先日、株式会社プレシャスパートナーズとジャンプ株式会社が合同で人事担当者向けのウェビナーを開催。その様子をレポートとしてご紹介。
テーマは、『就活はどうだった?ベンチャー志望の学生の本音は?』。
プレシャスパートナーズが主催する社長就活イベント「リクルートオーディション」に参加し、ベンチャー企業に内定承諾をして就活を終えた21卒学生のホンネを聞きました。
目次
「ぶっちゃけ、インターンって必要なの?」印象に残っているインターンシップは?
【登壇者紹介】矢野 雅|株式会社プレシャスパートナーズ 取締役 兼 CSO
【登壇者紹介】増渕 知行|ジャンプ株式会社 代表取締役
インターンの良し悪しは何が左右するのか?
増渕さん:本日はよろしくお願いいたします!まずは印象に残ったインターンシップを聞きたいのですが、就活のときにインターンシップ参加した方手上げてもらってもいいですか?
全員、良かったインターンシップと、がっかりしたインターンシップを教えてください。
鈴木さん:良かったのは、大手製薬会社のインターンシップに参加した際に「虫を扱い製薬用品を実際に試す」といったコンテンツがあり、実際に動物を使いながら、特徴や効果を知れる体験型というのがよかったです。
一方でがっかりしたインターンシップは、人材業界のベンチャー企業で丸一日社長さんと社員さんの自慢話で終わっちゃう、というのがありました。
三日間あったのですが一日で辞退させていただきました。
渡辺さん:私は、仕事の体験みたいなことをさせていただいた1DAYのインターンシップが良かったです。
出版業者のインターンだったのですが、自分で企画を考える仕事をさせてもらって、その時は出版に興味がなかったのですが面白いなと思いました。
がっかりしたインターンシップは、説明会と簡単なグループセッションで終わり、インターンでなくてもできるなと思うプログラムの会社ですね。
増渕さん:ワークの時間はどれくらいでしたか?
渡辺さん:1時間ぐらいです。お題が結構簡単だったので、こんなに話し合うものでもないかなという感じで、正直私は物足りなかったですね
加藤さん:私がよかったと思うインターンシップは、業務の一部を体験出来て、その中で仕事の楽しいところと難しいところを両方経験できた会社です。
例えば実際に社員さんがお客さん役をしてくださって自分たちがそこにヒアリングをおこなったり、要件定義をしたりするインターンがありました。
聞き出すことの難しさを感じ、みんなで協力しながらうまく提案を作ることの面白みを感じることができたのでよかったなと思います。
がっかりしたインターンシップは、お題が抽象的過ぎて何を求めているのかがよくわからなかったインターンシップです。
「十年後、三十年後に日本はどういうことが起こっていて、それに対してどういうことが求められるのか」というようなものだったのですが、それは午後の時間を全部使っても解ききれないもので、しかもオンライン開催だったのでどういう風に発言したらいいか、結構みんな手探り状態になってしまったので困りました。
佐々木さん:私が良かったインターンシップは、小さな会社のインターンに参加させていただいたときです。
その会社の初めてのインターンシップ生が私一人だけで、「どんなのをやってみたい?」と聞かれたため、「商談に同行したいです」と言い、実際の商談に同席させていただきました。
結果的に内定をいただいたのですが、コロナの影響で内定取り消しになってしまいました…。しかし会社説明資料も私一人のためだけに作成していただき、非常に思い出に残っている会社です。
がっかりしたのは1日だけのインターンシップで、ただただ会社の自慢をされておわったっていう、ワークもフィードバックもなかったというような会社がありました。
斎藤さん:私が思い出に残っているインターンシップは、大手の生命保険の会社で実際に扱っている保険を提案するものです。
タッチパネルを使ってお客さんにどんな提案をするかというグループワークをおこない、保険の面白さや仕事の大変さ、お客さんに提案する提案力を学べたのがすごくおもしろかったです。
また座談会があった企業さんはすごく楽しかったです。
がっかりしたのは、ずっと自慢話をしていた企業ですね…。私的には自分の働くことを考えてインターンに行っているので、会社だけの自慢話はいらなかったかなと思います。
橋本さん:私は3DAYS、2DAYSのインターンに複数参加したのですが、その中でも印象に残っているのは新規事業立案型のインターンです。
6つぐらいチームがある中で順位付けされ、1位のチームには豪華な景品が用意されているのですが、大きなゴールがあるおかげでみんな本気になっていたのでそこがよかったです。
また、細かくフィードバックをもらえ、フィードバックを通して企業が求めているレベルがよくわかったのですごく面白かったなと思います。
イマイチだったのは3DAYSインターンで、一日おきにランダムで配置された部署で一日一緒に働くというインターンです。
その当時はこんな感じなのかなと思ったのですが、就活を終えた今でも「一日じゃわからないな」と、あらためて感じています。
その部署でミーティングの様子を見たりとかしたのですが、もうちょっと他に三日間使ってより深く理解できることがあったのかなという風に感じました。
矢野さん:皆さん、ありがとうございます。学生さんから見て自慢話っていうのは、どういう話が自慢話という風に感じますか?「昔さ~」みたいな感じですかね?
