雇用保険被保険者資格取得届の電子申請方法をわかりやすく解説 |HR NOTE

雇用保険被保険者資格取得届の電子申請方法をわかりやすく解説 |HR NOTE

雇用保険被保険者資格取得届の電子申請方法をわかりやすく解説

  • 労務
  • 社会保険

電子申請をする男性

雇用保険被保険者資格取得届は従業員を雇用する際に提出が求められる書類です。

従業員を雇用した月の翌月10日までにハローワークに提出しなければなりません。

ですが、ギリギリになって窓口に行く時間がない、書類作成の手間を省きたい場合もあります。

雇用保険被保険者資格取得届は電子申告も可能で、担当者が忙しい場合にはおすすめの方法です。

電子申告のメリットや実際の申告方法を解説するのでぜひ参考にしてください。

「社会保険の手続きガイドを無料配布中!」

社会保険料の支払いは従業員の給与から控除するため、従業員が入退社した際の社会保険の手続きはミスなく対応しなければなりませんが、対象者や申請期限、必要書類など大変複雑で漏れやミスが発生しやすい業務です。

当サイトでは社会保険の手続きをミスや遅滞なく完了させたい方に向け、「社会保険の手続きガイド」を無料配布しております。

ガイドブックでは社会保険の対象者から資格取得・喪失時の手続き方法までを網羅的にわかりやすくまとめているため、「社会保険の手続きに関していつでも確認できるガイドブックが欲しい」という方は、こちらから資料をダウンロードしてご覧ください。

