現在、新卒採用活動の真っ只中かと思われますが、採用状況はいかがでしょうか。
近年、売り手市場が続いており、採用担当者にとって内定辞退は深刻な問題かと思われます。しかし内定辞退だけではなく、内定辞退に至るまでの選考段階での辞退も非常に多くなっています。
今回は選考辞退に着目してなぜ起こってしまうのか、どのようにしたら防げるのかをお伝えし、選考辞退の解決につながるようなサービスもご紹介していきます。
ご参考にしていただければ幸いです。
目次
1. 辞退の現状
1-1. 内定辞退の現状
株式会社リクルートキャリアの調査によると2018年度卒の学生の内定辞退率が64.6%と高い数値となっており、年々上昇傾向にあります。(この内定辞退率とは、内定を得た学生のうち企業に辞退を申し出た割合のことを指しています)
また、同調査結果は新聞各社で報じられ話題となり、2017年11月13日時点で「Yahoo! JAPAN」のトレンドランキングでは、「内定辞退」というワードが1位に躍り出るほど大学生の就職内定辞退率の高さが話題となっています。
1-2. 選考段階での辞退
また内定辞退率の高さだけではなく、株式会社エン・ジャパンの調査によると「どのタイミングで辞退をしましたか?」という質問に対し、面接前選考辞退が64%、面接後選考辞退が40%、内定後の内定辞退が36%という調査結果が出ており、選考段階での辞退の割合も非常に高いことがわかります。
このことから、内定辞退に対する施策を打ち出すだけではなく、そもそも内定に至るまでの選考段階での辞退を防ぐことが重要だと考えられるので、今回は選考段階における辞退に着目してお伝えてしていきたいと思います。
2. 選考辞退が起こる理由
上記では、面接前辞退と面接後辞退を分けて説明していましたが、ここからはこの2つの選考段階での辞退を「選考辞退」とまとめてお伝えてしていきます。
選考辞退が起きてしまう主な理由を4つピックアップし、ご紹介します。
2-1. 想定していた内容と違っていた
エントリーはしたけれど、企業研究している段階や、説明会や選考会に行ってみたところ、想定していた「事業内容」「会社の雰囲気」「福利厚生」と違ったなどの要因が挙げられると考えられます。ここに関しては学生の志向とのミスマッチが原因だと考えられます。
加えて自社の説明が不足したり、勘違いをさせてしまうような内容になっていたり、うまく伝えきれなかったりなどの要因も挙げられます。
そのため、学生にありのままを「伝える」「魅せる」といった点を意識することも大切かもしれません。
2-2. 採用担当者の態度・言動により志望度が下がってしまった
「タメ口で話す」「他社の悪口を言う」「自慢話ばかりをする」といった言動が目立つ採用担当者に、学生は不満をつのらせているケースが多いようです。
何気ないたった1つの言動が、学生にとっては選考辞退につながる大きな要因となり得ます。
このようなことに身に覚えがある採用担当者は、態度や言動を見直す必要があるかもしれません。
一方で、「自社のことを良い点も悪い点もありのままを伝えてくれた」「面接だけでなく、就職活動のアドバイスをしてくれた」「自分の至らない点を教えてくれた」など、親身になって接してくれる採用担当者によって志望度が上がる傾向もあります。
2-3. 他社で決まってしまった
「内定が決まった」「他社での選考が通過し、受ける企業を絞りたい」などの理由で、学生から選考辞退の連絡を受けることが多いのではないでしょうか。これに関しては、仕方がない部分もあると思いますが、学生が内定をもらったり、選考が進んだりする前にいかに接触し、惹きつけをおこなえるかが重要となってくるでしょう。
2-4. 選考スケジュールが合わなかった
たくさんの企業にエントリーし、予定がぎっしりと埋まっている学生も多く存在します。そのため、学生のスケジュールをいち早く抑えることができるかが重要となっています。
そのための方法としては、応募受付の連絡・面接日程の調整などは連絡を受けてからスピーディーに対応すること。また、連絡に時間がかかりそうな場合には、「◯日までにご連絡します」などの具体的なタイミングを伝えるといった対応をすることで、学生からの不安や不信感を脱却することができるでしょう。
また、先ほどの「他社で決まってしまった」ということからもいえるよう、採用活動においてスピードが重要となることがわかります。
3. スピード感をもって対応するには
上記で4つの選考辞退理由をお伝えしましたが、ここからはスピード感をもって対応する必要があるという論点に絞り、お伝えしていきたいと思います。
とはいっても、採用担当者はたくさんの業務を抱えていて、手が追いつかないのが現状だと考えられます。そのような状況下でもスピード感をもった対応が可能となる方法をお伝えしていきたいと思います。
