離職兆候とは?離職兆候をみせた社員への対策や察知するための方法をご紹介 | 人事部から企業成長を応援するメディアHR NOTE

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離職兆候とは?離職兆候をみせた社員への対策や察知するための方法をご紹介

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社員が突然退職してびっくり」「何の相談もなしに社員がやめてしまった」という経験がある人事担当者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

本記事では、「離職する社員が事前にみせる兆候」についてご紹介。また、そのような兆候に気がついた時の対応や、離職を防止するための方法もお伝えします。

1. 離職兆候と対策

冒頭では、「社員が突然離職して驚いた」と書きましたが、多くの場合、離職をする社員には何らかの兆候があります。「突然」だと感じてしまうのは、その兆候を見逃してしまっているからです。

では、離職をする社員はどのような兆候をみせるのでしょうか?

1-1. 離職兆候の例

挨拶をしなくなった

「急に挨拶がなくなった」ということは、仕事へのやる気をなくしていたり、何か悩み事があったりする可能性があります。

ただ単に、体調が良くない場合もありますが、いずれにせよ何らかの問題を抱えているので、声をかけるなどのフォローが必要です。

愚痴や不満ばかり言っている

仕事や職場への不満が溜まっていることがひと目でわかります。もしかしたら、転職サイトを閲覧し始めているかもしれません。

ただ、本人が愚痴や不満を言っているうちはまだ対処が可能なので、まずは一度話を聞くようにしましょう。

本当に見切りをつけて転職活動を進めている人は、「どうせ何を言っても無駄だ」と、愚痴すら言わなくなるかもしれません。

一人でランチをとる

もともと一人でいることが好きな人もいますが、それまで人付き合いを大事にしていた人が、急に一人での行動を頻繁におこなうようになった場合、注意が必要です。

一人でランチをとりつつ、転職サイトを閲覧していたり、転職エージェントとのメールチェックをしていたりする可能性があるかもしれません。

「他にやりたいことがある」と公言or他の業種に関する資格の勉強

現在の仕事に興味をなくしているかもしれません。

やりたいことができる職場を探し始めていたり、他の業界での転職を有利に進めるため、資格の勉強を始めたりしています。

身なりが変わった

普段ラフな格好で出勤している人が、急にスーツを着るようになった、髪色が暗くなったなど、社員の身なりが変わったら要注意です。

それは、すでに転職活動を始めており、面接に行くための格好である可能性があります。

遅刻や早退が増える

身なりが変わるのと同様、転職活動を始めており、面接の段階に入っている可能性があります。

面接を受けてから出社するために遅刻したり、面接に行くために早退をしているかもしれません。

携帯を持って離席する

離職を考えていない社員にもある行動ですが、こっそりと私用の電話をしている場合は、転職活動をしている可能性も考えられます。

転職エージェントや応募先の会社と面接の日取りを決めていたり、選考結果の通知のやりとりをしているかもしれません。

ミーティング時に発言をしない

こちらも仕事に興味がなくなってきている可能性があります

転職活動が順調に進んでおり、内定の手応えを感じてきているようであれば、現在の業務からはいずれ関係がなくなるため、「何か発言しても意味がない」と思っているかもしれません。

机がきれいになってきた

すでに内定を獲得しており、転職先と入社の日時を調整している段階かもしれません。

そして、現在の職場から離職することをほぼ決めており、こっそりと机の整理をして離職の準備を進めている可能性があります。

引き継ぎマニュアルを作る

頼まれてもいないのに、引き継ぎマニュアルを作成しているのは、離職の準備を進めている可能性が考えられます。

自分がいなくなった後も、残った社員が業務を滞りなく進められるように配慮しているのでしょう。

新しい業務に関心がない

仕事に嫌気がさして関心がない、もしくはすでに転職先が決まっており、離職を決断している可能性もあります

辞めることが決まっているのですから、新しい業務を始めても完遂させることができません。中途半端に業務に関わって、周囲に迷惑をかけてしまうことを心配しての態度かもしれません。

1-2. 離職兆候をみせた社員への対策|まずは話を聞くこと

このような離職兆候を察知したら、社員の離職を防ぐために、どのようなフォローをするべきでしょうか。社員の離職懸念がどの段階であるかにもよりますが、まずは本人の話を聞くことが第一でしょう。

《話を聞く際の注意点》
  • いきなり核心的な質問をしない いきなり「仕事が嫌になった?」や「転職活動してる?」といった核心的な質問をしてしまうと警戒されてしまうので、まずは「最近調子悪いみたいだけど何かあった?」「いつもと様子が違うけどどうかした?」といったような声かけをすべきでしょう。
  • 相手の立場に立つ 仕事に対する不満や悩みなどを打ち明けられたら、相手の立場に立って話を聞く姿勢を保ちましょう。「今辞められては困る」といった自分本意な発言は、「せっかく勇気を出して話したのに、自分の話を聞いてくれない」という印象を持たれてしまい、転職活動へ背中を押してしまうことになりかねません。
  • 解決策を一緒に考える ただ話を聞くだけで終わってしまっては、「話したのに何もしてくれない」と不信感を持たれてしまうので、解決策を一緒に考えるようにしましょう。原因は何か・自社で解決できることか・解決できる場合どう解決するのかといったことを本人が納得するまで話し合いましょう。

 2. 離職の理由

では、社員はなぜ離職を考えるのでしょうか。ここでは離職を考えるまでのプロセスをまとめてみました。

2-1. そもそもの離職のきっかけは何か?