社会保険ebook

ダウンロード

1. 雇用保険被保険者資格取得届を提出するなら電子申請がおすすめな理由

吹き出しとポイントのブロック

雇用保険被保険者資格取得届は窓口や郵送でも提出できますが、近年は電子申請もできるようになりました。

電子申請ならではのメリットを4つ紹介します。

いつでもどこからでも申請できる、セキュリティ面が安心、すぐに料金を支払えるといったメリットを確認してください。

1-1. 会社から申請できる

電子申請では会社ですぐに手続きができます。

ハローワークの窓口での申請のためには従業員の資料などを持参しなければならず、不備があると再度すべてを揃えて出向かなければなりません。

移動にも時間がかかるだけでなく、混雑している場合は待ち時間も発生します。

他の業務もこなさなければならない中、ハローワークでの手続きは手間も時間もかかってしまいます。

郵送を選択したとしても不備があると再度訂正しなければならず、窓口で手続きをするより時間がかかります。

電子申請ならハローワークに行く時間や待つ時間を短縮でき、業務の効率化が可能です。

1-2. 時間に関係なく申請できる

雇用保険被保険者資格取得届は従業員を雇用した月の翌月10日までに提出が義務付けられています。

他の業務に追われて雇用保険被保険者資格取得届を作成する時間がなかった場合、無理に時間を作ってハローワークに出向く必要があります。

ですが電子申請なら24時間いつでも申請が可能なので、ハローワークの営業時間に合わせて予定をリスケしなくてもよくなります。

期限がギリギリになってしまって窓口に行く時間もない場合にとくにおすすめです。

1-3. 情報漏洩しにくい

雇用保険被保険者資格取得届には従業員の個人情報を多く記入しなければなりません。

中にはマイナンバーなど、慎重に取り扱うべき個人情報も多く含まれています。

窓口まで個人情報が記載された書類を持ち運ぶのは危険ですし、郵送の場合も特定記録、簡易書留など高い送料がかかる方法を選択する必要があります。

電子申請の場合はパソコンからそのまま情報を送信できるので、情報漏洩のリスクを下げられます。

簡易書留などで余計なコストを支払う必要もなく、経費削減にも役立ちます。

1-4. ネットバンキングで支払える

雇用保険被保険者資格取得届の申請には手数料が必要なケースもあります。

電子申請を選択するとそのままネットバンキングなどでの支払いが可能です。

書類を提出したのに入金を忘れていた、というトラブルも避けられます。

2. 雇用保険被保険者資格取得届の電子申請方法

電子申請のをする男性

雇用保険被保険者資格取得届の電子申告方法には、直接入力するタイプと連記式/CSVファイル添付の方法とAPIを利用する方法があります。

それぞれの申請方法を確認しましょう。

関連記事:雇用保険被保険者資格取得届の郵送方法や注意点を解説

2-1. 直接入力方式

e-Govの雇用保険被保険者資格取得届の内容にそって直接入力していく方法です。

もっとも簡単で、紙の書類と記入方法もほとんど変わりません。

電子申請に抵抗がある方、初めて利用する方でも簡単に申請が完了します。

2-2. 連記式/CSVファイル添付方式

電子申請用のCSVファイルを作成して添付する方法です。

CSVファイルを作成する知識が必要ですが、ファイルがあればそれをe-Govに添付するだけなので簡単です。

CSVファイル作成に対応しているソフト、プログラムを導入しているのであればこの方法もおすすめです。

2-3. API利用方式

e-Govに対応している外部のAPIを利用して申請データを作成する方法です。

雇用保険被保険者資格取得届の電子申請のために新しくAPIを導入する必要はありませんが、普段からe-Gov対応のAPIを利用しているのであれば申請データの作成、公文書の取得などのすべての作業をソフト内で完結できます。

3. 雇用保険被保険者資格取得届の電子申請の流れ

電子申請の手順

実際に雇用保険被保険者資格取得届の電子申請が完了するまでの流れを解説します。

3-1. 必要書類を用意する

電子申請を始める前にまずは必要書類を用意しなければならないこともあります。

電子申請では各必要書類を添付して送信する必要があるため、必要に応じてPDFファイルなどに取り込みましょう。

ファイルの拡張子は「.jpeg」または「.pdf」と指定されています。

PDFファイルであってもe-Govが対応していない文字が入っていると正しく確認してもらえません。

雇用保険被保険者資格取得届は基本的に書類の添付は不要ですが、下記の場合は賃金台帳や雇用契約書などの提出が義務づけられています。

  • 事業者が初めて雇用保険被保険者資格取得届の申請を行う場合
  • 雇用保険被保険者資格取の提出期限を過ぎての提出の場合
  • 3年間に不正受給が発覚した場合

このように、雇用保険を含む社会保険手続きには届出書類が必要となりますが、社会保険のうち、どの手続きになんの書類が必要なのかわからないという担当者様もいらっしゃるのではないでしょうか。

