「仕事さがしはインディード!」のCMフレーズで有名な「Indeed」。
CMの効果もあり、Indeedの日本の月間利用者数は2020年5月時点で、26万人以上と増加傾向にあります。
それと同時に、人事や採用担当者様から「Indeedって何?よくわからない」「どのような仕組みになっているのか知りたい」などのお声も多く頂戴しています。
そこで今回は、Indeedを活用するうえで、知っておきたいIndeedの仕組みについてご紹介します。
目次
1.Indeed(インディード)の仕組み
この章では、Indeedがどのような仕組みについて解説いたします。
1-1:Indeed(インディード)は求人検索エンジン
Indeed(インディード)はいわゆる「求人サイト」ではなく、「求人情報に特化した検索エンジン」です。
検索エンジンといえば、Googleを思い浮かべていただくのが分かりやすいと思います。Googleでは、検索窓に任意のキーワードを入力すると、世界中のあらゆるWebサイトを対象として、キーワードに合致したWebページが検索結果として表示されます。
同様に、Indeedも「キーワード」「勤務地」という2つの検索窓があり、入力したキーワードに合致した求人情報が検索結果として表示されます。
表示される検索結果は、さまざまな求人サイトに掲載されている求人や、自社サイトからの求人情報を集約したものです。
Indeedの検索エンジンがインターネット上にある求人情報を収集し、Indeedの掲載条件に合っている求人情報を集約しています。
これを「クローリング」といいます。検索エンジンを活用したサイトの多くは、同じ仕組みです。
(Indeedの検索エンジンに「これは求人情報だ」と認知させるためには、求人情報の書き方にいくつかのルールがあります。それは次の章でご紹介します。)
このIndeedの仕組みは、企業側・求職側に大きなメリットがあります。
企業側は、複数の求人サイトに掲載しなくても自社サイトをIndeedのクローリングに対応したサイトにしておくと、自動的に掲載されるようになります。
求職者側も、複数の求人サイトを検索しなくても、Indeedのみを検索すれば多くの求人情報を見ることができるため効率的です。
1-2:Indeedに求人を掲載できる方法
Indeedへの掲載方法は簡単ですが、一般的な求人サイトへの掲載とは異なり、自社求人サイトをIndeed仕様に合わせる手順が必要となります。
- Indeedサイトに直接投稿する
- 自社求人サイト内にIndeed仕様のページを作成する
- ほかの求人サイトに掲載する
Indeedサイトに直接投稿をする
①Indeedの求人掲載サイトにアクセス
https://jp.indeed.com/%E6%B1%82%E4%BA%BA%E5%BA%83%E5%91%8A
②求人掲載(無料)をクリック
③アカウントを作成する
④求人情報を投稿する
自社求人サイト内にIndeedに読み込まれる(クローリングされる)仕様のページを作成する
Indeedは一定基準を満たすWebページを求人情報と認識し、掲載します。
そのため、自社採用ページを使ってIndeedに求人をかける場合は、以下に記載する基準を満たす必要があります。
- 常時6件以上の求人情報が掲載されている(有料掲載の場合は6件以下でも可)
- 1つの求人情報には職種、勤務地、仕事内容がすべてそろっている
- 1求人につき1職種名がわかりやすく掲載されている
- 仕事内容の詳細が記載されており、詳細を確認するためにユーザー登録を要求しない+求人に応募するための課金がない
- 勤務地が明記されている
- それぞれの求人に対して別々のURLが割り振られている
- 各求人ページに応募方法が記載されている
- 求人情報がhtml形式である(PDFやWord文書は不可)
- 在宅勤務の求人情報を含まない
- モバイルで表示する際は、モバイル最適化(リダイレクト設定やレスポンシブル対応etc)がおこなわれている
また、上記以外でもインターンなど無給の案件は利用できないなどの規定があるので、採用ページを作成する前に、Indeedの掲載ガイドラインを確認するようにしましょう。
他の求人サイトへの投稿
Indeedで検索結果に掲載される方法として、求人サイトへ出稿する方法もあります。
Indeedは世界中の求人情報を集めてくるので、ほとんどの求人サイトに載っている求人情報が掲載対象になります。
また、求人サイトを運営している会社がIndeedの有料掲載枠を購入している場合は、上位に掲載されることもあります。
