「Web面接って最近よく聞くけど、新しい面接のやり方だから学生は応募してないんじゃないの?」そう疑問感じている人事担当者もいらっしゃるのではないでしょうか。
以前はマスに対して採用をおこなう傾向にありましたが、人材不足である近年、求職者個人個人に合った採用をおこなう必要が出てきました。その一つの採用手法が「Web面接」です。
今回は、最近注目されている「Web面接」について、
- Web面接のメリット
- Web面接の導入効果
- Web面接以外の活用方法
をご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。
目次
1. Web面接とは
1-1. Web面接とは
Web面接とは、遠隔の求職者とPCやスマホを使って、Web上で面接をおこなうことです。
Web面接は、距離が離れていても面接ができるので、人事担当者が地方に支社間を移動することや、地方の学生が都心に移動することは必要ありません。
人事担当者は移動がなくなるため、時間や交通費などの負担が軽減されます。地方の学生は移動する必要がないので、エントリーの応募へのハードルが下がります。そのため、母集団の拡大にも繋がるでしょう。
また、Web面接をおこなうWeb面接システムは、Web面談やオンライン研修に活用することができます。一つのシステムで、採用活動全体を効率化することができます。
1-2. Web面接が広がっている背景
厚生労働省の報告によると、平成30年の平均友人求人倍率は1.61倍です。人材不足である近年、求職者が企業に合わせるのではなく、企業が求職者に合わせる必要性が出てきました。
新卒採用であれば、学生は年々就活に割く時間の割合が減っています。就職みらい研究所の調査によると、2019年卒の学生は、就職サイト会社などが開催する合同説明会・イベントへの参加数は、前年から18%も減っています。
中途採用であれば、転職希望者は日中仕事が忙しく、業務後の時間でないと、面接を受けるために会社に来てもらうことは難しいでしょう。
そこで場所を問わず、面接をおこなえるWeb面接が注目されています。スマホで面接をおこなえるので、休憩時間を使ってカフェで面接を受けることができます。
忙しい求職者合わせた面接の仕方として、Web面接が広がっているのではないでしょうか。
2. Web面接のメリット
2-1. 応募数の増加
「面接を受けるのに、わざわざ都会まで行かないといけないのか」このように感じる地方の求職者も多いでしょう。
移動がハードルになり、気軽に応募できないケースもあります。面接していく中で、志望度が高まることもあるので、企業にとっても、求職者にとっても、機会損失といえるでしょう。
Web面接なら、地方の求職者は移動せずに面接を受けることができます。また、面接だけではなく、説明会にも活用できます。説明会の様子を録画して、サイトに掲載しておけば、説明会を開催せずとも、求職者の自由なタイミングで視聴できます。
2-2. 選考辞退防止につながる
近年、選考辞退が増えています。総力特集!月刊「人事のミカタ」によると辞退経験のある求職者は約7割です。また、その辞退経験のある求職者のうち、64%が面接前に辞退しています。
月刊「人事のミカタ」のアンケート結果によると、2015年・2016年の上位3つは同じ理由です。
面接前の辞退理由
- 応募後に再考し、希望と異なると判断した
- 希望に反するスカウトメールだった
- ネット上でよくない評判や噂を聞いた
これらの理由からわかることは、実際に会うことなく、企業から届く定型化されたメールや周りからの二次情報で、選考を辞退していることです。
Web面接であれば、面接の前後のスケジュールが埋まっていたとしても、場所を問わずに面接することができるので、日程調整しやすいです。そのため、早期に接触することができ、その結果、選考辞退の防止につながります。
2-3. 人事担当者の移動コストの削減
一次・二次面接は、求職者が一番近い支社で面接を実施することが多いでしょう。
面接を実施する支社に人事部が設置されていたらいいですが、設置されていないケースもあります。その場合、人事が面接を実施する支社に出向く必要があります。支社に出向く場合、移動時間や交通費がかかるため、人事担当者には負担がかかります。
