従業員満足度が高い企業の特徴は?取り組み事例やメリット・デメリットを解説 |HR NOTE

従業員満足度が高い企業の特徴は?取り組み事例やメリット・デメリットを解説 |HR NOTE

従業員満足度が高い企業の特徴は?取り組み事例やメリット・デメリットを解説

  • 労務
  • 福利厚生

チームワーク ハイタッチ

「従業員満足度が高い企業の特徴は?」

「従業員満足度が高まる取り組みの事例とは?」

「従業員満足度を高めるメリットやデメリットは?」

経営者や人事・労務担当者のなかには、従業員の満足度が上がる施策について知りたい人も多いでしょう。従業員満足度を高めることによって、従業員のモチベーションが高まり、企業の生産性向上が可能です。

本記事では、従業員満足度が高い企業の特徴、取り組み事例について紹介します。また、メリット・デメリット、ポイントについても解説するため、ぜひ最後までチェックしてください。

賃上げよりも低コストで福利厚生を充実させる方法とは?

福利厚生を充実させることは採用・定着にもつながるため重要ですが、よく手段としてとられる賃上げよりも低コストで従業員満足度をあげられる福利厚生サービスがあることをご存知でしょうか。

当サイトでは、賃上げが従業員満足度の向上につながりにくい理由や、低コストで始められる福利厚生サービスがどのようなものかを解説した資料を無料で配布しております。

限られた予算で福利厚生を充実させ、従業員満足度を高めたい方はぜひこちらから資料をダウンロードしてご覧ください。

福利厚生サービスのebook 無料ダウンロード

1. 従業員満足度とは?

積み木

従業員満足度とは、仕事内容や待遇について、従業員がどの程度の満足感をもっているかを示す指標です。従業員満足度が高い場合、モチベーションアップや定着率の向上を期待できます。逆に従業員満足度が低い場合、仕事の質が低下するだけではなく、よりよい職場環境を求めて転職する従業員が増える可能性もあるため注意しましょう。

1-1. 従業員満足度が注目されている理由

少子高齢化による労働力不足が進んでいることは、従業員満足度が注目されている大きな理由です。多くの企業が人手不足に悩んでおり、少ない人員で大きな成果を出すことが求められています。

従業員満足度が低いとモチベーションが低下してしまい、効率よく業務を進めることができないでしょう。そこで従業員満足度を把握し、必要な対策を講じることが重要視されているのです。さまざまな調査を通して企業の課題を抽出し、満足度が向上するような改善策を実施していきましょう。

2. 従業員満足度が高い企業の特徴

ポイントをまとめる人

従業員満足度が高い企業の特徴は、以下の通りです。

  1. 適正に評価できる体制がある
  2. 企業理念が浸透している
  3. 仕事に見合った給与が支払われている
  4. 信頼できる上司や同僚がいる
  5. 仕事に対するやりがいを感じられる
  6. コミュニケーションが活発である
  7. 福利厚生が充実している

それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。

2-1. 適正に評価できる体制がある

従業員満足度が高い企業の特徴として、適正に評価できる体制があることが挙げられます。評価体制が整っていると、従業員が自身の働きを会社に認めてもらえていると感じ、モチベーションが上がるためです。

たとえば、インセンティブ制度や成果主義の仕組みを導入している企業では、従業員の成果が評価対象となり、報酬に還元されます。また、定期的なフィードバックがあることや評価基準を公表していることも重要です。従業員が自身の成長を実感しやすくなり、満足度が高まります。

2-2. 企業理念が浸透している

企業理念が浸透していることも、従業員満足度が高い企業の特徴です。従業員が企業のビジョンや価値観に共感している状態であれば、担当する仕事を前向きにこなすことができ、よい評価を受けることができるでしょう。その結果、仕事に対してやりがいを感じ、従業員満足度も向上します。

2-3. 仕事に見合った給与が支払われている

仕事に見合った給与が支払われていることは、従業員満足度の向上につながります。仮にやりがいのある仕事であっても、給与が低すぎると満足度は低下してしまうでしょう。従業員満足度を高めるためには、仕事の難易度や重要度によって、適切な給与を設定することが重要です。

2-4. 信頼できる上司や同僚がいる

会社の人間関係は、従業員満足度に大きな影響を与えます。信頼する上司や同僚がいる場合、従業員満足度は向上するでしょう。逆に人間関係のトラブルが頻発していたり、信頼できる人がいなかったりする場合は、従業員満足度は低下してしまいます。

2-5. 仕事に対するやりがいを感じられる

仕事に対するやりがいを感じられると、従業員満足度は高まります。社会や顧客に貢献できていると感じたり、重要な仕事を任されたりすると、従業員満足度は向上するでしょう。従業員がやりがいを感じられるよう、スキルに合った仕事を担当させたり、作業の意味を伝えたりすることが大切です。