2.Indeed(インディード)の料金形態
Indeedの料金体系は大きく分けて二つに分かれます。一つは無料版、もう一つは有料版です。
無料版は費用がかからない反面、有料版に比べて、検索結果の下位に掲載され、求職者の目につきにくいというデメリットもあります。ここでは、有料版について解説をします。
2-1:有料版のIndeedとは
目立つ場所に高い頻度で掲載される
Indeedにクローリングされる仕様で作成された自社の採用ページがあれば、Indeedに無料掲載されます。
※掲載というのは実は少し語弊があり、正しくはGoogleの検索結果と同じで、Indeedの検索結果に勝手に貴社のホームページが出てくるようになります。
それに対し有料版は「スポンサー求人広告掲載」と呼ばれ、費用をかけている求人が無料掲載よりも目立つ場所に高い頻度で表示されます。
Indeedのデータによると、有料版の求人は無料版よりも最大5倍クリックされています。
2-2:料金体系
Indeedはクリック課金
求人を掲載するだけで費用が発生する一般的な求人広告の場合、掲載されていても興味がない人は見ません。しかし、広告費用は発生してしまいます。
それに対して、Indeedの料金体系は、求人を掲載した期間に関係なく、クリックされるたびに費用が発生するクリック課金制になっています。
クリック課金制の最大のメリットは、興味のない求職者にお金をかけなくても良い点にあります。求人に興味がなければそのページのクリックをしないので、当然費用は発生しません。
Indeedはチャージ制
Indeedの支払い方法は、事前にお金を振り込むチャージ制(もしくはプリペイド制ともいう)です。チャージ制の最大のメリットは、あまった費用は繰り越せる点にあります。
例えば、30万円をチャージして、10万円を使った時点で求職者を確保できたとします。その場合は残ったお金(20万円)は次回求人を出すまで使わないでおくこともできます。
クリック単価は入札制
基本的にクリック単価は入札制で決定するため、募集地域や業界、職種など様々な要因によって変動します。そして企業は、上限クリック単価を設定できます。
安すぎると上位表示される確率が下がり、応募も減ってしまうかもしれません。しかし、基本的には、Googleなどの検索エンジンと同じで、ユーザーのニーズにあった求人を上位表示させるので、クリック単価を高額にしたからといって上位掲載されるとは限りません。
この適切な価格を他社状況や表示数などを見ながら調整していくことが、Indeedの運用でおこなうメインになります。
3.Indeed(インディード)のメリット
1章と2章では、Indeedの仕組みや料金について説明いたしました。3章ではIndeedのメリットを解説していきます。
3-1:世界中の求人情報を収集しているので、利用者が多い
Indeedは世界60ヶ国以上で求人サービスを展開しています。
毎月世界で2億人以上のユーザーが利用しているため、日本だけでなく、海外勤務の人材にも日本から募集をかけることができます。
また日本国内でも、月間26万人以上がIndeedに訪問しているため、地方や郊外にいる求職者に対してもアピールすることができます。
3-2:無料の掲載枠がある
通常の求人サイトを利用すると、求人の応募がなくても掲載料が発生してしまいます。応募がなくても費用が発生するのは、予算が限られている中小企業にとってはリスクや負担となってしまいます。
Indeedにも同じように有料の掲載枠(スポンサー求人)があります。一方で無料の掲載枠(オーガニック求人)もあるという点で他の求人サイトとは異なります。
ただし、有料掲載枠が検索結果の上位に表示されるのに対し、無料掲載枠は下位に表示されるという点で、どうしても求人が埋もれるケースが多くなってしまいます。
こういった理由から、有料掲載枠を利用する企業が多いのもIndeedの特徴です。
3-3:簡単に早くIndeedで求人広告を掲載できる
Indeedに掲載するために必要な作業は、「アカウントの開設」「項目を登録する」の2点のみなので非常に簡単です。
- メールアドレスを用意(業務で普段から使っているアドレスでOK)
- そのメールアドレスを使って、アカウントを開設(指示に従っておこなうだけ)
- アカウントの開設ができたら、Indeedの管理画面に従って項目を登録
掲載手順は以上です。インターネットにアクセスできる環境さえあれば、簡単にIndeedで求人広告を掲載することができます。
3-4:Indeedは上位表示されているため発見されやすい