Web面接であれば、場所を問わずに面接することができるので、人事担当者の移動の負担が軽減されます。
2-4. 面接官の育成に役立つ
Web面接システムには、録画機能が付いているサービスがあります。面接の録画データの活用例は2つです。
- 面接官の振り返りに活用できる
- 面接官を育成するときに、面接のイメージを付けさせることができる
ただし、面接の録画データの管理には注意する必要があります。面接を録画することは法律違反ではありませんが、その録画データが流出すると法律違反になります。
【参考文献】面接や選考会の内容の撮影・録音は問題ないでしょうか?|人事のミカタ
3. Web面接システムの導入効果
ここでは、株式会社ブルーエージェンシーが提供する「インタビューメーカー」の事例をもとに、どのような導入効果があるのかをご紹介します。
※文章は記事から抜粋しています
3-1. 月間の出張費用40万円のコストカット|株式会社ビューティースリー
Web面接システムを導入する以前は、全国に赴いて面接をおこなっていたようです。1回の出張で約10万円かかっており、1ヶ月で4回の出張がありました。
Web面接システムを導入したことによって、遠方の求職者とはWeb上で面接を実施するようになったため、採用出張のコストカットに成功しました。
【このような企業におすすめ!】
- 全国各地で採用をおこなおうとしている企業
- 全国の支社に採用担当者がいない企業
3-2. 録画機能で、本社と店舗の2段階チェックにより、採用基準を構築|株式会社ヨコハマ
Web面接システムを導入する以前は、各店舗の店長が面接をしていたので、面接の基準がバラバラでした。
Web面接システムを導入したことによって、面接を録画し、本社で再度チェックし、各店舗の店長と面接の基準を揃えていきました。
また、想定よりも映像がきれいで、音声もはっきりしており、対面での面接と比べてみても違和感がなかったです。
【このような企業におすすめ!】
- 支社ごとに面接を実施して、面接の基準に不安がある企業
- 面接のスクリーニングの質を上げたい企業
3-3. さらなる挑戦のため!WEB面接で優秀な学生との”出会い”をつくる!|株式会社リッチロード
Web面接システムを導入する以前は、首都圏以外の大学に通っている学生との接点が持ちにくかったです。また、遠方の学生は、交通費が大きなハードルになっていると感じていました。
Web面接システムを導入したことによって、Web上で会社説明会を開催し、多くの学生に会社のことを知ってもらうことができました。Web面接システムは、採用の窓口や会社情報を広げる方法として、意味があると感じました。
【このような企業におすすめ!】
- 遠方の求職者と接点が持てていないと感じている企業
- より多くの求職者に会社の魅力を知ってほしい企業
4. Web面接システムの主な機能一覧|システム導入で実現できることは?
ここでは、Web面接システムを導入した際に、どのような機能を使用することができるのか、主な機能一覧をご紹介します。
ルームの管理から、チャット、画面共有、資料ダウンロード、ホワイトボードなどをWeb上でおこなうことができます。さらに、録画機能やアンケート機能なども搭載されています。
また、Web面接システムを導入することで、以下のようなことを実現できます。
【Web面接システムで実現できる内容】
- 遠隔の求職者は移動する必要がないので、応募のハードルが下がり、母集団拡大に繋がる
- 人事担当者が支社間を移動する必要がないので、移動時間や交通費などの経費を削減
- 面接を録画して、面接官の振り返りや面接官育成の教材に役立てることができる
- 求職者と画面共有して、一緒にESを見ながら面接を進めることができる
- Web説明会やWeb面談、オンライン研修など、Web面接以外にも活用できる
また、Web面接システムの特徴として、誰でも直感的に使い方がわかる簡潔性と、スマホやタブレットなどの端末でも面接できる利便性があげられます。
誰でも直感的に使い方がわかるので、導入して運用に乗らないケースも少ないです。使うときに、ソフトウェアのダウンロードやアカウントの登録も必要がないので、導入してすぐに使うことができます。
また、Web面接システムはWeb会議やWeb商談にも活用することができます。
