モチベーション管理システムとは、従業員の仕事に対する意欲を測定・可視化し、改善につなげるツールのことです。この記事では、モチベーション管理システムのメリット・デメリットや導入・運用方法、選び方のポイントをわかりやすく解説します。また、おすすめのモチベーション管理システム11選を徹底比較して紹介します。
目次
1. モチベーション管理システムとは?
モチベーション管理システムとは、従業員の仕事に対する意欲や興味を把握して改善するためのツールのことです。ここでは、モチベーション管理とは何か紹介したうえで、モチベーション管理システムが注目される背景や、モチベーション管理システムとエンゲージメントシステムの違いについて詳しく紹介します。
1-1. モチベーション管理とは?
モチベーション管理とは、従業員の仕事に対する意欲を高めるため、人間関係や職場環境などの観点からモチベーションレベルを把握して改善することです。モチベーションが低い組織を放置していると、生産性の低下や離職率の上昇につながる恐れがあります。そのため、適切なモチベーション管理が求められています。
関連記事:部下のモチベーション管理の方法とは?メリットやおすすめのツール14選も紹介!
1-2. モチベーション管理システムが注目される背景や理由
少子高齢化による労働人口の減少により、人材不足の課題を抱えている企業は増えつつあります。限られた人材で成果を最大化するには、従業員のモチベーションの維持・向上が不可欠です。しかし、モチベーションは目に見えにくく、上司や人事担当者の主観で判断すると、間違った結果を生むことがあります。
近年ではテクノロジーの発展により、AIやビッグデータ、クラウド、ブロックチェーンといったさまざまな技術が進化を遂げています。これらの技術が搭載されたモチベーション管理システムを活用して、モチベーションを可視化し、客観的に判断すれば、従業員のモチベーションを正しく把握して改善につなげることが可能です。このような背景・理由から、モチベーション管理システムが注目されています。
1-3. モチベーション管理ツールとエンゲージメントシステムの違い
モチベーション管理ツールと似たシステムに、エンゲージメントシステムがあります。エンゲージメントシステムとは、従業員の会社に対する愛着度や貢献度を測定して改善するためのツールのことです。モチベーション管理ツールとエンゲージメントシステムの違いを把握するためには、モチベーションとエンゲージメントの違いを理解することが大切です。
モチベーションは「自分のため」、エンゲージメントは「会社のため」という目的とする対象に違いがあります。しかし、エンゲージメントを高めるには、モチベーションを高めることも重要です。モチベーションがなければ、会社のために貢献したいと思えにくいでしょう。
このように、モチベーションとエンゲージメントは密接に関係しています。モチベーション管理ツールやエンゲージメントシステムは名称に違いこそあれど、測定する内容が同じこともあります。そのため、システムを選定する際は、名称だけで判断せず、目的の観点から必要な機能が搭載されたものを選びましょう。
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2. モチベーション管理システムを導入するメリット
モチベーション管理システムを導入することで、さまざまなメリットが得られます。ここでは、モチベーション管理システムを導入するメリットについて詳しく紹介します。
2-1. 組織全体の生産性を向上できる
モチベーション管理システムを導入すれば、従業員のモチベーションを可視化することができます。定期的にモニタリングすることで、モチベーションが下がっている従業員を把握し、素早く対応をおこなうことが可能です。これにより、従業員のモチベーションを保持し、仕事に対する生産性を維持することができます。また、モチベーションが高めるための取り組みもおこなうことで、組織全体の生産性向上につなげることが可能です。
2-2. 人材配置を最適化できる
上司や管理職の人が、部下のモチベーションを高めるため、将来のキャリア目標や会社に対する不満を面談やチャットなどで確認しようとしても、人事評価や人間関係を気にして、なかなか本音を言えないケースも少なくないでしょう。
