約半数の方はアンガーマネジメントができている。仕事での『怒り』に関するアンケート調査 |HR NOTE

約半数の方はアンガーマネジメントができている。仕事での『怒り』に関するアンケート調査 |HR NOTE

約半数の方はアンガーマネジメントができている。仕事での『怒り』に関するアンケート調査

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640怒り

 

みなさんは仕事において怒りを感じたことはありますでしょうか?おそらく、いままで怒りを感じずにノーストレスで社会人生活を送れている方はなかなかいないのではないかと思います。
 
今回はビジネスマンの方々が、どのようなときに怒りを感じたのか、その際に思わずうっかり発言してしまった怒りの言葉などに関してアンケート調査を行い、調べてみました。
 
「仕事において怒りを感じたシーン」では、「上司の指示・対応が理不尽」なときで54.3%と一番回答が多く、半数以上のビジネスマンが上司とのやりとりにストレスを感じた経験がある模様です。
さらに、「怒りに任せて、相手に対してつい発してしまった言葉はありますか?」という質問では、「ない」が47.7%という結果になりました。怒りを覚えたとしても、グッとこらえて冷静に対処している方が多い模様です。
 
共感する部分があったり、自分もやってしまっていると気づきを得たり、参考になるものもあるのではないかと思います。
是非、ご覧くださいませ。

  • 調査方法:インターネットリサーチ
  • 調査期間:2016年10月28日~10月31日
  • 調査対象:25歳~65歳、全国のビジネスマン 男女問わず
  • 有効回答数:554名

 

仕事において怒りを感じたシーンは、上司の指示・対応が理不尽なとき

図1

 
ここでは、「どのようなシーンで怒りを感じたか」をアンケートしています。TOPは「上司の指示・対応が理不尽なとき」で54.3%。その次に「自分自身の不甲斐なさ」が45.1%。さらに「言葉遣いが悪い人と接したとき」「生意気・反抗的な態度を取られたとき」「取引先の対応が悪いとき」が続いています。
 
上司との関わり方で怒りを覚える方が半数を超えており、また対人とのやりとりで丁寧な対応ではなかった際などに怒りを覚える方が多くいる結果となっています。チームとしてうまく機能していないと感じる上司の方は、自分の発言や行動に問題がないか、部下やメンバーへの接し方を見つめ直してみてはいかがでしょうか。
 
人事としても、チームマネジメントや離職率の改善に向けて、このあたりを意識してみると良いかもしれません。
 
 

怒りを覚えた状況に関して、具体的に紹介

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ここでは、上記のアンケート項目の場面で具体的にどのようなことがあったのかを、いくつか項目に分けてご紹介していきます。
 

上司とのやり取りで怒りを覚えたエピソード
  • 報告連絡をうるさくいう割に、自分は全く連絡や報告をしてくれないとき。
  • 上司の指示内容がコロコロ変わる。前にした指示を忘れてしまって全く違う指示をしてくることが多い。
  • 自分の機嫌で挨拶しなかったり、気遣いのない態度をとられたり、ときには物が飛んできたりした。
  • 上司の指示通り動いて、トラブルがおきたのに上司は知らない顔をした。
  • 指示が二転三転した挙句、ミスをこちらの責任にされたこと。
  • 上司が仕事内容を把握できていないため、クレーム対応など全てを自分たちでしなければならないとき。
  • 明確な理由もいわず、俺がやれっていうんだからやれと指示を出す。

※その他のエピソードに関してはこちらのシートをご覧ください。
 
 

社外の方々とのやり取りで怒りを感じたエピソード
  • クライアントから執拗に値下げ要求をされたとき
  • 取引先の段取りが悪くミスの原因や改善案を伝えたところ、数日後逆ギレのような形で文句をいわれることがあった。
  • 取引先に理不尽な内容を悪い言葉遣いでいわれたとき。
  • 取引先の社員が、一社会人としてありえない言葉遣いで電話してきた。
  • 取引先に電話をかけた時、初めてなのにタメ口で対応された。
  • コミュニケーション不足によるシステムトラブル発生の際、一方的にこちらの非を指摘されたとき。
  • クライアントからの戻しの予定を変更されても納期は変わらず、その際に横柄な態度をとられたとき。

※その他のエピソードに関してはこちらのシートをご覧ください。
 
 

