2018年度新卒採用|リクナビ・マイナビ・キャリタスのグランドオープン時の比較 | 人事部から企業成長を応援するメディアHR NOTE

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2019年度新卒採用サイト徹底比較|リクナビ・マイナビ・キャリタスのグランドオープン状況まとめ

2018年3月1日。2019年度の新卒採用サイトがグランドオープン!!

人事の方々は、いよいよ本格開始する新卒採用に対し、期待と不安が入り混じっているのではないでしょうか。

そこで昨年に引き続き、採用コンサルタント/アナリストの谷出 正直さんによる、リクナビマイナビキャリタスのグランドオープン時の状況比較を記事にしてご紹介していきます。

3月1日グランドオープン時点での速報値です!みなさまのご参考となれば幸いです。

 

図1

【人物紹介】谷出 正直(たにで まさなお)| 採用コンサルタント/アナリスト 

奈良県出身。筑波大学大学院体育研究科を修了。新卒でエン・ジャパンに入社。子会社へ出向を含め、新卒採用支援事業に約11年間携わる。2015年末退職、独立。

現在は、企業、大学、学生、採用支援会社、メディアなど新卒採用や就活に関わる方と活きたネットワークを構築。採用コンサルタント、採用アナリストとして、企業の採用支援、セミナーや研修の講師、寄稿やコラムの連載、現場情報の発信などを行う。NHK、日本経済新聞、プレジデントなど各種メディアに年間120本以上のコメントやインタビューが掲載される。

【谷出さんの新卒採用に関する記事はこちら】
「あなたが就活生なら、自社に入社しますか?」変化著しい新卒採用市場で、人事に今求められるものとは

【採用担当者必見】人手不足で採用に注力しなければならない
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新卒採用サイト2019|グランドオープン比較

【1】就職サイト掲載企業数

  • リクナビ:30,199社(18年:27,558社)|前年比:110%
  • マイナビ:22,619社(18年:19,904社)|前年比:114%
  • キャリタス:15,699社(18年:15,053社)|前年比:104%

主要就職サイトの利用企業数が8年連続増加中。どのサイトも掲載社数を伸ばしており、その中でも、リクナビが掲載社数3万を超えています。

掲載企業数の伸びをみると、16年卒をピークに毎年抑えられる傾向にあり、全体では1.1倍の伸長となっています。

【2】エントリー受付企業数

  • リクナビ:27,346社|掲載企業の91%がエントリー受付
    (18年:25,106社|掲載企業の91%)
  • マイナビ:20,097社|掲載企業の89%がエントリー受付
    (18年:17,585社|掲載企業の89%)
  • キャリタス: 2,831社|掲載企業の18%がエントリー受付
    (18年:2,640社|掲載企業の18%)

3サイト全体のエントリー受付企業数は延べ50,274社、昨年比1.1倍とのこと。

就職サイトごとにみると、エントリー受付企業数に関しても、掲載社数と同様にリクナビが一番多くなっています。

リクナビ・マイナビはグランドオープン時点で掲載社数の約90%がエントリー受付をしており、キャリタスは約20%にとどまっています。

【3】説明会情報の公開企業数

  • リクナビ:9,075社|掲載企業の30%が公開
    (18年:7,559社|掲載企業の27%)
  • マイナビ:11,536社|掲載企業の51%が公開
    (18年:8,709社|掲載企業の44%)
  • キャリタス:1,583社|掲載企業の10%が公開
    (18年:1,309社|掲載企業の9%)

グランドオープンと同時に説明会情報を公開している企業は、例年増加傾向となっています。特にマイナビが一番多く説明会情報が公開されており、その数は50%を超えています。

この時期から説明会を開催する企業が増加することで、説明会への集客において「学生の取り合い」になる可能性が考えられます。

【4】登録学生数

  • リクナビ:約76万名(18年:約65万人)|前年比:117%
  • マイナビ:約80万名(18年:約72万人)|前年比:112%
  • キャリタス:約36万名(18年:約32万人)|前年比:114%

