脳に直接働きかけパフォーマンスをあげる「ブレインフィットネス」とは?|脳×テクノロジー最前線#1 |HR NOTE

脳に直接働きかけパフォーマンスをあげる「ブレインフィットネス」とは?|脳×テクノロジー最前線#1 |HR NOTE

脳に直接働きかけパフォーマンスをあげる「ブレインフィットネス」とは?|脳×テクノロジー最前線#1

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※本記事は、ヒト×テクノロジー研究所 所長の村山雄二さんより寄稿いただいた記事を掲載しております。

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こんにちは。ヒトテク研究所 所長の村山です。

テクノロジーの進化”を洞察することで、ヒトの働き方が今後どのように変わっていくかを検証する「ヒト×テクノロジー研究所」。

二回目のインタビュー企画は、脳という人類未開の地に新たなビジネスチャンスを見出した、髙山 雅行氏を直撃しました。

高山氏は、国内屈指のWEBマーケティングエージェンシーであるアイレップの創業者であり、現在は第二の創業として株式会社イノベイジを立ち上げ、『ブレインフィットネス』を仕掛けています。

ブレインフィットネスとは、認知機能を鍛え、脳の健康に良い生活習慣を身につけることを目的とした、“パーソナル脳トレーニングジム”です。

東北大学加齢医学研究所との共同研究により、認知機能の維持・向上、認知症発症リスクの軽減を示唆する研究論文を収集し、介入方法ごとの研究結果やエビデンスレベルから推奨グレードの高いメニューを考案。

医師、管理栄養士、睡眠テクノロジー企業、フィットネスコーチ、マインドフルネス指導者といった、各分野における専門家と共同で開発したプログラムを、専門的研修を受けた専任トレーナーによるサポートのもとで提供しています。

高山 雅行(タカヤマ マサユキ)| 株式会社イノベイジ 代表取締役社長

1965年(昭和40年)生まれ。神戸大学経済学部卒業後、株式会社リクルート人材センター(現株式会社リクルートエージェント)に入社。営業課長、情報システム課長、電子メディアプロジェクトなどを歴任する。株式会社アイレップ創業者。

健康な脳をキープすることで、人はいつまで働き続けることができるのか?

脳への知的刺激はもちろん、運動、睡眠、食事、ストレスケアまでカバーして総合的に脳の健康にアプローチする『ブレインフィットネス』が日本に与えるインパクトと、脳開発の現状から垣間見えるキャリアの未来を考察しました!

※今回は、三部構成でご紹介いたします。

人類の進化を占う「脳科学研究」のいま

村山:まず聞きたいのは、脳科学研究の現状です。
将来的には多くの仕事が、AIに代替されていくと言われていますよね。単純作業や肉体労働的な仕事はすでに、ロボットである程度の結果が見えています。
さらに「ベーシックインカム」のような制度導入までを視野に入れると、“人間がいつまでも創造的に働くことができる未来”というのは本当に訪れそうだと思うのですが、その時代にテクノロジーの力で脳の健康をどれぐらい維持できているのかが気になります。
2017年の時点で、脳科学はどのぐらい進化しているのですか?

高山氏:そうですね。現状でいうと、血流の増加による影響を画像化することによって脳の活動を可視化する「ファンクショナルMRI」(fMRI:functional magnetic resonance imaging)という機械のおかげで、脳科学はかなり進歩しました。

個人的に注目している技術は2つあって、ひとつは「デコーディッドニューロフィードバック」です。

これは「ファンクショナルMRI」で脳活動を測定し、機械学習の技術を活用して解析し、ある特定の活動状態になった時にだけ報酬を与えます。これを無意識のうちに繰り返すことで、その活動状態を誘起しやすくするのです。

薬を使わずに脳の状態を望ましい方法に導く方法で、意識さえせずに学習ができたり、ストレス解消を可能とする夢のようなテクノロジーです。

ブレインフィットネス様提供写真⑥nounow もうひとつは「tDCS」(transcranial Direct Current Stimulation:経頭蓋直流電気刺激)。頭蓋骨の上から微弱な直流電気を流して脳を刺激する方法で、うつ症状の改善、運動機能障害のリハビリテーション、記憶力の向上などへの効果が知られています。

村山:すごいですね。電気刺激というと副作用などの危ないイメージもありますが、そこは大丈夫なんですか?

高山氏:医師による医療行為としての「tDCS」は安全だと思います。しかし、いろんな意味で脳はまだ数パーセントしか解明されていないと言われているので、治療以外の分野での副作用は正直まだわかりません。真に確立されていくためには、まだまだ時間がかかるのではないでしょうか。

スポーツトレーナーが選手に「脳トレゲーム」を指導する未来

4 村山:でも、安全性さえ担保されれば、いろんな分野でのパフォーマンス向上に直接的な効果がありそうですね。高山氏:そうなんですよ。すでにいろんな試みがなされていて、アメリカのスキー&スノーボード協会のスポーツ研究グループが、ハロー・ニューロサイエンス社と共同で、脳の運動野に「tDCS」で電気刺激を与えてスキージャンプ選手の成績を向上させることができるかどうかを調査したところ、最終的にジャンプ力が1.7倍も向上しました。

また、イギリスのケント大学でスポーツ科学者たちが、脚の機能を制御する脳の運動野領域を「tDCS」で刺激すると、自転車の乗り手は疲れを感じることなく、長時間ペダルを踏めたそうです。

ただ、健常な人が「tDCS」でパフォーマンスを上げるのは「脳ドーピング」じゃないかという声もあって、薬と違って検出のしようもないと。

村山:もしかしたら2020年の東京オリンピックで……。

高山氏:その頃には大きな議論になっているかもしれませんね。

それとは別で今、アメリカでVR(Virtual Reality)などを活用した「スポーツマン向けの認知機能トレーニング」という市場が流行ってきているんですよ。

今回『ブレインフィットネス』でも導入した「ニューロトラッカー」(人工知能搭載・脳機能向上トレーニングシステム)という球体を追跡する3Dゲームは、欧州サッカーのトッププロチームであるマンチェスター・ユナイテッドが開発と実験に貢献したものです。

プレインフィットネス様提供写真⑦「ニューロトラッカー」によるターゲット指定〜スクランブル〜正誤判定(左から)

体をフィジカルに鍛えるだけじゃなく、脳もトレーニングするスポーツマン向けの「認知機能トレーニング」はもともと世界中で開発されていて、さっき言った「tDCS」のように電流を流すものもでてきています。

スポーツ界では高いパフォーマンスには、身体と脳が重要だということが広く認識されているので、日本でも今後、より脳を鍛えることで、スポーツのパフォーマンスを向上させようというテクノロジーが普及していくのではないでしょうか。

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