世界最大級のスタートアップイベント「Slush」。
2008年にフィンランドからはじまったSlushですが。それが今や日本、シンガポール、中国にまで広がり、各国から20,000人近くが参加するイベントにまで拡大。
2019年の今年は「Slush Tokyo 2019」ということで、2月22日~23日にて東京ビッグサイトで開催され、世界65カ国から6,000人が集まりました。
そんな「Slush Tokyo」ですが、なんと運営の中心は多国籍平均年齢22.6歳の若手チームです。チームを中心にイベント当日に向けて400人を超える学生ボランティアが集まり本イベントをつくりあげています。
そして、特筆すべきはその組織づくりです。ボランティアという立場ですが、メンバー一人ひとりがオーナーシップを持っており、一体感に溢れ、非常に“カルチャーの濃い”チームだという印象を持ちました。
今回は、そんなSlush運営の組織づくりに注目。どのようにチームビルディングを実施しているのか、その秘訣にせまります。
目次
Slush Tokyo2019 概要
Slushのはじまり
2008年にフィンランドで小規模なイベントとして始まった「Slush」。
「スタートアップ」という言葉が全く浸透していなかったフィンランドで、はじめは数百人の規模からスタートしたSlushも、今となっては「起業を考える人なら知らない人はいない」というほど国際的なスタートアップ・カンファレンスになりました。
年々、エリアの拡大が進み、世界各国でローカライズされたSlushが誕生しています。それぞれの地域のスタートアップ企業を応援するため、さまざまなテーマをもとにしたイベントが開催されています。
Slush Tokyoについて
日本のスタートアップエコシステムをさらに加速させ、グローバルで戦えるような企業をもっと生み出そうと「Slush Tokyo」が日本に誕生。前CEOだったAntti Sonninenさんが数人の仲間たちと共に立ち上げ、2019年から古川遥夏さんがSlush Tokyoの2代目CEOに任命されました。
フィンランドで始まったムーブメントを起こす精神を引き継ぎながら、日本の経済エコシステムを活性化すべく、スタートアップ企業、投資家、大企業、学生など、全てのプレイヤーをつなげる役割を担っています。
また年10数回に及ぶサイドイベントを開催して、ただのスタートアップイベントではなく、時代の流れを作るムーブメントとして広がりを見せています。
Slush Tokyo 2019の様子をレポート
今回は、2019年2月22・23日(金・土)に開催されたSlush Tokyoに足を運んでみました。
5回目の開催となったSlush Tokyo、イベント会場のレポートや運営として駆け回っていたボランティアメンバーに密着します!
Slush Tokyo 2019のテーマは「Call for Action」
Slush Tokyo 2019は、起業とテクノロジーの祭典として東京開催5回目のイベントとなりました。今年のテーマは「Call for Action」。
挑戦する個人・企業を応援する場、そして動き出している個人・企業を支える場としてさまざまなブースが作られており、各ブースで画期的な企画・事業が発表されていました。
今回は、2日間のイベントで約世界65カ国から6,000人以上が集結し、例年以上の盛り上がりを見せました。
メインステージではテクノロジーの世界で著名な方々によるプレゼンやトークセッションがおこなわれていました。
別のステージでは各スタートアップが事業内容をプレゼンする場が設けられていました。その場には投資家(評論家)もおり、プレゼンに対して質問をしたり、意見を述べたりなど緊張感がありつつも、堂々としたプレゼンが聞き手を引きつけます。
各ブースでも数々のスタートアップ企業が自社のサービスを紹介、説明しています。
こちらのエリアでは、プレゼンや紹介を聞いた投資家がスタートアップへの支援を具体的に進めていくためのブースが設定されていました。
即行動できるような場所をしっかり設けていることも「Call for Action」をテーマに掲げたSlush Tokyoならではですね。
裏方でイベントを支えるボランティアチーム
活気を帯びていたSlush Tokyo 2019ですが、Slush Tokyoの運営は毎年大学生を中心としたボランティアメンバーによっておこなわれています。今回はなんと、600を超える応募の中から選ばれた400人だったそうです。