モチベーション管理システムを導入すれば、ストレスチェックや匿名のアンケートを実施し、上司にわからないようなやり方で、モチベーションを測定することができます。これにより、従業員の本音が可視化され、本来の能力を発揮しやすい部署に異動させたり、業務を再配分したりすることが可能です。
2-3. 離職防止につながる
モチベーションが低い状態が続くと、よりよい職場環境を目指して離職を検討する従業員も出てくるかもしれません。モチベーション管理システムを導入すれば、モチベーションが下がっている従業員を早期に発見することができます。また、モチベーションが低下している理由を分析し、課題解決に努めることで、従業員の意欲を改善させることが可能です。従業員のモチベーションが高まれば、この会社で働きたいという気持ちが強まり、離職するリスクを減らすことにもつながります。
3. モチベーション管理システムを導入するデメリット
モチベーション管理システムには、メリットだけでなく、デメリットもあります。ここでは、モチベーション管理システムを導入するデメリットについて詳しく紹介します。
3-1. 導入費用がかかる
モチベーション管理システムを導入するには、導入費用がかかります。また、導入費用はかからないけれど、月額や年額で運用費用が発生するものもあります。モチベーション管理システムは長期的に運用して、モチベーションの推移を定期的にモニタリングし、施策を計画・実行することで効果が期待できます。料金が高すぎるツールを導入してしまうと、長期にわたって運用できず、効果が出ない恐れがあります。そのため、予算を明確にし、長期間継続して使用できるモチベーション管理ツールを導入することが大切です。
3-2. 抵抗を感じる従業員もいる
モチベーション管理システムを正しく活用することで、生産性向上や離職率低下といったメリットが得られます。しかし、モチベーション管理システムの導入により、常に監視されていると思い、抵抗を感じる従業員も生じるかもしれません。モチベーション管理システムを導入する際は、あらかじめ目的やメリット、使い方などを周知し、従業員の理解を得ることが大切です。従業員の同意を得られれば、スムーズにモチベーション管理システムを導入・運用することができます。
3-3. 効果が出るまでに時間がかかる
モチベーション管理システムを導入したからといって、すぐに効果が出るとは限りません。効果が現れるまで、コツコツと従業員のデータを蓄積していく必要があります。また、定期的にアンケート調査を実施して、モチベーションの変化を把握することも重要です。焦らず、長期的に運用していくことでデータが蓄積され、組織の課題を把握したり、最適な解決策を立案したりすることができます。
4. モチベーション管理システムの導入・運用方法
モチベーション管理システムは、導入・運用手順を理解しておくことで、スムーズに導入・運用することができます。ここでは、モチベーション管理システムの導入・運用方法について詳しく紹介します。
4-1. 目的を明確にする
まずはモチベーション管理システムを導入する目的を明確にしましょう。自社の課題を洗い出すことで、目的を明らかにしやすくなります。目的が明確化することで、モチベーション管理ツールに必要な機能も具体化しやすくなります。
4-2. ツールを選定する
目的が明確になったら、それにあわせてモチベーション管理システムを選定しましょう。モチベーション管理システムには、「クラウド型」「オンプレミス型」など、さまざまな種類があります。料金や機能、使いやすさ、サポートなどの観点から、複数のツールを比較し、自社のニーズにあったシステムを導入することが大切です。
4-3. データを収集する
モチベーション管理システムを導入したら、まず従業員の基本情報を登録しましょう。次に、モチベーション管理ソフトのアンケート機能やストレスチェック機能を用いて、モチベーションデータを収集します。
4-4. 集めたデータを分析する
収集したデータを集計・分析することで、従業員のモチベーションの特徴や傾向を把握することができます。モチベーションが低下している部署や年齢層などを特定し、その原因を追究することで、自社の課題が見えてきます。
4-5. 施策を検討・実施する
課題が見つかったら、モチベーションを改善するための施策を検討・実施しましょう。分析結果の活用方法がわからないという人もいるかもしれません。モチベーション管理システムによっては、結果に応じて、アクションプランや改善策を提案してくれるものもあります。
