経費精算をスマホからおこなうと、さまざまなシーンで利便性や効率性を感じることができます。
スマホが普及したことから、スマホ対応の経費精算システムの種類が増え、それにともなって導入する企業も増加しています。
しかし、「経理の業務を効率化したいけど、どの経費精算システムを導入すべきか迷っている」という悩みを抱えている経理担当者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで本記事では、スマホに対応した経費精算システムを16個ご紹介し、サービス選定のポイントなどを解説します。
1|スマホ対応の経費精算システム16サービスをご紹介!
ここでは、スマホ対応の経費精算システムを16サービスの特徴をまとめてご紹介します。
自社に合ったシステムを選ぶためのポイントとして、「自社の課題を解決する機能があるか」「経理担当者と従業の両方が使いやすいと思えるか」の2点があると思います。
上記を踏まえつつ、比較検討の参考になれば幸いです。
1-1|ジンジャー経費
- 「駅すぱあと」と乗換案内連携しているので、通勤費や旅費交通費などの精算業務を効率化できる
- 申請時に自動で仕訳がされることで、面倒な仕訳や手入力の工数をゼロにすることができる。
- アプリから経費精算が可能なため、従業員は隙間時間を利用して、経費申請をおこなうことができる。
サービス名:ジンジャー経費 提供会社:jinjer株式会社 URL:https://hcm-jinjer.com/keihiseisan/
1-2|kincone
【サービスの特徴】
- 毎日、PASMOやモバイルSuicaなどのIC定期券をタッチするだけで、勤怠情報と利用した交通費情報をクラウド上で管理。毎月の「見えないコスト」を大幅に削減!
- 簡易ワークフロー機能で、申請状況確認や差し戻しをおこなうことが可能。全社でも部署毎でも勤怠状況と交通費のデータをカスタマイズし、一括ダウンロードできる。
- Web業務アプリkintoneとの連携によるワークフロー管理であれば、交通費精算の申請から、経理での承認まで社内申請業務をワンストップで実現が可能。
1-3|TOKIUM経費精算
【サービスの特徴】
- スマホだけで時間と場所を選ばず経費処理が可能。領収書をスマホで撮影し、入力・データ化はオペレーターが代行。入力ミスを防ぎ、入力の手間を大幅に削減。
- 経費精算の申請・承認ワークフローを柔軟に設定でき、承認作業もスマホで完結。申請から確認、承認まで経費精算にかかる無駄な時間を徹底的に効率化!
- 会計システムに合わせて一括取込可能な仕訳データを作成し、経理業務を効率化できる。電子帳簿保存法やスキャナ保存制度に対応し、ペーパーレス化を推進。
サービス名:TOKIUM経費精算 提供会社:株式会社TOKIUM URL:https://www.keihi.com/expense/
1-4|楽楽精算
【サービスの特徴】
- 交通費や旅費、出張費、交際費など、あらゆる経費精算を一元管理。精算業務を簡単にし、作業の効率化と経費削減で業務の改善を図れる。
- 交通系ICカードを自動で読み込み、領収書をスマホで撮影するだけで経費精算できるなど、申請作業を効率アップ!経理担当者のチェック作業も大幅に軽減。
- 自動仕訳、会計ソフトとの連携や振込データ作成機能により、経理業務を効率化!経費データを正確かつ迅速に把握でき、会社全体の生産性の向上が可能。
サービス名:楽楽精算 提供会社:株式会社ラクス URL:https://www.rakurakuseisan.jp/
1-5|MFクラウド経費
【サービスの特徴】
- 交通系ICカードやカード明細の自動読取、レシート入力の自動化など徹底的に手入力をなくし、申請作業を軽減。スマホに対応し、経費の登録、申請、承認がアプリで可能。
- 仕訳データの自動登録、申請チェック機能など、経理がラクになる機能を豊富に搭載し、経理作業を大幅に削減。電子帳簿保存法にも対応。
- 多彩な承認ルートを設定するワークフローが可能。経費の申請のみならず、社内稟議や有給申請などの申請フォームにも適用でき、企業全体の業務を改善できる。
1-6|freee経費精算
【サービスの特徴】
- スマホで写真を撮るだけで経費申請が可能。承認作業が1クリックで完了し、経費精算にかかるコストを最小化!面倒な精算業務から、より創造的な業務活動にシフト。