Indeedのサイトは検索結果(SEO)の上位に表示される場合が多いです。
特に勤務地×職種名などで検索した場合は、Indeedが独占しています。
そのため、Indeedに掲載すると自動的に検索結果の上位に表示される可能性が高まるため、自社の求人が求職者に発見されやすいです。
3-5:新卒・中途・アルバイトなど雇用形態に関わらず掲載できる
一般的に求人サイトに掲載する場合は、新卒用の求人サイト・中途用の求人サイト・派遣用の求人サイトなど雇用形態別の求人サイトに出稿する必要があります。
しかし、Indeedは雇用形態も横断して職種で検索できるため、雇用形態に関わず掲載できます。
また、今までは中途採用・アルバイト・派遣を中心に活用されていたIndeedですが、キーワードで新卒採用などを入れると一覧に出てくるため、就活生などからも注目されてきています。
3-6:求職者の反応を掲載内容に反映でき、応募が集めやすい
Indeedは自社が表示された回数や、クリックされた回数を管理画面で確認できます。
そのため、すぐにタイトルや求人内容や募集地域など、改善の余地があるかどうかをこまめにチェックすることができます。
そしてIndeedの場合、自分たちで簡単に求人内容や企業情報を変更できるので、改善の余地があると感じたらすぐに対応することができます。
3-7:成果報酬型なので予算を管理しやすい
Indeedは設定画面上で、クリック単価の上限や月額予算を設定することができます。
予算の設定をしておけば、予算超えの心配もなく、安心して予算を管理することができます。
4.Indeed(インディード)のデメリット
4章では、Indeedのデメリットについて詳しく解説していきます。
4-1:Indeedを上手く運用することが必要
有料掲載枠に比べて無料掲載枠は検索結果の下位に表示されるので、求職者の目につきにくくなってしまいます。
また、無料掲載枠を利用している企業自体も非常に多いため、そもそも自社の求人が求職者の目にとまらず、埋もれてしまうという可能性がかなり高くなってしまいます。
自社の求人が埋もれないようにするためには、せめて無料掲載枠の中で上位に表示されるようにすることが重要になります。
上位に表示してもらうためには、「求職者の検索キーワードとの合致度」や「掲載してからの経過時間」がカギとなります。
- 求職者の検索キーワードとの合致度:管理画面で表示数やクリック数をみながら色々変えてみると良いでしょう。
- 掲載してからの経過時間:求人を掲載してから時間が経過するほど上位に表示されることが難しくなるため、クリック数や表示数の時間的な変化をみて、減ってきたら情報の更新をおこなうようにしましょう。
4-2:潜在層にはアプローチしにくい可能性がある
求人サイトに掲載した場合、求人サイトのTOPバナーやスカウトメール機能などのアプローチツールが充実しているため転職しようか悩んでいる潜在層にも訴求ができます。
しかしIndeedは、ユーザーが検索したキーワードで自社求人が表示されているため、転職潜在層にはアプローチがしくにい傾向にあります。
4-3:自社の採用ホームページを「indeed対応のサイト」仕様にする手間がかかる
1章でもお伝えしたとおり、Indeedは一定基準を満たすWebページを求人情報と認識し、掲載します。
そのため、自社採用ページを使ってIndeedに求人をかける場合は、Indeedが設定している基準を満たす必要があります。
条件など複雑なものもありますので、有料掲載にするなど力を入れる場合は、代理店に相談することもいいでしょう。
5.Indeed(インディード)の運用会社へ依頼した際のフロー
Indeedの無料掲載ですと、効果の担保が難しいため有料掲載に切り替えている企業は増えてきています。
そこで、この章ではIndeedの有料掲載をする際に、必要な運用フローをまとめました。
5-1:掲載・掲載後の必要なステップ
Indeedの掲載前と掲載後で必要なステップが変わります。ここでは掲載前と掲載後に分けてご紹介します。
※各Indeed運用代理店によって異なる可能性がございます。
掲載前
お申込みから約2週間前後にIndeed掲載がスタートします。
掲載前に必要なステップは5つです。事前に自社の求人サイトがどのようなサイト構成になっているか・ターゲット人材の明確化など
をすり合わせておくとスムーズな掲載できるでしょう。
掲載後
掲載開始をすると、運用会社からの連絡が減ってしまうなど恐れがあります。