4-6. 効果検証をおこなう
施策を実施したら、効果検証をおこないましょう。モチベーション管理システムでは、過去のアンケート結果や施策などのデータを蓄積することができます。時間が経った後、再度アンケート調査などを実施し、モチベーションを測定して、過去の結果と比較することで、モチベーションの変化を把握することが可能です。このように「モチベーションの測定」「施策の実施」「効果検証」を繰り返すことで、従業員のモチベーションを効率よく高めることができます。
5. モチベーション管理システムの選び方のポイント
モチベーション管理システムには、さまざまな種類があります。選び方のポイントを理解して、自社のニーズにあったツールを選定することが大切です。ここでは、モチベーション管理システムの選び方のポイントについて詳しく紹介します。
5-1. 料金は予算に見合っているか
どんなに便利な機能が搭載されているモチベーション管理ツールでも、料金が高ければ、継続して運用することができません。そのため、コストが予算に見合っているかを確認して、モチベーション管理システムを選定することが大切です。
5-2. 目的に合った機能が搭載されているか
機能が多く搭載されているものは、料金が高く、操作しにくい可能性があります。一方、機能が少ないと、目的にあわせてモチベーション測定ができない恐れもあります。このような観点から、目的にあわせて過不足のない機能が搭載されたモチベーション管理システムを導入することが重要です。
5-3. 誰でも簡単に操作できるか
モチベーション管理ツールは、人事担当者だけでなく、現場の従業員もアンケートに回答するために使用します。管理画面の見やすさ、アンケートへの回答しやすさなど、誰でも簡単に操作できるどうかチェックすることが大切です。スマホやタブレットなどでも、アンケートに回答できるモチベーション管理システムを導入すれば、自宅や通勤中でも手軽に回答できるので、従業員の負担を減らすことができます。また、無料トライアル期間があるツールを選べば、使用感を確かめてから導入を検討することが可能です。
5-4. 他のサービスと連携できるか
モチベーション管理システムで得られた結果は、人事評価や人材配置に役立てることができます。既に人事評価システムや人事管理システムを導入している場合、モチベーション管理ツールと連携できれば、データ移行を自動化し、業務を効率化することが可能です。このように、外部連携性も考慮して、モチベーション管理システムを選定することが大切です。
5-5. サポート体制は充実しているか
モチベーション管理システムを導入する際や、使用している際に、トラブルが生じることもよくあります。電話やメール、チャットなどでサポートしてくれるシステムであれば、不明点をすぐに解決することができます。とくに初めてシステムを導入する場合、使い方に悩むケースも多いため、サポート体制が充実しているシステムを選ぶようにしましょう。
6. モチベーション管理システム11選を徹底比較!
ここからは、モチベーション管理に役立つシステムを比較紹介します。自社の状況に合わせた、適切なツール導入の検討に役立ててください。
01|ジンジャー人事労務(サーベイ)
【特徴】
ジンジャー人事労務(サーベイ)は、従業員のコンディションを管理・解析する、効果的なタレントマネジメントツールです。
人事領域の仕事は、感覚的におこなっている部分もあるかもしれません。たとえば、上司が部下をみて、「何も問題がない」とみえても、実は悩んでいるケースもあります。
ジンジャー人事労務(サーベイ)では、従業員のコンディションを定点観測することで、些細な従業員の変化を捉えることができます。
ジンジャー人事労務(サーベイ)は、従業員の生の声を聞くことで、これまでの組織サーベイでは見つけれなかった課題を発見することができます。ジンジャー人事労務(サーベイ)の特徴は下記の3つです。
- 従業員のモチベーションデータを定点観測することで、従業員の些細な変化に気づき、対処することで、離職を防ぐことができる
- 従業員のモチベーションデータを蓄積することで、時期とアンケート結果から傾向がわかり、対策を立てることができる
- アンケートに答えていない人に、リマインドメールを自動で送ることができるので、回答率が高くなる
アンケート受検通知機能 | ◯ | チャット機能 | ー |
