けられなかったから」というものです。上司との人間関係が思わしくないため、実際受けられるであろう評価よりも低い評価で人事部に報告されるケースもあるでしょう。
そのような事態を防ぐため、今注目されているのが360度評価です。上司だけではなく、周りの同期や部下にも評価してもらうことで、より評価が客観的になります。
「スマレビ」では360度評価を実施し、本人評価と他者評価からギャップ、強み・弱みを数値でわかりやすくレポートに出力してくれます。また、360°評価から見えた「周囲と本人の認識のギャップ」を理解し、行動変容を促すシステムも提供しています。
サービスURL:https://www.hrm-service.net/360degrees/
08
採用BOOSTER
0円で導入できる採用マーケティングツール
サービス説明
近年、ビジネスだけではなく、採用活動でもデータを活用することが注目されています。求職者の情報を管理し、次の採用活動に活かすためには、採用情報の管理が重要になってきます。
「採用BOOSTER」では、求職者の採用情報を一元管理し、効率的で漏れのない対応で採用につなげることができます。また、求人情報を自動でIndeedに載せることができるので、母集団形成にもつながります。ほかにも、採用サイトも簡単につくることができます。
サービスURL:https://jobooster.jp/
09
CaLin
タレントプール構築プラットフォーム
サービス説明
近年、新卒採用で出会った就活生の情報を溜め、第二新卒の採用のときに活かすタレントプールという考え方が広がっています。しかし、エクセルなどでタレント情報を管理すると、最新の情報を確認することが難しい状況でした。
「CaLin」では、タレント情報を一元管理することができます。そのため、登録しているタレント情報を更新した際に、最新の情報を確認することができます。
また、「CaLin」では、企業のプールに登録するかどうかは、タレントが自らの意思をもって決定します。これにより、企業とつながりをもち続けたいタレントだけをプールし、タレント情報の長期閲覧も可能としています。
サービスURL:https://company.calin.co.jp/
10
ほんね
お客様の”ほんね”を聞き出すアンケート
サービス説明
サービスのアンケートをおこなうときに、サービス提供者とお客様では、以下のような悩みがありました。
<サービス提供者の悩み>
- アンケートをつくるのが面倒
- 質問が多すぎて使いこなせない
- アンケートの集計が大変
<お客様の悩み>
- 答えづらい
- 質問が多すぎて、答えるのが面倒
- 答えても誰の役に立つのかわからない
これらの悩みを解決するのが「ほんね」です。サービス提供者は、聞き手が答えやすいアンケートをワンストップで作成可能で、集計結果もウェブですぐに見ることができます。また、お客様は最大3問ある質問の中から、1問選んで答えるので、質問が多すぎて答えるのが面倒ということもありません。
サービスURL:https://honne.tech/lp
まとめ
いかがでしたでしょうか
9月は、採用活動を支援するHR Techサービスが多かった印象を受けました。また、従業員の満足度をあげるためのサービスも多かったです。
次回は、10月リリースのサービスをご紹介できればと思います。
※HR NOTE編集部による独自のリサーチ結果となります。
※まだ他に2018年9月にリリースされたHR関連のプロダクトがございましたら、こちらまでご連絡いただけますと随時追加してまいります。
【HR NOTE編集部 問い合わせ窓口】:info_hrnote@jinjer.co.jp
※2017年リリースのHR関連プロダクトはこちらから!
▶【2017年総まとめ】今年リリースしたHR系プロダクトを時系列でまとめてみた
※2018年1月以降リリースのHR関連プロダクトはこちらから!
▶【2018年1月リリース】HR関連、7の最新プロダクトまとめ
▶【2018年2月リリース】HR関連、10の最新プロダクトまとめ
▶【2018年3月リリース】HR関連、11の最新プロダクトまとめ
▶【2018年4月リリース】HR系プロダクトまとめ
▶【2018年5月リリース】HR関連、9の最新プロダクトまとめ
▶【2018年6月リリース】HR関連、10の最新プロダクトまとめ
▶【2018年7月リリース】HR関連、11の最新プロダクトまとめ
▶【2018年8月リリース】HR関連、14の最新プロダクトまとめ