メンバー平均年齢が18.9歳の会社が創る、1日求人アプリ「ワクラク」とは? |HR NOTE

メンバー平均年齢が18.9歳の会社が創る、1日求人アプリ「ワクラク」とは? |HR NOTE

メンバー平均年齢が18.9歳の会社が創る、1日求人アプリ「ワクラク」とは?

「1日限定の仕事」ができる1日求人アプリ『ワクラク』を提供する、Wakrak株式会社(旧Spacelook株式会社)の代表である谷口さんのインタビュー記事、後編をご紹介。

後編では、高校を休学し17歳で会社を設立した谷口さんが経験された起業時の苦労、1日求人アプリ『ワクラク』の機能やその特徴についてご紹介していきます。

谷口 怜央 | Wakrak株式会社 創業者

1999年愛知県生まれ。名古屋の高校を休学して単身上京。日本美食株式会社で半年間のフルコミットインターンを経て2017年6月にWakrak株式会社(旧Spacelook株式会社)を設立。1日求人アプリ「ワクラク」を入り口として人間の働き方を根本から変え、そして世界を変えるために起業をした。
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「資金調達時が一番つらかった」会社を立ち上げたときの苦労


-谷口さんが会社を設立したのはいつごろでしょうか。


谷口氏
2017年6月に会社を設立しました。そこから、『ワクラク』をサービスとして正式にローンチしたのが9月になります。

2017年の3月に、今まで働いていた企業のインターンを辞め、会社を設立する6月まではビジネスモデルを固めたり、資金調達をしたりということを、ずっと繰り返していました。そのときが一番つらかったですね。

特に資金調達が大変で・・・。VCなどの投資家の方のところに行ってビジネスモデルをプレゼンをさせていただくのですが・・・。

そこでメタメタにされるんです。「そんなんじゃ何も出せません」「考えが甘いんじゃないの」みたいな。

最初はほぼ一人でそういうことをやっていたので、あの頃は本当に嫌になりましたね。

ただ、資金調達ができていない中でも、すでに会社を設立してサービスの開発をしていきました。自社にもエンジニアはいたのですが、外部にも委託して開発をしていました。当然お金はかかっています。

ある日、外部に依頼していた開発費の支払日まで1週間を切っていたのですが、キャッシュがまったくなくて、「これはやばい・・・」というときがあったんです。

そのタイミングで独立系のVCであるANRIの佐俣アンリさんに出会い、出資をしていただけることになったんです。7月の上旬くらいです。アンリさんがいなければ、本当に危なかったですね。


-会社の設立時は、メンバーは何名いらっしゃったのですか?


谷口氏
私を含めて3人です。


-他の2名はどのような方ですか?


谷口氏
一人はヒッチハイクをしていたときに高知で出会いました。年齢は僕のひとつ上で、現在は早稲田大学の1年生です。ただ、ほとんど大学に行っていません(笑)。

もう一人は、慶応大学の2年生でエンジニアです。この3人で設立しました。

その後、マネージャーとなるポジションで1人採用をして、その後もメンバーを入れて計10名ほどでやっています。

メンバーには高校生も多いので最年少16歳で、最年長は24歳の平均年齢は18.9歳です。

社長が若い会社はわりとあると思うのですが、当社は全員が若いという(笑)。

「1日限定の仕事」ができる1日求人アプリ『ワクラク』とは?


-御社が提供しているサービス「ワクラク」とは、具体的にどのようなサービスなのですか?


谷口氏
:ワクラク
は、カフェやレストランで一日限定の仕事ができる、マッチングアプリです。

たとえば、飲食店では常に人手不足が叫ばれています。長期で入ってくれるアルバイトを採用してシフトを埋めようとしても、そのような人材になかなか出会えず、シフトが埋まらないんです。

それであればシフトを一日単位で埋めていくことができ、サービスとしても成り立つような仕組みがあれば良いのではないかと考え、サービスをつくりました。

現在のユーザーは、大学生やフリーターの方がメインになっています。

【アプリ画面 イメージ】


-マッチングはどのようにされるのですか?


谷口氏
応募、面接、雇用契約、給与支払いという、働く以外のすべてをアプリ内で完結できるようにしています。

雇用契約だと、印鑑を持っていって契約書を書いて、何回も店舗に足を運ぶ必要があるじゃないですか。それは非常に面倒なので、アプリ内で契約書が送られてきて、同意のボタンを押せば契約できるという仕組みにしています。


-実際に会って面接もしないのですか?