Web会議は、遠隔の従業員ともコミュニケーションを取ることができます。Web商談は、アプローチが難しかった遠隔の企業にアプローチできます。採用だけではなく、さまざまなことに活用できるのも、Web面接システムの特徴です。
5. この中から選べば安心!Web面接システム3選
1|HARUTAKA:『印象』や『人柄』が短時間で簡単にチェックできる
【サービスの特徴】
- ライブ面接機能を使えば、どんなに離れていても、時間の調整をお互い調整するだけで動画面接を実施することができる
- 録画動画面接機能によって、応募者が都合の良い時間に撮影した面接動画をクラウド上に蓄積することができる
- 採用プロセスをデータ管理できるので、採用効率を向上させることができる
【機能】
アプリ対応 | ◯ | メモ | ◯ |
チャット | ◯ | 通信状況インジケーター | ー |
画面共有 | ー | 録画 | ◯ |
資料ダウンロード | ー | アンケート | ー |
【価格】 都度お問い合わせ
2|インタビューメーカー:面接や採用に関するあらゆる課題を解決する採用管理システム
【サービスの特徴】
- PCやスマホがあれば、いつでもどこでも面接できる
- 面倒な面接日程の調整を自動で調整可能
- 選考書類から求職者のステータスまで、一元管理できる
【機能】
アプリ対応 | ◯ | メモ | ◯ |
チャット | ー | 通信状況インジケーター | ー |
画面共有 | ◯ | 録画 | ◯ |
資料ダウンロード | ◯ | アンケート | ー |
【価格】
プラン名 | ベーシック | アドバンス | プレミアム |
月額料金 | 39,800円 | 79,800円 | 149,800円 |
6. Web面接のやり方
ここからは、実際に株式会社ネオラボが提供しているWeb面接システムCallingを使って、Web面接のやり方をご紹介します。
Step1|ルームの作成
- ルーム名 : ルームの名前を設定します
- ルームID : 任意で設定することができます
- オーディオ : ルーム内のオーディオ使用を設定できます
- ビデオ : ルーム内のビデオ使用を設定できます
- チャットログ : ルーム内のチャット履歴を設定できます
- アンケート : ルームの退出時に表示させるアンケートを設定します
- パスワード : ルーム内に入るパスワードを設定できます
Step2|参加者に共有
Step3|Web面接開始
7. Web面接システムのWeb面接以外の活用方法
7-1. Web説明会
Web説明会とは、スマホやPCなどを通して、どこからでも視聴することができるWeb上で開催される会社説明会のことです。「アプローチができる層を広げたい」「説明会以外のところで時間がかかっている」という悩みを解決できるのが、Web説明会です。
【メリット】
- 隙間時間を使って就活できるので、理系学生や留学生など忙しい就活生にもアプローチが可能
- 説明会を開催する際の移動時間や準備・片付けの時間がかからない
【関連記事】Web説明会を徹底解説|母集団形成の悩みをWeb説明会で解決
7-2. Web面談
Web面談とは、PCを利用して、Web上で実施する面談のことです。「地方の就活生と会える機会が少ないので、志望度を上げにくい」「面接やミーティングが優先のため、面談するスペースがない」という悩みを解決できるのが、Web面談です。
【メリット】
- 接触頻度が上がるため、就活生の志望度が上がりやすい
- スペースを必要としないので、面談のためのスペースが必要ない
7-3. オンライン研修
オンライン研修とは、PCやスマホを通して、遠隔からでも受けることができる研修のことです。「研修を本社でしか開催していないため、地方支社の従業員は研修を受講できない」「本社の研修に来てもらうには、移動時間と交通費がかかる」という悩みを解決できるのが、オンライン研修です。
【メリット】
- 地方の支社に勤務する従業員も、Web上で研修を受講可能
- 研修会場までの移動時間と交通費を削減できる
【関連記事】オンライン研修サービス比較6選|メリット・デメリットを徹底解説
8. さいごに
今回の記事では、
- Web面接のメリット
- Web面接の導入効果
- Web面接以外の活用方法
についてお話しました。
一度Web面接を検討してみてはいかがでしょうか。