2019年中途採用市場動向|求職者が転職活動に求めることとは |HR NOTE

2019年中途採用市場動向|求職者が転職活動に求めることとは |HR NOTE

2019年中途採用市場動向|求職者が転職活動に求めることとは

  • 採用
  • 中途採用手法

※本記事で紹介しているサービスの一部は、サービス提供企業様の広告として掲載しております。

いま、採用難に売り手市場の環境下で中途採用に力を入れる企業が増えています。さまざまな要因が入り乱れる中、どの企業の採用担当者様も、中途採用の難易度も高まっていることを身にしみて感じていらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、この中途採用が活況となっている背景転職層の特徴、とくに激戦になることが予想される業界・分野を探ってみました。また、本記事では、転職者が転職活動で活用するサービスについて求めることが分かるデータもご紹介します。

中途採用の動向と状況を掴んで、採用活動のヒントにしていただければ幸いです。

1|いま、中途採用が注目されている?

企業規模を問わず、中途採用に力を入れる企業が増えています。

リクルートワークスの中途採用実態調査では、2017年度の中途採用は前年比11%増。1社あたりの採用人数は、前年の1.29人から1.44人に上昇しています。

2017年度の中途採用実績(対前年増減率)

2018年の中途採用の見通し」も、増える、もしくは前年通りとする企業の割合が5割以上となっています。

従業員規模別 2018 年度の中途採用見通し

いま、なぜ中途採用への注目度が高まっているのでしょうか。その背景や理由を探っていきたいと思います。企業のビジネス環境の変化だけでなく、採用市場や労働者の価値観の変化からの影響も考えられるようです。

1-1 人材にコストをかける余力がない

少子高齢化が進み、かつ日本の人口が減っていることもあり、日本の労働市場は縮小傾向にあります。グローバル展開や新しい事業、さらには時代の流れに沿ったIT技術のキャッチアップ。そして、国内・世界との競争は激化し、大きな業績向上の見込めない状況が続いています。多くの企業が、人材を育てている時間やお金がない…という状況に陥っており、即戦力となる人材の確保を求めています。

1-2 グローバル体制(多様性)強化の必要性

新卒の人材は、能力も個性もほぼ一律です。それが新卒採用のメリットでもあります。しかしながら、国内市場の縮小や人材不足が深刻化する中でも、国内の企業にはグローバル体制が求められます。すでに、そうするかしないかの是非の問題は通り越し、不可欠な時代です。世界のニーズを捉え、世界に高価値を提供するには、さまざまな知識と経験と価値観を持った人材が集結する必要があるのです。

日本は、歴史的慣習も影響し、比較的、同じような考え方を持つ社員の集まる企業が多いようです。これは、統一感が保ちやすく悪いことではないのですが、多様性という部分がどうしても欠けてしまいます。多様性の必要性に気づき始めた企業がいま、さまざまな経験をもつ転職者を受け入れ始めているのです。

1-3 働き方の多様化で人材の流動が激化

表:年齢階級別転職者および転職者比率の推移

最近では人材確保のための取り組みとして、勤務時間勤務場所の条件柔軟化する企業が増えました。売り手市場である現在において、働き方が多様化していることで労働者の転職ハードルを下げています。

これは企業側からすると、人材を取り込める確率を高めることになっていますが、一方で、同時に自社人材が流出するリスクも高まめてしまっているともいえます。

また、売り手市場の波はベテラン層にも及んでいます。ベテラン層の補充は未経験者で満たすことは難しいため、少なくとも同等レベルの優秀人材が求められるのです。

1-4 労働者の就業価値観の変化

ミレニアル世代が企業の中堅・リーダー職を担うことも少なくない現在。社会環境の変化は、人々の生活環境を変え、労働者全般の仕事に対する価値観をも変化させています。

仕事を最優先にしてくれる世代は、退職期を迎えてしまっているようです。社会の多様性は、個々の生活や価値観の多様性を生んでいます。昔のように誰もが持つ画一的な価値観はもう存在しないのかもしれません。

現職で活躍している人たちは、ワークライフバランスをとても意識するようになりました。どちらかというと、仕事より自分や家族などプライベートを重視する傾向の高まりが見られます。

いまは、デジタルを活用すれば、どんな場所でも何らかの形で働けるという雇用環境があります。働き方の多様化が、ひとつの仕事の求心力を失わせているのかもしれません。

2|ポジティブな転職志向が高いのはどの職種?