そんな400人を超えるボランティアチームの約半数は外国籍。日本人メンバーも首都圏だけでなく、関西、東北などさまざまなところから集まっていました。なかには、海外からボランティアのために東京にやってくる方や、夜行バスに乗ってきて当日の朝についたという学生も。
また、大半を占める大学生の他にも高校生や専門学生、留学生、社会人などさまざまな環境のメンバーによって構成されていました。さらに、イベント同様に公用語は英語という徹底ぶり。
いつもは交わり合うことのないさまざまな環境から集まったメンバーが母国語ではない英語を駆使しながら運営をおこなっている様子が非常に印象的でした。
海外から来ているスタートアップ企業の方にも英語でイベントの説明をしています。メンバー同士も非常に国際色豊かであるのが伺えました。
音響や証明などの裏方の仕事も専門家のアドバイスをうけながら担当しています。
さらに、オーディエンスが登壇者に対して直接質問を投げられる「Slush Cafe」というステージがあり、その司会進行もボランティアメンバーがおこなっていました。
ボランティアメンバーに話を聞いてみた
出身も年齢も異なるボランティアメンバー。彼らはなぜ参加しようと思ったのか…。どういう経緯で参加するに至ったのか…。
実際にお話を伺い、ボランティアメンバーの声を聞いてみました。
四年制大学 2年生
今後就活おこなうにあたって、企業について深く知りたいと思い参加しました。もともとスタートアップ企業にも興味があったので、slushのボランティアをやりつつさまざまな企業について知り、自分にあった企業を探したいと思います。
留学生
友達に誘われて、楽しそうだったので参加しました。
私は前日までの準備は多かったのですが、当日は一参加者として参加しています。人脈も増えますし、留学生活のチャレンジの一つとしていい思い出になりました。
看護学校 2年生
「slushのスタッフは自分で事業を起こしたい」「社会で活躍したい」などの目線が高い人が多く、非常に刺激になっています。
看護学生なので、ここに参加する前は卒業したら看護師になると思っていたのですが、彼らの影響を受け、今は一般企業で看護の知識も役立てられることがしたいと思っています。
大学院 2年生
去年、友達に誘われて参加したのですが、その経験がすごくよかったので今年も参加したいと思い参加しました。slushでは、同じような分野を専攻している大学の友達とは異なり、環境が全く異なる人が集まって組織を作り上げていくので非常に面白さを感じます。
実際に伺ったボランティアメンバーの学生だけでも経歴や参加目的は実にさまざま。しかし、どの学生も向上心が高い、明確な想いを持っている、というところが共通点としてありました。
Slush Tokyoを支える中心メンバーに組織づくりの秘訣を聞いてみた
400人を超えるボランティアメンバーをどのようにまとめているのか。CEOの古川さんとボランティアメンバーを統括する野口さんに組織運営について聞いてみました。
【人物紹介】古川 遥夏 | Slush Tokyo 2019 CEO
1995年生まれ、東京都出身タイ育ち。2016年よりSlush Tokyoにボランティアとして参加、主にスタートアップ関連コンテンツを担当。2018年9月よりSlush TokyoのCEOに就任。 東京外国語大学休学中。コーヒーマニア。
【人物紹介】野口 紗貴美 | Slush Tokyo 2019 ボランティア担当
1997年に群馬県で生まれ、オーストラリア、香港、中国で幼少期を過ごす。2017年のSlush Tokyoにボランティアとして参加。2018年9月よりSlush TokyoのVolunteer Operationsとして活動。慶應義塾大学4年生。
Slush Tokyo は「学生が運営している」とわからないようにしている
-Slush Tokyoの運営はほとんど大学生と聞いたのですが。
はい。年齢制限は一切ないので高校生や既卒の方ももちろんいらっしゃいますが、大学生が大半を占めています。
ボランティアといえどイベントの規模が大きいので比較的時間が必要で、特にたくさんコミットしてくださる方であればあるほど時間が柔軟な方がよくて、そうなると大学生が多くなると。
-企画や運営には、どこかしらの企業・団体の方々は関わってないんですか?
