「採用担当になったけれど何から始めれば良いのかわからない」「採用しなければならない人数が多すぎて、自分だけでは業務が回らない」といったお悩みを抱えていませんか?
本記事では、このようなお悩みを抱えられている企業様に活用をおすすめしたい「採用代行(RPO)」についてご紹介します。
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- 採用プロフェッショナルに業務を委託することで、内部の人材やリソースを節約できるため、コスト効率が向上。採用プロセスの最適化により、コスト(時間や費用)が削減されます。
目次
1.採用代行(RPO)とは
採用代行(RPO)とは「Recruitment Process Outsourcing」の略であり、採用活動にまつわる業務を企業に代わっておこなう「採用代行/採用代行サービス」のことを指します。
1-1.採用アウトソーシングが注目される背景
企業経営において『効率化』というキーワードが昨今注目されています。若年層の労働人口の減少や固定費の増加などが進んでいるなか、限られた資源を活用した運営が重要になっています。
業績が好調な企業では、社内業務の効率化に対し積極的に取り組む姿勢が見られますが、その一つとして『採用代行』が注目されています。
就職活動期間の長期化
2006年以降に本格化し、求人広告の管理や説明会の運営、面接日調整の連絡業務などをおこなう採用代行の需要が増え、次第に採用代行サービスとして認知されました。
新卒採用では売り手市場が続き、優秀な人材が複数社から内定をもらっているケースも多くなりました。その結果、より良い条件を求めて学生が内定辞退をすることが増えています。そうなると企業側は辞退者の代わりを探さなければならないことになり、必然的に採用活動が長期化してしまいます。
一時的とはいえ採用担当者の負担が急増し、採用業務を外部へアウトソーシングする企業が増加すると同時に、年々そのニーズも高まってきているのです。
採用手法の多様化
現在の採用活動では「インターネットでの求人広告」「人材紹介会社」「ダイレクトリクルーティング」「リファラル採用」「オンライン採用」など、採用手法の多様化が進んでいます。これら全てに対応しようとすると多大なマンパワーを掛けなければなりません。
しかし、多くの企業では採用担当者を増員することが難しいため、煩雑な採用業務の一部または全業務をアウトソーシングしたいと考える企業が増えてきています。
1-2.採用代行と人材紹介の違いとは
採用代行は業務委託に近く、月額の料金を支払いながら採用業務を依頼するものです。採用代行会社は、依頼された企業の人事部の代わりとして動くような形になります。
一方で、人材紹介は人材紹介会社に自社が求める人材を紹介してもらい、採用に至れば報酬を支払うものです。企業の人事部の代わりに動くのではなく、人事部に人材紹介をすることが特徴です。
2者の違いに留意して、採用代行会社を選定できるようにしましょう。
採用代行を行う際には、許可が必要です。
労働者募集を第三者へ委託する場合には、その適格性を事前にチェックするため、許可制がとられています(職業安定法第36条1項、第60条、施行規則第37条1項3号)。
そのため、採用業務を外部へ委託する場合には、厚生労働大臣、または就業地を管轄する都道府県労働局長の許可を受ける必要があります。また、募集主及び募集受託者がそれぞれ委託募集の許可基準を満たすことによって許可されます。
詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
2. 採用代行で委託できる業務
具体的に採用代行(RPO)できる業務は、以下の5点です。
その中でも、具体的にどのような業務ができるのか、合わせてご確認いただければと思います。
「母集団形成」に関わる業務
- 募集計画の立案
- 募集ツールの選択
- リクルーターの選抜、派遣、連絡業務
- 募集広告の作成、掲載
- インターンシップの企画
- インターンシップのエントリー対応