2-6. コミュニケーションが活発である

従業員満足度が高い企業の特徴として、社内のコミュニケーションが活発であることが挙げられます。上司と部下の間で意見交換があり、風通しがよいことで、従業員がのびのびと能力を発揮しやすいためです。

コミュニケーションが活発な企業では、問題解決までのスピードが早く、企業理念やビジョンを共有しやすくなります。従業員同士の連携が深まり、一体感が高まるでしょう。

2-7. 福利厚生が充実している

福利厚生が充実していることも従業員満足度が高い企業の特徴です。福利厚生が充実していると、生活の安心感や働きやすさが高まります。また、会社から大切にされていると感じられる側面もあるでしょう。

福利厚生には、法律によって企業に義務づけられている法定福利厚生と、任意の法定外福利厚生があります。

法定福利厚生

法定外福利厚生

健康保険、厚生年金保険、介護保険、雇用保険、労災保険、子ども・子育て拠出金

社員食堂、スポーツジム、健康診断、メンタルヘルスケアなど

福利厚生を充実させることで、従業員は安心して業務に取り組めるでしょう。

3. 従業員満足度が高い企業の取り組み事例

オフィスの風景

ここでは、従業員満足度が高い企業の取り組み事例を3つ紹介します。

  1. 表彰セレモニーを実施する
  2. キャリアアップの機会をつくる
  3. 所定外労働時間を削減する
  4. 企業負担で社員旅行を企画する

それぞれの事例について詳しく見ていきましょう。

3-1. 表彰セレモニーを実施する

従業員満足度が高い企業では、定期的に表彰セレモニーを実施する事例があります。従業員の努力と成果を称えることで、さらなる成長のインセンティブを生むことが可能です

表彰セレモニーを実施することで、企業全体の士気を高めることができます。たとえば、月間MVPやチーム賞、支店ランキングなど、さまざまなカテゴリーで表彰する方法です。

受賞者には、賞金や特別休暇などのインセンティブを与える事例もあります。企業全体のチームワークを高め、刺激を増やすためにも、表彰セレモニーは効果的な取り組みといえるでしょう。

3-2. キャリアアップの機会をつくる

キャリアアップの機会をつくることも、従業員満足度を高める取り組みのひとつです。たとえば、新しいスキルを習得するための研修会を開催したり、資格取得を支援したりする事例があります。

従業員のキャリアアップを支援することで、さらなる活躍を期待できるのはもちろん、会社への信頼や制度に対する満足感が高まることも期待できるでしょう。

3-3. 所定外労働時間を削減する

従業員満足度が高い企業では、所定外労働時間を削減する傾向があります。従業員のワークライフバランスを向上させるためです。

具体的な施策の内容を以下にまとめました。

フレックスタイム制度を導入する

・出勤する時間帯を従業員に委ねる施策

・通勤する時間をピークからずらすことで、通勤にかかるストレスを緩和できる

リモートワークを推進する

・通勤時間を削減して自宅で仕事をする施策

・仕事とプライベートのバランスが取りやすく、新型コロナウイルスが流行してからますます注目されている

定時退社日を設定する

・全従業員が定時に退社する日程を決めておく施策

・毎週もしくは毎月の決まった日に設定することで、従業員の働きすぎを防止できる

従業員のニーズに合わせて、所定外労働時間の削減方法を検討しましょう。

3-4. 企業負担で社員旅行を企画する

従業員のリフレッシュと関係強化を目的として、企業負担で社員旅行を企画する事例もあります。社員旅行中に滞在先でアクティビティやレクリエーションを実施すると効果的です。普段はなかなか交流がない部署の従業員とも積極的にコミュニケーションを取れる機会となります。

また、従業員は普段の業務から解放され、体験を共有することで、新しい交流や視野を広げられます。従業員への投資、企業イメージの向上の両面でメリットがある取り組み事例です。

4. 従業員満足度を向上させる4つのメリット

オフィスの風景

従業員満足度を向上させる主なメリットは以下の4つです。

  1. 企業の生産性が向上する
  2. 離職率が下がる
  3. 顧客満足度が上がる
  4. 企業のイメージアップにつながる

各メリットの詳細は以下の通りです。

4-1. 企業の生産性が向上する

従業員満足度を高めるメリットとして、企業の生産性が向上することが挙げられます。従業員満足度が向上すると、業務への意欲が高まり、同じ業務時間でもより高い成果につながるためです。

たとえば、「仕事で成果を出せばしっかり評価してもらえる」と感じられていると、成果を出せるように工夫して業務に取り組むでしょう。結果的に会社の生産性アップにもつながります。