ブース出展やイベント共催でコラボするパートナー企業様と企画を作ったり、会場のデザイン・設営などをプロの方に助けてもらったりはしていますが、基本的にイベントの企画・運営・進行は全てSlush Tokyoチームが主導でやっています。
-古川さん、野口さんも当然大学生ということですよね。
はい、そうですね。私は大学4年生で、野口は大学3年生です(2019年3月時点)。
-Slushの運営は、企業・団体が運営しているものだと思っていたので、今回、初めて知りました。
そのコメントは嬉しいですね。
良いことですね。私たちは「学生”なのに”すごいね」という評価を避けたくて大学生主体でやっていることをなるべく表に出さないようにしてるんです。
「学生だから、甘く見られる、手加減をされる」というのは何か違うなと思っていて。なので、「わからなかった」というのは、一番の褒め言葉です。
-何で「学生だからすごいね」と思われたくないんですか?
「学生=若い=社会人経験ない」と思われて、「新人」「アマチュア」というラベルを貼られるのがすごく嫌なんです。それによって年功序列のヒエラルキーが生まれて、若い人のチャンスを潰してしまう気がしていて。
「若い人たちでもできる、できないことはない」ということを示したくて、それが実現できる場がSlush Tokyoなんです。
Slush Tokyoの組織はオープン&フラット
-Slush Tokyoの組織構成はどうなっているのですか?
まず通年で動いているメンバーが15人いました。15人それぞれに役職があり、ボランティアオペレーション担当、スタートアップ窓口担当、投資家窓口担当…といった感じで分かれています。それぞれチーム間で連携を取りながらイベントに向けて運営の準備をしていきます。
ボランティア担当に関しては、イベントの運営を手伝ってくれるボランティアを募って、チームをつくってまとめていくポジションとなり、最も多くの人とやりとりするチームの一つです。
-ボランディア担当として、多くのボランティアの方々を統率しているのが野口さんですね。
はい、そうです。
当日の運営チームは、野口を中心にして作っていくのですが、彼女と400人の間に17チーム26人のリーダーがいます。
そのリーダーたちが、それぞれのチームを持っているイメージです。
-なるほど、円滑な運営をするためには、ボランティアオペレーションをどうまとめていくかが重要なのですね。どのような組織づくりをされているのですか?
今回のSlush Tokyoのボランティアメンバーは17チームに分かれて、各チーム1-2人のリーダーを筆頭に運営をしました。
リーダーはすごく重要な存在なので、かなり時間をかけて選出し、私から情報共有やマインドセットの部分をしましたが、その後のチームづくりは全てリーダーに託しました。
リーダーたちのことを誰よりも信頼していたので、Slushにとって必要不可欠で重要なボランティアチームのリーダーを任せることができました。裁量権を渡したことで彼らもオーナーシップを持って取り組んでくれました。
-基本的に任せるスタンスなのですね。ちなみにリーダーを選ぶ基準はあるのですか?
今回は過去の経験やスキルよりも、とにかくパッションを大事にしました。 「Slushを通してたくさん吸収したい」「自分の殻を破って変わりたい」というようにSlushの先に目標のある人を選ぶようにしました。
Slushはあくまで通過点だと思っているので、チーム全体にとってSlushをゴールではなく機転になってほしいと言う思いがありました。
また、そういうリーダーのもとであれば、Slushの運営において重要な存在であるボランティアメンバーがチーム一丸となって1つのムーブメントを起こせると信じていました。
-たしかに、同じ熱量で取り組めるかどうかは、大事な要素ですよね。
チームづくりの一環で、Slush Tokyo 2019が終わった時に「自分」「チーム」「Slush Tokyo」がどうなっていることを思い描いているのかのビジョン共有、「自分がSlushにgiveできること」「自分がSlushからtake出来ること」を共有するワークをしました。
みんなが内に秘めている熱いものを共有して、「一緒に頑張ろう」と士気を高めてきました。
個々の目的が明確になり、その内容みんなで共有したら、それがモチベーションになって、一丸となって走っていけると思ったんです。
-各リーダーに裁量をわたす際に、気をつけたことはありますか?