- インターンシップ希望学生の選抜
- インターンシップ実施
- 学校への求人票手配
- SNS(Facebook、Twitter、Instagramなど)の更新、運営管理
- エントリーシートの作成
- エントリー対応(メール、電話での呼び込み)
- スカウトメールの作成、送信、返信対応
- DMの作成、送信、返信対応
- 会社案内の作成
- 説明会の企画
- 説明会のスケジューリング
- 説明会のエントリー画面作成
- 説明会のエントリー対応
- 説明会の呼び込み(リマインダーの作成、送信)
- 説明会の実施および運営
- その他問い合わせ対応
「選考」に関わる業務
- エントリー者のスクリーニング
- 応募書類の回収、管理
- 書類選考、成績管理
- WEBテスト、筆記試験の実施および成績管理
- 面接のスケジューリング
- 面接会場設定
- 面接当日の受付
- 面接代行
- 面接の成績管理
- 合否決定
- 合否連絡
- その他問い合わせ対応
「内定」に関わる業務
- 内定辞退者との個別面談
- 内定者サイトの運営・管理
- 内定者への連絡業務
- 内定者研修の企画、実施
「採用計画」に関わる業務(採用コンサルティング)
- 現状の課題分析
- 費用対効果の分析
- 採用管理システムの導入
- エージェントコントロール
- 定着・戦力化コンサルティング
- 面接官トレーニング
- リクルーターの導入
「留学生・グローバル人材の採用」に関わる業務
- 初めて留学生・グローバル人材を受け入れる時の課題分析
- 入社に伴うビザ取得に関する業務サポート
- 引っ越しに伴うサポート
- 留学生・グローバル人材向けの新入社員研修の企画立案、実施
※選考から内定までの業務は1~3までと同じ
3. 採用代行(RPO)のメリット・デメリット
以上のように、さまざまな採用業務をアウトソーシングできることがわかったところで、採用代行(RPO)のメリットとデメリットについて解説します。
採用業務のアウトソーシングを導入する際の検討材料にしてください。
3-1. 採用代行(RPO)のメリット
採用担当者の負担が減る
採用業務はやらなければいけない業務が多く、採用担当者は本当に専念したいコア業務に時間を割けない場合があります。そこで、ノンコア業務を採用代行に委託することで採用担当者の負担が減り、コア業務に割く時間が増えるのです。結果として、採用活動の質が上がり、企業としても成長するでしょう。
採用の質を向上できる
採用代行会社は、数多くの企業の採用活動を請け負っている実績と経験があります。そのため、企業ごとに合わせた採用戦略の提案や採用手法を実施することが可能です。採用業務を採用代行に委託することで、今までにはなかった客観的な視点から採用の質を向上することができるでしょう。
採用コストの削減
任せる業務量によっては、新たに社員を採用するよりも採用代行に業務を委託した方が安く済む場合があります。また、採用代行会社が費用対効果の高い採用手法を選択することにより、自社で行うよりも安く、効率的に採用活動を行えるでしょう。
3-2. 採用代行(RPO)のデメリット
社内に採用ノウハウが蓄積されない
採用業務を採用代行会社へ委託すると、正社員として自社の社員が業務を行うわけではないのでノウハウが蓄積されない場合があります。また、担当者とのコミュニケーション不足によりノウハウが伝授されないなどの場合もあります。そのため、担当者とは密なコミュニケーションをとり、ノウハウが少しでも蓄積されるような体制を取りましょう。
ミスマッチが起こる可能性がある
求職者との面接を採用代行する場合には、実際に働く企業の社員と求職者の交流が少ないまま採用が決定される場合があります。そうすると、求職者は思っていた職場の雰囲気ではなかった、働く人が自分とは合わないなどの不満が生じやすくなります。また、企業側も思っていた人柄ではなかったなどのミスマッチが生じやすくなります。そのため、面接など採用に関するコア業務を委託する場合には、事前に代行会社との密なコミュニケーションが必要になるでしょう。