斎藤さん:そんな感じです。「俺は昔何とか支社でこんなことやってきて~」みたいな。それが、自分の働き方に通じるのかなって思ったときに…。
増渕さん:いろんな調査データでもインターンシップの満足を左右している要素で大体1位がフィードバックなんですよね。
皆さんの意見を伺うと、やっぱりフィードバックの質という観点とリアリティに関することが多かったですね。
リアリティを感じさせるインターンシップなのかというのが学生さんの興味レベルを左右しているなとお話を聞いて思いました。
企業側から具体的にこういうフィードバックがもらえて印象的だったエピソード、ありますか?
斎藤さん:自分が面接で使っている言葉を「こういう風に言い換えた方がいいよ」とアドバイスをいただきました。具体的に、表情やしぐさについても「こことここ良いよ」と言ってくださったのがよかったです。
橋本さん:面接に落ちたときに全部フィードバックしてくださった会社があって、評価した点と会社と合わないなと思った点などを細かく全部教えていただいて、すごく納得感のある返しでした。
そこの会社は落ちたのですが、ありがたかったなって思います。
会社選びにインターンは必要か?
増渕さん:次の質問です。ぶっちゃけ最終的な会社選びにインターンは必要だと思いますか?インターンと採用の接続を学生から見てどう考えるか是非教えてください。
鈴木さん:その業界や仕事内容を知るという面でインターンはとても有効だと思います。
ただ、そこで評価が落ちてしまう場合もありますし、最終的な企業選びに直結するかと言われればちょっとわからないというか、あまりしないのではないかと思います。
渡辺さん:企業側が人柄を結構見てもらいたいのであれば、インターンシップはコミュニケーションがとりやすい場所で、働いている人が良かったらいい印象になるので、私はやったほうがいいと思います。
加藤さん:1日とか2日のインターンであればやれることが限られますし、それくらいであれば説明会で十分だと感じるためやらなくてもいいかなと思います。
佐々木さん:僕は情報収集の手段としてインターンシップを使わせていただいていたので、学生のためにはなると思うので僕はやってほしいと思います。
もし採用につなげたいのであれば、早期内定を出してもいいのではないかなと思います。
斎藤さん:私はインターンから直接内定はいただいていませんが、自分にとっては情報手段になりました。
会社を見るうえで新卒や会社員の一人にどれくらいかけているのかっていうのもわかりましたし、今内定をいただいている会社でもインターンを行っていることが事前に分かっていれば行きたかったですね。
インターンはすごく大事だと思います。
橋本さん:1DAYSインターンは最終的な判断には影響しなかったですが、2DAYS,3DAYSは会社の理解が深まったと感じています。
インターンに行ったほうが「なんか違った」と入社後のミスマッチが減るのではないかなと思います。
企業探しのツールは何?なぜ内定先に惹かれたの?
多様なチャネルを活用して企業探しができる時代に
増渕さん:企業探しの情報収集は、ナビサイトやイベント、アプリなど色々なツールがありますよね。皆さんどういう手段で企業の情報を収集していましたか?