アンケート自動集計機能 | ◯ | ストレスチェック機能 | ◯ |
アンケート結果分析機能 | ◯ | 健康相談機能 | ー |
【価格】
- 月額料金:300円/ユーザー
02|HRBrain
【サービスの特徴】
- 実名取得のサーベイだから個別最適化された施策の実行が可能
- あらゆる人材データを活用した高解像度な課題発見
- 組織診断からタレントマネジメントまでワンプロダクトで実現
【価格】
都度お問い合わせ ※ご利用人数に応じた金額となります
サービス名:HRBrain
提供会社:株式会社HRBrain
URL:https://www.hrbrain.jp/employee-experience
03|バヅクリエンゲージメント
【特徴】
- サーベイは60秒で回答可能。設問内容は産業医と組織開発の実務専門家監修のもと、組織課題の抽出に必要な網羅的かつ効率的な項目で設計
- 課題がわかりやすい画面設計で、クロス集計・推移分析も簡単。「分析の仕方が複雑でどこが重要かわからない」「見るべきことが多すぎて結局課題がわからない」といったサーベイ分析にありがちな問題を解消
- 組織心理学に基づいて学びと対話のプロが共同開発した200種類以上の課題解決ワークショップを、最短10営業日で実施可能。ワークショップの参加者満足度は97%以上
アンケート受検通知機能 | ー | チャット機能 | ー |
アンケート自動集計機能 | 〇 | ストレスチェック機能 | ー |
アンケート結果分析機能 | 〇 | 健康相談機能 | ー |
04|モチベーションクラウド
【特徴】
モチベーションクラウドは、国内初の組織改善クラウドサービスです。8,740社、237万人のデータベースで組織状態を数値化し、組織改善のPDCAサイクルを回しています。
組織には「評価に納得ができない」「上司の指示が伝わらない」など、普段従業員が口にできないような、さまざまな問題があります。
こうした問題が解決できない要因は3つあります。それが「組織課題が不明確」「改善施策が不適切」「施策実行が未完遂」の3つです。
モチベーションクラウドを活用することで、組織に指標を設定し、感覚や経験ではなくデータに基づいた分析ができるようになります。モチベーションクラウドの特徴は下記の3つです。
- 自社への「期待度」と「満足度」を調査して、期待が高いが満足度の低い項目が自社の弱みとして明確にできる
- 組織診断だけではなく、スコアの他社比較やパルスサーベイなど施策の実行や効果計測を促進するさまざまなサポートが充実している
- 組織人事コンサルタントのサポートによって、不安なく導入・活用が可能
アンケート受検通知機能 | ー | チャット機能 | ー |
アンケート自動集計機能 | ◯ | ストレスチェック機能 | ー |
アンケート結果分析機能 | ◯ | 健康相談機能 | ー |
【価格】
都度お問い合わせ
05|HR OnBoard
【特徴】
HR OnBoardは、「離職リスク」が可視化できるWebツールです。HR OnBoard利用企業の平均離職率は13.6%から5.3%に改善されています。
「不満に気づいてあげられなかった」「採用後のフォローができていなかった」といった早期離職に対する悩みをもつ人事担当者は多いでしょう。入社者が定着するかどうかは、入社後1年のモチベーションのフォロー体制が重要といわれています。
HR OnBoardは、過去3,000社以上における退職予兆を分析し、考案されたアンケートによって、離職リスクを可視化することができます。HR OnBoardの特徴は下記の3つです。
- 月1回のアンケートで離職リスクを正しくキャッチすることができる
- 入社者情報を登録するだけで、アンケートが自動送信される
- 独自のアルゴリズムによって、離職リスクのある社員への推奨アクションを提案
アンケート受検通知機能 | ー | チャット機能 | ー |
アンケート自動集計機能 | ◯ | ストレスチェック機能 | ◯ |
アンケート結果分析機能 | ◯ | 健康相談機能 | ー |
06|wevox
【特徴】
wevoxは、従業員のエンゲージメント向上をサポートするサービスです。数名規模から数千名規模を超える大手企業まで幅広い組織の導入実績があります。