委託先により料金体系が異なり、場合によっては割高になる
採用代行会社によって料金体系が異なります。「月額固定型」や委託する業務によって料金がかかる「従量課金型」など様々です。そのため、自社が委託したい業務量や契約期間によっては割高になる可能性もあるので、費用に関しては複数社比較して検討するようにしましょう。
委託先により得意業務が異なる
採用業務は多岐にわたるため、採用代行会社も特化している分野が異なります。そのため、あまり採用代行会社を調べずに委託してしまうと、対応している業務や得意な業務が異なっているため、期待していた効果が得られない可能性もあります。採用代行を活用する際には、自社で委託したい業務は何なのかを明確にし、その分野に特化した採用代行会社はどこなのかを調べるようにしましょう。
4. 採用代行(RPO)に掛かる費用
採用代行(RPO)の費用は委託する業務によって料金が変動するため、「◯◯円かかります」と一概には言えません。
月額固定費を設定して請求する採用代行もあれば、業務ごとに費用を設定して「 従量課金型」を導入しているケースもあります。
費用の詳細などは、採用代行(RPO)を提供する企業と随時相談する必要があります。
2019年卒マイナビ企業新卒内定状況調査によると、2019年卒の新卒採用にかかった1人あたりの平均費用は、約48万円でした。内訳は広告費が半分以上を占めており、他にも入社案内やホームページ作成費、セミナー運営費などが含まれます。また、中途採用状況調査(2017年)によれば、中途採用は1年間で「人材紹介」に費やした平均費用は約466万円、「求人広告」が約294万円という数字が出ています。これらの指標をベースに、アウトソーシングする費用を判断すると良いでしょう。
5.採用代行の導入に向いている企業
採用代行を導入しようか検討している企業も多いのではないでしょうか。以下の3つに当てはまる企業は採用代行を活用することでより大きな効果が得られることでしょう。
- 募集職種が多い企業
- 早急な採用が必要な企業
- 今までの採用活動で効果が得られていない企業
募集職種が多い企業
募集職種が多い企業は、職種に合わせた採用手法が必要になります。また、エンジニア採用など特殊な職種を採用する場合には、エンジニアに関する知識やノウハウも必要になります。そのため、単純に業務量が増えるだけでなく、専門的な知識も必要になります。そこで、採用代行を活用することにより、特定の分野に特化したプロが業務を代行してくれるので、新たな人員を採用することなく、募集職種ごとに最適な採用活動を行えるでしょう。
早急な採用が必要な企業
正社員として働く採用担当者は日頃の業務で時間を取られてしまいます。そんな時に早急な採用が必要な場合には、採用活動にまで手が回らなく納得のいく採用ができない場合があります。そこで、早急な採用に対しても採用代行を活用することにより、即戦力として活躍してくれる人材の採用を行えるでしょう。早急な採用が必要な企業は、アウトソース先の社員が常駐して代行してくれるようなタイプの会社を選ぶことで、迅速なコミュニケーションも可能なためおすすめです。
今までの採用活動で効果が得られていない企業
今まで自社内のみで採用活動を行っていて、効果が得られていない企業は採用活動に変化をもたらすことが重要です。その場合、自社内のみで採用活動を続けてしまうと新たなイノベーションや知見は生まれません。そこで、採用代行を活用し採用のプロが採用活動を行うことにより、新たなイノベーションが生まれ、効果的な採用活動ができるでしょう。
6.採用代行を提供している企業
本章では、採用代行サービスを提供する企業3社をご紹介します。是非、比較検討にお役立てください。
株式会社ネオキャリア|総合系採用代行サービス
【特徴】
- 塁計10,000社以上の採用に携わり、新卒・中途・アルバイトなど最適な集客方法の提案から実務代行まで幅広いRPOサービスを展開。
- 求人媒体の選定からのエントリー受付、会社説明会の案内告知、面接への呼込みなど、採用業務全般の対応が可能。
