社員教育・企業研修を実施する際の3つのポイントとおすすめ本5冊をご紹介

社員の教育や研修に関して、どのような観点でコンテンツを作成すればいいのか、誰を対象とすればいいのか、悩みを抱えている人事担当者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

企業によって研修内容はさまざまですが、研修の目的を明確にして適切なカリキュラムを組むことが人事担当者には求められます。

そこで今回は「社内教育・研修」にスポットをあてて、おすすめの書籍をご紹介します。社員教育や企業研修を実施する際の参考にしてください。

社員教育・研修をおこなう際のポイント

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人事は、企業によって業務領域に差があるため、企業によっては採用関連の仕事だけでなく、社内教育や研修を担うこともあるでしょう。

ここでは、まず社員教育・研修をおこなう上での3つのポイントを整理したいと思います。

<1>個の成長は会社の成長につながる

組織において、個人単位で比較すれば能力やスキル、経験にどうしても差が出てきます。

各個人の持つ得意分野や秀でたスキルの仕事のみができる環境にアサインできれば良いですが、組織やチームとして仕事をしていく中では、なかなかそうはいかないものです。

また新入社員などの若手社員は適切な教育環境の中で育てていくことで、将来の会社の重要な仕事やポストを任せていけるようにもなっていきます。

まずは、各個人に焦点を当て、個々のスキルアップや能力のボトムアップを図ることで、会社の売上や利益率の向上につなげていく必要があります。

<2>離職率の低下につながる

会社の中でずっと同じ業務を繰り返していれば、どうしてもマンネリになりがちです。

またスキルアップができない、成果が出ない場合、従業員のモチベーションが上がらず、会社としてもその社員に対して昇級や昇格といった新しいステージを用意できなくなります。

ですので、スキルアップできる環境を積極的に用意することで、社員1人ひとりの成果、そして会社の中での評価につながるサイクルを生みだすことが大事になります

このようにすることで従業員満足度が向上し、離職率の低下にもつながるでしょう。

<3>教育・研修担当者のスキルアップにつながる

教育・研修の担当者になれば、専門分野以外のことも教えなければならないケースが出てきます。

その際、当然知らないことは教えられないため、教育や研修の担当者は自然に専門分野以外に関しても詳しくなります。

教育研修のスキームだけでなく、さまざまな分野の専門的な知識やナレッジも習得できれば、会社のためだけでなく自分のための教育研修にもなっていくことでしょう。

社員教育・研修をおこなう担当者におすすめの本

以上を踏まえたうえで、社内教育・研修の担当者にオススメの5冊の本を紹介します。

気になった本があれば、ぜひ一度手に取ってみてください。

「日本で最も人材を育成する会社」のテキスト
著者:酒井譲 出版社:光文社新書

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人材育成の際に「実践主義」や「OJT」という言葉で、現場に教育プログラムの大半を割いている企業も多くあると思います。

通常の業務に加えて現場の社員に新人育成を任せることは大きな負担になる場合もあり、また、教育プログラムの質の低下も懸念されます。

もちろん机上の教育研修だけではなく、実践を伴うことでスキルを習得していきますが、この本では、教育や研修のプログラムやカリキュラムの立案者が実際にイニシアチブをとって進めていくことを薦めています。

”ただこなすだけ”の研修を実施することの弊害をなくし、企業の理念や目的を達成するための教育研修にフィードバックできるスパイラルを生んでいきます。

「そもそも何のために教育研修をおこなうのか」といったことを再度見直しながらブラッシュアップしていくのに最適な一冊です。

世界で最も賞賛される人事
著者:ヘイコンサルティンググループ 出版社:日本実業出版社

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グローバルな時代が訪れつつある中で、この本には他社のリーディングケースをモデルに成長するための秘策が書いてあります。

1人が教えることのできる対象人数には限りがあります。そのため、会社が大きくなる中でも教育研修を横断的に実施するためには、教育研修をおこなうことのできるリーダーを育てることが求められます。

そして、リーダーを育てる際に最も大事なことは、「その企業ならではの理念・ビジョンといった“変わらない大事な想い”をどこまでリーダーの心の隅々まで浸透させられるか」に尽きるとこの本では説いています。

各個人のテクニカルマネジメントや教育を画一的にすると、どこかで歪みが生まれる可能性があります。そこでリーダーがその案内人となり、伝導者の役割を果たしてもらうことが大事です。

特に飛躍的に成長しており、企業の方向性と個々人の方向性がばらばらになりがちなフェーズの企業の教育研修担当者には、必見の一冊だと思います。

リーダーシップ入門
著者:金井 寿宏 出版社:日経文庫

リーダーシップ入門

タイトルの通り新人研修ではなく、管理職研修に必要な要素が書かれている本です。

▶管理職研修について詳しく知りたい方はこちら!
「管理職研修」を徹底比較|実施する目的や具体的な内容/料金相場は?

この本では、リーダーシップ理論や管理職・リーダーのあるべき姿や必要な要素についても触れてはいますが、あくまで本の中で推奨されているのは、管理職やリーダーが自分なりの理想像を持つよう考えさせることこそが、管理職研修に必要な要素だと書かれています。

真のリーダーシップは、その組織のそのリーダーと部下の間でしか生まれない物であり、リーダーが自分で考え自分で言葉にし、実践を経てのみ構築されるということを説いています。

管理職研修に必要な設問も記載されており、実際に今、管理職研修を担当されている方だけでなく、今後そのポジションを目指したい、という方にもオススメの一冊です。

大手企業から引っ張りだこの超人気講師が教える 研修講師養成講座
著者:真田茂人 出版社:中央経済社

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教育研修担当になったとしても、すべての分野を担当することは至難の業だと思います。

時にはコンサルタント会社などの専門機関に、ある一定の期間だけアウトソーシングすることもあるでしょう。

本書は、研修講師という観点から、どのように研修を設計構築し、かつ実施していくか、そのノウハウやスタンスが書かれています。

特にグループ研修で、誰と誰の組み合わせが、どのような効果を生んだのかという化学反応を検証するプロセスは、研修担当者にとっても面白い観点だと思います。

プロの技やテクニックを学び、自社内で活かしていくことで良いスパイラルを生むケースもあります。教育研修担当が学ぶべきことが多い一冊です。

部下育成の教科書
著者:山田 直人/木越 智彰/本杉 健 出版社:ダイヤモンド社

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本書は単純なテクニカルマネジメントとしての研修というよりは、様々な階層のキャリアアップに合わせた段階的な研修についての内容になります。

一般社員を4つの「段階」に分け、それぞれのステージでどのような問題をクリアし、どんな行動をすればいいのか、また、どんな行動をしないようにすべきなのか書かれています。

それぞれの段階で育成方法が違うということを分かりやすく説明しており、部下がどの段階か理解せずに接してしまうと、成長の機会損失になることもあると気づかせてくれます。

最後に

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いかがでしたでしょうか?

教育研修も手法や制度設計にはかなり幅広いパターンがあり、企業風土や環境・リソースに見合ったように実施していく必要があります。

社内教育・研修において人事が果たさなくてはいけない役割も大きいですが、それが会社の今後を左右する分、より重要なポジションになっていくでしょう。

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