最近、第二新卒という言葉をよく耳にします。
売り手市場が加速して、新卒採用に苦戦している企業も増えており、そのかわりとなる採用手法として第二新卒が注目を浴びています。
そこで今回は、その第二新卒が注目されている背景から、どのようなメリット・デメリットが存在するのかをご紹介します。
また、第二新卒に役立つ「第二新卒特化型の5つの人材紹介サービス」もまとめています。第二新卒に興味がある方のご参考になれば幸いです。
- 新卒採用より……スキルが高く教育コストが抑えられる!
- 中途採用より……会社文化に柔軟でよりコア人材を担うポテンシャルを持ってる!
1. 第二新卒が注目される2つの理由
1-1. そもそも新卒を採用できない
売り手市場という背景もあり、新卒採用に苦戦している企業が増えています。
リクルートワークス研究所によると、2019年度の求人倍率は去年よりも高く、1.88倍とのこと。さらに従業員数300人未満の中小企業のみに絞り込むと過去最高の9.91倍にまで上がるそうです。
そのため、新卒からそれほど時間が経過していなく、社風浸透などが見込める第二新卒に注目が集まっているようです。
1-2. 早期離職者が増えている。
厚生労働省によると、新卒から3年以内の離職者状況は、離職率で平均32.2%でした。つまり、3年後には新卒の3人に1人は退職していることになります。
どのような理由により早期離職してしまうのかを調査したところ、就職・転職クチコミ・リサーチ「Vorkers」の調査では、「キャリア成長が望めない」が最も大きな理由として挙げられ、続いて「残業・拘束時間が短い」「仕事内容とのミスマッチ」となっていました。
ネガティブな理由などもありますが、早期離職につながる一番の理由は「今の会社では将来のキャリア成長が望めない」と思っている若手の社会人が多いということです。
- キャリアの成長が望めない(25.5%)
- 残業・拘束時間が短い(24.4%)
- 仕事内容とのミスマッチ(19.8%)
2. 第二新卒とはなにか?
明確な定義はありませんが、新卒で3年以内に離職、あるいは25歳以下を対象とした層になります。
つまり第二新卒に含まれる層は大きく分けて、以下2点になります。
- 不況で就職先が見つからずそのまま卒業してしまった学生
- 就職してすぐに離職する若者
そこに中小企業が目をつけ、新たに「第二新卒」という言葉と一緒に使われ、広く認知されるようになりました。
人事目線で第二新卒を考えた時に、早期離職の若手をスキルで判断するのは難しいです。しかし若手採用という側面から第二新卒を見たときには、
- 前職の影響が少なく、自社文化にも馴染みやすい
- ビジネスマナーなど教育へのコストも少ない
といったプラスの面が見えてきます。
3. 新卒・中途採用とどう違うか?
そんな第二新卒は若手を採用する新卒・中途採用とどう違うのか。比較してみました。
3-1. 第二新卒採用と新卒採用の違い
第二新卒採用と新卒採用には2点の大きな違いがあります。
採用コストが少ない
第二新卒をおこなっている企業数は、新卒採用と比較するとまだまだ少ないため、競争率はそこまで高くありません。より優秀な人材を確保する意味でも今は有効な手法といえるのではないでしょうか。
短期間で即戦力になりうる
新卒と比べてやはりビジネスマナーや仕事の進め方といった、いわゆるビジネスマンの基本となる教育をおこなわなくていいので教育上のコストが抑えられます。早ければ数ヶ月で即戦力として期待することができます。
3-2.第二新卒採用と中途採用の違い
次に、第二新卒と中途採用にも2点大きな違いがあります。
会社の色に染まりやすい
中途社員を採用するにあたってのネックとなる部分は「自社の社内文化が浸透しにくい」という点です。中途入社者は前職の文化に染まっている場合が多いので、転職先での文化浸透に時間がかかってしまいます。
第二新卒採用であれば、前職での勤務年数、経験も浅いので、中途入社者と比較すると、新たな環境での文化に柔軟な対応ができるといえます。
コア人材に適している
第二新卒と中途採用と最も大きな違いは、スキルよりもポテンシャル面で採用ができることです。求職者と会社の方向性が一致していれば、将来を担う人材として採用することは十分に可能です。
4. 第二新卒のメリット・デメリット改善点
新卒採用と中途採用、それぞれのとの違いが分かった所で、改めて第二新卒採用のメリット・デメリットを整理していきます。
4-1. メリット
教育上のコストが少ない