当サイトでは、社会保険の手続きを必要書類とあわせてわかりやすく解説した資料を無料でお配りしています。

社会保険手続きに不安がある方は、こちらから「社会保険手続きの教科書」をダウンロードしてご活用ください。

3-2. アプリをダウンロードする

パソコンにe-Govのアプリをダウンロードします。

ソフトのダウンロードの段階で操作の案内をしてくれるため、初心者でも簡単にダウンロードが完了します。

雇用保険被保険者資格取得届の電子申請に必要な書類はこのアプリから取得することができます。

3-3. アカウントを取得する

e-Govのアカウントを取得しなければ電子申告はできません。

アカウント取得の案内にそって適切な情報を入力してください。

3-4. 雇用保険被保険者資格取得届を作成する

アカウントを作成するとマイページにログインできます。

マイページからは雇用保険被保険者資格取得届以外にもさまざまな書類の電子申請手続きができます。

ログイン情報などを忘れないようにしておきましょう。

雇用保険被保険者資格取得届の項目を開き、各項目に必要事項を入力していきます。

添付書類が必要な場合もありますので、適切な書類を添付して送信しましょう。

電子申請には電子署名が必要な場合もあります。

事前に電子証明書を発行してもらう必要があるので忘れないよう早めに発行の手続きをおこないましょう。

送信後はマイページで現在の処理状況を確認してください。

3-5. 必要な手数料を電子納付する

手数料が発生する場合はそのまま電子納付が可能です。

ネットバンキング、ATMなどで速やかに支払いを済ませましょう。

3-6. 公文書をダウンロードする

問題なく雇用保険被保険者資格取得届の電子申請が完了したら公文書を取得しなければなりません。

マイページの処理状況を確認し、受理されていれば同じくマイページから公文書のダウンロードを選びましょう。

申請内容によっては公文書が発行されないこともあるため、事前に公文書のダウンロードが可能か、発行されるのかを確認しておいてください。

4. 雇用保険被保険者資格取得届は電子申告が簡単でおすすめ

おすすめ雇用保険被保険者資格取得届の電子申告の方法を解説しました。

時間や場所を気にせず、セキュリティ面も安心なのが電子申告です。

現在は大企業を中心に電子申告が義務化されていますが、いずれ中小企業にも電子申告が義務化される可能性はあります。

早めに電子申告に慣れておくためにも、雇用保険被保険者資格取得届の電子申告にチャレンジしてみましょう。

「社会保険の手続きガイドを無料配布中!」

社会保険料の支払いは従業員の給与から控除するため、従業員が入退社した際の社会保険の手続きはミスなく対応しなければなりませんが、対象者や申請期限、必要書類など大変複雑で漏れやミスが発生しやすい業務です。

当サイトでは社会保険の手続きをミスや遅滞なく完了させたい方に向け、「社会保険の手続きガイド」を無料配布しております。

ガイドブックでは社会保険の対象者から資格取得・喪失時の手続き方法までを網羅的にわかりやすくまとめているため、「社会保険の手続きに関していつでも確認できるガイドブックが欲しい」という方は、こちらから資料をダウンロードしてご覧ください。

社会保険ebook

ダウンロード

人事業務に役立つ最新情報をお届け!メールマガジン登録(無料)

HR NOTEメールマガジンでは、人事/HRの担当者として知っておきたい各社の取組事例やリリース情報、最新Newsから今すぐ使える実践ノウハウまで毎日配信しています。

メルマガのイメージ

関連記事

キャリアアップ助成金とは?人事担当者向けの初めての申請ガイド

キャリアアップ助成金とは?人事担当者向けの初めての申請ガイド

国や地方公共団体から支給される助成金・補助金の中でも、「キャリアアップ助成金」について関心を持つ方は多いでしょう。キャリアアップ助成金とは、非正規雇用労働者の正社員化や処遇改善をおこなった企業を助成する制度です。 キャリ […]

  • 労務
  • 労務・その他
2025.01.31
HR NOTE 編集部
調整手当とは?目的や種類・給与計算方法について解説

調整手当とは?目的や種類・給与計算方法について解説

調整手当(調整給)とは、従業員間の給与バランスを保つために導入される手当です。調整手当は一時的な措置として支払われるものですが、固定給のように定期的に支給されるケースも少なくありません。 本記事では、初めて給与計算をおこ […]

  • 労務
  • 給与計算
2025.01.31
HR NOTE 編集部
最新調査から紐解く、精神障害者の雇用推進ポイント|パーソルダイバース田村 一明

最新調査から紐解く、精神障害者の雇用推進ポイント|パーソルダイバース田村 一明

精神障害者の雇用はここ10年で急増しています。 法定雇用率の引き上げや、雇用の質の向上、戦力化の要請等により、企業は更なる精神障害者の雇用定着・活躍に取り組む必要があります。 一方で、精神障害者の雇用に取り組む企業では採 […]

  • 労務
  • 労務・その他
2025.01.21
根本 慎吾
【第3回】心理カウンセラーに聞く発達障害「グレーゾーン」部下への接し方~パターン別対処法~

【第3回】心理カウンセラーに聞く発達障害「グレーゾーン」部下への接し方~パターン別対処法~

発達障害という言葉は、近年さまざまなメディアで取り上げられ、解説書などもたくさん出ているので、世間に広く知れ渡っています。しかし、発達障害と健常者の中間にあるグレーゾーンに対しては、まだそれほど理解が進んでいない印象があ […]

  • 労務
  • 労働安全衛生
2025.01.14
松野天音
【第2回】心理カウンセラーに聞く発達障害「グレーゾーン」部下への接し方~事例解説~

【第2回】心理カウンセラーに聞く発達障害「グレーゾーン」部下への接し方~事例解説~

本記事では、職場の発達障害に関する相談で圧倒的に多い2種類「自閉症スペクトラム障害:ASD」(以降、ASD)や「注意欠如/多動性障害:ADHD」(以降、ADHD)のグレーゾーンといわれる人たちが、その特性ゆえに職場のどの […]

  • 労務
  • 労働安全衛生
2025.01.09
松野天音

人事注目のタグ