- 圧倒的な採用ナレッジをもつ専門チームが全面的に対応
【料金・契約期間】
- 料金:10万円~(月額)
- 契約期間:新卒 3か月~、中途・アルバイト 1か月~
提供会社:株式会社ネオキャリア
株式会社パソナ|コンサル系採用代行サービス
【特徴】
- 自社BPOセンターにて業務の繁忙にも柔軟に対応
- 採用プロジェクトのスピーディな立ち上げが可能
- 基本サービスと豊富なグループHRソリューションを提供
【料金・契約期間】
- 料金:お問い合わせ
- 契約期間:お問い合わせ
提供会社:株式会社パソナ
URL:https://www.pasona.co.jp/clients/services/outsourcing/recruit.html
株式会社ツナグ・ソリューションズ|特化型系採用代行サービス
【特徴】
- 専任のコーディネーターが、御社に代わって一連の応募者の選考進捗状況の管理や説明会の企画・運営、合否連絡などの実務を実施
- 選考過程における、書類発送や各種選考の会場予約などの雑務までを代行し、御社の人事パワーを選考に集中するためのサポートを提供
- 「アルバイト・パート領域」「中途・キャリア採用領域」「新卒採用領域」に特化した採用代行サービスを展開
【料金・契約期間】
- 料金:お問い合わせ
- 契約期間:お問い合わせ
提供会社:株式会社ツナグ・ソリューションズ
採用代行を提供する企業の選び方
それでは実際に採用アウトソーシング(RPO)を依頼する時に、数ある企業から依頼先を決めるには何を基準に決めれば良いのでしょうか。
ここでは10のポイントをご紹介します。
- 該当業務で実績が豊富な企業を選ぶ
- 秘密保持がしっかりしている
- 採用管理システムを一元管理でき、いつでも進捗状況をシステムで確認できる
- アウトソース先の営業が熱心で信頼できる
- アウトソース先の社員教育がしっかりしている
- 自社の社内ルールに沿って業務をしてくれる
- 定期的にミーティングが実施できる
- マニュアルが完備されており、ノウハウが豊富
- 見積もりが明朗
- 使い勝手が良い
RPO(採用代行/採用代行)サービスを比較検討したい方は、こちらをご覧ください!
▶採用代行<RPO>比較28サービス|採用アウトソーシング各社特徴まとめ
▶採用アウトソーシング・採用代行(RPO)サービス徹底比較【最新版】
▶採用代行(RPO)の料金|アウトソーシング会社10社の特徴を比較
7.採用代行を導入する際の注意点
採用代行を導入する際に注意すべき点は、どのようなものなのでしょうか。
事前に知っておくことで、採用代行を導入して失敗したという事態を防ぐことができます。
自社で注意すべき点を確認しておきましょう。
業務を「どこまで」委託するか把握する
採用代行を利用する前に、「委託先に依頼する業務」と「自社内で完結する業務」の分担を事前に把握する必要があります。
どの業務でも代行してくれる訳ではなく、サービスによっては委託できない業務がある可能性もあります。
サービスを提供する会社と契約する際に、事前に「委託先に依頼する業務」と「自社内で完結する業務」の範囲を把握することが必要となります。
「後はお願いします」はNG
採用代行を導入すると、プロに業務をそのまま任せてしまうことがあります。
業務をすべて丸投げするのではなく、面接の調整や面接後のフォローなど委託する業務に対しても、「この方法であっているか」と当事者意識をもつことが重要です。
8.さいごに
アウトソース先を決める最大のポイントは「使い勝手が良さそうか、否か」です。採用業務は個人情報が多く使われるうえ、自社独自の選考方法や選考基準などがあります。
アウトソーシングしたとはいえ、勝手に判断されては困る部分が多くあるでしょう。どれだけ密に連絡を取れるのか、判断に困るときにすぐに相談してもらえるか、という人間性や相性が重要になります。
アウトソーサー先を決める前に、仮にお願いする時はどのようにプロジェクトが進むのかイメージができるまで話し合える企業に決めると良い採用ができるかもしれません。