言い訳をする、嘘をつく、ごまかすなどで、怒りを感じたエピソード
  • 周りの人達も間違いだと思っていることを曖昧な返答で誤魔化そうとし、結局は有耶無耶にされてしまった。
  • 製作依頼した部品の検査を行わず納品され、不具合を伝えたと言い訳をされた。
  • 向こうが悪いのに、全く認めない。
  • 責任逃れな言動に腹が立つ。
  • 指示した箇所が、直っていなかった時に、自己を正当化する言い訳をしてくる。先に「スミマセン!」じゃないの?
  • 自身のミスを認めず、是正しようとしたが逆ギレされたとき。
  • ルール違反を素直に認めないとき。

※その他のエピソードに関してはこちらのシートをご覧ください。
 
 

自分自身の不甲斐なさに関して怒りを感じたエピソード
  • よく考えればわかったのに、お客に迷惑をかけたとき。
  • 仕事で大失敗をしてしまったとき。
  • 同じミスを繰り返してしまったとき。
  • 自分が無知すぎるとき。
  • 自分の仕事ができなさすぎて腹が立つ。
  • 予定通り行かず自分の計画のつめの甘さに。
  • 人の意見に流されて自分の意見が言えなかった。

※その他のエピソードに関してはこちらのシートをご覧ください。
 
 

挨拶や言葉遣いなど、態度が悪くて怒りを感じた
  • 年下、年上関係なく言葉使いが悪い。その代わりに若い女性に対して別人の様に振る舞うので気に入らない。
  • 同じ仕事なのに、人によって態度や意見が違う対応をされることが多い。
  • 仕事の態度で注意したら、ふて腐れた態度を取った。
  • 職場を遊び場と勘違いしてる人が多く、友達みたいに話しかけられた。
  • あんまり面識がない同僚に、何故か上から目線で話しをされ、意味のわからない難題をいわれた。
  • 新人なのに、敬語が使えない、上から目線。
  • 挨拶をしない(出社時、退社時)、仕事でわからないところがあってもそのままにする、などあげたらきりがない。

※その他のエピソードに関してはこちらのシートをご覧ください。

 

怒りエピソード その他
  • 自分の成果を横取りされたとき。
  • 初対面の新入社員に最初に会って1時間くらいで「LINEのID教えて下さい」と軽いノリでいわれたとき。
  • 指示したことをすぐに忘れてまた同じことを聞いてくるとき。
  • 酒の席で他人を公然と侮辱しているのをみたとき。
  • 面談などでオフィスの問題点などを聞いてくるくせに、何も対策を立てない。何のために面談してるのか分からない。
  • トイレが混む。空調が快適ではない。業務スペースが狭い。
  • わざと本人に聞こえるように、他の人たちと大声でその同僚を馬鹿にした発言をしている人をみたとき。

※その他のエピソードに関してはこちらのシートをご覧ください。
 
 
 
いかがでしょうか。
 
「自分もしていたことがある」「自分もされたことがある」など気づきを得た方もいるのではないでしょうか。これらの怒りは不満につながり、不満があると仕事を円滑に進めていくうえで支障をきたすことにつながります。自身にも見に覚えがある項目があった方は気をつけたほうがいいかもしれません。
 
また、オフィスの環境に怒りを覚えている方や、面談での要望を反映しようとする努力がみられない際なども不満としてあらわれます。人事としては、社員としての正しい振る舞いはどのようなものか、マネージャーに求められるものは何か、など行動基準を明確にし、それらを徹底させることが求められることでしょう。
 
 

怒りを覚えてもグッと堪える人が多い|怒りに身を任せて、どのような発言をしまったか?

図2

 
ここでは、怒りを覚えたときにうっかりと口にしてしまった発言に関してアンケートしています。一番多い回答が「ない」で47.7%と、怒りに身を任せて厳しい言葉を投げずに、怒りを押し殺して対処する方が多い結果となっています。
その次は、「ありえないんだけど」「信じられない」など、相手の考えが理解できないことを表す発言が18.6%となっていますが、全体的にみても割合が少ないことから、あまりカッとなって発言する人は少数となっています。
 
 

まとめ

 
普段からさまざまな方と仕事をしていく中で、どうしても怒りが込み上げてくることがあります。しかし、その怒りがこみ上げる状況が頻繁に起これば、組織の一体感が薄れ、離職にもつながる恐れがあります。人事としては会社のどこかに不協和音がないかキャッチアップすることが求められてくるのではないでしょうか。
 
怒りに身を任せることで、その場ではストレスの発散になるかもしれませんが、人間関係が悪化するといったデメリットの方が大きくあることかと思います。言いたいことがある際は「怒鳴る」のではなく「叱る」ようにし、愛のあるマネジメントをおこなっていくことが重要ではないでしょうか。

 

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