そのため、掲載後もきちんと広告運用フォローと、毎週の効果レポート送付などの対応をしてくれる運用会社を選定しましょう。
5-2:Indeed運用をしてくれる代理店をご紹介
会社名:株式会社インディバル
【特徴】
- webに強い担当者が採用集客コンサルティングを提供。
- 最適なクリック単価の調整やキャンペーン設計により応募単価を改善。
- 求人広告取扱資格をもつライターが求人原稿を作成し、合致率改善。
【料金体系】
お問い合わせください。
【企業URL】
https://www.indival.co.jp/lp/dm-indeed/
会社名:インビジョン株式会社
【特徴】
- 自社採用ページの分析と改善までサポート。
- 採用ページ強化で10年の実績あり。
- 応募単価85%削減、面接率3倍、ページ流入数5倍の実績あり。
【料金体系】
お問い合わせください。
【企業URL】
http://www.invision-inc.jp/lp/indeed3/
会社名:株式会社アドヴァンテージ
【特徴】
- 自社採用サイトの制作から運用までを丸ごとおこなえる。
- webマーケティングだけでなく、採用コンサルタントもおこなっている。
- ニッチ求人や新規事業開発の支援も可能。
【料金体系】
非公開
【企業URL】
http://www.ad-vantage.jp/service/indeed/
6.Indeed(インディード)のQ&A (よくある質問)
ここではIndeedのよくある質問をまとめました。
6-1:Indeedと求人サイトの違いはどのようなものですか
Indeedは「求人検索エンジン」です。Yahoo!やGoogleのようにウェブ上のあらゆる求人情報を収集しているWebサイト構造になっています。そのため、求職者が検索窓にキーワードを入力すると、求人情報がまとめて表示されます。
またIndeedは無料で求人サイトを掲載することができます。
しかし求人サイトは、企業側が掲載枠を購入し、有料掲載(月間約25万~100万ほど)することがほとんどです。
6-2:料金形態や月額の費用はどのくらいかかりますか
Indeedはクリック課金
Indeedの料金体系は、求人を掲載した期間には関係なく、クリックされるたびに費用が発生するクリック課金制になっています。
クリック課金制の最大のメリットは、興味のない人にはお金をかけなくても良い点にあります。求職者が求人に興味がなければそのページのクリックをしないので、当然費用は発生しないからです。
Indeedはチャージ制
Indeedの支払い方法は、事前にお金を振り込むチャージ制(もしくはプリペイド制ともいう)です。チャージ制の最大のメリットは、あまった費用は繰り越せる点にあります。
例えば、30万円をチャージして、10万円を使った時点で求職者を確保できたとします。その場合は残ったお金(20万円)は次回求人を出すまで使わないでおくこともできます。
クリック単価は入札制
では、クリック単価はどのくらいになるでしょうか?基本的にクリック単価は入札制で決定するため、募集地域や業界、職種など様々な要因によって変動します。そして企業は、上限クリック単価を設定できます。
詳しくは2-2料金体系をご覧ください。
6-3:Indeed での表示回数や応募はどこから確認できますか
無料掲載の場合Indeed の管理画面から求人情報の表示回数やクリック数などを確認できます。
有料掲載の場合は、運用会社にもよりますが、週次ごとにレポートを作成し分析するケースが多いです。
6-4:Indeedの無料掲載は効果がありますか
無料掲載でもIndeedの仕組みをしっかり理解し、自社サイトの運用スキルもあれば、効果改善はできます。
しかしそのためには時間も知識も必要なため、費用対効果を高めるためにIndeed運用代理店に依頼することも多いです。
7.おわりに
世界最大の求人検索エンジンであるIndeedはCMの効果などもありユーザー数も多く、求人をかけるには最適な手段の一つです。しかし、近年多くの企業が無料でIndeedを使って求人をおこなっているため、競争率が高くなってしまっています。
そのため、Indeedの仕組みをしっかり理解をしてどのように求人を掲載すれば、Indeedの費用対効果が良くなるのかを見極めていくことが重要です。
有料掲載に切り替えをし、Indeed代理店を使うのも良いでしょう。
しかし、運用会社も多くあるため、自社の要望を理解し運用してくれる代理店を探すことが大切です。
本記事がIndeedをうまく活用し、効率的に求人活動をおこなうきっかけになれば幸いです。