IT技術の発展により、Web面接を実施する企業も増えています。後で見返したり、他の従業員に共有したりするため、Web面接を録画したいと考えている人もいるかもしれません。この記事では、Web面接は録画可能なのかわかりやすく解説します。また、Web面接を録画するメリット・デメリットや、Web面接を録画することで発生するトラブルを回避する方法、Web面接の録画のやり方も紹介します。
目次
【豪華ゲスト多数登壇!】変化に負けない「強い組織」を育むためにHRが果たすべき役割を考える大型カンファレンス『HR NOTE CONFERENCE 2024』
「人的資本経営」「ウェルビーイング」「DEI」といったトレンドワードが、HR領域だけでなく社会全体に拡がり始めた昨今。自社組織に漠然と"停滞感"を感じ、「うちは取り残されていないだろうか?」「何かやらないといけないのでは・・・」といった不安や悩みを抱える人事・経営者の皆様も多いのではないでしょうか。
本カンファレンスでは、HR領域の有識者の皆様に、様々な組織課題を解決するためのアプローチ方法について解説いただきます。強い組織を育む企業が実践している事例には、組織強化に必要な考え方や人事が果たすべき役割について学べるポイントが多くあります。ぜひ有識者の皆様と一緒に、組織を強化する「共通原理」について考えてみていただければと思います。
1. Web面接での録画は可能
「Web面接を録画したい」「Web面接の録画は違法にあたらないのだろうか」といった不安や疑問を持っている面接担当者は少なくないでしょう。結論からいうと、Web面接で録画することは違法ではありません。そのため、Web面接を録画することは可能です。
しかし、Web面接を録画して勝手に外部に公開するのは違法です。また、個人的な目的のため、相手の許可を得ずにWeb面接を録画するのは、バレないとしてもマナー違反です。そのため、応募者の許可を得たうえで、Web面接を録画するようにしましょう。
1-1. Web面接と録画面接の違いとは?
録画面接とは、企業の指定した手順に従って応募者に録画した動画を送付してもらい選考する手法のことです。Web面接の録画と録画面接はどちらも、録画機能を用いた面接である点で共通しています。しかし、Web面接の録画は、面接時にリアルタイムで録画をおこないます。このように、Web面接の録画と録画面接の意味は異なるため、理解を深めておきましょう。
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2. Web面接を録画するメリット
Web面接を録画することで、さまざまなメリットが得られます。ここでは、Web面接を録画するメリットについて詳しく紹介します。
2-1. 録画した面接を社内で共有することで、面接を仕組み化できる
通常の面接では1対1でおこなうことが多く、面接をおこなっている様子などを他の人と共有することが難しいです。しかし、Web面接では録画機能を用いることで、後で録画した面接の内容を社内で共有し、面接を仕組み化することができます。Web面接の評価・改善ができるようになり、Web面接のクオリティを高めることも可能です。
2-2. 採用の精度を上げられる
重要な面接を実施するときには、同席する社員も増やして、さまざまな人の意見を合わせて総合的に判断をするのが理想的です。しかし、採用活動にかけられる人材も時間も限られており、採用コストをかけられない会社も少なくないでしょう。また、Web面接の実施後、面接担当者だけで合否を判断するのが難しいケースもあるかもしれません。
このような場合、Web面接を録画しておけば、録画内容を共有することで、自分以外の採用担当者と相談することができます。複数の採用担当者で合否を判断することで、採用の精度を高めることが可能です。
2-3. 面接を受ける人にとって安心感がある
昨今では新卒採用・中途採用でセクハラやパワハラが問題となっているケースが発生し、ニュースなどでも話題になっています。Web面接を録画することで、面接中の言動をデータとして残すことが可能です。そのため、面接を受ける人は安心してWeb面接に臨むことができます。また、企業側にとっても証拠を残すことで、未然にトラブルを防止することにつながります。このように、Web面接の録画は、応募者と企業双方にとってメリットがあります。
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3. Web面接を録画するデメリット
Web面接の録画には、メリットだけでなく、デメリットもあります。ここでは、Web面接を録画するデメリットについて詳しく紹介します。
3-1. 機材トラブルにより録画できていない恐れがある
Web面接を録画する場合は、端末や機材の録画機能を利用することになります。機材トラブルなどの発生により、Web面接が録画できていない恐れがあります。もしも録画できていないことに気づけなければ、録画した内容を共有できないために、再度面接を実施しなければならないなど、面接担当者と応募者ともに負担が増える可能性もあります。Web面接の録画のリスクを事前に洗い出し、Web面接中に録画できているかを適宜確認するなど、対策をおこなうことが大切です。
3-2. ストレージ容量を圧迫する可能性がある
Web面接の録画をおこなった場合、録画データはストレージに保管することが多いでしょう。動画データは容量が大きく、ストレージを圧迫することになる可能性があります。ストレージ容量が大きくなると、新しいデータを保存できなくなるだけでなく、データの閲覧・共有などの操作が重くなる恐れもあります。
Web面接で録画したデータは、圧縮するなどして容量を小さくする対策をおこないましょう。また、録画したデータは一定の期間が経ったら削除するなど、運用ルールも決めておくことが推奨されます。さらに、録画データの保存にあわせてオンラインストレージの導入を決めることも大切です。
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3-3. 情報の漏洩リスクがある
Web面接の録画したデータには、個人情報や企業情報などの大切な情報が入っています。不正アクセスなどにより、録画データが社外に流出した場合、民事上の損害賠償責任や刑事上の罰則が生じる恐れもあります。また、企業の社会的な信用が下がり、企業の存続に悪影響を及ぼす可能性もあります。このような事態が生じないよう、録画データに対して適切なアクセス権限を付与するなど、セキュリティ体制には十分気を付けましょう。