私が持っている情報のできる限りを彼らに共有して、「同じページ」にいるように常に気をつけていました。
さらに、マインドセットやモチベーションアップのために、いろんな言葉をかけたりとか、こまめに連絡取ったり。いかにリーダーがオーナーシップを持ちながら前向きにやってもらうかを意識していましたね。
-「同じページ」というのは、どういう意味ですか?
「共通認識のズレをなくし、同じ絵を頭の中で描けているか」ということですね。
一人でも「これは知らない」という状況をつくりたくなくて、全員同じ情報、全員同じ意識でいることを大事にしていました。
そのためには、壁をつくらないでとにかくオープン。とにかくオープンな環境にすることも意識した部分ですね。
-各リーダーがいたとしても、400人をまとめるって相当大変じゃないですか?
そうですね。一体感のあるチームをつくりたかったので、そのためにも色々なことをしました。
たとえば、定期的に「トレーニングデー」というものを設けて、ボランティアメンバーをそこに招待し、顔合わせをおこなっていました。
これは、「みんな同じ目標に走ってく仲間だよ」と、お互いを知ってもらうことや、共通意識をつくることを目的にした時間です。
もともといた「15人のコアメンバー」、私が任命した「チームリーダー」、それ以外の「ボランティアメンバー」という、「肩書きの壁」を壊したかったんです。
そのために、「コアメンバー」「チームリーダー」という名称をやめ、みんな一人ひとりが対等な「Slushチーム」だということ、肩書の言葉を一切に使用禁止にしました。
-まさにオープンでフラットな感じにしたと。
あと、毎年恒例なのですが、メンバー同士が仲良くなる目的の楽しいイベントもいくつかおこないました。
たとえば、みんなで渋谷に集合してSlushの T シャツを着て渋谷のセンター街をハックして、その様子を写真にとったり。
ときにはみんなでアートをつくったこともありました。大きな板にペンキをバーッて打ちつけて、みんなで好き勝手に色をつけていくんです。それが当日会場に貼られてるんですよ。
みんなで何かを共有する時間を多く設け、全員で一歩ずつSlushに向かって進んでいく感覚をつくりたかったんです。
Slushの当日の運営は、全員のボランティア精神の上に成り立っています。ただ、一人ひとりのボランティアの尽力なしでは、Slushの成功はありえません。
ちなみに、細かいマニュアルは一切ありません。
-マニュアルがなくて、どうするんですか?
もちろん、最低限のベースは一応あります。ただ、「常に新しいことに挑戦してもらいたい」という想いがあるので、基本的には、やりたいこと、挑戦したいことを優先してOKにしています。
私たちはヒントを出すものの、自分たちの中での最適解を考えて欲しいんです。
そうなると、必然的に「NOがでない文化」ができるんですよね。「これはやりたくありません。私には無理です」といった声がなくなります。
本人がやりたいなら、基本的にYES。最低限のリスクヘッジはしますが、やりたいと言う声があれば、どうぞ、どうぞと進めていきます。
自分で「やりたい」といったことができるので、モチベーション高く主体的に取り組んでくれるじゃないですか。
そうした結果、確実に「自分の爪痕」がイベントのどこかに残るんですよ。「自分が新しい文化をつくったぞ」「自分だからできたことだ」という確実な爪痕が残せます。
そういうのが会場の至る所、いろんなチームで起こります。「こう聞いたんですけど、どうしますか?」といった伝書鳩みたいなメンバーはいません。
自分で意思決定し、自分の問題を解決していくという、学生時代に普段はあんまりやらないことをやってもらいます。
自分がされて嬉しいこと、嫌なことをチームづくりに反映
-今までお話された組織づくりの内容は、どうやって学んでいったのですか?
最初は本当に知識ゼロでした。面接のやりかた、誰を採用すべきかの基準・評価の仕方、メンバーマネジメント、あらゆることがわかりませんでした。
そこで、スタートアップのCEOや人事の方に話をたくさん聞きにいきました。
自分が「この会社カッコイイな、イケてる文化だな」と感じた会社の方をどうにかつないでもらい、「ちょっとビールでも飲みに行きませんか」とお誘いして、ひたすら聞きまくっていました。
あとは、本を読んだり、CEOや人事の方が書いたnoteの記事がおもしろかったので、すごく読み漁っていた時期もありました。また、過前任のSlushの先輩のやり方を踏襲した部分もあります。
結局そうした中で、自分がされて嬉しいこと、嫌だったことを考え、それをチームづくりに反映していった感じですね。
-その結果として、オープンでフラットな組織づくりにつながっていくわけですね。野口さんはどうですか?