4-2. 離職率が下がる

従業員満足度を高めることで、従業員の離職率を下げられます。仕事の満足度が高いと、従業員が「この職場でこれからも働き続けたい」と考えるためです。

企業の離職率が下がると、採用活動でも良い印象を与えられます。優秀な人材を確保することにもつながり、結果的に企業人事の好循環が起きるでしょう。

4-3. 顧客満足度が上がる

従業員満足度が高い企業では、顧客満足度が向上する傾向があります。従業員の仕事への意欲が高まり、より丁寧で気遣いの行き届いた対応をするようになるためです。

従業員が顧客に対して質の高い対応をすることで、顧客の間に信頼関係が生まれます。リピーターの確保や売上の向上が期待できるでしょう。

4-4. 企業のイメージアップにつながる

企業のイメージアップにつながることも、従業員満足度を高めるメリットのひとつです。満足度の高い従業員は、商品やサービスのよいイメージを積極的に発信してくれるため、自然と印象がよくなるでしょう。

また、働きやすい環境であることをアピールしてくれるケースもあり、採用活動によい影響が出ることもあります。

5. 従業員満足度が低い企業の2つのデメリット

評価する様子

従業員満足度が低い企業のデメリットは2つです。

  1. 新たな人材の採用コストが高まる
  2. 企業理念が形骸化する

5-1. 新たな人材の採用コストが高まる

従業員満足度が低い企業では、新たな人材を採用するコストがかかります。離職率が高くなり、すぐに従業員が退職するためです。

新入社員のトレーニングにはコストがかかります。また、新しい人材を確保するにも、求人広告の費用や採用担当者の人件費が必要です。企業は従業員満足度を高めて、従業員の定着率を上げる必要があります。

5-2. 企業理念が形骸化する

従業員満足度が低い企業では、企業理念が形骸化するリスクがあります。企業理念は、「企業がどのような目標に向かっているのか」「どのような経営をして目的を果たすのか」を示す指針です。

しかし、従業員満足度が低い企業では、経営者と従業員とのコミュニケーションが円滑ではないため、企業理念の共有が困難となります。企業が新しい施策を実施しても、正しく現場まで浸透して機能するとは限りません。

むしろ、従業員のモチベーションが低下する、業績が伸び悩むなどの問題を抱える可能性が高まります。市場の競争力を低下させないためにも、従業員満足度を高めて、企業理念を共有しましょう。

6. 従業員満足度を向上させるポイント

評価する様子

従業員満足度を向上させるポイントは以下の4つです。

  1. 定期的に従業員満足度を調査する
  2. 評価制度を見直す
  3. 福利厚生を充実させる
  4. ワークライフバランスを意識する

それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。

6-1. 定期的に従業員満足度を調査する

従業員満足度を向上させるポイントの1つ目は、定期的に従業員満足度を調査することです。現状の課題を把握することで、向上に向けて何をすべきかがわかります。たとえば、以下の方法により調査が可能です。

  • 社内アンケート調査
  • インタビューの実施

質問項目は、仕事の満足度や上司との関係、福利厚生の充実度、職場環境、給与と待遇など、さまざまな項目を作るのが効果的です。

また、調査結果を分析した後は、従業員と情報を共有して、具体的な施策を打つ必要があります。このように、調査対象の従業員へ適切にフィードバックすることによって、透明性の高い企業としてのイメージを作れるでしょう。

6-2. 評価制度を見直す

評価制度に対する不満が多い場合は見直しが必要です。とくに評価基準が曖昧であったり、主観的な評価になっていたりすると、従業員から不満の声が上がるでしょう。

客観的で明確な基準を取り入れる、上司以外の評価者も加えるなど、新しい評価制度の構築を検討する必要があります。

6-3. 福利厚生を充実させる

福利厚生を充実させることも従業員満足度を高める方法のひとつです。住宅補助や昼食補助、健康サポートなど、さまざまな福利厚生があるため、従業員のニーズに合わせて導入するとよいでしょう。

ただし、特定の従業員しか利用しないようなサービスを導入すると不公平感が生まれるため、多くの従業員が利用しやすい福利厚生を選ぶことが大切です。

6-4. ワークライフバランスを意識する

従業員満足度を向上させる取り組みを企画するうえで重要なのは、従業員のワークライフバランスを意識することです。ワークライフバランスは、従業員の生活や健康を守るだけでなく、リフレッシュやスキルアップの機会が増えて、企業全体の生産性が向上します。

具体的な取り組みの一例は以下の通りです。

  • 有給休暇
  • リフレッシュ休暇
  • 産前産後休暇
  • 育児休暇

ワークライフバランスを重視する企業は、従業員の定着率が高い傾向があります。企業の経営者や人事・労務担当者は、従業員満足度を向上させる取り組みを企画するうえで、ワークライフバランスに注目しましょう。

7. 従業員満足度の高い企業を目指そう!