鈴木さん:私は主に大学が推奨しているリクナビを使っていました。
就職イベント系は先輩からのお誘いで参加したことが多かったと思います。先輩からの情報は有効な情報収集手段の一つですね。
渡辺さん:私はベンチャーを希望していたので、wantedlyの新卒枠を使って1対1で話を直接聞きに行ったり、サークルの先輩のOGOB訪問に行ったりしました。
また「iroots(アイルーツ)」という自分でプロフィールを書いて企業からスカウトしてもらって話を聞きに行って情報を集めていました。
wantedlyは中途採用求人が多いので、ベンチャー企業を調べるのが大変だったんですが、片っ端から見ていました。
加藤さん:業界規模関係なく探していた時は、就活イベントに行ってどういう業界や企業があるのかというのを見ていました。
そこから医療系のITの方に進みたいと決まったときはwantedlyで検索をしたり、業界に強い就活サイトを見に行ったりしていました。
佐々木さん:マイナビ、リクナビ、あさがくナビの3つを使っていました。あとはエージェントにもお願いをしたり、就活イベントにもとにかく行きましたね。
1週間に1回は絶対にどこかの就活イベントに参加していて、延べでは50回くらい参加していたかなと思います。就活イベント、インターンシップとか全部合わせて100近くは行っていますね。
何が自分に向いているかわからなかったので、色々な業界観て向いているところを探していこうと、とにかく行動をしました。
斎藤さん:私は大手を見ていたのでリクナビ、マイナビ、ワンキャリアをずっと見ていて、そこから自分の軸ややりたいことを見つけたときにエージェントとwantedlyも使っていました。
あとは登録すると色々な企業の口コミを見ることができる就活会議で情報を得ていました。
橋本さん:はじめはリクナビで大企業中心に見ていたのですが、夏休み明けに「ベンチャー企業に行きたい」ってなったときに、リクナビではベンチャーが見つけられなかったのでそこからは「OfferBox(オファーボックス)」やirootsなどの逆求人型のものを中心に利用しました。
100人規模の会社を見ていたので、知らないような会社でも魅力的なオファーがあれば受けるという形で進めていました。
マーケティングやWEB系に興味があった際はwantedlyや外資就活ドットコム、Goodfindなども利用しましたね。あとは、リクルートオーディションで出会った企業もそのあと選考に進みました。
企業選びの軸が変わった瞬間は?
増渕さん:今何名かの方が共通しているなと思ったのが、「就活の途中で軸が見えてきた方が多いな」と感じたんですが、「こういう瞬間に軸が変わった」というのはありますか?
佐々木さん:先程お話した会社の内定が取り消しになったときに本当に変わりました。
すごくいいご縁だと思っていましたし、企業側も「新型コロナウイルスの影響で採用を取り消しにするのはすごく悔しい」とおっしゃってくださっていたので、誰も得しないし良い想いしないと思って。
でもこういった状況のときに、そういう涙をのんでいる人がいるというのを見たので、それから人材業界に入り「そういった企業の数を減らしていく、よりよくマッチングできる機会を増やしていきたいな」と思い、その日からとにかく人材業界を志望し始めました。
斎藤さん:どんな業界があるかわからない、自分の適正がわからないからこそインターンなどの数を増やしていっていましたが、ある程度自分の自己分析をし、自分のキャリアを描いたときに「この業界はないな」「やっぱりこの業界行きたいな」と、その業界と自分のキャリアのマッチができたときに変わりましたね。
加藤さん:自己分析をしていく中で、やりたいこと医療だなとはっきり分かってから、医療ばかり選考を受けていました。
6月くらいまで内定がなかったので、焦って違う業界・業種を受けたりしたのですが、どうしても志望動機を言う際に薄っぺらいことしか話せず…。その時にやりたいことは医療だな、と思いました。
増渕さん:皆さんありがとうございます。それぞれ就活の軸が見えてくるタイミングがありますよね。
ちなみに皆さん入社を決めた企業に志望度がグーッと上がった瞬間って、インターン、説明会、選考とかいろんなプロセスがあったと思うのですがいつでしたか?
鈴木さん:大学で学んだ知識を活かせるペット業界と、いろんな人と関わって話すのが好きなので人材業界の2つの業界を見ていました。
しかし今回のコロナの影響で、企業力が問われるなと感じた部分があります。
ペット業界は、コロナの影響でオンラインに切り替えられた会社が僕が受けていた企業ではゼロで、選考が2,3カ月停止の企業が多く、「時代に対応できていないな」と感じペット業界の志望がなくなりました。
人材業界を見ていく中で今の会社に決めた理由はやっぱり人ですね。一人ひとりに向き合ってくれ、一緒に働きたい、と思えたのが決め手です。
増渕さん:向き合ってくれる熱量が圧倒的だったんですね。
一つ目に言ってくれた話は、他の学生も同じように「コロナの対応を見てその企業の変化対応能力を感じました」と言っていました。他の皆さんはどうですか??
