従業員からの健康状態のメッセージ、気付いていますか?「健康経営」のための予防策 | 人事部から企業成長を応援するメディアHR NOTE

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従業員からの健康状態のメッセージ、気付いていますか?「健康経営」のための予防策

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※本記事は、GOALS編集部より寄稿いただいた記事を掲載しております。

法人向けパーソナルトレーナー、管理栄養士の派遣をおこなっている株式会社GOALSによる、健康お役立ち情報について紹介します。

『働き方改革』を実践していく上で、従業員の健康管理から生産性向上へのアプローチをしていく『健康経営』という考え方が増えてきています。

企業として、生産性にネックを抱えているのであればこの『健康経営』に取り組んでみるのも良いかもしれません。

仕事が忙しくて、身体を動かすことができていない従業員が多くいるような企業であれば、従業員個人に運動を促したり、食事の改善をしたりするのも一つの手かもしれません。あるいは人事施策として、何か運動や食事の面から取り組みができるかもしれません。

今回は、従業員の健康状態について考えている人事、経営者の方に向けて、押さえておくべき健康問題につながりうる原因と、改善・予防策をお伝えします。

 

※健康経営のための取り組みについて、さらに詳しく知りたい方はこちら

▶︎仕事の生産性を向上させる「健康経営」の取り組みとは
▶︎疲労回復には適度な運動が最適!『健康経営』のためにも知っておきたい健康管理方法とは

最近、仕事の進捗が計画通りに進まない…

以前と比較して特に仕事のやり方を変えたわけでもないのに、全体的に集中力の低下が感じられる。

そんなこと、ありませんか?

内外に様々な原因が考えられるとは思いますが、従業員の健康状態をベースに、その原因を探ってみましょう。

疲労の蓄積

疲労の蓄積が身体に良くない影響を与えるということは想像しやすいでしょう。

しかし、明らかに身体に負荷がかかって、疲れていると感じることだけが疲労ではありません。

むしろ自覚のないままに、肉体的・精神的疲労が少しずつ蓄積していくケースのほうが多いのではないでしょうか。

日々やる気に満ちて仕事に励んでいたとしても、疲労は蓄積していきます。

たとえ好きな仕事をして楽しいと感じていても、肉体的・精神的な疲労の蓄積は避けられません

ヒトの身体には恒常性が備わっているため、通常の状態であれば疲労は回復していきます。

しかし、強すぎる負荷や長期間の疲労の蓄積によって回復が追い付かなくなる場合があります。

一度その状態に陥ると、意識して回復を図らない限り、完全に疲労回復する前に次々と新たな疲労が重なり、体の機能が低下していきます。

明らかに疲れて見えるのに本人には自覚がない場合もあるため、日頃から注意深く観察しておきましょう。

責任感が強く、多くの仕事をこなす従業員ほど、知らず知らずのうちにオーバーワークに陥りやすいことには、心当たりがある方も多いのではないでしょうか。

睡眠不足と睡眠の質の低下

睡眠は、疲労を回復させるための効果的な手段の一つです。

十分な量の睡眠は日々の疲労を回復させ、集中力を維持します。

人は眠っている間に疲れた体を癒し、修復します。

脳内では情報の整理が行われ、蓄積した老廃物を除去します。

睡眠はその日一日自分に起こってことをすべて整理してリセットし、翌日に心身ともにリフレッシュした状態を作り出す作業なのです。

最低限必要な睡眠の量はもちろんのこと、その質も重要です。

特に眠り始めの睡眠の質の重要性が近年注目されており、眠りにつくための環境づくりが重要視されています。

定期的に睡眠時間と眠る環境をチェックし、日々の業務が睡眠を圧迫していないか確認するのもいいかもしれません。

眠っている間は仕事はできません。

しっかりと眠ることに集中してもらいましょう。

筋力、体力の低下

仕事が忙しくなることで、ついつい運動不足になりがちです。

筋肉に効果的な刺激が加わらなくなると、筋肉はどんどん落ちていきます。

筋肉量の低下は、当然筋力の低下を伴います。

運動不足は心肺機能の低下や血行の悪化も引き起こします。

そして全体的な体力が落ち、疲れやすい身体になっていきます。

体力の低下は肉体的な衰えだけでなく、精神的な余裕も奪っていきます

フィットネスジムの法人会員設定だけでなく、より積極的な運動を促す施策を考えましょう。

ストレス

適度なストレスは集中力を維持し、仕事の効率を上げることに役立ちます。

しかし、仕事や家庭の事情などに起因する大きなストレスは、脳内に分泌される神経伝達物質のバランスに影響を与え、少しずつ精神をむしばんでいきます。

精神の不調は身体的な健康にも影響を与え、疲労感や倦怠感は強まり集中力は続かなくなるでしょう。

多くの疾病がストレスに起因するといわれています。

大きすぎるストレスは仕事だけでなく、その人の人生そのものにも大きな影響を与えます。

特定の人間に仕事が集中していないか、また、適材適所で程よく仕事が分散できているかを常にチェックできるようにしておくべきです。

極端な仕事の偏りは、最終的に会社全体に大きな影響を与える原因になりかねません。

どう対策すれば良いのか

これまで説明してきた「疲労」「睡眠」「体力」「ストレス」には、すべて相関関係があります。

そのため、一度悪い方向へと状況が傾くと、すべてが負のスパイラルへと落ち込んでしまい、なかなか修正することができません。

まずは日頃から常に気を配り、予防を心がけることが重要です。

可能な限り睡眠の環境を整えて、日常的に質の高い睡眠をとるように指導しましょう。

定期的に運動させる具体的な施策も必要です。

運動は睡眠の質を向上し、ストレスの発散にも役立ちます。

しかし、それでも疲労やストレスの蓄積を避けられないこともあるでしょう。

そんな時は思い切ってまとまった休みを取ることで、心身ともにしっかりと疲労を抜くことが肝心です。

「そんなことが出来るんならとっくにやっている」「できないから疲労もストレスもたまるんじゃないか」

そう思っている従業員もいるかもしれません。

そんなときこそ、担当の人事やマネージャーが業務全体を俯瞰してとらえ、従業員の仕事量をうまく分配する必要があります。

一時的に無理な状況ができてしまうことは仕方のないことかもしれませんが、その状況が長く続かないように注意しなければなりません。

そうすることで結果的に仕事の効率を上げることにつながるため、決して無駄になることはありません。

無理をして集中力が欠けたまま、生産性の低い仕事を続けるよりも、どこかで区切りをつけてリフレッシュするほうが、結果として多くの仕事を高いレベルでこなすことができるでしょう。

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