エンゲージメントを高めることで、組織に対しての愛着心や働きがいが芽生えます。その結果、生産性が向上するだけではなく、リファラル採用の促進や離職率の低下につながります。
wevoxを利用することで、組織力を見える化し、その成長を加速させることができます。wevoxの特徴は下記の3つです。
- 独自の質問の回答を自動集計し、組織の課題点も自動で抽出
- 改善策を提案する機能や、改善策の実施・効果測定までをサポートするプランもある
- 質問を職種・役職ごとに設定できるため、各社固有の問題解決が可能
アンケート受検通知機能 | ◯ | チャット機能 | ◯ |
アンケート自動集計機能 | ◯ | ストレスチェック機能 | ー |
アンケート結果分析機能 | ◯ | 健康相談機能 | ー |
【価格】
- 月額300円/1ユーザー
07|テガラみる
【特徴】
テガラみるは、”気持ちがみえる”定着改善支援サービスです。
2025年までに、日本の労働人口は約600万人減少するといわれています。その結果、現在の2倍以上の人材が不足し、人手不足は今後も続くことが予想されます。
今後、採用はさらに困難になるでしょう。そこで注目されているのが、早期離職の防止です。離職を防止することで、企業の労働力を安定的に確保することができます。
テガラみるは、新人の心のコンディション悪化を早期に察知できるので、タイムリーなフォローが可能です。
また、新人のモチベーションの変化や、上司からのフォロー状況を、組織単位でいつでもチェックすることができます。テガラみるの特徴は下記の3つです。
- 直感的に新人の心のコンディションが確認できるように、こだわったユーザーインターフェース
- 気になる新人にはマンツーマンのトークルームがあるので、すぐにフォローをおこなえる
- アラート機能で、新人のコンディションの悪化を通知
アンケート受検通知機能 | ◯ | チャット機能 | ◯ |
アンケート自動集計機能 | ◯ | ストレスチェック機能 | ◯ |
アンケート結果分析機能 | ◯ | 健康相談機能 | ー |
08|Geppo
【特徴】
Geppoは、従業員のコンディション変化発見ツールです。2017年には、日本の人事部の「HRアワード 2017」優秀賞を受賞しています。
リクルートの人材事業ノウハウを詰め込み、サイバーエージェントで3年間運用したことによって、より洗練されたツールです。従業員コンディションを定点モニタリングすることで、今までのモチベーション管理システムではできなかった人事課題を解決することができます。
Geppoは、従業員が毎月3つの設問に回答するだけで、コンディションの変化を発見することができます。Geppoの特徴は下記の3つです。
- 1分で回答できるので、従業員の回答率が高い
- 回答促進から、読み込み・レポートまで面倒な運用業務をすべて代行
- 毎月の定点観測だからこそ、変化の兆しをすばやく把握できる
アンケート受検通知機能 | ◯ | チャット機能 | ー |
アンケート自動集計機能 | ◯ | ストレスチェック機能 | ◯ |
アンケート結果分析機能 | ◯ | 健康相談機能 | ー |
【価格】
社員数 | 料金 | 社員数 | 料金 |
~25名 | 20,000円/月 | ~200名 | 108,000円/月 |
~50名 | 39,800円/月 | ~300名 | 148,000円/月 |
~100名 | 68,000円/月 |
09|SMILE SCORE
【特徴】
SMILE SCOREは、経営者が従業員の本音に気づくためのホットラインツールです。
従業員の意見が「本音なのか」「建前なのか」を判断するのは、難しいでしょう。たとえば、退職する理由が「家族の都合」だとしても、本音は「同僚や上司とうまくいかなかったから」かもしれません。
SMILE SCOREは、2つの機能「1日1分スマイルスコア」「経営者直通の匿名目安箱」で従業員の本音を引き出します。SMILE SCOREの特徴は下記の3つです。
- 毎日従業員のスコアを計測するため、従業員の変化を発見できる
- 経営者直通の目安箱で、実名だと言いにくい意見を抱え込ませない
- チーム別でスコアを比較することができるので、チーム単位の問題も早期発見できる
アンケート受検通知機能 | ◯ | チャット機能 | ◯ |
アンケート自動集計機能 | ◯ | ストレスチェック機能 | ー |
アンケート結果分析機能 | ◯ | 健康相談機能 | ー |