登録学生数は3サイトすべてで増加しており、昨年に引き続きマイナビが1番多くなっています。80万人を突破。

就職希望の大卒が約42万人とのことで、大卒生以外の登録が増えている模様です。また「優秀な学生」は、主要就職サイト以外も活用して就活をしている傾向が見られ、他の採用手法との併用も視野に入れても良いかもしれません。

◆各就職サイトの特徴

  • リクナビ
    ・サイト掲載企業数が、ついに3万社を超える。No.1。
    ・エントリー受付企業数、受付率もNo.1。
    ・説明会情報添付率は、昨年とほぼ同じ約30%で推移。
    ・会員学生数は、マイナビに次いで2番目。
    ・効率的に出会えるよう、AIの活用や動画の活用など技術志向を強める。
  • マイナビ
    ・掲載企業数、エントリー受付企業数は、リクナビに次いで2番目。
    ・説明会情報添付企業数が大きく増え、添付率は50%を超える。
    ・会員学生数が、ついに80万人を超える。No.1。
    ・ウェブ説明会を積極的に活用し、地域差を埋める。
  • キャリタス
    ・エントリーや説明会の予約ができる企業数、および割合が、3つのサイトの中で一番低い。
    ・大学の連携や新卒紹介の強化を実施。

まとめ|谷出さんによる考察

◆新卒採用全体について

谷出氏:主要就職サイトの利用企業数が8年連続増加中。企業の採用意欲の高さが見られます。

特に、「この数年採用人数を充足できていない企業や中途採用が難しい企業」「若手人材の採用をしたい企業」が、就職サイトに期待していることを感じます。

企業は、学生と出会える企業・出会えない企業の二極化が、前年以上により起きることが想定される。第一想起される業界や企業名であれば、影響は少ないが、想起されない企業は掲載企業数の多さからも埋もれてしまう。

学生は、自分の興味のある業界、募集職種の企業数が多くなるので、選択肢が広がる一方、現時点で興味のない(単に知らないだけの)業界に目が向けられるのに時間がかかることになる。

また、就職サイト以外での企業との出会いが増えることの影響も無視できません。

すでに「インターンシップ」「3月1日以前での合説」「3月1日からの各大学で積極的に開催される学内の合説での出会い」「スカウトサービスや新卒紹介などの、企業側からアプローチされることによる出会い」「SNSや口コミ」なども含め、数多くの出会いの機会がある。

そのため、就職サイトを通じての企業との出会いが減少する可能性がある。

◆就職サイトについて

谷出氏:マイナビが15年度・16年度と掲載企業数No.1でしたが、17年度から3年連続でリクナビが掲載企業数No.1となっています。

エントリー受付企業数もリクナビがNo.1。説明会情報の公開企業数はマイナビがNo.1。去年と同様の傾向が見られます。

ただ、説明会情報の公開企業数や、週単位で見た時の説明会開催企業数は、去年よりも大きく増えています。

特に、説明会開催の第一のピークは、去年よりも早くなっています。それだけ、企業は説明会を早期から開催し、学生との接点を積極的につくっていこうということが考えられます。

また、主要就職サイトの利用企業数が8年連続増加しているものの、その伸び率は鈍化してきています。新卒採用をおこなう企業の絶対数が限界に来ているのではないかと思われます。

◆補足:採用スケジュールの変遷

  • 19採用:3月広報、6月選考 ※前年と変わらず。3年連続の同じスケジュール。
  • 18採用:3月広報、6月選考 ※前年と変わらず。
  • 17採用:3月広報、6月選考 ※前年より、選考時期のみ前倒し。
  • 16採用:3月広報、8月選考 ※前年より、広報、選考時期を後ろ倒し。
  • 15採用:12月広報、3月選考

◆参考:就職サイト以外のサービス

【調査概要】
  • 実施者:谷出 正直 氏|採用コンサルタント/アナリスト
    Facebook:https://www.facebook.com/masanao.tanide
  • 調査対象(主要就職サイト)
    リクナビ
    マイナビ
    キャリタス(旧日経ナビ)※日経ナビは、17採用から「キャリタス」に名称を変更。
  • 調査項目
    サイト掲載企業数
    エントリー受付企業数、受付率
    説明会情報添付企業数、添付率、説明会開催予定(週単位)
    会員学生数

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