1on1ミーティング実施企業7社|ヤフー、クックパッド、スペースマーケット、グリーなど | 人事部から企業成長を応援するメディアHR NOTE

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1on1ミーティング実施企業7社|ヤフー、クックパッド、スペースマーケット、グリーなど

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こんにちは、インターン生の須田絢香です!

先日、「1on1とは何か?」について調べた記事を書きました。

今回は、1on1を実施している企業の取り組み例とその効果を調べてみましたので、続編としてご紹介したいと思います!

\若手社員の離職を離職を防ぐ!/
無料で気軽に!エンゲージメントチェックシート

近年、転職が主流となり、社員の定着率に課題を抱える企業が増えています。特に、GWなどの長期連休を境に、若手社員が退職を検討するケースが増加しています。


そのため、若手社員の定着率を向上させるためには、今のうちから適切にフォローしていくことが重要です。

今回、「HR NOTE」では、社員の定着率に課題を感じている人事担当者様や管理職の方向けに、【離職率改善の第一歩】エンゲージメントチェックシートを作成いたしました。

このチェックシートでは、

  • 上司と部下の信頼関係はどうなっているか
  • 社内コミュニケーションに問題は無いか
  • 会社の方針がどの程度社員に浸透しているのか

など、社員のエンゲージメント状況を気軽に測定することが出来ます。

エンゲージメント調査は有料の調査もありますが、気軽に試してみたい、自分の部門のみ実施したいという場合には、まずは無料でできるものがおススメです。

是非、本資料をご活用ください!

1on1を実施している企業の取り組み例とその効果

今回は7社の1on1取り組み事例をご紹介させていただきます。

ヤフー株式会社|1on1で、才能と情熱を解き放つ

ヤフー

1on1を実践している企業として有名なのが、ヤフー株式会社。

今年の3月にヤフーのピープルディベロップメント統括本部長を務める本間浩輔氏が書籍を出したことをきっかけに1on1が改めて注目されるようになるなど、日本における1on1導入企業の代表的な存在といってもいいのではないでしょうか。

ヤフーは、今後の会社の成長のために個々の社員の能力を最大化する必要があると感じ、「部下の才能と情熱を解き放つ」という人材育成のコンセプトを掲げ、1on1を実施しはじめたそうです。

はじめの頃は、「時間がない」などの理由で1on1に対して積極的ではなかったようですが、「コーチング」「ティーチング」「フィードバック」の話を聞くための3つのスキルを体系的にまとめ、コーチングについては管理職に研修まで実施したそうです。

そのおかげか、現在ではヤフー社員7,000名のうちの約9割が隔週1回以上、約30分の1on1をおこなっているそうです。それほど1on1の効果と重要性が認識されているということですね。

また、2015年には、リクルートマネジメントソリューションズとパートナーになり、「部下面談の基本」や「コーチング」「フィードバック」など、1on1をより有意義にするためのスキル研修「1on1サポートプログラム」を開発したそうです。

株式会社スペースマーケット|高速PDCAをまわすための仕組み

スペスマ

レンタルスペースの予約ができるスペースマーケットでもPDCAを高速回転させるために1on1ミーティングを取り入れています。

スペースマーケットでは、週1回、30分間、直属の上司と面談をしている他に、月1回の他部署リーダー、社長との面談まであるそうです。

1on1では、仕事の悩み相談から雑談までさまざまな話をします。たとえば、同社のカスタマーサクセスチームでは、さらに以下の項目についても話をするとのこと。

  • 取り組んだ課題
  • 成功した点
  • 反省点
  • 翌週の課題設定
  • 相談事項

1on1によって、目標の再確認とその軌道修正ができるようになるため、目の前のことしか見えていないという状態に陥らずに仕事に取り組むことができます。

また、毎回マネージャーから「強み」と「弱み」をフィードバックしてもらえるので、組織が社員に求めていることは何か個々の取り組みにズレが生じていないかを確認できる機会となっています。

クックパッド株式会社 新規広告開発部エンジニア|週に1回15分の1on1で強いチームを作る

クックパッド

情報レシピサイトのクックパッドも、「定期個人面談」として1on1をおこなっています。

もともとクックパッドのチームは少数単位で、加えてエンジニアなのでいわゆる個人プレーが多かったそうです。そのため「お互いをもっと知ろう」と思ったことが実施のきっかけとのことです。

クックパッドの1on1ミーティングは、「高頻度短時間」「話す内容の自由度が高い」ところが特徴的です。

1週間のスケジュールの中に固定枠として15分間のミーティング時間を抑えているそうです。常に高い集中力が求められるエンジニアに対して、1週間のスケジュールが立てやすくするために1週間のルーチンとして時間を固定しているのですね。