新卒か中途か、どれくらいその会社に勤めたかなどによってその割合は変わってきますが、おおよそは以下の4つの理由によって、離職をする人が多いと考えられます。

1、業務内容・人間関係のミスマッチ 「予想していた業務と実際の業務が違った」「配属された部署になじまなかった」etc.

2、賃金・休日などの労働条件 「賃金が低い」「休日も出勤しなくてはならない」etc.

3、福利厚生・待遇 「福利厚生が不十分」「人事評価が不適切」etc.

4、人間関係のトラブルやストレス 「パワハラにあった」「ストレスから体調を崩した」etc.

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2-2. なぜ離職に至ってしまうのか?

仕事を進めていく上で、人間関係や環境、業務に対する些細なギャップや不満はよくあることです。

問題となるのは、それらのギャップや不満を自己解決できなかったり、克服できなかったりする場合です。こうなってしまう原因として、次の2つの要因が挙げられます。

1つ目は、周囲に相談できない状況です。人間は、自分の悩みを誰かに聞いてもらうだけで、気持ちが晴れるものです。また、誰かに相談すれば、話を聞いてもらうだけでなく、その人が協力して自分の悩みを解決してくれる場合もあります。

しかし、周囲に相談ができない状況であると、悩みや不満は解決されないまま、もやもやとした気持ちが続くことになります。

2つ目は、上司の早計な判断や不適切な対応です。たとえば、社員が何かの業務につまずいて、上手くいっていなかったとします。

そのとき、アドバイスもなしにそれだけの事実で「この人は仕事ができない」と判断してしまっては、社員は「自分はこの仕事に向いていない」と思い込んでしまいます。

「どうしてこんなこともできないんだ」と言うのではなく、「今この業務が上手くいっていないのはここが原因で、こうすれば解決できる」と丁寧にアドバイスすれば、社員も「自分はこの仕事に向いていない」と思うこともないでしょう。

上司の早計な判断や不適切な対応は、社員を精神的に追い込んでいくことになります。

これら2つの要因によって、些細なギャップや不満が解決されないまま積み重なっていくと、いつか我慢の限界がやってきます。

そして、我慢しきれなくなった社員は、会社を辞めることを決意するのです。

2-3. 離職防止対応は、すぐにできる場合と時間がかかる場合がある

労働条件と福利厚生・待遇などは、すぐには変えることができないケースが多くあります。会社の決まりや仕組み自体を変えることが求められ、どうしても対応に時間がかかってしまいます。

しかし、人間関係の問題や業務のミスマッチは、比較的すぐに対応が可能です。

仕事に対して不満を持ってはいるものの、離職を考えていない段階なら、適切な介入によって離職を防止することが可能です。

3. 離職兆候を察知するために人事ができる取り組み

転職活動を開始すると、選考が進むにつれて、引き止めることは難しくなっていきます。

ポイントは離職を決意する前です。仕事に対するモチベーションが低くなっていたり、不満を持っていたりする時点でフォローすることが、離職防止につながります。

それでは、その時点で気がつくためには、どのような取り組みが有効なのでしょうか?

3-1. モチベーション管理システムの利用

離職防止には、社員のモチベーションを把握することが重要です。社員のモチベーションを把握する方法として、モチベーション管理システムの活用が挙げられます。

モチベーション管理とは、従業員のモチベーションデータを収集し、そのデータの分析をもとに施策を実施。その結果として、社員のモチベーションを高めたり、維持したりすることです。

モチベーション管理システムには、社員に対してモチベーションに関するアンケートを実施し、その結果を集計する機能が備わっています。

アンケートの結果からフォローが必要な社員を見つけたり、収集したデータから、さまざまな傾向を見つけて対策を講じたりすることができます。

直接上司や同僚に話せなくても、モチベーション管理システムのアンケートに答えてもらえれば、社員の不満や悩みを早期にキャッチしやすくなります。

3-2. モチベーション管理システムのご紹介

ここでは、社員のモチベーション把握に適した、モチベーション管理システムをご紹介します。

|01| ジンジャー人事労務(サーベイ)

 

【特徴】

ジンジャー人事労務(サーベイ)は、従業員のコンディションを管理・解析する、効果的なタレントマネジメントツールです。

離職を防止するためには、従業員の不満や悩みを早期に発見・解決することが重要です。しかし、本人からは周囲に相談できなかったり、上司が「何も問題ない」と判断していても、実は不満や悩みを抱えていたりすることもあります。

ジンジャー人事労務(サーベイ)は、従業員のコンディションを定点観測することで、些細な従業員のコンディション変化を捉えることができます。ジンジャー人事労務(サーベイ)の特徴は、下記の3つです。

