「お絵描き、演劇、寿司握り、焚き火…」アソビで内定辞退率が低下?オンラインでも夢中になれる内定者フォローとは

毎年の人事の関心事のひとつとしてあるのが「内定者フォロー」。

内定辞退をいかに防ぐか、そのための試行錯誤を繰り返す中、さらにコロナの影響があり、頭を悩ませている人事の方は多いのではないでしょうか?

そのような中、内定者と接点を持つために「オンライン」を活用する企業が増えてきています。

しかし、ただでさえ悩ましい内定者フォローに、オンラインならではの課題が加わり、既存のやり方では通用しない側面も出てきている現状があります。

そこで今回は、オンライン内定者フォローのサービス『バヅクリ』を提供するプレイライフ代表の佐藤さんにインタビュー。

同社は大手クライアントを中心に、オンライン内定者フォローを成功させてきた実績が豊富で、本記事では、

  • オンライン×内定者フォロー現状
  • オンライン×内定者フォローのコツ
  • バヅクリとはどんなサービスなのか?
  • 実際の事例

など、オンライン内定者フォローをうまくやるための方法を考えていきます。

【人物紹介】佐藤 太一 | プレイライフ株式会社 代表取締役

コロナ時代のコミュニケーションインフラ、オンライン“アソビ”チームビルディング「バヅクリ」を運営。DeNA⇒アクセンチュア⇒みんなのウェディング上場責任者⇒PLAYLIFE創業。ミッション:この世から孤独を無くす。

コロナで変わる、内定者フォローの現状

ーまずは、コロナ禍における内定者フォローの現状と課題についてお聞かせください。


佐藤さん
これは、大きく3つあると考えています。

1つは対面でのリアル開催ができないことです。内定者は、まだ「社員」ではありません。どちらかといえばお客様に近い存在です。

ですので、コロナ禍における内定者フォローに関しても、慎重にリスクのない形での開催が求められるわけです。

そうすると、対面・リアルな場での内定者研修や交流会は、開催できません。

その中で、2つ目の課題として「オンラインで開催」の難しさです。

オンラインに切り替えて実施するのですが、自社でオンラインのイベントを内製化できない。慣れない分、非常に手間もかかってくるわけです。


ーオンラインでの「難しさ」というのは、どういった部分になるのでしょうか?


佐藤さん
盛り上げるのが難しい」という点です。

僕らの経験上、内定者が30名以下であれば、オンラインZoom座談会、オンラインZoom飲みなど、ある程度の盛り上がりをつくることはできると思っています。

ただそれが、30人、50人、100人、200人、300人という規模になってくると、みんなの顔がPCの画面で一覧で見えなくなります。

Zoomの画面上だと、1画面で見えるのがデフォルトだと25人になります。画面共有をしたら、さらに顔が見えなくなります。

このように、お互いの顔が見えない中で、どうやって盛り上げるか、交流を持つか、お互いの相互理解をつくるのか、これが結構難しくて苦戦している会社様が多くいらっしゃいます。

逆に、盛り上げることができないと、内定者の満足度が下がって、やればやるほどむしろ内定者のエンゲージメントが低下していく。そんな悪循環に陥る可能性もあります。

佐藤さんそして、3つ目の課題ですが、オンラインにおける研修やイベントを外注しようと考えたときに、「最適なパートナー会社がいない」ということです。これは、多くの会社様から良く伺います。


ーみなさん、どの辺で物足りなさを感じているのでしょうか。


佐藤さん
:「真面目さ」と「盛り上がり」のバランス
の部分ですね。

研修では、ある程度の「真面目さ」が求められますが、それのみではやらされている感が満載になるので、内定者の満足度が下がってしまいます。

一方で、盛り上がりのみだと、その場での内定者の満足度は上がるのですが、ただ「楽しかったね」で終わってしまい、そこからの学びや横のつながりができません。

真面目な研修での学びの場と、横のつながりを形成しつつ動機付けやモチベーションアップを図る、その双方を満たしたいが、どうしていいかわからないと。


ーオンラインでは「真面目さ」と「盛り上がり」を掛け合わせるのが難しいのですね。


佐藤さん
そうですね。

「意義のある社内イベント」「やらされている感のない楽しい研修」

そういったことが実現できるのが理想ですが、提供できているサービス会社がほぼないというのが現実だと考えています。


ーちなみに、人事担当者の方からは、実際にどのような悩みの声があるのでしょうか?