マイナビで、職種別の転職ポジティブ度の調査結果を公表しています。回答しているのは20~35歳の正社員3,000人です。16種の職種別に、転職における12個のポジティブ項目について同意できるものを回答するアンケートとなっています。

  転職ポジティブ設問項目(対象12項目)

  1. 転職は収入が増える
  2. 転職はこれまでの経験が活かせる
  3. 転職は新たな仕事を習得できる
  4. 転職は人間関係を新たに構築できる
  5. 転職は簡単
  6. 転職はやりたいことができる
  7. 転職は前向きな行動である
  8. 転職活動は簡単だ
  9. 転職は(バリバリ)仕事ができる
  10. 転職はポジティブな印象を持たれる
  11. 転職経験は有利
  12. 転職は周りの人が喜ぶ

引用:https://careerlab.tenshoku.mynavi.jp/report/report-6790/

▶ランキング1位:保育・教育・通訳 保育・教育・通訳といった職種に携わっている回答者が、転職により前向きであると考えられます。各項目の中で首位獲得数は3項目で「収入が増える」「転職は前向きな行動」「バリバリ仕事ができる」という項目でした。

▶ランキング2位:企画・経営 企画・経営といった職種においては、「転職活動は簡単」「転職は新たな仕事を習得できる」「転職はポジティブな印象をもたれる」「転職は簡単」という4項目において首位を獲得しています。

▶ランキング3位:医療・福祉 医療や福祉といった職種では、「経験が活かせる」という項目で首位の結果が出ています。

Q. 求職者が転職において重視することとは?

では、20~30代が、転職でどのような点を重視しているのかを見ていきましょう。人事のミカタの『2017年版転職者心理調査』では、以下のような結果が出ています。

 20代が転職の際に重視すること 

 

 20代が転職の際に重視すること 

 

20代は、「労働時間・休日数」74.2%、「仕事内容」67.0%、「年収」が66.5%となっています。30代は、「年収」67.5%、「仕事内容」66.2%、「労働時間・休日数」が55.7%でした。

3|今、世の中の求人ニーズはどこにある?

 具体的には、どのような業種・職種に求人ニーズが集まっているのでしょうか。『dodaの転職市場予測2018下半期の統計では、近年に引き続いて、ITエンジニアや販売・サービス職への求人ニーズが高いと分析されています。

近年は、多くの企業が自社内ITインフラの強化に留まらず、多国籍展開やマーケティングなど、事業のあらゆる側面においてデジタル化、自動化、IoTやAIの活用に迫られています。次々に生まれる新技術に対応でき、かつ高度な専門知識を持った優秀なIT人材は引く手あまた、また、かなり不足している現状も否めません。

さらにITがビジネスに浸透度を高める中、IT分野に留まらないIT人材ニーズも生まれています。製造や小売・物流の分野ではサプライチェーンとの協働で、効率化を進めている企業も増えました。

ビッグデータを頼りに事業展開や戦略を進める企業も多くなっていますよね。そのため、そのデータを分析し、事業に活かせる人材も必要です。営業、販売、サービス提供など事業を進めるさまざまなフェーズでIT技術は不可欠。現在、次々に生み出されている新しいビジネスモデルや顧客への価値のほとんどが、IT技術がもたらしているといっても過言ではないでしょう。

ITの専門知識プラス、業界や職種に精通したITエンジニアが必要とされているのです。

4|求職者が転職活動に求めるものは?

では、求職者は、ハードルの低くなった転職活動にどのようなことを求めているかを見ていきます。『転職労働者に対して厚生労働省がおこなった調査があります。

多くの転職者は、何らかの人材サービスを活用していると考えられますが、その選択肢がとても広いことが、現在の転職市場の特徴です。

以下は、転職に際して活用するサービスに求めることは?という質問に対し、求職者が複数回答したものです。アンケートの結果で、選択数の多かったものから順に5つの項目を並べてみます。

  1. 安価(又は無料)のサービス
  2. 豊富な求人企業情報を活用したサービ ス
  3. 短期間での転職活動に対応できる迅速性のあるサービス
  4. 正社員、アルバイ ト、派遣など多様な 就業形態に対応できるサービス
  5. 特定の職種に特化した専門サービス

冒頭でご紹介した「中途採用が注目されている背景要因」とも一致する部分が多く見られます。転職者が求めていることを満たすサービスを辿ってみると、転職者にリーチできる可能性も高まるのではないでしょうか。

5|おすすめの中途採用媒体をご紹介!