積み木

今回は、従業員満足度が高い企業の特徴や高めるためのポイントなどを紹介しました。従業員満足度が高い会社には、企業理念が浸透しており、信頼できる上司や同僚がいるなどの特徴があります。従業員満足度を高めることで仕事の生産性がアップしたり、離職率が低下したりするため、必要な対策を講じていきましょう。

また、従業員満足度を向上させるためには、福利厚生を充実させることや、ワークライフバランスを意識することが重要です。従業員が働きやすい環境を整えることで満足度の向上を図れるため、現状の課題を把握したうえで適切な対策を検討しましょう。

賃上げよりも低コストで福利厚生を充実させる方法とは?

福利厚生を充実させることは採用・定着にもつながるため重要ですが、よく手段としてとられる賃上げよりも低コストで従業員満足度をあげられる福利厚生サービスがあることをご存知でしょうか。

当サイトでは、賃上げが従業員満足度の向上につながりにくい理由や、低コストで始められる福利厚生サービスがどのようなものかを解説した資料を無料で配布しております。

限られた予算で福利厚生を充実させ、従業員満足度を高めたい方はぜひこちらから資料をダウンロードしてご覧ください。

福利厚生サービスのebook 無料ダウンロード

人事業務に役立つ最新情報をお届け!メールマガジン登録(無料)

HR NOTEメールマガジンでは、人事/HRの担当者として知っておきたい各社の取組事例やリリース情報、最新Newsから今すぐ使える実践ノウハウまで毎日配信しています。

メルマガのイメージ

関連記事

最新調査から紐解く、精神障害者の雇用推進ポイント|パーソルダイバース田村 一明

最新調査から紐解く、精神障害者の雇用推進ポイント|パーソルダイバース田村 一明

精神障害者の雇用はここ10年で急増しています。 法定雇用率の引き上げや、雇用の質の向上、戦力化の要請等により、企業は更なる精神障害者の雇用定着・活躍に取り組む必要があります。 一方で、精神障害者の雇用に取り組む企業では採 […]

  • 労務
  • 労務・その他
2025.01.21
根本 慎吾
【第3回】心理カウンセラーに聞く発達障害「グレーゾーン」部下への接し方~パターン別対処法~

【第3回】心理カウンセラーに聞く発達障害「グレーゾーン」部下への接し方~パターン別対処法~

発達障害という言葉は、近年さまざまなメディアで取り上げられ、解説書などもたくさん出ているので、世間に広く知れ渡っています。しかし、発達障害と健常者の中間にあるグレーゾーンに対しては、まだそれほど理解が進んでいない印象があ […]

  • 労務
  • 労働安全衛生
2025.01.14
松野天音
【第2回】心理カウンセラーに聞く発達障害「グレーゾーン」部下への接し方~事例解説~

【第2回】心理カウンセラーに聞く発達障害「グレーゾーン」部下への接し方~事例解説~

本記事では、職場の発達障害に関する相談で圧倒的に多い2種類「自閉症スペクトラム障害:ASD」(以降、ASD)や「注意欠如/多動性障害:ADHD」(以降、ADHD)のグレーゾーンといわれる人たちが、その特性ゆえに職場のどの […]

  • 労務
  • 労働安全衛生
2025.01.09
松野天音
【第1回】心理カウンセラーに聞く発達障害「グレーゾーン」部下への接し方~定義と主な特徴~

【第1回】心理カウンセラーに聞く発達障害「グレーゾーン」部下への接し方~定義と主な特徴~

何度注意しても会議に毎回遅刻してくる 仕事の優先順位が守れない 忘れ物や失し物が多く、書類の管理などができない あなたの職場でもこうした「困りごと」を抱えた職員の相談はありませんか? 国家資格、公認心理師の資格を持つカウ […]

  • 労務
  • 労働安全衛生
2024.12.26
松野天音
企業年金の受け取り方は一時金と年金のどちらがおすすめ?手続き方法や注意点を紹介

企業年金の受け取り方は一時金と年金のどちらがおすすめ?手続き方法や注意点を紹介

「企業年金の受け取り方にはどのようなものがある?」 「企業年金の受け取り方ごとの利点は?」 「従業員にとって、企業年金は一時金と年金のどちらがお得?」 企業年金の受け取り方について、このような疑問をもつ人事労務の担当者も […]

  • 労務
  • 福利厚生
2024.12.04
HR NOTE 編集部

人事注目のタグ