佐藤さん
「内定者懇親会や研修をオンラインに切り替えて実施しようと考えているが、盛り上がる自信がない」という声は良くありますね。

あと、自社でやってもし盛り上がらなかったときの、“あのツラさ”が怖いと。

自分たちでイベント・合コンを開いて、それが盛り上がらなかったときのあの感覚に近しいと思うのですが、みなさんそれを味わうのが非常に嫌なんですよ。


ーたしかに、「盛り上がらないなあ」って、ハラハラしながら進めるのはツラいですね…。


佐藤さん
想像してほしいのですが、内定者から「交流会をやってほしい」と言われて、上司からも「やれ」と言われて企画・実施したが、結果として盛り上がらなかった…。

人事担当者が主催しているので、責任転嫁もできず、全ての責任を負う立場になるのですが、これ、しんどいじゃないですか。

そうして、暗中模索している中でバヅクリを知って、ご相談をいただくことが増えていますね。

オンラインは最初の5分が勝負

ーここからは、オンラインで内定者フォローを実施する際のポイントについて、お伺いできればと思います。


佐藤さん
これは、最初の開始の5分が勝負です。開始5分のアイスブレイクで決まります。

そのために圧倒的に重要なのが、ファシリテーターの存在です。

講師やファシリテーターがオンライン慣れしていて、大人数でもしっかり盛り上げるノウハウがあるか、ここが大事なポイントです。

こういったファシリテーション能力がある人材はなかなかいないので、「真面目さ」と「盛り上がり」を組み合わせた研修・イベントの内製化は、本当に難しいと思います。

バヅクリを体験いただいた会社様が良くおっしゃるのが、「最初は内製しようと思っていたけれど、これはいきなりは無理だ」と、いうことです。

あとは、ZOOMであれば「ブレイクアウトルーム」の活用ですね。

グルーブに分けて少人数でディスカッションすることは、議論を活性化させたり、横のつながりを強化するためにも必要なことだと思います。

「個人、グループ、全体」というサイクルをつくることは重要な要素ですね。

あとは、イベントに関しては任意ではなく「強制的」に参加させた方が良いです。


ー強制的に参加ですか?


佐藤さん
はい。できれば強制です。こういう時代だからこそ、強制的につながりをつくることが必要です。

「スキルを育てる、能力を育てる」ことと同様に、イベントや懇親会を通して「つながりを育てる」ことも研修なのです。

イベントや懇親会って、参加するまでは「面倒くさいな」となりますが、やってみたら「楽しくて気づいたら1時間半も経っている」というケースが、あるあるだと思います。

「ええーっ強制ですか?」という批判を恐れずに、テレワークで接点が少なくなっているからこそ、「任意参加で参加しない」となるのは、機会損失でもったいなさすぎますね。

何かしらで交流の機会があれば、次に会った際に「あのとき一緒に話した人だ」「一緒にグループワークやった人だ」と話しやすくなりますよね。

「いきなり初めまして」ではなく、「あのとき一緒に○○やったよね」という、体験のつながりがあった方が、オンボーディングがスムーズになります。


ーたしかに、「体験のつながり」があると親近感が湧きますね。

50超の研修をプロ講師がサポート。バヅクリが半年で100社に導入された理由

ー「オンライン×内定者フォロー」をサポートするために『バヅクリ』を提供していますが、どのようなサービスなのでしょうか?


佐藤さん
まずはバヅクリを提供するようになった背景からお伝えします。

そもそもプレイライフは、「遊びで人の生活を豊かにする」という想いを掲げている会社です。

これまでには、個人向けの遊びのモデルコース投稿メディア「PLAYLIFE(プレイライフ)」を運営をメインにおこなってきており、月間ユーザー数が400万人います。

佐藤さんあとは、“遊びのプロ”と一緒に遊び体験ができる、遊びの部活動コミュニティ「遊部(アソブ)」というサービスも提供しています。

たとえば釣りのプロ、ゴーカートのプロ、ボードゲームのプロといった方と一緒に遊び方を学び、コミュニティをつくってつながっていくものです。

佐藤さんこのように、「遊び、学び、つながる」をコンセプトとして、サービスを提供してきています。

僕らにとって「遊び」というのは、一体感を共有しながら「学び」と「つながり」にも結びつけられることです。

「小学校の放課後」みたいな感じのイメージですかね。あの頃はみんなで夢中になって遊んで多くの体験から学んでいったと思います。

ーわかります。「小学校の放課後感」ってなんか懐かしい気持ちになりますね。


佐藤さん
しかしこれが、コロナになって状況が一変しました。「外出を控えてください」と、外出に制限がかかりました。

そうなると、僕らのサービスの価値を届けることが困難になり、もう翼をもがれた状態になったんです。

そのようなコロナ禍において、「遊び、学び、つながる」を軸に何ができるのかを模索し、行き着いたのが、オンラインでの社内イベントやチームビルディングを提供するサービスでした。