進捗確認の場にならないよう、仕事以外のプライベートの話や気になる話など、話す内容も自由です。仕事以外の場面でもチームメンバーが互いの抱えている課題を発見し、早い段階で解決のきっかけをつくる、ということを目的としているため、ミーティング後もあえて具体的な目標を設定しません。

1on1ミーティングを実践したことにより、メンバーと強い信頼関係が築かれ、チームに活気が生まれ、結果としてチームの一人一人がより良い仕事ができるようになったそうです。個人プレーの多いエンジニアにとって、効果的な施策のようですね。

ソフトバンク・テクノロジー株式会社|「風通しの良い社風」の実現に向けて

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ソフトバンク・テクノロジーも、会社が重視している取り組みの一つとして「1on1ミーティング」を実施しています。

「1on1ミーティング」は、企業のビジョンや経営メッセージの浸透と同時に、社員からの意見を吸い上げ、「風通しの良い社風」を実現していく目的があります。

その内容は、上場とメンバーで、以下のようなルールで実施します。

  • 1ヶ月に1度
  • 30分以上
  • 1対1
  • 対面

上長は、仕事に限らずプライベート含め、メンバーの課題や悩みなどを把握することが期待されているとのことです。

グリー株式会社|自身の目指す姿に向かってチャレンジできる環境を整える

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ソーシャルネットワーキングサービスを運営するグリー株式会社も成長支援制度として1on1を取り入れています。

グリー株式会社では、各社員が半期ごとに自信の目標を設定しており、1on1を「目標と現状とのギャップに関して上長と共に認識する場」として利用しています。

上長には、1on1の効果を上げるために独自の研修がされているようです。1on1の情報などをもとに、上長やプロジェクトマネージャーからのアドバイス、同僚や部下からの評価をまとめたマルチフィードバックを実施するなど、定期的に自身の働き方や考え方を見直す仕組みになっています。

ロゴスウェア株式会社|いつでも・誰とでも・何についてでも1on1

ロゴスウェア

学習や教育のソフトウェアなどを提供しているラーニングソリューション企業のロゴスウェアでは人事評価の公平感、社員の納得感を目的に1on1を導入しています。

いつでも、誰とでも、何についてでも、1対1で話し合える」という仕組みになっています。通常は、直属の上司とミーティングをおこないますが、他部署のマネジャーや、場合によっては社長といったように、あらゆる社内の人物と1on1を設定することもできます。

自ら議題を決め、1on1のための資料を準備し、そこから1on1を申し込む形式となっています。

目標設定、進捗報告、評価のフィードバックなどにも1on1が使用されているとのことで、「自ら考え状況を判断し率先して行動する」という行動哲学を反映した取り組みとなっています。

株式会社テモナ(CSチーム)|「CSチームの離職率が20%→0%に」

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今年4月に東証マザーズに上場した株式会社テモナは、1on1によって課題を把握したことでCS(カスタマーサポート)チームの離職率を大幅に改善したそうです。

現状課題の把握のために1on1を実施すると、コミュニケーション強化の課題が多く挙げられたそうです。この解決策として朝夕のコミュニケーション時間の拡大、各メンバーの考えていることを話す「ぶっちゃけ会」を定期的に開催しました。

その結果、1年で離職率が20%から0%に低下。一人ひとりの課題解決力の向上により、業務効率化や個人の生産性の向上など、副次的な効果も見られたそうです。

一般的にCSは、業務量の多さや精神的ストレスの負荷などから離職率の高い業務の1つと言われています。全て1on1の効果ではありませんが、1on1をきっかけに離職率を低下させたため、離職率改善にも効果が期待できるといえますね。

定期的に上司と部下間で面談をするのが一般的な1on1ですが、このように課題を把握することを目的として実施をしても効果があるということがわかりました。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

以前ご紹介した「1on1とは何か?」の記事にもまとめましたが、1on1には以下のような効果が期待できます。

  • 信頼関係を深め、コミュニケーションを円滑にする
  • 社員個人の学びを深め、成長を促進する
  • 上司(マネージャー)の情報収集や理解度の向上

実施企業の取り組み方をみると、主にコミュニケーションを活発にさせるために1on1が積極的に取り入れた結果、業績向上の効果が見られているということがわかります。

また、クックパッドやテモナの例のように一見個人プレーの印象が強いエンジニアやCSの部門にこそコミュニケーションが必要であることもわかりました。

今回ご紹介した企業の他にも、多くの企業が1on1を実施しています。さまざまな業界の企業が著しい効果を感じている1on1。今後も導入事例がますます増えてくるのではないでしょうか。

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