『HR Tech』という言葉をよく聞くように、テクノロジーの発展に伴い、人事業務の効率化・簡略化を実現するサービスを多く目にするようになりました。
我が国の労働生産性の低さが注目される中、有給休暇取得の義務化など、働き方改革法も施行され、組織における業務の改善だけではなく、これまでの人事業務を見直すタイミングであると考えられます。
また昨今のグローバル化の波を受け、継続的な企業成長のために、組織の人事データを効果的に活用し新たな人事戦略を持って、企業競争力を高めるような経営の判断も求められるようになりました。
今『HR Tech』がもたらす企業利益は、ことさら大きいと考えられます。
今回は、『HR Tech』を牽引するサービスや考え方に効率的に触れることができる、人事サービスの最大規模展示会「HR EXPO」の攻略法について考察してみたいと思います!
HR EXPOとは?
人事サービスの最大規模の展示会、HR EXPO。
『HR Tech』の代名詞と言われるような人事サービスから、現在の働き方改革の動きに合わせた組織活性システムなど、人事業務と考えられるあらゆる業務の改善につながるサービスに出会うことができます。
人事の現場で抱える課題を解決するヒントを見つけられるかもしれません!
人事業務支援の商談専門展です。「労務管理」「教育・研修」「採用支援」「最新のHRテクノロジー」など、あらゆる人事サービスが一堂に出展し、来場する企業・官公庁・学校・病院の人事・経営幹部の方々との商談の場として、年々規模を拡大しております。
HR EXPO[関西]はいつ・どこで開催される?
開催日:11月7日(水)~9日(金)の3日間
会場:インテックス大阪
住所:〒559-0034 大阪市住之江区南港北1-5-102
最寄り駅:
・コスモスクエア駅より徒歩約9分(西ゲートまでの循環バスあり)
・トレードセンター前駅より徒歩約8分
・中ふ頭駅より徒歩約5分
HR EXPOに参加するには事前予約が必要!
HR EXPOは展示会招待券を持っていないと、入場料5,000円がかかってしまいます。
そのため、事前に招待券を申し込む必要があります。こちらの展示会招待券1枚は1名様のみ有効なので、複数名で参加されるのであれば、人数分招待券が必要です。
こちら登録は無料です。HR EXPOに参加を検討される方は、まずは、登録をしておきましょう。
HR EXPOの会場内は目的別にエリア分けされている!
HR EXPOでは、人事領域における課題解決ポイントに合わせて、その課題を解決するためのサービスブースが設置されています。
それぞれのエリアにどのようなサービスがあるのか、どんな課題解決ができそうかをまとめてみます。
HR EXPO(人事労務・教育・採用):6号館B
イベント名称がHR EXPOであるように、最も多くのサービスがこのエリアに展示されています。今話題のHR Tech、RPAと呼ばれるサービスや採用・教育に関わるサービスが出展予定。
最近では、勤怠・労務・モチベーション管理に至るまで、人事領域のデータをひとつのIDで一元管理ができるサービスもあり、日々の業務効率を底上げするような抜本改善も検討することができるでしょう。
- タイムカード収集などに時間がかかる。勤怠管理をもっと手間なく簡単にしたい!
- 入社手続きが煩雑で困っている。できればオンラインで完結したい!
- 中途採用、新卒採用がなかなかうまくいかない。新しい打ち手を検討したい!
- 人事データがまとまっていない。組織改善への活用度をあげたい!
<出展対象商品>
勤怠管理システム、人事管理システム、教育・研修、採用支援、HRテクノロジー など。
オフィス関連:4、5号館
オフィス防災、オフィスサービス、オフィスセキュリティ、省エネ・節電の4つのエリアに分かれています。
オフィスセキュリティや防災対策、省エネや節電につながるようなサービスなどが出展されているので、総務としてオフィスの改善やコストカットを検討している方は必見です。
- オフィスにかかるコストの見直しに迫られている
- 社員の出張管理や見直しが必要
- Pマーク取得やテレワークの導入など、改めてオフィスのセキュリティを見直す必要がある
<出展対象製品>
災害対策製品、備蓄品、発電・蓄電、非常用通信、感染症対策 、文具・事務用品、贈答品、業務代行、出張業務サポート、車両管理、入退室管理、監視カメラ、機密文書処理、物品管理、情報セキュリティ、省エネ照明、空調設備、遮熱・断熱、省エネ診断、エネルギー管理 など。
働き方改革:4号館
このエリアでは、管理業務の効率化やオフィス改革に役立つサービスが出展されています。
働き方改革関連法が可決され、働き方改革の重要性が高まる現状において、働き方の多様化を実現するために奔走している人事担当も少なくありません。
テレワークにも活用できるWeb会議システムや、オフィス内でフリーアドレスを実現するようなファシリティ、サテライトオフィス導入など、「働き方改革」ひとつとっても、さまざまな課題解決サービスが存在します。
人事だけに限らず、営業組織などの業務効率アップなどに役立つサービスも。働き方の柔軟度が採用ブランドにもなる現在、足を運んでみて、今一度自社の現状を見直すきっかけにしてもいいかもしれません。
- 「働き方改革」に対して、何から取り組んでいいかわからない…!