コロナ禍でも、社内のエンゲージメント向上や一体感を高めることは、必要性があるじゃないですか。

この領域で「遊び、学び、つなげる」を提供していくことが我々の価値発揮になると、バヅクリが生まれました。

ーなるほど、withコロナが背景にあって生まれたのですね。バヅクリのサービスの概要や特徴はどのようなものでしょうか?


佐藤さん
バヅクリは、オンラインで社員が “つながる”場を提供するサービスで、テレワークに必要なスキル・コミュニケーション・一体感に関する課題を解決していきます。

特徴としては、50種類以上のオンライン体験プログラムがあることと、各プログラムにおいて、その分野のプロ講師がファシリテートをしてくれることです。


ー50種類はすごいですね…!


佐藤さん
ですので、真面目な研修から一体感を高める研修など、各社のカルチャーやニーズによって、自由にカスタマイズすることが可能になります。


ープログラムの内容はどのようなものがあるのでしょうか?


佐藤さん
特徴的なものでいくと、

  • お絵描きコミュニケーション
  • マインドフルネス
  • 役者が教えるオンライン演劇
  • アナウンサーが教えるプレゼン方法
  • クイズ大会
  • オンライン寿司握り
  • オンラインたき火、
  • オンライン筋トレ・ヨガ

など、本当にさまざまです。


ーめちゃくちゃおもしろそうですね。ちなみに、オンライン焚き火ってどうやるんですか?


佐藤さん
オンライン上で火の映像を見ながら、悩みを語るというものです。部屋も真っ暗にしてもらって実施するんです。

このようにバリエーションが豊富なので、たいていの研修会社さんが専門店だとしたら、「僕らはオンラインイベントのセレクトショップです」と、言っています(笑)。

そしてなんといっても、やっぱり圧倒的に楽しさにこだわっているところがバヅクリの最大の魅力です。

楽しみながら、内省と相互理解と動機付けができる。


ー人事担当者は、当日になにか対応すべきことはあるのでしょうか?


佐藤さん
人事はすべて丸投げでOKです。最初にあいさつをするだけで、あとはもう全部僕らに任せていただいて問題ありません。

人事の担当者の中には「半月分の工数が浮いた」とおっしゃっていただけるくらい、楽にやれます。


ーそれはすごいですね!バヅクリの研修を実施しようと思ったら、すぐにできるものなんですか?


佐藤さん
はい、最短で3日あれば実施できます。

あとは、バヅクリを受講したダイジェスト動画もつくっていて、それも活用することができます。

内定者がめちゃくちゃ楽しそうに交流していて、学びもできている、という動画を成果物として社内に共有したり、インナーブランディングとしても使えます。

みんなの思い出にもなるし、人事担当者からすると「こんなことをやっています」と、アピールポイントにもなるかもしれません(笑)。

僕らの裏テーマとしては、バヅクリを選んでくれたお客様である人事の方を「出世させる」というところも、貢献できればと思っています。

「工数が半減した」「飲み会よりも仲良くなれた」バヅクリの活用事例

ーちなみに、企業の課題やニーズに応じて、「このパターンはこれ」みたいな、プログラムを選択基準はあるのでしょうか?