そうですね。前任者やチームメンバーにとにかくいろんな話を聞いて、それをもとに自分なりにトライ&エラーを重ねていった感じです。
今になって思うと「あの時こうできたな」って、すごく悔しい想いもあります。でもそれは、その時にチャレンジをしていたからこそ出てくる感情なので、前向きな後悔みたいな気持ちです。
その時にその都度、学んでは改善、改善という感じで、自分らしくより良いものは何か、常に模索しながらやっていましたね。
失敗することもあるけど、それを乗り越え成長につなげていく
-さきほど、失敗という言葉がありましたが、どのような失敗体験がありましたか?
数年前の話になるのですが、私がリーダーとして4人のチームで動いていたのですが、そこの仕事の割り振りが本当にうまくいかなくて、結局全員が分裂した経験があります。
当時を振り返ると自分に余裕がなさすぎて、自分の目の前の仕事で一杯一杯で、他のメンバーの働く環境やモチベーションまで考えてあげられていませんでした。
自分が思ったとおりに動いてくれないと、「何でやってくれないの?」みたいな言い方をすごくしていたんです。
相手の気持ちを何も考えずに、自分主体で動いていたのです。しかも本人たちの話を一切聞かなかったんですよ。「大丈夫?」「どうしたい?」とか、そういうのを一緒にやってあげられなくて。
向こうもこっちにフィードバックを一切くれないんです。私が怖かったみたいで。それこそオープンでもなかったし、フラットでもなかったし、ヒエラルキーを無意識のうちに生んでしまい、みんなが心を閉ざした状態です。
コミュニケーションが全く取れず、向こうもこっちも何考えてんのか分からないような状況に陥っちゃった。 それがすごく反省したので、今年は特にオープンでフラットな雰囲気を心がけていました。
-なるほど、失敗した経験が今年に活かされているわけですね。
私は大勢の前でマイナスな発言をしたことですね。
色々な大学にSlushのボランティアメンバーを募るための説明会をおこなっていくのですが、実は私、人前で話すの苦手なんですよ。
最初は特にそうで、人前で話すの怖いですし、自分が語ってるSlush像も正しいのかわからなくなって、本当に不安しかなかったんです。
その時に、プレゼンをしながら「私は不安です」「ぎこちないプレゼンでごめんなさい」といったマイナスな言葉をたくさん言っちゃったんですよ。
それが自分の中での大きな失敗です。多くのボランティアメンバーを抱える組織の真ん中に立つ人間として、そういう言葉は絶対に発しちゃいけないと強く感じましたし、自分の中でもそれはすごく後悔したんです。
反省して、そこからもう絶対にそういう言葉を使わないと決めました。前に立つ人間はマイナスの言葉を絶対使っちゃいけない。そういう何気ない言葉がメンバーにマイナスの影響を与えるかもしれません。
この経験をしてから自然とマイナスな発言はしなくなりました。それによって自分もよりハッピーで、ボランティア全体の統括として全力でやりきることができました。
それにSlushはリーダーシップ学ぶにはものすごく良い環境でした。よくあるインターンと違って社員のサポートをするわけではありません。自分がリーダーとして、自分なりの戦い方を編み出さないといけません。失敗もしながら、もがいて、もがいて、葛藤して。それを乗り越えて成長していく。
Slushを経験したことで、視野が広がって、大きく成長できたように感じています。
最後に
実際にSlush Tokyoのイベントに参加した上で運営側のお話をきいてみると、並々ならぬ運営への想いがあり取り組んでいたからこそ、ボランティアスタッフの方々がイキイキ活動していたんだな、と感じました。
今後もSlush Tokyoのさらなる飛躍に注目です!