渡辺さん:就活の軸として愛を大切にしているところがいいなという風に思っていて、内定先も愛を大切にしているところだったのでその際に志望度がグッと上がりました。
また、リクルートオーディションで出会った企業に就職を決めたのですが、社長さんに実際に会うことでこの社長さんについていきたいと思えたときにすごく上がりました。
ベンチャー企業はあまり安定していないと思いますが、将来性を慎重に見ていて、将来性があると思えたのでそこに決めました。
増渕さん:事業の将来性はどこから読み取ったのですか?
渡辺さん:社長の人柄と、実際の事業がこれからうまく活用されていきそうかどうかを、自分なりに考えました。
加藤さん:私は一緒に働きたいと思える面接官の方と出会った時にでグーっとあがりました。
私が就職を決めた会社は人事の方が出てくることがあまりなくて、現場の部長さんと面接していたので実際の仕事のことをたくさん聞くことができ、現場の熱量をすごく感じることができました。
1日の3分の1ほどの時間を会社にいる中で、楽しく熱くやりがいを持って働きたいという想いが強かったので、こういう方々と働きたいと思いましたね。
佐々木さん:僕は面倒見の良さで決めました。
最終面接で営業ロープレテストをやらせてもらったのですが、その場で内定はもらえなかったものの再度チャンスをいただけることになり、毎日人事の方と営業の練習をさせていただいて、最終的に内定をいただきました。
斎藤さん:私は今の内定先は面接が終わった後に長文のメールを送ってくださり、私の何がよくてどんな懸念が抱けたかっていうのを教えてくれました。
どんな質問をしてもすごく真摯に答えてくださっていたので、信頼がおけるなと思い志望度が高くなりました。
橋本さん:志望度が上がったポイントは、成長環境があるかどうかというのを自分自身で感じた際です。
より差別化できたのは1,3,5年後の近いキャリアがイメージできるか。何となく「営業が身につく」と言われていても、「5年後営業ができたらどうなっているだろうな」って抽象的なところがあったので。
内定承諾の決め手となったポイントはどこか?
増渕さん:ありがとうございます。次に皆さん内定の承諾フェーズについて皆さんに聞いていきたいと思います。
この会社に承諾を決めようという瞬間、こういう局面になりここの過程を経て意思決定しましたっていうの具体的に教えてください。
鈴木さん:就活始める初期段階で、選考に進む企業を自分の中でAプラスからCマイナスまでランク付けしていました。ホームページなど会社が発信している情報は全部見ましたね。
自分でランク付けを完成させたうえで就活に挑み、選考中はそのランクは絶対に上げないようにしていました。
選考段階でいいなって思ってどんどん上げちゃったら全部Aプラスになって意味がなくなってしまうと思い、直観をすごく大事にしていました。
最初に頂いた内定がCのところで、そのあとでAプラスだった今のところに内定をいただいたのでその時点で、Cのところには断りを入れさせていただいて、すぐに就活をやめました。揺らいでしまうので先に決めておきました。
増渕さん:受けていく中で、心の中では変化なかったのですか?