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4. Web面接を録画する際に注意すべき点
Web面接を録画する際には、いくつか注意するべきことがあります。場合によっては、Web面接の録画に関して、応募者との間でトラブルが発生してしまうかもしれません。ここでは、Web面接の録画に関するトラブルを未然に防ぐための対策を紹介します。
4-1. 面接を受ける人に対して事前に録画の許可を取る
Web面接の録画をすること自体は違法ではありません。ただし、事前の許可なしで録画を実施したことが発覚した場合、企業の信用問題に発展するリスクがあります。また、応募者の承諾なしにSNSなどで録画データを拡散した場合、違法となり罰則が科せられる恐れもあるので注意が必要です。
Web面接を録画する際は、許可を取るタイミングにも注意が必要です。面接が始まる前に許可を取るのはあまりおすすめできません。面接を実施する数日前に、メールなどで伝えておくとよいでしょう。直前になって録画をすると伝えると、唐突な印象を持たれる可能性があります。また、なかには、録画されることを嫌がる人もいます。相手に配慮した対応を心がけましょう。
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4-2. Web面接の録画データ管理には細心の注意を払う
Web面接の録画データには、面接を受けた人の個人情報など、多くのプライバシー情報が含まれています。ほかの人にはあまり知られたくないセンシティブな情報もあるかもしれません。採用データの流出は、企業のイメージを大きく損なう可能性が高いです。セキュリティがしっかりしたツールを使うなど、Web面接の録画データ管理には細心の注意を払うようにしましょう。
5. Web面接を録画する方法
Web面接を録画する方法はいくつかの方法があります。Web面接ツールの録画機能を使用すれば、直感的な操作で簡単に録画することが可能です。また、有料のツールを使わなくても、使用しているPCでWeb面接を録画することが可能です。ただし、PCでWeb面接を録画する場合、WindowsとMacとで方法が異なります。ここでは、Web面接を録画する方法について詳しく紹介します。
5-1. Web面接ツールの録画機能を活用する方法
Web面接を録画するやり方としてもっとも一般的な方法は、Web面接ツールを使うことです。Web面接ツールの録画機能を利用すれば、複雑な操作は不要で録画をすることができます。また、面接を受ける人も、あまりカメラを意識することなく、面接に臨むことが可能です。Web面接の録画を考えている場合、Web面接ツールの録画機能の料金や使いやすさなどに注意してツールを選ぶようにしましょう。
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5-2. WindowsでWeb面接を録画する方法
OSがWindowsの場合は「Windowsキー」+「G」を押せば、「ゲームバー」が表示されます。「ゲームバー」の「録画ボタン」をクリックすることで、Web面接を録画することができます。具体的な操作手順は、次の通りです。
- 「Windowsキー」+「G」を押して、「ゲームバー」を表示させる
- 「●ボタン」をクリックして、録画を開始する
- 録画を停止したい場合は「■ボタン」をクリックする
なお、録画データを見失わないよう、あらかじめデータの保存先をきちんと確認しておくことが大切です。
5-3. MacでWeb面接を録画する方法
macOSの場合は「shift」+「command」+「5」キーを押すことで、スクリーンショットや動画撮影のためのツールバーが表示されます。画面全体を録画することもできますし、画面を部分的に録画することも可能です。画面全体を録画したい場合の操作手順は、次の通りです。
- ツールバーの「画面全体を収録」をクリックする
- 画面をクリックして収録をスタートさせる
- 停止したい場合はツールバーの「■ボタン」をクリックする
一方、画面を部分的に録画したい場合の操作手順は、次の通りです。
- ツールバーの「選択部分を収録」をクリックする
- 録画したい部分をドラッグして範囲を選択する
- ツールバーの「収録」ボタンをクリックする
- 停止したい場合はツールバーの「■ボタン」をクリックする
また「QuickTime Player」のアプリケーションを使ってWeb面接を録画する方法もあります。次のような操作手順でWeb面接の録画が可能です。
- 「アプリケーション」フォルダから「Quick Time Player」を開く
- メニューバーの「ファイル」を開き、「新規画面収録」を選択する
このように、Web面接はさまざまな方法で録画できるので、複数のやり方を比較して、自社に最適な方法を採用することが大切です。
6. Web面接を録画して有効活用しよう!
Web面接の録画は、応募者の許可が得られれば可能です。Web面接の録画データを採用担当者の間で共有すれば、面接の精度を高めることができます。ただし、Web面接の録画には、セキュリティリスクもあります。Web面接の録画をする場合、料金や使い勝手だけでなく、セキュリティにも注意してツールを選ぶようにしましょう。
【豪華ゲスト多数登壇!】変化に負けない「強い組織」を育むためにHRが果たすべき役割を考える大型カンファレンス『HR NOTE CONFERENCE 2024』
「人的資本経営」「ウェルビーイング」「DEI」といったトレンドワードが、HR領域だけでなく社会全体に拡がり始めた昨今。自社組織に漠然と"停滞感"を感じ、「うちは取り残されていないだろうか?」「何かやらないといけないのでは・・・」といった不安や悩みを抱える人事・経営者の皆様も多いのではないでしょうか。
本カンファレンスでは、HR領域の有識者の皆様に、様々な組織課題を解決するためのアプローチ方法について解説いただきます。強い組織を育む企業が実践している事例には、組織強化に必要な考え方や人事が果たすべき役割について学べるポイントが多くあります。ぜひ有識者の皆様と一緒に、組織を強化する「共通原理」について考えてみていただければと思います。