「会社の雰囲気」で志望度が変わる?学生から見た企業の評価軸とは | 人事部から企業成長を応援するメディアHR NOTE

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学生が求めるインターンシップ|企業側が意識したいポイントとは

  • 採用
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少子化による慢性的な人手不足や、就職活動の早期化が続く中、採用活動の一環としてインターンシップを実施している企業数は年々増加しています。

しかしながら、さまざまな趣向を凝らしたインターンシップを実施する企業が存在する中で、インターンシップに学生を集客することはとても大変なことなのではないでしょうか?

今回は、自社のインターンシップに学生を集客するために何をすれば良いのか、学生が求めるインターンシップの内容とは果たしてどのようなものなのか、についてまとめていきたいと思います。

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1.そもそもインターンシップって?

インターンシップとは、学生が実際に企業で就業体験をしながら、その企業に対する理解をより深めるためにおこなうプログラムのことです。

学生が業界や企業についての情報収集を進めるためにインターンシップを利用する傾向は年々高まっており、企業としても充実したインターンシップを学生に提供することが必要となってきています。

プログラムの内容は企業ごとにさまざまな種類があり、各社が独自のコンテンツを用意し実施しています。なかには、理系学生向けのものやエンジニア向けのインターンシップを用意している企業もあります。

【企業がインターンシップを開催するメリット】

  • 自社を学生に認知してもらえる機会が増え、応募数の増加につながります。また、学生が実際の企業のことを知る機会としてインターンシップは最適です。
  • インターンシップを通して入社前に学生がより具体的な仕事内容や企業風土を知ることができれば、入社後のギャップが減り、早期の退職が減ることが期待されます。
  • インターンシップの内容によっては、若い世代の柔軟で新しい声を今後の事業に生かすことが可能です。ビジネスの最前線で働く社会人と、まだまだ荒削りな学生のアイデアによるイノベーションを起こすことができるかもしれません。

1-1.インターンシップの種類

インターンシップの種類は、大きく分けて「短期インターンシップ」と「長期インターンシップ」の2種類があります。

短期インターンシップ

通常1日~数日間の内容となっており、1週間前後で開催している企業もあります。開催時期は大きく分けて「夏(6月~9月)」「秋冬(10月~2月」の2回で、学生の休み期間(夏休み、および冬休み)に集中しています。多くの企業が複数回開催をしており、学生との接触を図っています。

長期インターンシップ

数週間~1ヶ月間程度、なかには数ヶ月単位で開催している企業もあります。受け入れ時期や受け入れ期間は企業によってまちまちですが、夏季のまとまった休みの時期にやることが多いようです。学生は各企業で実際におこなわれている日々の業務に深く触れてもらうことができます。

1-2.インターンシップのプログラム内容

プログラム内容には、大きくわけて4つの形式があります。

会社説明・セミナー・座談会形式

多くのインターンシップがこの形式で実施されています。自社の説明や社員からの話を通して、業界や会社への理解を深めます。

グループワーク・ディスカッション・プレゼン形式

与えられた議題に対してグループワークやディスカッションをしつつ、最後にプレゼンをして終了する形式です。これも多くの企業のインターンシップで実施されています。実際のワーク内容は、各社によってさまざまです。

プロジェクト形式

数日間を利用して、与えられた議題に対して課題解決をおこなう策を考えるインターンシップです。商品開発や新事業の提案など、与えられる課題は実際の企業が抱える課題であることが多く、「グループワーク・ディスカッション・プレゼン形式」で与えられる議題よりも難しくなります。

就業体験形式

実際の業務を体験してもらうインターンシップであり、より日常的な業務内容について深く知ることができます。長期インターンシップで実施されることが多いです。

2.学生が求めるインターンシップとは?

当初は企業の採用活動の一環として始まったインターンシップですが、現在では大学1年生でも参加できるインターンシップがあるほどに門戸は広がってきています。学生はインターンシップ自体をどのように利用したいと考えているのでしょうか?

2-1.インターンシップへの参加理由

企業・業界研究のため

インターンシップに参加する学生の多くは、「企業・業界研究のため」に参加します。特に、短期インターンシップは学業などと平行しておこなうことができるため、大学の休み期間でなくても参加する学生が多くいます。

また、夏の段階ではまだまだ業界や会社を絞りきれていない学生も多いです。さまざまな学生に門戸を広げ、自社やその所属する業界について知ってもらうことがまず大事になってきます。

企業風土や社員の雰囲気を知るため

インターンシップの中では、社員の方と触れる機会が多くあります。そのため、社員の方と実際に話しをする中で、その企業の雰囲気について知りたいと考える学生も多くいます。

学生にとって企業のファーストコンタクトとなる可能性も高いので、学生に悪い印象を与えないようにしなければなりません。

自己成長のため

自己成長を求める学生も多く存在します。インターンシップの中で得た知識や経験を今後の生活や仕事に活かしたいと考える学生にとっては、インターンシップも成長のためのステップでしかありません。

特に長期インターンシップに参加する学生の多くは成長意欲が高い傾向にあります。

企業の選考を有利に進めるため

インターンシップは、就活での本選考に直接の関わりが無い企業がほとんどですが、企業によっては選考に有利に働くようなインターンシップも存在します。

企業から内定を獲得するための準備としてインターンシップを受けるという学生も多く存在します。

報酬を得るため

企業によっては、インターンシップに参加した学生に報酬を出すこともあります。報酬があることで学生のインセンティブより高まる反面、お小遣い稼ぎ目的でインターンシップに参加する学生がいることもしばしばあります。