佐藤さん
はい、あります。たとえば、大人数で仲良くなることを目的にするのであれば、「お絵かき」です。

お絵かきは、抽象的なお題に対して絵で語ってもらうんですよ。絵のうまい・ヘタは関係なく、○だけとかでもいいですし、ピカソみたいな感じでも問題ありません。

今の感情を絵で表現するみたいな感じで、アートセラピーとかに近いかもしれません。

内なるイメージを絵で解放することにより、その人の考え方や価値観が見える化できるんです。

佐藤さん単純に「50人で自己紹介をしてください」と言っても、名前、出身地、大学、趣味が・・・と、50人でバーッとやっても面白くないじゃないですか。

そうではなく、絵で語ると話しやすくもなるし、「この人はこんな考え方をしているんだ」という驚き・発見・気づきにもなります。

1時間半の中でそういったワークを6回やるんです。個人で描いて、4~5人ぐらいのグルーブで共有して、最後に全体で共有していきます。それを繰り返します。

ですので、「誰もしゃべらない」ということがなく、みんな必ず参加します。

また良くあるのが、「テレワークでのコミュニケーションがわかりません」という需要です。

これは、内定者に限らず、営業職をはじめとした既存社員向けにも需要があるのですが、そのときは「アナウンサーが教えるテレワークでのプレゼン遊び」をやります。

カメラの位置、話し方とか、リアクションの仕方、発声の仕方など、基礎的なものは全てやります。


ーオンラインならではのやり方があるんですね。


佐藤さん
これは、対面とは全然違います。

カメラの位置は目線から大体15cmくらいの距離で、高さも調整しますし、リアクションも身振り手振りを駆使して全力でやります。

佐藤さん語尾の上げ方や伸ばし方でも印象が全く変わってくるのですが、アナウンサーが実際にやっている発声法や話し方は、テレワークで非常に有効なんです。

アナウンサーは、もともと画面の中から発信しているプロなので、その人たちのスキルを学びましょうと。


ーたしかにカメラ越しだと伝わりにくい部分はありますよね


佐藤さん
リアルの場と比べて3分の1しか伝わらないみたいです。逆に考えると、3倍の表現力で伝えることが必要です。

この研修は、マネジメント層にもすごくウケがいいですね。1時間半なのワークショップですが、それをやっただけでもかなり変わります。


ー実際に、内定者フォローでバヅクリを導入している会社様は、どのように活用しているのでしょうか?


佐藤さん
三井住友海上火災保険様の事例になるのですが、同社では100名超の内定者がいて、

「おとなの図工」「マインドフルネス」「筋トレ」「演劇」「グラフィックレコーディング」「プレゼン」「クイズ」の、合計7つのプログラムを実施いただきました。

佐藤さん内定者の横のつながり強化を目的に、「真面目とユニークのバランス感」「プロ講師がいる安心感」の2つの理由から導入してくださっています。

結論としては、内定者満足度、人事満足度の両方が高かったです。

先程申し上げた「月の工数の半分が浮きました」という声は、こちらの事例になります。

三井住友海上火災保険株式会社の事例詳細はこちら
https://buzzkuri.com/cases/3

佐藤さんまた、みずほフィナンシャルグループ様では、2020年9月末から2021年3月末まで、合計30回に渡って導入いただいています。

内定者が500人規模で、しかも全国にわたっている中で、「平等な機会をみんなに届けたい」と、活用してくださっています。

こちらもアンケートによると、「エンゲージが上がりました」と、満足度が90%以上で好評でした。

「飲み会よりも仲良くなれました」という意見も多かったですね。

あとは、「例年以上に内定者同士が触れ合う機会を多く設けられた」という声もいただいており、首都圏・地方関係なく平等に機会を提供できたことも評価をいただきました。

株式会社みずほフィナンシャルグループの事例詳細はこちら
https://buzzkuri.com/cases/4

バヅクリを通して楽しく働ける環境を

ーありがとうございます。最後に今後の展望や、内定者研修に悩んでいる企業様に向けて、一言お願いします。


佐藤さん
コロナによって、いままで築き上げることができた「つながり」が、少なからず失われていることかと思います。

このようなケースに今まで直面したことがない方がほとんどだと思いますので、人事も内定者も、みんな孤独で不安を抱えているのではないでしょうか。

そのような課題や悩みの解消のために、バヅクリが貢献できたら良いなと思いますし、そこに我々の価値があるので、是非、お気軽にご相談いただきたいですね。

おそらく、今後もテレワークなどのオンライン化の流れはなくなることなく、何かしらの形では継続・定着していくかと考えています。

将来的にはバヅクリを通じて、テレワークによって引き起こされる離職率、生産性、ヘルスケアの課題などに対して、アソビで解決できるプラットフォームを構築していきたいですね。

アソビが持続的に組織課題を解決できるようするためには、アソビの効果を定量化、見える化していくことも必要だと思います。そのような取り組みにもチャレンジしていきたいですね。

みなさんが、働くことが楽しくなれるように、前向きに働けるように。

バヅクリでの活動を通して、企業を元気にし、日本全体を元気にしていきたいと考えています。

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