- 承認者は他の拠点や出張先など、どこでも簡単に承認作業をおこなえる。申請情報の転記と振込ファイル作成の自動化により、経理担当者の業務を大幅に効率アップ。
- 部門別データをリアルタイムで集計!タグ機能を使うことで、プロジェクト毎・部門毎に経費データを確認し、経営戦略・経営改善に活かすことが可能。
1-7|Streamed
【サービスの特徴】
- 領収書や請求書をはじめ、通帳、クレカ明細、現金出納帳など、スキャンするだけで仕訳データを作成!会計ソフトへの記帳作業を効率化できる。
- 99.9%正確にデータ化が可能!確認・編集にかかる作業や月末月初に費やす膨大な時間を大幅に軽減。業務フローを改善し、コスト削減が可能。
- 20種類以上の会計ソフトに対応し、ほとんどの会計処理をカバー。万全のセキュリティ管理によるクラウド運用で、安全に業務を遂行できる。
1-8|デスクネッツ ネオ
【サービスの特徴】
- シンプルかつ統一された画面デザインで、誰もが迷うことなくご利用になれます。社内や部署で共有される大切な情報を逃すことがありません。
- パソコン、スマートフォンからもスピーディに操作することができます。ストレスのない快適な操作性で業務効率を向上させることができます。
- 充実した管理機能で運用管理の負担を軽減します。ユーザーや組織の登録情報管理や柔軟なアクセス権設定など、メンテナンスやセキュリティ保護の点でも使いやすさが追求されています。
1-9|ネクストICカード
【サービスの特徴】
- 各ユーザーが精算情報を入力するので、精算内容がデータ化されるだけでなく一元管理することができます。
- マイページ内で申請・承認処理することも可能ですが、申請書フォーマットのPDFで出力することもできます。
- 給油分をそのまま精算していませんか?移動距離を検索して、使った分だけガソリン代を算出し精算することができます。移動地点を入力して距離を検索するだけ、単価は管理側で一括設定できます。
1-10|Business Navitime 交通費パッケージ
【サービスの特徴】
- 「ビジネスナビタイム 交通費精算パッケージ」は、ナビタイムが提案する、経路検索と経費精算が一体となった新たな形の精算システムです。
- スマートフォンにも対応しており、時間・場所を選ばず、ルート検索や交通費登録、承認が可能です。
- 会計ソフトとの連携やワークフロー機能など、導入企業の運用に合わせて、業務改善の方法を提案します。
1-11|ExchangeUSE V10
【サービスの特徴】
- 「ExchangeUSE V10」は、経費精算申請をブラウザから申請・承認できる電子決裁システムです。
- 各部・支店及び全社の予算消化状況を科目別にチェック。追加予算も申請できます。
- コーポレートカードの請求データを元に経費精算が可能です。
1-12|eKeihi
【サービスの特徴】
- 日本で初めて電子帳簿保存法に完全準拠。領収書の電子化を実運用し、5年以上の実績!世界トップレベルのセキュリティと強固な管理体制の構築で安心運用。
- 画面に従って支払金額をそのまま入力するだけで、経理知識不要の精算作業が可能。間違いのない経費精算処理と、高度な自動仕訳や柔軟なデータ連携を実現。
- 手軽に導入でき、即時に導入効果が期待できるクラウド型と、自社サーバでランニングコストを抑えた運用ができるオンプレミス型の2種類のサービスを用意。
サービス名:eKeihi 提供会社:イージーソフト株式会社 URL:https://www.ezsoft.co.jp/ekeihi/
1-13|ジョブカン経費精算
【サービスの特徴】
- PCはもちろん、いつでもどこからでもスマホで申請・承認ができる。使いやすさを追求したUIで、申請者も管理者も直感的に作業を進め、簡単に経費精算が可能。
- かゆいところに手が届くほど経費精算に必要なすべての機能を網羅し、業界トップクラスの高機能を備えている。企業に合わせた柔軟なカスタマイズが可能。
- 初期導入費がかからず、業界最安クラスの価格で利用できる。ジョブカンの他サービスと併用すれば更に安く運用が可能。コストの大幅ダウンが図れる。
1-14|Concur Expense
【サービスの特徴】
- 交通費や旅費、交際費など経費精算に関する全ての情報をクラウドシステムで統合。経費明細レポートや経費分析で現状を把握でき、経費管理の高度化を実現!
- 経費の不正支出を自動検知し、経費承認の業務負荷を最小化できる。企業ガバナンスと透明性の確保により、経費精算業務のすべてが見える!
