企業がインターンシップを実施するメリットは?種類ごとに簡単解説! |HR NOTE

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企業がインターンシップを実施するメリットは?種類ごとに簡単解説!

少子化の影響などにより、新卒人材の獲得がますます困難となっている状況の中、今「インターンシップ」が注目を集めています。

マイナビキャリアサポート|2020年度新卒採用就職戦線総括によると、新卒採用を実施している企業のうちインターンシップを実施している企業割合は、2019年度48.6%、20年度は55.2%、21年度は56.9%(実施予定も含む)と増加しており、多くの企業がインターンシップを取り入れていることがわかります。

しかしながら、インターンシップについてよく分からない経営者やご担当者も多いのではないでしょうか。そこで、本記事では「インターンシップの種類」や「インターンシップを実施するメリット」についてご紹介します。

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1.近年インターンシップが注目されている背景とは?

最近、大企業をはじめ、インターンシップを開催する企業が急激に増えてきています。

また、「インターンシップへの参加が、就活のプロセスとして一般化している」といっても過言ではないくらい、多くの学生がインターンシップに参加しています。

就職白書2021によると、学生のインターンシップ参加率は70.8%、39.5%がインターンシップ参加企業に入社予定となっています。

インターンシップ」とは、就職活動前の学生が仕事を企業で実際に経験することを意味します。

以下では、近年インターンシップが注目されている背景をご紹介します。

①就活が早期化している

2017年度卒より新卒採用スケジュールが大幅に変更となりました。日本経済団体連合会(経団連)が「採用選考に関する指針」により定めた採用期間は、採用広報時期を「大学3年生の3月1日以降」、選考開始時期を「6月1日以降」とするもので、選考期間が今までより短くなりました。

そのため、企業は少しでも早く優秀な人材を獲得しようと、経団連が定めるスケジュールよりも前に、早期の選考をおこなう必要がでてきました。

そこで企業は、就活の早期化に対応するために、本選考の解禁日よりも前に学生と出会うことができて、かつ優秀な学生と話す時間を多く取ることができる手段として、「インターンシップ」の導入に注目しています。

②有効求人倍率が上昇

引用:一般職業紹介状況(令和3年4月分)

厚生労働省が発表した令和3年4月の正社員の有効求人倍率は1.09倍となり、正社員の求人の増加が求職者の伸びを上回る結果となっています。

このような有効求人倍率の上昇に対応するため、現在インターンシップが注目されています。

インターンシップは、企業にとって「当社は優れた技術や優秀な人材、働きやすい社風や充実した福利厚生が整っている会社であること」を学生に広く知ってもらい、かつ体感してもらう最高の機会だといえます。

特に、大企業よりも知名度が劣る中小企業にとって有効だと考えられ、近年はインターンシップに力を入れる中小企業が増えているようです。

③学生は働くイメージができていない

「新卒社員の3割は3年以内に会社を退職する」とよくいわれていますが、その原因の1つに「学生は働くイメージができていない」というものが考えられます。

「職業観」は、人それぞれの価値観によって異なりますが、「責任」だけは、就業することで必ず誰しもに生じます。この責任感や社会人としての自覚が、学生の働くイメージと異なっているために、比較的早い段階での早期離職につながっていると考えられます。

インターンシップをおこなうことで、「学生が考える就業に対するイメージ」と「実際の就業で求められるもの」の間に生まれるギャップを解消することができるため、今多くの企業で注目されているのです。

2.インターンシップの種類

インターンシップには大きく分けて、「短期インターシップ」と「長期インターンシップ」の2種類があります。

●短期インターンシップ

短期インターンシップは、大学生が興味のある会社で就業体験をするプログラムです。会社の規模に関わらず多くの企業で実施されており、一般的な期間は1日~数日間、長くて1週間~2週間程度です。

短期インターンシップの開催時期は学生の長期休暇となる夏休みが多いですが、春休みや冬休みに実施する企業も少なくありません。募集は休みに合わせて夏は6月頃、冬は9月頃から開始される企業が多いです。

▼さらに、インターンシップの目的によって大きく2つのパターンに分けることができます。

(1)会社説明セミナー・見学型

このインターンシップは1日~数日の短期間でおこなわれる場合が多いです。実施期間が短いため、多くの学生に自社を知ってもらうことを目的としておこなわれることが多いようです。