【価格】
- 一年プラン:30,000円/月
- 半年プラン:35,000円/月
※1社(100名毎)の月額料金
10|Willysm
【特徴】
Willysmは、従業員のモチベーションマネジメントサービスです。
心理学者のショーン・エイカーは、ポジティブな気持ちで仕事をする人の生産性は、ネガティブな人より31%向上するといっています。現状に対してポジティブになることができれば、脳はより熱心に、速く、知的に働き、より成功するという結果もあります。
Willysmは、社員の気持ちを蓄積し、可視化することにより、組織・社員の生産性向上につなげることができます。Willysmの特徴は下記の3つです。
- 今の気分を3つのボタンから選ぶだけなので、回答してもらいやすい
- 組織ごとにモチベーションをヒートマップで表示できるので、組織ごとの問題に気づくことができる
- 同僚に感謝の気持ちを伝えることができるプレゼント機能が備わっている
アンケート受検通知機能 | ー | チャット機能 | ー |
アンケート自動集計機能 | ◯ | ストレスチェック機能 | ◯ |
アンケート結果分析機能 | ◯ | 健康相談機能 | ー |
【価格】
ユーザー規模 | 料金 | ユーザー規模 | 料金 |
~10ユーザー | 3,500円 | ~200ユーザー | 47,000円 |
~25ユーザー | 8,750円 | ~300ユーザー | 70,500円 |
~50ユーザー | 17,500円 | ~400ユーザー | 94,000円 |
~100ユーザー | 30,000円 | ~500ユーザー | 117,500円 |
11|Qraft
【特徴】
「Qraft(クラフト)」は、「組織改善」だけでなく「人材開発」に活用できる新しいエンゲージメント・サーベイです。
Qraftでは、個人的要因の「ジョブ・エンゲージメント」と、組織的要因の「エンプロイー・エンゲージメント」の両方を測定し、個人・組織の両側面からエンゲージメントを支えることが可能です。
Qraftの特徴は下記の3つです。
- 個人の仕事・職務へののめりこみを示す「ジョブ・エンゲージメント」と個人の会社・組織へののめりこみを示す「エンプロイー・エンゲージメント」の両方の測定が可能
- 従業員・管理職・人事や経営層それぞれの目的に合わせた具体的でわかりやすいフィードバックを提供
- わかりやすい画面設計に加え、マルチデバイスに対応しておりスマートフォン、タブレット端末からも受検が可能
アンケート受検通知機能 | ー | チャット機能 | ー |
アンケート自動集計機能 | ◯ | ストレスチェック機能 | ー |
アンケート結果分析機能 | ◯ | 健康相談機能 | ー |
7. モチベーション管理システムの導入を成功させるポイント
モチベーション管理システムを導入しただけでは成果は出ません。ここでは、モチベーション管理システムの導入を成功させるポイントについて詳しく紹介します。
7-1. モチベーション管理は手段であり目的ではない
モチベーション管理はあくまでも手段であり、目的ではありません。モチベーション管理システムを導入し、モチベーションを測定できたことに満足してしまうケースもよくあります。結果が出たら、分析し、改善につなげることで、組織の目的達成につなげることが可能です。
7-2. 従業員に目的やメリットを周知する
モチベーションを測定するには、アンケートに回答してもらうなど、従業員の協力が不可欠です。アンケートに雑に回答されてしまったら、データの質が下がってしまいます。モチベーション管理ツールを導入・運用する際は、目的や従業員に対するメリットをきちんと周知し、協力を得られるよう努めることが大切です。
7-3. 長期的な目線で導入・運用する
モチベーション管理の効果は時間がかかるものです。従業員の特性や反応は個々によって異なるため、組織全体へと効果が出るまで時間を要します。すぐに効果が出ないからといって焦らずに、長期的に取り組みましょう。
8. モチベーション管理システムを導入して生産性を高めよう!
モチベーション管理システムは、あくまでも手段であり、目的ではありません。モチベーション管理ツールを導入する目的を明確にし、必要な機能が搭載されたツールを導入しましょう。また、従業員に目的やメリットを周知し、協力を得られるよう努力することも大切です。