- 経費データの発生と同時に、自動的に経費申請ができる。スキマ時間を使い、スマホアプリで経費精算の申請や承認が可能。業務の省力化と効率化が図れる。
1-15|Staple
【サービスの特徴】
- PC、スマホ、WEBアプリから、いつでもどこでもスムーズに経費精算が可能。利用中の他のビジネスサービスとの連携で、さらにスピーディーな運用もできる。
- キャッシュフローをリアルタイムに可視化し、的確に把握!承認フローや入力項目など、社内ルールに合わせて自由に柔軟なカスタマイズが可能。
- 経費精算サービス一体型法人プリペイドカード「Sta
ple カード」により、カード利用明細データの自動取込みが可能。口座関連のコスト削減、経費管理の簡易化など、企業のキャッシュレス化を加速。
1-16|クラウドERP ツバイソ
【サービスの特徴】
- 経理業務の現行プロセスを分析し、最適なワークフローを構築して効率化を支援!PC、タブレット、スマホなどマルチデバイス対応が可能。
- 業務の要件に合わせて様々なAPI(アプリ)と連携することで、業務の自動化と業績管理の自動化を実現。コストを削減し、柔軟なカスタマイズを可能にする。
- 業務の自動化で優秀な人材が業務能力を発揮することが可能。業績管理の自動化により、マネジメント層の経営・財務戦略を促進することができ、強い組織へと改善できる。
2|経費精算にまつわる企業の課題
経費精算にまつわる課題は、企業によってさまざまです。ここでは、どのような課題があるのかいくつか事例を取り上げてご紹介します。
2-1|毎月の交通費精算が経理担当者の負担となっている
【課題】
- 出張や外回りが多い営業を社内に多く抱えており、経理担当者は毎月の交通費精算に多くの時間を費やしている
- 営業からも、毎月の交通費申請が面倒だという声が上がっている
たとえば、交通費の精算を紙でおこなっている場合は、申請する側も承認する側も非常に手間がかかるでしょう。エクセルでおこなっている場合も、申請者はエクセルで明細を作り、さらに合計金額をもとに伝票を作って経理に提出する必要があります。
経理担当者は、忙しくなるほど月末の精算業務が煩雑になり、精算のために時間外労働をするといったコストが発生するほか、ミスにもつながります。
経理業務は、小さなミスが1点でも会計監査で指摘されると全て再確認となるため、確認側の経理も非常に手間がかかってしまいます。
このような企業には、交通費申請に特化したスマホ対応の経費精算システムがおすすめです。
スマホ対応の経費精算システムであれば、訪問と訪問の間の隙間時間で交通費精算のための処理ができ、精算のためだけにまとまった時間を確保する必要がなくなります。
2-2|溜まった領収書をまとめて申請することが面倒
【課題】
- 経費を立て替える機会が多く、1ヶ月に領収書を何枚も受け取る
- 紛失しないよう管理しなければならない
- 受け取った領収書を1枚1枚紙に貼り付けて提出することに時間がかかっている
エクセルでの経費精算は、数式崩れや単純な入力ミスなどが起きやすいでしょう。
また、交通費の入力は過去の予定をさかのぼり、自身の定期区間を除いた上で入力するというアナログな作業となってしまいます。申請する従業員の工数も増えてしまいます。
3|スマホ対応の経費精算システムを使うメリット
経費精算システムは、複雑で手間のかかる経費精算業務を効率化するシステムです。経理担当者がおこなっていた申請書の記入ミスのチェックや、データ作成の業務工数を削減します。
面倒な経費精算業務で管理していた書類を電子化することで、経理担当者の手間を大幅に削減するとともに、社内のお金の流れを可視化できます。
ここでは、スマホに対応した経費精算システムのメリットをご紹介します。
3-1|どこからでも申請・承認ができる
スマホ対応の経費精算システムを使えば、部下も上司も、遠方への出張先で経費の申請や承認ができます。
紙の申請書を使った経費精算の方法では、部下は上司が社内にいるタイミングを見計らって申請書を提出する必要があります。
また、上司が席にいたとしても、すぐに承認してもらえるとは限らず、時間がかかるケースもあります。
しかし、スマホ対応の経費精算システムであれば、たとえ上司が職場にいなくても、外出中の移動の隙間時間などを使って、スマホで承認してもらうことが可能になります。
スマホで経費の申請と承認をおこなうことで、申請者と承認者の双方の工数を削減することができます。
3-2|スマホ上で簡単に操作できる
申請書に手書きで記入したり、エクセルに入力したりする経費精算は、従業員にとって負担が大きい作業でしょう。
しかし、直感的に使うことができるアプリは操作が簡単であるため、従業員が申請や承認をおこなう際の負担が軽減されます。
そのため、新しく導入する際に従業員に浸透しやすいというメリットがあります。
3-3|領収書の管理がラクになる
申請書に紙の領収書を添付し、経理担当者は提出された領収書を1件ずつチェックする必要があります。しかし、紙は紛失しやすいリスクがあり、管理が面倒です。
スマホ対応の経費精算システムの中には、領収書の提出と管理を簡易化する「領収書読み取り機能」が付いているサービスがあります。
領収書読み取り機能は、領収書を電子化し、管理できる機能です。領収書やレシートを受け取ったその日にスマホで撮影をしておけば、外出先でも領収書の電子化が可能になります。
従業員は、領収書の内容を見て経費精算書に転記していた手間が大幅に削減されるため、毎月経費精算にかかっていた時間をぐっと減らすことができます。
領収書の写真は電子データ化されるため、経理担当者も紙の領収書を何枚も保管し、管理する必要はありません。
「領収書読み取り機能」があれば、経費精算にかかる時間を大幅に削減でき、経理担当者にとっても、従業員にとってもメリットだといえます。
さいごに
スマホ対応の経費精算システムは、スマホを使った領収書のデータ化や、交通系ICカードやクレジットカードの利用データの取り込みなど、紙を使った経費精算にかかる負担を大きく削減します。
スマホ対応の経費精算システムを企業は多くの企業が提供しています。「導入したけど、うまく運用できなかった」という事態を避けるために、自社に合ったサービスを選ぶ必要があります。
自社に合ったシステムを選ぶためのポイントとして、「自社の課題を解決する機能があるか」「経理担当者と従業の両方が使いやすいと思えるか」の2点が重要です。
この2点に気をつけて、経費精算システムを考えてみてはいかがでしょうか。