「人材サービス」と一言でいっても、人材紹介や派遣、求人広告、採用代行など、さまざまなサービスがあります。そして、近年増えてきているのが「採用コンサルティング」です。
しかし実際、採用コンサルティングと聞いても「何をしてくれるのかわからない」「他の人材サービスと何が違うの?」という採用担当者も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、「採用コンサルティング」について1からわかりやすくご説明します。
目次
1|採用コンサルティングの種類
採用コンサルティングには、主に以下のような4つのフェーズ別の業務内容があります。
①採用戦略の決定
- 現状の採用課題の洗い出し
- 経営方針のヒアリング(事業計画、中長期目標など)
- 人員計画のチェック
- 企業の強みや魅力の抽出
- 採用計画の策定
- 求める人物像の設定
- 採用スケジュール、アクションプランの作成
- 採用プロジェクトの運営体制の構築(採用コンサルタント側、クライアント先の社員でチームを編成)
- 採用コンセプトの策定
②母集団の形成
- 採用広報の選定(求人広告、人材紹介、イベント参加など)
- 原稿作成
- スカウトメール活用
③応募者の選考
- 採用ステップの決定(インターンシップ、会社説明会、選考、面接)
- 会社説明会のシナリオ作成
- 評価基準の設計
- ESの設計
- 面接マニュアル策定
- スクリーニング法
④内定者フォロー
- 内定通知法の決定(メール、郵送、手渡し、面談、サプライズ計画など)
- 内定者フォロー計画
- コミュニケーションツール選定
- 内定者研修プログラム策定
- 内定者イベント計画
- 内定式演出
2|採用コンサルティングのメリット
採用コンサルティングを利用するメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは「10個のメリット」をご紹介します。
- 採用を成功に導いてくれる
- ノウハウを提供してもらえる
- 客観的な視点から気がつかなかった課題が浮き彫りになる
- 採用市場と自社の状況を分析したうえで最適な戦略を提案してもらえる
- 面接官やリクルーターのトレーニングしてくれる
- 最新のトレンドを取り入れた採用をおこなってくれる
- 内定者フォロー、新人研修まで委託できる
- 採用活動の負担が軽減されてコア業務に集中できる
- 採用が成功することで組織が活性化され、社員のモチベーションアップ、業務改善につながる
- 採用コストが削減できる
第三者(採用コンサルタント)が入ることで、今まで気がつかなかった課題が浮き彫りになり、課題に対処することで採用を成功に導いてもらうことができます。
また、最新の採用市場や採用トレンドを把握したうえで、クライアントに最適な採用方法を提案してもらうことも可能になります。
3|採用コンサルティングのデメリット
採用コンサルティングにもデメリットはあります。
- 社内にナレッジが蓄積されない
- プランによってはコストが高い
- 採用コンサルタントと認識にズレがあると採用が失敗する
- 採用活動時に使っていたデータを渡してもらえないことがある
- 定期的に打ち合わせが必要になる
大きなデメリットはナレッジが蓄積されないことでしょう。
委託先の企業によっては採用活動終了後に使用したデータをすべて持って帰ってしまうため、応募してきた人や不合格にした人が誰なのか把握できなくなってしまいます。
また、採用コンサルタントとしっかりコミュニケーションを取らないと、認識のズレが生じてしまい、企業が求める人材像と異なる人材が入社してくる可能性も少なからず出てきてしまいます。
4|採用コンサルティングを活用するための注意点
採用コンサルティングを上手く活用するために注意してほしいことを4つにまとめてみました。
①データが社内に残る契約をする
採用代行や人事コンサルタントが使用したデータを渡してもらえるように契約をしましょう。
その上で「何が成功につながったのか」「何が悪かったのか」を採用代行や人事コンサルタントと話し合い、自社で採用をおこなう際にはしっかりとPDCAを回せるようにしておきましょう。
②採用コンサルティングをベストなタイミングで導入する
採用コンサルティングを導入するのなら、採用活動が始まる前がおすすめです。
採用活動開始前であれば、昨年の振り返りをしながら「もっと良い人材を採用するためにどうするべきか」「もっと母集団を大きくするには何をすべきか」などの課題を洗い出して解決方法を提示してもらうことができます。
③コミュニケーションをこまめに取る
「プロに任せておけば問題ないだろう」と安心して、採用コンサルタントに採用業務を丸投げしてしまうのは絶対にNGです。たとえ採用のプロといえど、採用コンサルタントは社風にマッチする人材像の細かい部分までを正確に把握しているわけではありません。
選考ステップごとにもなるべくこまめにコミュニケーションを取るようにし、お互いの認識のズレをなくすことを心がけましょう。
④特徴が異なるコンサルティング会社
採用コンサルティングをおこなっている企業には以下のようにそれぞれ得意分野があります。
- 求人広告による母集団形成
- 採用ツール制作
- 採用業務を効率化
- 新人研修
自社にはどのようなサービスが必要なのか検討をして、最適な会社を選びましょう。
5 |採用コンサルティングはこんな企業様におすすめ!
採用コンサルティングでは、どのような採用課題が解決できるのでしょうか。具体的な例をご紹介します。
- ミスマッチが多く入社後3年未満で退職する人が多い
- 経営計画に沿った採用計画を立てたい
- 今年から新卒採用をはじめる
- 内定者フォローがうまくいかない
- 内定に結びつかない
- 新しいタイプの人材を採用して組織の活性化を図りたい
人材採用するにあたって、企業の経営計画に沿った採用計画を立てることが大切です。このような時に役に立つのが「採用コンサルティング」です。
また、採用関連の問題は企業の要になる人材の問題でもあるため、採用課題を見直すことで企業の収益アップや社員のモチベーションアップに繋がります。
6 |まとめ
いかがでしたでしょうか。
採用コンサルティングとは採用課題だけを解決するのではなく、採用課題を解決することで収益の向上や組織活性化を促すことができます。また、第三者の目が入ることで、今まで気がつかなかった採用課題を浮き彫りにすることや最新の採用方法を取り入れることが可能になります。
採用がなかなか上手くいかない、会社の「ヒト」に関する問題を解決したいときはぜひ、採用コンサルティングの導入を検討してみてください。
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