鈴木さん:やっぱりコロナの影響の中で、無理やり対面を望んできた会社はお断りさせていただきました。
加藤さん:私は内定先決めるのに二つ軸があって、理念に共感できるか、実際に働いたときにどういうスキルが付くかどうかを考えていました。
最終的に4社で迷っていましたが、2社は「その会社でしか通用しないスキルだな、上司の方がそんなに魅力的じゃなさそうだからスキル身に付かないのでは」という点で違うなと思いました。
最後の2社で絞られた際、理念に共感する方に最終的に決めました。
増渕さん:成長という軸でまずふるいにかけて、理念って軸で相対比較したって感じですね。
成長を判断する材料としては社外でも通用するスキルなのかというのと、成長をする要素である上司の質も見たってことですね。
佐々木さん:全部で50社くらい選考を受け、その中で内定をいただけたのは4社でした。
人材業界は4社中1社しか内定いただけていないのですが、自分のやりたいことを考えたときに人材一択だろうと考え、縁だなと思い決めました。
斎藤さん:2社内定をいただいていたのですが、1社は会社規模も大きく安定性で言ったらその会社だと思うのですが、もう1社の方が自分のキャリアアップが明確にイメージすることができたので後者の会社に承諾いたしました。
エンジニア職になってITのプログラミングもしたいのですが、営業とかコンサルとか、ゆくゆくは人事だったり色々なことがやりたいと思っていて、そのやりたいことをくみ取ってくれるなって思ったのが今の会社でしたね。
橋本さん:私は業界問わず就活を進めて内定をいただいたので、ほぼフラットな状態で最後承諾決めようと思っていました。
内定を頂いた会社のそれぞれの良いところを整理し、自分の就活の軸である若いうちにチャンスがあるのか、どういうスキルが身に付くのかを大事にしていきたいと思ったので、それに一番近い会社を選びましたね。
増渕さん:ありがとうございます。人それぞれ承諾の仕方は違いますよね。
ちなみに皆さんはホームページなどで事前に会社を調べるうえで重視している情報はありますか。「こういう記載があれば興味あるな、行きたい」などあれば教えてください。
渡辺さん:その会社ならではの福利厚生があれば、興味が増すと思います。
鈴木さん:求める人物像の欄をみて自分に合っているかどうか判断をしますし、私自身が仲間と切磋琢磨したいので、内定者の人数が10人~30人とか複数人いるっていうのは結構見ていました。
佐々木さん:社員の方の1日のスケジュールがあるのがわかりやすいなと思いました。大体こんな感じで動いているというのが分かれば、自分が社会人になった際に想像がしやすいので。
加藤さん:私の場合、社員さんのブログなど結構見ていました。何にやりがいを感じているのか、将来どんなキャリアアップをしたいのかを見て、志望動機も働いている皆さんを見て参考にしていました。
矢野さん:SNSの時代になっていると思うのですが、その会社の社員さんのSNSとかプライベートも少し見えそうなところまでのぞいた人っていますか?(2人挙手)
そういうリアルな情報ってあった方が、よりイメージ付きますよね。
なぜベンチャー企業を志望し、選んだのか?
増渕さん:ベンチャーを志望する背景、影響は誰から受けたのか教えてください。どうしてベンチャー興味持ったのか、どうしてベンチャーが良いと思うのか一人ずつ聞いていこうと思います。
鈴木さん:正直、リクルートオーディションに参加するまではベンチャー企業の本質的なところをわかっていなかったのですが、リクルートオーディションに参加してからベンチャーについてもっと知りたいと思いました。
自分から発言できたり行動に移せる、自分から提案できる、急速な成長ができることってところがベンチャーならではないかなって感じていて、そういうところに魅力を感じてベンチャーに進むことに決めました。
渡辺さん:就活=大手というイメージがなぜかあり、言われたことだけを仕事をするのは違うなと思っていて、ベンチャーの方が裁量権が大きいと知り、「私が思っていた就活と違う感じでできるんだな」と思い、ベンチャーにしようと思いました。
加藤さん:裁量権を持って働ける、幅広く仕事に関われると考えたときに大手よりベンチャーの方がいいかなと思いました。
やりたいと思ったことにどんどん手を出しちゃうタイプなので、大手に行ったら決められた範囲内のことしかできなくのではないかな、と。
すぐ隣の部署がどんな仕事をしていることがわかったりできるような環境で働きたいなという想いが強かったのでベンチャーにしました。
佐々木さん:一人ひとりを手厚く指導してくださる、自分自身の人間を評価してくれたのがベンチャーだったので結果的にそこに行くことにしました。
斎藤さん:私も人間性です。最初は大手を見ていたんですけど、大手は学歴で落とされることが多くて。
学歴とか履歴書じゃなく私自身を見てほしいなと思っていて、社長と直接会えるイベントのリクルートオーディションを知り、そこでベンチャー企業の社長を見ていましたね。
増渕さん:ありがとうございます。なぜ大手ではないのかは分かりました。そこでもうひとつ質問。
中小企業ではなくてベンチャー企業にした理由を教えてください。べンチャーと中小の違いってありますか?
橋本さん:大手は結構安定志向の人が多いイメージで、ベンチャーは挑戦したい人が多いイメージが強く、就活を通して自己分析していく中でどっちが合っているのかを選んでいく人がほとんどなのかなと思います。
中小とベンチャーの違いとしては、中小企業は小規模で拡大というよりは安定した経営の考え方を発信している企業で、ベンチャー企業は今小さいけど将来もっと大きくなっていきます、というのを発信している企業っていう認識を持っています。
今年の内定式や入社式はオンライン?学生はどうしてほしいのか?
