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人事が知っておきたい【コーチング】概要や特徴・メリットをご紹介

近年では、ワーク・ライフ・バランスや働き方改革など、日本の労働環境に大きな変化が起きています。それにともない、人々の仕事に対する考えも変化しており、目標に対する考え方も複雑化してきました。

そのような中で、いま注目されているのが「コーチング」です。コミュニケーションの一種だといわれていますが、コーチングをおこなうことで目標に対し自らプロセスを描ける人材を育成することができるといわれています。

しかし、その詳細については知らない方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回はコーチングについて概要から気をつけるべきポイントをまとめてご紹介!

導入にあたってのメリットや注意点などもお伝えします!

1|コーチングとは

現在の日本労働環境において、求められるのは自ら考えアクションを起こすことのできる人材だといわれています。

しかし、そういったことができる人材はそこまで多くいないのが実情ではないでしょうか。コーチングはコミュニケーションを通して、自ら考えアクションを起こす人材を育てます。

コーチングの目的

コーチングの目的として「ヒアリングをすること」「答えを導き出すこと」などといったことを思い浮かべる方が多いと思います。

しかし、コーチングにおける一番の目的は「ゴール成果につなげること」です。

ゴール成果につなげる過程の一つにヒアリングなどの手段があります。

コーチングの流れ

コーチングを実施する際には、コーチング・フローを把握することが非常に重要です。フローにそってコーチングを実施ことで、より成果に結びつくコミュニケーションを取ることができるようになります。

コーチング・フロー

  1. 現状把握・ヒアリング
  2. 理想の状況を明確にする
  3. 現状と理想のギャップを把握し、その要因を見出す
  4. アクションプランを決める
  5. フォローと振り返りをおこなう

 

このフローにおいて大切なことは、一つひとつを曖昧にせず相互理解の上で進めていくことです。コーチングは自分で答えを出せるように双方間のコミュニケーションを取りながら考えを引き出していくことが重要だといわれています。

そのため、現状把握の段階や理想を明確にする段階で同じところを見ることができるように、曖昧にせずしっかりすり合わせる必要があるでしょう。

コーチングは他のコミュニケーション手法と何が異なるの?

コーチングは「ティーチングやコンサルティングなどの手法と何が異なるの?」と混同される方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここでは、いくつかの手法とコーチングを比較し、何が異なるのかをご紹介します。

コーチングとティーチング

ティーチングは言葉の通り、「教える」ということがメインです。自分の領域において、相手に対して、知識やノウハウを教えます。

この場合、相手はそれらの知識やノウハウを知らない、もしくは不足している人になるので、一方的に教えるということになります。

コーチングはあくまで双方のコミュニケーションになるため、その点が異なっているといえます。

コーチングとコンサルティング

コンサルティングは今の状態からよりよい成果を出すために、課題や改善価値のあるところを指摘し、正しい解決策を提示してあげる役割をなしています。

コーチングはあくまでも自ら考え、何らかの答えを出すことが重要です。何かしらの答えを出せるように気づきを与えるのがコーチングの役割といえます。

コーチングとカウンセリング

カウンセリングは何らかの原因によってマイナスになってしまった状況を把握し、その解決策を提示してあげ、元の良い状態に引き戻すことをあらわします。

何がそのような状況にしてしまったのかなどを聞き出すため、双方のコミュニケーションであるという点は同じですが、コーチングはより成果を出すためのコミュニケーションなので目的とゴールが異なっているといえます。

2|コーチングにおける4つのポイント

それでは、実際にコーチングをおこなうにあたってどのような点が重要になってくるのでしょうか。

ここでは、いくつかのポイントをご紹介します。

双方向であること

コミュニケーションにおいて双方向の関係が成り立っていることは非常に重要とされていますが、コーチングにおいてもそれは同様です。

上司・部下の関係性では、上司が一方的に話し部下はそれを忠実に聞き従うだけになってしまうことが多いですが、それでは部下が何を考えているのかを汲み取ることができません。

相手が何を考えているのかを知り、プラスになる環境を生み出すためにも、双方向に会話のできる環境を作ることが非常に重要です。

一対一であること

一つの事象に対する捉え方は人によって異なります。ある人にとってはすごく納得できることでも、ある人にとっては納得いかないことも多くあります。人によって、成長の速度や転換点が異なるのもそれと同じです。

複数人で同じマネジメントをした際、そのマネジメント方法が効果的な人もいればあまり効果的でない人もいます。

社会人として基礎の部分は皆が共通に受けるべきマネジメントかもしれませんが、より踏み入ったマネジメントをおこなう際には、それぞれの性格や特性にそったコミュニケーションが必要となり、一対一であることが求められます。