2-2.学生に人気のインターンシップを知るための方法

現在の就職活動においては、インターンシップに関する学生同士の口コミが盛んに投稿されています。コンテンツがしっかりとしたインターンシップには良い口コミが集まるため、年々多くの学生が集まるようになります。インターンシップに関する口コミが掲載されているサイトには、以下のようなものがあります。

就活会議

株式会社リブリセンスが運営する「就活会議」では、就活生の実際の声を参考に選考対策や企業研究をすることができます。

また、実際にインターンシップに参加した学生によるインターンシップ体験レポートをもとに、評価が高かったインターンシップ開催企業を「学生が本当に行ってよかったINTERNSHIP2019」として、一般に公表しています。

インターンシップに参加した学生の本音が垣間見えるので、ぜひご参考ください。

みん就(みんなの就職活動日記)

楽天が運営する「みん就」は、毎年多くの就活生が登録する就活口コミサイトです。ここにもインターンシップに関する就活生のさまざまな口コミが掲載されているので、参考にすると良いでしょう。

3.学生にインターンシップ情報をどのように伝えるか?

学生のインターンシップの情報源は、「大学のキャリアセンター」「就活情報サイト」「企業ホームページ」などです。企業としては、これらの媒体をうまく利用して学生にアプローチをかける必要があります。

また、学生は就職を希望する業界などをある程度定めた上で、自分の参加したいインターンシップを探すことが多い傾向にあります。

学生に「どのようなことが得られるインターンシップなのか」をしっかりと提示し、自社に興味を持った状態でインターンシップに参加してもらうことが非常に重要です。

3-1.大学のキャリアセンター

大学生の多くが利用しており、学生の就活相談の窓口となっています。就活生ならば、一度は訪れたことがある場所です。

インターンシップの情報も数多く取りそろえており、大学のキャリアセンターにしかないインターンシップの情報もあります。

3-2.就活情報サイト

就職活動解禁前の就活情報サイトには、インターンシップに関する情報が多く掲載されています。そのため、就活情報解禁前から多くの学生が登録して、インターンシップの情報収集をおこなっています。

3-3.企業ホームページ

自社にすでに興味のある学生がインターンシップ情報を探す際に利用します。自社に興味を持っているため、インターンシップの内容などに関して、より詳しい情報を掲載しておく必要があります。

3-4.その他の方法

OB・OG訪問や、SNSの口コミなどからインターンシップの情報を知ることもあります。

これらの情報は、偶然手に入ることも多いですが、なかにはそれきっかけで企業に興味を持つ可能性も少なくないので、積極的に利用するべきでしょう。

4.どのようなコンテンツにすればよいか?

インターンシップを考案するときは、学生のニーズをしっかりと把握する必要があります。学生と企業のギャップをできる限りなくし、就職後のミスマッチが起きないようなコンテンツ設計にすることが非常に大切です。

以下の項目に注意しながら、学生にとって満足度の高いコンテンツ設計を心がけましょう。

4-1.社員と直接コミュニケーションを取る機会が多くある

インターンシップでは、実際に働いている社員と直接話してもらうことが、もっとも自社のことを伝えるのに効果的です。

社員の現在の生活や働き方は、ひとつのロールモデルとして学生の記憶に残ることになります。

実際に、学生がインターンシップの中で印象に残る瞬間の多くは「社員の印象」であり、社員と話す機会が多ければ多いほど、インターンシップへの満足度は向上しています。

「学生に社員とどのような話をしてもらうか?」「社員がどれだけ学生と関わろうとするか?」をしっかりと考える必要があります。

4-2.実際の就業体験ができる

現在の多くのインターンシップを実施している企業では、会社の説明やグループワークなどを通して、「事業内容」や「会社・職場の雰囲気」について知ることはできていますが、実際の「仕事内容」については詳しく知ることができていません。

学生と企業のミスマッチを減らすためには、日々の業務に即したプログラムを組み込むなどをして、学生に実際の業務がわかるようにコンテンツを設計する必要があります。

4-3.情報を詰め込み過ぎない

インターンシップの中だけで、学生に自社の全ての情報を与えることは絶対にできません。特に、短期インターンシップでは、コンテンツの中身を吟味し、その量を制限する必要があります。

全ての学生のニーズに答えようとして、多すぎる情報をただ与えるだけの中身の薄いインターンシップにしてしまっては、学生の満足度を損ねることになります。

全ての情報を詰め込もうとするのではなく、インターンシップとして学生を集める前に「今回のインターンシップで何を持ち帰ってほしいのか」をしっかりと学生に提示し、「学生のゴール」がわかりやすくなっていることも重要なことです。

4-4.成長したことが実感できる

インターンシップは、学生にとって貴重な「アウトプットをする場」です。グループワークや実際の就業体験などを経験する中で、学生がしたことに対して適切なフィードバックをおこなうことで、成長を実感してもらうことができると思います。

「何が良かったのか?」「何が悪かったのか?」「どのようにしたらより良くなるのか?」など、より具体的なフィードバックをおこなうことで満足度はさらに高まります。

学生にフィードバックをする時間を作ることも忘れないようにしましょう。

5.まとめ

いかがでしたでしょうか?

学生がインターンシップを通じて業界や企業について情報収集を進める傾向は、今後もより強くなっていくと思います。

学生が求めるインターンシップにするために、学生のニーズをしっかりと把握することは非常に重要です。

また、インターンシップに参加する学生の満足度を上げていくいくことが、今後のインターンシップに学生を集客することにも繋がるのは、言うまでもありません。

学生が求めるインターンシップを作ることは非常に難しいですが、それだけやりがいのあることだと思います。企業の採用活動は、インターンシップから始まるといっても過言ではありません!

ぜひ、インターンシップの考案に力を注いでみてください。

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