増渕さん:最後に聞かせてください。今年の内定式とか内定者研修、入社式ってどうあってほしいですか?オンラインでもやってほしいなのか、やるなら対面がいいとか。
鈴木さん:内定式は節目の特別なものだと思うので対面でやりたいっていう想いもあるのですが、開催場所が東京で開催ってなると厳しい部分もあるので、中止ではなく、オンラインでもいいのでやってほしいです。(セミナー開催は8月下旬)
増渕さん:入社までの間にこんなことやってほしいってことあります?
鈴木さん:やっぱり、内定者全員との顔合わせをしたいです。
渡辺さん:このままオンラインでやっていてもいつ収まるかわからないし、対面でやってもいいのではと思います。
同期とも仲良くなりたいですが、オンラインでは仲良くなりにくく、ZOOMだといつ発言すればいいのかとか、間の読み方とかが難しいので対面がいいなって思います。
加藤さん:今はオンラインと対面どちらがいいって一概には言えないのですが、内定式も入社式もやってほしいなと思います。
どういう人が内定になったのか知らないので、同期がどういう人が来るのか知りたいですね。
佐々木さん:僕は対面でやりたいですね。もうすでに内定承諾者研修をおこなっているのですが、研修が終わった後は仲良くなれます。
ZOOMでもできるかもしれないですがあんまり空気感が伝わってこないし、やっぱり対面で会いたいなって気持ちが非常に強いです。
斎藤さん:内定先で新人研修を進めていて、直接会った方が社員さん達と仲良くなれますし、もちろんソーシャルディスタンスや換気などを、気を付けながらできれば対面でやってほしいです。
橋本さん:僕は内定式がどういうものかよくわからないのですが、新卒の人が働きやすいためにやるイベントなのであればオンラインでやっても意味がないと思います。
リアルの懇親会的なのがあれば働きやすくなりますし、逆に名前と顔を覚えてもらう目的でやるのであれば自己紹介だけさせていただければ僕個人的にはいいかなと思います。
増渕さん:皆さんの話で行くと、本音は対面で会いたい。ただ、できないのであればやらないよりはオンラインの方がまだいいって方が多かった印象ですね。
入社後の教育体制が満足でない現状もあったりしますがその辺はどうですか?
加藤さん:先輩から五日間毎日オンラインで大変だったという話を聞いたので、せめて1日だけでも出社させていただいてコミュニケーションをとる機会や、オンラインじゃできない研修をしていただきたいです。
橋本さん:そもそも環境とかが整っているというのは大手の方があるかなとは思っていたので、そこは期待していなかったので、入社後にあまりにも何もわからないという状態じゃなければ気にならないんじゃないかと思います。
そもそもベンチャー志向の人であれば大丈夫なのではと思います。
企業のありのままの姿を学生に伝えることが重要|矢野さんの考察
今回はベンチャー志向が高く、実際にベンチャー企業への内定承諾を決めた学生に参加していただきました。
その中で、自身の就職先へのミスマッチをなくすために、企業情報の収集やインターンへの参加などを通じて、入社後のイメージを大切にしていることが分かりました。
学生が就活前に知っている企業は本当に一部の会社だけ。「名前を聞いたことがある」というような状況でしょう。ほとんどは学生にとって企業名はもちろん、その企業の仕事内容は知らないことばかりです。
ですので、学生の目線に立ってお互いのミスマッチを起こさない取り組みを行っている企業ほど、学生からの印象や興味も高いように感じます。
私たちが思っている以上に、学生は企業やそこで働く「人」を良く見ています。
新卒採用は、企業にとって未来への投資といっても過言ではありません。採用がゴールではなく、採用してからがスタート。
それは学生も同じでその企業で長く働く、活躍できるイメージを持てるかどうかが企業選びのカギになってきているという印象を受けました。
コロナ禍においてこれまでの採用活動に比べ、オンラインを取り入れ、学生との接触工数や関係性構築に課題を感じている企業様も多いかと思います。
今回のセミナーを通じて学生からの生の声を参考にして頂き、今後の採用計画にお役立ていただければと思います。