先述のように、新卒採用とは違い、もうすでに職務経験をしているのでビジネスマナーや仕事の進め方といったことに時間をかける必要がありません。
導入会社が少なく、眠っている優秀人材が多い
第二新卒という言葉まだ新しく、着目している企業数がまだ多くないため、中途採用や新卒採用と比べると、良い人材が確保しやすいです。
会社文化への抵抗が少なく、将来を担うコア人材になりやすい
中途人材ではあるものの、まだ前職が1社のみで勤続年数が浅いです。
自社の文化の方がより良いということを求職者に理解してもらえれば、入社後に意欲的に働いてもらうことができ、幹部候補としても教育することができます。
4-2. デメリット
実際に会社を離職しているというリスク
早期離職しているという事実から、「もしかしたらまたすぐに転職してしまうんじゃないか」と不安に感じることもあるかと思います。
当然、中にはネガティブな面で離職している人もいます。「せっかく採用したのにすぐに離職・・・」といったことがないように見極める必要があります。
改善点
転職希望者がなぜ離職することになったのか、転職しようと思った理由や将来のビジョンと照らし合わせる必要があります。
また仕事面においても「研修ではどのような姿勢で望んだのか」「仕事ではどんな結果を出したのか」など、ビジネスマンとしての考え方や、スタンスをしっかりとヒアリングするようにしましょう。
5. 第二新卒のサービス紹介
それでは第二新卒の採用に向けてどのようなサービスがあるのか、ここでは5つのサービスをご紹介します。
5-1. リーベルキャリア |内定承諾率は業界平均の2倍の信頼実績No.1!
【特徴】
- 紹介する候補者は初回2時間、平均20時間以上のキャリアカウンセリングを実施
- サービス利用者の3年以内の退職率が8.0%とサービスの水準が高
- 内定承諾率は業界平均の2倍の67%
サービス名:リーベルキャリア 提供企業名:株式会社ネオキャリア URL:https://bee-jobsharing.com/lp/libercareer/index.html
5-2. 就職Shop | 中小企業へのメインの採用支援
【特徴】
- 登録企業の8割が面接を実現している。応募がなかなかこない企業を採用成功に導いている
- 採用が決定した企業の7割以上が従業員数300人未満の中小企業。
- 登録者の9割が20代の若者
サービス名:就職Shop 提供企業名:株式会社リクルートキャリア URL:https://www.ss-shop.jp/forcompany/
5-3. マイナビジョブ20’s | 選考から内定まですべて代行
【特徴】
- 年間数千万人が利用する適性診断とキャリアアドバイザーの2方面から求職者を支援
- 新卒、中途などの採用ノウハウを活かして多用なニーズに対応してる
- 登録者は20代若手社会人のみで企業風土に馴染みやすい若者を紹介
サービス名:マイナビジョブ20‘s 提供企業名:株式会社マイナビワークス URL:https://mynavi-job20s.jp/business/
5-4. UZUZ人材サービス |元二卒の社員が充実サポート。共感高いサービスが勢揃い!
【特徴】
- 第二新卒専門の人材サービス
- 社員が元既卒、第二新卒のため、共感性の高いサービスを提供
- 求職者に包み隠さず伝えることで、入社後のミスマッチを防いでる
サービス名:UZUZ人材紹介サービス 提供企業名:株式会社UZUZ URL:http://uzuz.jp/corp/
5-5. ハタラクティブ| 早急にいい人材を確保したい時はココ!
【特徴】
- 常時1,000件以上の求人数を掲載
- チャットツールなどを通して気軽に求職者が相談できる
- 緊急な要望には即時なマッチングを開始できる
サービス名:ハタラクティブ 提供企業名:レバレジーズ株式会社 URL:https://hataractive.jp/partner/concept/
6. まとめ
いかがだったでしょうか?
人材不足が加速するなかで今後第二新卒という需要が増えてくることはありそうです。
新卒でも中途でもない、第二新卒という新しい採用手法を上手く活用できれば、優秀かつ将来を担ってくれる人材が入ってくれそうですね。
新たな採用手法の活用に伴うのはやはり工数懸念やコストの心配でしょうか。第二新卒と同じく採用代行サービスもコア業務に集中するために注目されています。
新卒、中途採用にも活用することができるので、気になる方は調べてみてはいかがでしょうか?
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