継続しておこなうこと

皆さんも、「一度決めてやってみてもなかなか続かない」という経験はないでしょうか。三日坊主という言葉もあるように、継続してやることが難しいというのは多くの人が感じていることだと思います。

そのため、一回のコーチングをおこなってもその時限りになってしまい、大きな変化につながらないということがあります。

コーチングをする側の根気がいるところではありますが、継続して向き合い続け、習慣化させてあげることが重要です。

答えを押し付けないこと(引き出すこと)

これもコミュニケーションが双方向であることと似ている部分ではありますが、コーチングにおいて非常に重要なことです。

上司は部下に比べ知見も経験も豊富であり、部下が何らかの壁にぶつかっていたら「こうしたら解決する、こうすべきだ」と答えを押し付けてしまいがちです。

しかし、先ほども述べたように捉え方はそれぞれです。その人なりの正解や答えがあります。また、現時点では答えが出なくても何かをきっかけに自分の中から答えを引き出せるかもしれません。

自分の考えを押し付けるのではなく、あくまでも相手の意見を尊重し、自らが答えを出せるような環境を作ってあげることが大切です。

3|コーチングを取り入れるメリット・注意点

コーチングをおこなう際のポイントをご紹介しました。ここでは、コーチングを取り入れるメリットを事例も踏まえてご紹介します。

また、注意点もご紹介しますので、ご参考にしていただけますと幸いです。

メリット:事例もご紹介

行動が自発的になる

コーチングをおこなうことによって、答えを与えられるのではなく、自分で考え何かしらの答えを出すようになります。

今までは、上司に言われたことをやっていただけだった人も自分の考えを持つことで行動も自主的なものになります。

会議の場でアイディアが飛び交うようになった
以前は、会議を開いてもいつも決まった人からの発言しかありませんでした。
しかし、コーチングを取り入れることによってコミュニケーションが増加し、部下からの自発的な発言や提案が増えるようになりました。

生産性が上がる

同じチームにいても仕事上の直接的な関わりがないと、「お互いがどのような仕事をしているのか」「どのようなところに躓いているのか」を把握できていないことも多いのではないでしょうか。

コーチングをおこなうことで、双方向のコミュニケーションが増加し、それがチームにも波及されます。

相手の状況を理解することで、業務を分担したり、工数を削減したりすることができるようになり、全体の生産性向上につなげることができます。

お互いの仕事の理解が深まり、膨大な工数を削減できた
以前は、チームのメンバー同士がお互いの仕事内容について把握できていませんでしたが、コーチングをおこなうことでコミュニケーションが活性化しました。
それにより、重複していた作業を統一することができ、チーム全体での工数を削減することができるようになりました。

適正がわかる

コーチングを通して、それぞれの考えが引き出されるようになります。それによって今の仕事よりもこの仕事を任せたほうが能力の開花につながるのではないか、などの適正を見抜くこともできるようになります。

適正を見分けるにはある一定の時間を要し、すぐに見極めることは難しいですが、コーチングをおこなうことによって、ある程度最初の段階でも適正がわかるようになり、双方に納得のいく環境で仕事をすることができるようになります。

採用面接時にもコーチングを通した効果的な聞き方や質問が効果的
コーチングは社内のコミュニケーション活性化だけでなく、面接時にも活用することができます。
コーチング要素を取り入れた面接をおこなうことで、業種や企業への適正を見抜くことができ、より企業にあった優秀な人材を採用できるようになりました。

注意点

時間がかかる

コーチングを本格的にやるとなると、心理学の要素が強くなり専門的な知識やスキルも必要になります。

理解が曖昧なままでコーチングをおこなうと、相手にとって逆効果になってしまうこともあるので、習得までには相当の時間を要するといえるでしょう。

また、コーチングのポイントでもお伝えしましたが実際に相手と対する際にも一回や二回でコーチングができるものではないので、根気と時間がかかります。

目的が曖昧になりやすい

コーチングの効果は直接的な数値や結果にあらわれるものではなく、コーチングをおこなったことにより、受けた人がポテンシャルを発揮できるようになるというものなので目的が曖昧になってしまうことがあります。

コーチングをおこなう際には、予め何らかの指標を明確にすることが大切です。

4|まとめ

コーチングのフローやメリットなどを知っていただけたかと思います。もちろん、コーチングは決して容易なコミュニケーションではありません。

しかし、それぞれにあったコミュニケーションをとり、自ら答えが出せるように導いてあげることでその先のゴール成果につなげることができます。

コーチングの導入によって、企業のさらなる成果向上をはかってみてはいかがでしょうか。

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