以下では9つのおすすめ中途採用媒体をご紹介します。それぞれの媒体に特徴や、強みがあるため、自社のニーズにあった媒体を選ぶようにしましょう。※以下では資料請求もしていただけます。

エン転職:日本最大級の会員数を誇る中途求人サイト

【特徴】

  • 転職口コミサイトと連携しており、20代の若手層の採用に効果的な求人サイト
  • 選考中の工数やストレスを軽減するための機能が多数
  • 業界No.1のスマホユーザビリティ
掲載件数 5,913件
更新日 月曜日・木曜日

エン転職の詳細を見る

マイナビ転職:「マイナビ」というブランド力を生かした転職サイト

【特徴】

  • 全国各地の求人を取り扱う日本最大級の転職サイト
  • オリコン日本顧客満足度ランキング転職サイトNo.1
  • 登録者の多くが若手であり、若手採用に強い
掲載件数 861,981件
更新日 月曜日・木曜日

マイナビ転職の詳細を見る

doda:圧倒的な求人数を誇る転職サイト

【特徴】

  • 業界最大級の求人数
  • IT・ものづくりエンジニアに強み
  • エージェントサービスとの同時並行にすることで手厚い求職者フォロー
掲載件数 6,042件
更新日 月曜日・木曜日

dodaの詳細を見る

@type:エンジニア採用なら

【特徴】

  • エンジニア職からの認知が高く、エンジニア集客のための独自の集客を実現
  • ワンプライスで2原稿搭載できるため、高いコストパフォーマンス
  • スキルや性格など、多面的なマッチング機能
掲載件数 2,271件
更新日 火曜日・金曜日

@typeの詳細を見る

BIZREACH(ビズリーチ):即戦力人材を求めている方におすすめ!

【特徴】

  • 独自の審査をクリアした優秀な人材が138万人以上集まる
  • BOXIL SaaS AWARD 採用サイト採用サービス部門 No.1
  • 職種100種類以上、業種50種類以上から検索が可能
掲載件数 非公開
更新日 随時更新

BIZREACHの詳細を見る

イーキャリア:ソフトバンクグループが運営する転職サイト

【特徴】

  • オンライン面接機能など採用の効率化を実現できる機能が多数
  • 掲載中の修正は何度でも無料で可能
  • 圧倒的コストパフォーマンス
掲載件数 不明
更新日 毎営業日

イーキャリアの詳細を見る

女の転職@type:女性の採用に特化した転職サイト

【特徴】

  • 女性の正社員、契約社員採用に強み
  • 女性目線の切り口からの転職紹介
  • 求職者の情報と企業が求める人物情報を自動マッチングする機能の搭載
掲載件数 1,607件
更新日 火曜日・金曜日

女の転職@typeの詳細を見る

Re就活:20代の採用に特化した求人サイト

【特徴】

  • 20代の若手人材獲得に強み
  • 登録者の約7割が社会人としての職歴あり
  • パソコンやスマートフォンで面談ができるWeb面談機能の搭載
掲載件数 811件
更新日 不明

Re就活の詳細を見る

Green:IT/Web業界の中途求人なら

【特徴】

  • IT、Web業界のベンチャー企業の採用に強み
  • 成功報酬型による掛け捨てリスクの低減
  • スカウト機能、ダイレクト・リクルーティング機能によって優秀な人材への直接アプローチ
掲載件数 2,529件
更新日 不明

Greenの詳細を見る

6|さいごに

超売り手市場の現在において、ほとんどの企業の採用担当者は採用難でお悩みのことと思います。労働人口の低下や企業が求める人材の高度化などさまざまな要因が絡む今、一つの対策では解決はできません。

採用難だからこそ、自分たちがどのような人物を求めるのか、なぜ必要と感じるのかを見直してみてはいかがでしょうか。自社採用の本質を深めるいい機会になるかもしれません。

本記事では、「採用難の原因」や「中途採用の動向」をお伝えしました。ビジネス環境や、企業の採用に関する環境は日々変化しています。また、労働者(転職者)の価値観や求めることもこれからどんどんと変わっていくでしょう。採用担当者は、常に最新の動向をキャッチアップしながら、接点を見出していく必要があります。

本記事が貴社の有効な中途採用のために少しでもお役に立てたら幸いです。

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