  • 従業員に実施するアンケートでは、コンディションを天気で表現。フリーコメントも可能
  • 従業員のコンディションを数値化し、可視化することが可能
  • 自動配信機能やアラート機能で定点観測が可能になり、従業員のコンディション変化を察知

【価格】

  • 月額料金:500円/ユーザー

サービス名:ジンジャー人事労務(サーベイ) 提供会社:jinjer株式会社 URLhttps://hcm-jinjer.com/workvital/

|02| モチベーションクラウド

【特徴】

モチベーションクラウドは、国内初の組織改善クラウドです。

組織には、「戦略が実行されない」「部署間の連携が悪い」といった、さまざまな問題が存在します。これらの問題は、「組織課題が不明確」「改善施策が不適切」「施策実施が未完遂」という3つの要因によって解決されないままになっています。

モチベーションクラウドは、会社の状態を数値化し、それをもとにPDCAサイクルを回すことによって、組織の問題を解決します。モチベーションクラウドの特徴は下記の3つです。

  • アンケート調査によって従業員のモチベーションを数値化し、組織の課題を把握できる
  • 自社のスコアや、モチベーションクラウドのデータベースから、適切な改善目標を設定できる
  • アクションプランの進捗状況を確認することができる

【価格】

都度お問い合わせ

サービス名:モチベーションクラウド 提供会社:株式会社リンクアンドモチベーション URLhttps://www.motivation-cloud.com/

|03| Talent Palette

【特徴】

Talent Paletteは、人材活用にマーケティング思考を取り入れ、科学的な人事戦略を実践する人材活用プラットフォームです。

日本の人事部が発行した「2016人事白書」によると、約7割の企業が「人材データの活用ができていない」と回答しています。さらに、人事部門の8割が「管理業務に追われている」と回答しており、人事データを活用したタレントマネジメントはまだまだなされていないのが現状です。

Talent Paletteは、集めた人事データをさまざまな方法で分析し、科学的な人材活用を実現します。Talent Paletteの特徴は、下記の3つです。

  • 人件費や売上見込み、人員構成の影響度など、人事異動のシミュレーションが可能
  • テキストマイニングで、社員の意見や考え、要望を分析
  • 分析された離職者の傾向に照らし合わせ、離職危険のある社員をアラート

【価格】

都度お問い合わせ

サービス名:Talent Palette 提供会社:株式会社プラスアルファ・コンサルティング URLhttps://www.talent-palette.com/

|04| wevox

【特徴】

wevoxは、独自のサーベイを用いてわずか3分で正確に組織状態を把握することができるサービスです。

エンゲージメントを高めることで、働きがいや組織に対しての愛着心が増し、生産性が向上するだけでなく、リファラル採用の促進、および離職率の低下により、採用・育成コストを削減できます。

wevoxは、独自のサーベイを用いて組織の状態を可視化し、エンゲージメントにおけるマイナス要因を特定および改善策を実施していくことで、組織改善のサイクルを生み出します。wevoxの特徴は下記の3つです。

  • サーベイを配信し、回答結果を自動で集計するだけでなく、組織の課題点も自動で抽出
  • 改善策をサービス上でレコメンドする機能や、改善策の実施及び効果測定までをサポートするプランもご用意
  • 柔軟なカスタマイズが可能な「カスタムサーベイ機能」があり、各社固有の問題解決に役立てることができる

【価格】

  • 月額料金:300円/ユーザー
サービス名:wevox 提供会社:株式会社アトラエ URLhttps://wevox.io/

|05| Geppo

【特徴】

Geppoは、従業員のコンディション変化を発見できるサービスです。

従業員のコンディションを定点モニタリングをすることで、今までの組織サーベイでは実現できなかった人事課題の解決、ストレスフリーな働き方改善が可能になります。

Geppoは、サイバーエージェントで3年間運用され、いくつもの実績を残している組織診断ツールをベースに、リクルートの人材事業ノウハウを詰め込み、より洗練されたツールです。Geppoの特徴は下記の3つです。

【価格】

  • 全国就業実態調査(JPSED)から退職・休職の要因を導き出し、3つの質問で多くの人事課題を網羅できるように設問を設計
  • レポート入力率、入力内容をリアルタイムにアップデートでき、変化を瞬時に察知できる直感的なダッシュボードを提供
  • 「入力促進」「回答読み込み」「アラート設定/エスカレーション」などの高負荷なオペレーションを企業に代わって運用を代行
サービス名:Geppo 提供会社:株式会社ヒューマンキャピタルテクノロジー URLhttps://www.geppo.jp/

 4. まとめ

離職を考えている社員は、さまざまな兆候をみせます。社員の離職を防止するためには、社員が離職を決意し、転職活動を本格的に始める前、仕事に対して不満を持っている状況で早期にそれを察知し、フォローする必要があります。

社員の不満やモチベーションの低下をできるだけ早く察知するには、モチベーション管理システムの利用が有効です。

本記事ではお伝えしきれなかった、モチベーション管理システムを導入する際の注意点や、その活用方法などは、ぜひ他の記事をご覧ください。

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