3-1. 採用代行(アウトソーシング)を利用する
- 学生からのエントリーの対応や合否連絡
- 学生の呼び込み
- 説明会や面接の日程調整
これらの業務をアウトソーシングすることでスピーディーな対応、質の向上が可能となります。
また、業務の工数が削減され、面接などの選考や、選考中の学生や内定者フォローに多くの時間を費やすことも可能です。
3-2. 採用管理システムを利用する
- 履歴書管理や選考プロセスの進捗把握、面接評価データの収集・管理、応募者とのメールのやりとりなどの採用業務がすべてシステム上で一元管理が可能
- リアルタイムで選考通過率や、内定承諾率、採用目標の進捗といった採用全体のデータも把握可能
管理するための工数が削減され、データをすぐに出すことができるため、学生への対応をすばやくおこなうことが可能となります。
4.8つの採用お役立ちサービスを紹介
ここでは、上記でお伝えした採用代行(アウトソーシング)サービスと採用管理システムをいくつかピックアップしてご紹介していきます。
4-1. 採用代行・アウトソーシングサービス(RPO)
1【株式会社ネオキャリア】 応募者ともっと「つながる」採用へ
◇特徴
- 業界トップクラス10,000社以上の導入実績があり、採用に特化したアウトソーシングサービス
- オペレーターが土日含め丁寧に対応するため、応募者に「安心感」を与え、志望度の向上に貢献
-
エリア別・繁忙期などの期間別など、様々なニーズに合わせた導入しやすい料金プラン
提供企業:株式会社ネオキャリア
2【株式会社ツナグ・ソリューションズ】 採用代行から採用最適化へ
◇特徴
- 専任のコーディネーターが、企業に代わって一連の実務を実施
- メールや電話の対応だけでなく、応募者管理や選考進捗状況管理も可能
- 採用担当者を選考に集中するためのサポートを提供
提供企業:株式会社ツナグ・ソリューションズ
3【レジェンダ・コーポレーション株式会社】 人と組織を共に創り上げる
◇特徴
- 変革人材を採用する変革RPO・新卒中途の採用代行において、社内プロモーション、求人媒体管理、人材紹介会社管理、応募・選考管理、入社手続きまで幅広い業務委託が可能
- 700社以上の採用支援で培ったノウハウで、企業の採用活動を一貴通貫でサポート
- 100名以上の採用コンサルタントが在籍。豊富な組織ナレッジで採用成果を最大化
提供企業:レジェンダ・コーポレーション株式会社
4【株式会社学情】 お客様の採用を成功に導く
◇特徴
- 多彩なリサーチと豊富なマーケティングデータ、採用ノウハウを蓄積
- 年度ごとに異なる学生の最新動向や志向性、地域や企業ごとの傾向、市場の動きなどに基づいた実施
- 学生へ伝えたいメッセージ・内容や選考管理の進め方を各社ごとにフレキシブルにカスタマイズ可能
提供企業:株式会社学情
4-2. 採用管理システム(ATS)
1【sonar ATS | Thinkings株式会社】 まったく新しい採用管理システム
◇特徴
- 各就職ナビのエントリーデータも楽々一元管理することが可能
- 見える化と自動化で採用担当者の方の時間を捻出
-
多様な募集チャネルからの応募者やそのコミュニケーションを一元管理
サービス名:sonar ATS
提供企業:Thinkings 株式会社
URL:https://sonar-ats.jp/
2【i-web | 株式会社ヒューマネージ】 採用活動のプラットフォーム
◇特徴
- 業界で唯一、「リクナビ」「キャリタス就活」「offer box」とリアルタイムで一元管理が可能
- 『i-web』は、新卒採用向け採用支援システムでは10年連続導入シェア第1位
- 優れた操作性と豊富な機能で、様々な規模・業種の企業に幅広く利用されている
3【ACCESS ON LINE | 株式会社マイナビ】 自由にカスタマイズし採用管理を
◇特徴
- 採用管理業務に必要なほぼ全ての機能をパッケージ化した統合管理アプリケーション
- 内定者フォローに必要なほぼ全ての機能をパッケージ化した内定者管理アプリケーション
- 就職情報サイト「マイナビ」とのシームレス連携を実現
サービス名:ACCESS ON LINE
提供企業:株式会社マイナビ
URL:https://saponet.mynavi.jp/pickup/aol/
5. まとめ
今回は、選考辞退を防ぐための方法としてスピード感をあげる必要性についてメインでお伝えしました。
紹介したようなサービスを導入することで、採用におけるスピード感が担保され選考辞退する学生を減らすことが可能になるでしょう。
また、記事内でもお伝えたしたように工数削減や質の向上にもつながりますので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。