一般的には、会社説明や会社見学、社員が業界や会社の特徴などをセミナー形式で伝える内容が多くみられます。また、中には社員との交流会をおこなう企業もあります。

(2)プロジェクト・ワークショップ型

このインターンシップは、期間は1週間~2週間程度であることが多いです。

内容としては、例えば学生数名と現役社員で1つのグループをつくり、「どうすれば売り上げをあげることができるか?」「自社の新規サービスはどのようなものがよいか?」など与えられた課題に取り組むワークショップやディスカッションなど、実践的なインターンシップといえます。

企業はグループ内で目に止まった学生をそのまま採用したり、選考したりすることを目的としていることが多いようです。

●長期インターンシップ

社員の補助業務をしながら仕事の方法や考え方を学び、慣れてきたら社員と同様の業務をおこなってもらいます。即戦力を求める企業も多く、自動的に責任や裁量が大きくなるので、学生のスキルアップをはかることができます。

また、学生のやる気次第で社員と同様の裁量で働くことも可能なため、長期インターンシップの実施は、即戦力の採用を目的としておこなっている企業に多くみられます。

3.インターンシップを実施するメリット

ここからはインターンシップを実施するメリットを、前述した種類ごとにご紹介していきます。

【短期インターンシップのメリット】

(1)セミナー・見学型

短期インターンシップを実施することにより、学生に、ホームページやパンフレットだけでは分からない、会社の雰囲気や業界のことを知ってもらうことができます。短期間であるため、気軽に参加してもらいやすく、集客がしやすいというメリットがあります。

また、大学や求人サイトなどに広報することで、企業の知名度をあげることができ、学生の認知度が高くない企業にとっては、自社の認知度をあげて学生の応募人数を集める効果が期待できるといえます。

さらに、学生に企業の事業内容や社風などを正しく理解してもらうことで、入社後のミスマッチによる早期離職を防ぐ効果についても期待することができます。

(2)プロジェクト・ワークショップ型

ワークショップやディスカッションを通して、学生の「集団内での役割」「集団内でのコミュニケーションのとり方」などを見ることができます。

学生は社員から直接評価してもらえたり、プロジェクトの成果発表など学校では体験することのできない経験をしたりすることで、満足感や成長実感を得ることができ、その結果、企業への志望度が上がることもよくあります。

また、学生と直接交流する機会を得ることもできるため、優秀な学生には特に自社をアピールして採用につなげることもできます。学生に直接接触することで性格などが分かるため、採用後のミスマッチによる早期離職を防ぐ効果についても期待することができます。

【長期インターンシップのメリット】

長期インターンシップでは、長期間、実際の業務を体験するため、学生にとっては、スキルや社会人マナーを身に付けることができるだけでなく、「仕事に関する自分の価値観」について理解を深める良い機会にもなります。

企業側からすると、こういった視座の高い学生を採用につなげることができるといったメリットがあります。実際に学生の仕事の能力や性格などを見た上で判断できるというのも、採用のミスマッチを防ぐという意味では、非常に魅力的だといえます。

また、学生を受け入れることで社内の雰囲気が変わり、社員に刺激を与えて活気が生まれることも期待できます。

4.さいごに

いかがでしたでしょうか。

インターンシップを実施する企業にとって1番の目的は、より多くの学生に自社を認知してもらうことにあるといえます。売り手市場によって新卒採用が厳しい現在では、特に知名度が高くない企業にとって、インターンシップが採用戦略の1つとして重要なものになってくると考えられます。

インターンシップは採用候補者の獲得や、自社のPR、採用ミスマッチの防止などの効果が期待できる一方、受入れ目的に応じた開催期間や対象者、内容など、会社ごとに適したものを考えておかなければ、コストや労力のみを要してしまったり、自社のPRのつもりが自社のイメージを悪化させたりしてしまう恐れも考えられます。

本記事でもご紹介したように、インターンシップの種類や内容は様々であるため、インターンシップの実施を考えている企業は、「1 人でも多くの学生に自社を知ってもらうためにはどうすればよいか」を念頭に置きながら、インターンシップを実施することが必要であるといえます。

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