谷口氏
:「レビュー制
」にして、それを面接の代わりの判断軸として置いています。

ワクラクを通して働いたことがある方は、現場の声がすぐレビューされる仕組みになっています。

面接でいろいろなことを聞くよりも、実際に働いた経験、現場の声を蓄積したほうが、信頼性があっていいと思うんですよ。

働くのも1日だけので、「じゃあ、週のうちどのくらい入れる」といった、シフトの相談などもしなくていいですし。


-レビューで信頼制を担保するのは、民泊サイトのAirbnbみたいですね。ただ、新規のユーザーはレビューがつかないですよね。


谷口氏
現在、新規ユーザーの場合は自己申告制になっています。今後、そこの精度をあげていく仕組みもつくっていきたいですね。

実際に会う必要はないと思っていて、たとえば、動画面接などの活用を考えています。

現状は、ユーザーが飲食サービス業の経験者ばかりということもあって、うまくサービスとして成り立っています。

「人手不足」で困っている飲食店は本当に多い


-店舗側は、どのような理由からワクラクを活用するのでしょうか?


谷口氏
人手が足りない」という理由がほとんどですね。困っていないところは逆にないくらいです。

求人広告に掲載しても、なかなかマッチングしないし、掲載料も高いという声をよく聞きます。そういったことをワクラクで全部解決していこうと考えています。

「定着」ではなく、労働力をシェアして「流動性」をつくるんだと言っています。それでいて費用もあまりかからないようにしていきます。

ワクラクを活用してもらうために、まずは啓蒙活動が非常に重要です。「一日だけ働く」ということと、「アプリで即マッチング」という概念を理解していただき、受け入れてもらう必要があります。


-逆に、求職者側はどのようなニーズがあって1日だけ働くのでしょうか。


谷口氏
1つは、学生も結構忙しいので、長期でシフトを入れたくないんです。飲み会や急な誘いも「アルバイトがあるから行けない」と、機会損失となることを懸念しているんです。

ただ、ワクラクでは、前日まで募集をしているので、好きなときに好きなだけ働けるという、シフトをつくらないという文化がつくれます。

2つ目は金銭面ですね。本当にお金に困っていたら、好きなときに好きなだけ働けるので、収入も困らないという点です。

ワクラクが生み出す、企業側の2つのメリット

-実際に、活用した企業様からはどのような声がありましたか?


谷口氏
1つは、「従業員一人あたりの負担を減らすことができた」という声です。

人が足りないと本当にお店が回らなくて、その中で一人ひとりの負担が大きくなってしまうため、既存の従業員、アルバイトも疲弊して辞めていってしまうんです。

人手が足りていない飲食店の方々に話を聞いていると、「もう辞めたい」という声が多くあるんですよ。それは自分の負担が大きいからです。

そこをまず解決できたというのは、大きな点でしたね。


-離職率の改善にもつながるわけですね。


谷口氏
2つ目は、お店でのコミュニケーションが増えたという声です。

新しい人がスポットで来ると、いつもとは違った環境が生まれます。毎日違う人が来て、その人たちといろんなコミュニケーションをとるようになります。

「そういうのが楽しい」と、職場の雰囲気が改善されたという声も聞きますね。


-一方で求職者側からすると、アプリでマッチングして、知らないお店にいきなり行くなど、不安はないのでしょうか?


谷口氏
そういったことに抵抗があまりないのが、学生がメインターゲットになっているところだと思います。

アプリを通して何かをする、O2O(Online to Offline)というのが、僕ら世代は全く抵抗がないというか、普通にできてしまうので、そこまで大きな不安を感じてないんですよ。

人材をシェアして流動性をつくる世界観を目指す


-今後、仕掛けていきたいことはございますか?


谷口氏
現状は、飲食店のアルバイトマッチングがメインですが、今後、飲食以外のコンテンツをどれだけ増やしていけるかが、勝負ではありますね。

難しい仕事でもデイリーでワークをおこなえるような世界観を、僕らがアプリ内で提供できたらいいなと思います。

また、デリバリー領域もめちゃくちゃ熱くて、「ラストワンマイル」をどこが握るかですね。


-ラストワンマイル?


谷口氏
住宅に最後、誰が届けるかですね。

この分野でも、人材不足が叫ばれています。たとえば、ワクラクで配達できる人材を手配して、さまざまなサービスと協業していくと、非常に効率的だと思っています。

人材を1社で所有するのではなく、人材をシェアして流動性をつくる。


-1社に縛られない働き方ができるようになるかもしれませんね。


谷口氏
どんどんデイワークや、プロジェクト単位など、1社だけに属さない働き方を普及させていきたいですね。

そういったことに貢献できるプラットフォームとして、ワクラクを提供していこうと思っています。まずは、そのような世界観をつくっていき、社会に良い影響を与えていきたいですね。

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