- 今、どんなサービスが自社に合うのかわからない…!
- 時間・場所に捉われない働き方を、自社で実現したい
<出展対象商品>
テレワーク支援、会議システム、ワークプレイス構築、RPA・業務自動化 など。
福利厚生:4号館
従業員満足度にも直結する福利厚生について、新しく導入を検討されている方は必見です。
給与支払いに柔軟度を設ける前払いサービスや、食や健康に関連する福利厚生サービスなど、社員にとって働きやすい環境をつくるためのサービスが多数出展されています。
社員のモチベーションアップだけでなく、採用においても魅力づけにつながる点でも、チェックしておきたいエリアです。
- 従業員満足度の向上を目指しているが、どんなサービスがあるのか知りたい
- アルバイトやパート採用において、アドバンテージとなる差別化をはかりたい
<出展対象商品>
福利厚生代行・ギフト、給与前払いサービス、健康経営、育児・介護、財産形成、自己啓発 など。
会計・財務:4号館
会計・財務などの管理業務は、煩雑で工数がかかってしまっていると感じる担当も多いのではないでしょうか。
既存のシステムや業務方法にとらわれず、新たなシステムを取り入れることで、より少ない時間で正確な管理が可能になるかもしれません。
ITの活用を促進し企業競争力を高めるためにも、ぜひ最新テクノロジーをチェックしてみましょう。
- 文書や帳票の電子保存を検討している
- 消費税改正前に、必要な手立てを確認しておきたい…!
<出展対象商品>
財務会計システム、経費精算システム、請求書電子化、経理・財務代行 など。
HR EXPO攻略法3ステップ
01|まずは自社の人事業務状況を把握、課題抽出
HR EXPOでは、285社571サービスが出展されます。そのため、たとえ3日間参加したとしてもすべては回りきるのはなかなか難しいと考えられます。
また、ただ見て回って話しを聞くだけではなく、せっかく行くのであれば自社に役立つようなサービスを発見し、検討するなど有意義な時間にしたいものです。
そのためには、自社の状況を把握し、いくつか課題を抽出してから参加する必要があります。その抽出された課題をもとに、どのようなブースに行くのかあらかじめ目星をつけて回ると、検討したい、導入したいと思えるサービスに出会える可能性が高まります。
上記でご紹介したエリアのように、大きく下記項目において自社の現状に解決すべき課題はないか確認してみましょう。
- 勤怠管理、労務管理、人事管理
- 採用、福利厚生
- 働き方改革、業務効率化
- 会計・財務
- オフィスセキュリティ
02|気になるサービスを事前にピックアップ!気になる領域は3〜5サービス
自社の課題、業務改善ポイントを抽出できたら、どんなサービスがあるのかを事前にチェックしてみましょう。HR NOTEでもサービスまとめをしていますので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
上記のチェックポイントで気になる領域では、3~5サービスをピックアップしてみてもいいかもしれません。
◆勤怠管理システムまとめ
勤怠管理システムの価格・特徴・トレンドを徹底比較 | 2018年最新版
◆人事・労務管理システムまとめ
人事/労務管理システムの価格・特徴を徹底比較 | 2018年完全版
◆経費精算システムまとめ
経費精算システム比較32選【厳選】|交通費精算を簡単に
◆モチベーション管理システムまとめ
モチベーション管理比較12選|図解でわかるモチベーションの仕組み
◆採用管理システムまとめ
採用管理システム(ATS)の価格・特徴を徹底比較|2018年完全版
◆給与前払いサービスまとめ
給与前払いサービスとは?【採用・定着に貢献!】12サービスを紹介
サービス数が多く、どのサービスがいいのか分からない時は、直接会場に足を運んだ際に、ブースの雰囲気や営業の方を見ながら決めてみてもいいかもしれません。
03|会場では商談も実施、次回アポもその場で設定
HR EXPOのブースでは、サービスの案内だけではなく、自社の課題に合った提案をその場で受けることができます。
そのため、事前に課題を明確にしておけば、具体的な改善方法を聞くことができ、その分課題解決までの道のりが短く、生産性の高いイベント参加にすることができるでしょう。
HR EXPOを通して、具体的に検討するサービスを決め、後日比較検討で再度提案してもらうこともできます。上司やメンバーの意見を聞きたいときなどは、次回のアポを設定するようにすれば効率的です。
HR EXPOは3日間開催されます。ひとつの課題だけではなく、自社の管理課題や業務課題などに対する解決策を一度に検討するチャンスでもあります。
一社だけでなく、複数社との商談が一日でできるので、効率的にサービス比較することもできます。
ぜひ、この場を有効活用されてはいかがでしょうか。
編集部より:事前準備と次回アクションを決めて、人事から働き方改革を推進
本記事では、HR EXPOの開催詳細や攻略法をご紹介させていただきました。
ただただイベントに足を運ぶのではなく、しっかり自社の課題を把握し、どんな課題を解決するサービスのブースに行きたいのか、どのブースを回るのか、あらかじめ準備をしておくことが改題解決の近道かもしれません。
HR EXPOへの参加が、貴社の課題解決に向けた大きな一歩となるように、HR NOTEも応援しております。