2018年1月度の労働市場データによると、パート・アルバイトの有効求人率は1.81倍となっており、中でも飲食店のホールスタッフなどの接客業のアルバイトにおける有効求人倍率は7.77倍となっています。
その中で良くあるのが、お金をかけて求人広告に掲載し、応募があったものの、事前にキャンセルされたり、当日待っていても来なかったり……というケースです。
そこで今回は、面接キャンセルが起こる理由とその施策をお伝えしていきます。
また、業務に追われていて手が回らない採用担当者も多いと思います。そういった方には、これらの業務を代わりにおこなってくれる採用代行サービスについてもご紹介していきたいと思います。
目次
1. 面接をドタキャンする理由とは
「なんでこんなにも面接に来ないんだ‥‥」と頭を抱えている採用担当者は多いのではないでしょうか。
以下の調査によると、面接に行かなかった理由は下記の通りとなっています。
〈参照元〉パーソルキャリア株式会社 anレポート
これらの理由を、共通する要因ごとに大きく3つに分けました。
1-1. 連絡が遅いために生じてしまったもの
1位 別の仕事に就くことが決まったため
3位 面接に行くのが面倒になったため
5位 すぐに面接の連絡がこなかったため
8位 他の用事ができたため
1-2. 採用担当者の対応が悪く生じてしまったもの
2位 その会社・お店からの応募後の対応が悪かったため
9位 下見をした結果、やめたほうがいいと判断したため
13位 面接日時を忘れていた、または間違って覚えていたため
16位 連絡方法がメールか電話かわからず、受け取れなかったため
18位 応募した会社・お店を忘れたため
1-3. 手間がかかることにより生じてしまったもの
12位 必要な書類の用意があるため
17位 面接先への行き方を調べるのが手間であるため
次に、この3つの要因に対して企業で取り組めることをお伝えしていきます。
2. 面接に来てもらうために企業で取り組めることは
2-1. 迅速な対応をする
アルバイトは短期的にお金が必要な場合や、すぐに働きたい人が比較的多いでしょう。
そのため、求人に応募をしてから面接までの日程に期間が空いてしまうと、求職者が別の求人へ応募したり、他の予定を入れてしまったり、気持ちが変わったりすることもあるので、自社の面接を辞退してしまう可能性が高くなります。
そのため、採用担当者は、応募が来たらすぐに応募者と連絡をとり、面接日程を調整し、すぐに面接をする必要があるでしょう。
2-2. 丁寧な対応をする
求職者が連絡した際に、採用担当者や現場で働いている従業員の対応が悪いと、求職者の働く意欲は下がってしまいます。そのため、丁寧な対応が必要となります。
また、応募してくれた求職者に対して、電話やメールで面接日時や場所をしっかり伝え、リマインドの連絡をするなど、丁寧な対応をすることで、面接がしっかりおこなわれるという安心感を与えることが大切です。
2-3. 面接の手順や必要書類などを簡略化する
面接の際に持参する応募書類の準備にかかる手間を嫌がる人もいるようです。なかには面接会場へのアクセスを調べる手間でさえも嫌がる人もいるようです
そのため、応募書類の簡略化や面接連絡時のフォローによって、応募者がストレスなく面接に臨めるよう配慮することも大切となってきます。
3. 採用代行サービスでドタキャンを防げる?
ここまで、応募してくれた求職者がアルバイトの面接に行かなかった理由と、面接に来てもらうために企業が取り組むべきことをお伝えしました。
しかし、業務に追われていて手が回らない採用担当者も多いのではないでしょうか。そんな忙しい採用担当者に代わってこれらの業務をおこなってくれる採用代行というサービスがあります。
ここからは採用代行サービスについてご紹介していきたいと思います。
3-1. そもそも採用代行とは?
採用代行とは、採用にまつわる業務を外部の企業が代わりにおこなうサービスのことで、別名「RPO(Recruitment Process Outsourcing)」とも呼ばれています。
ここではアルバイト採用に役立てる、採用代行サービスについてお伝えします。
特に、サービス業の現場は忙しいことが多く、電話の取り逃しや対応の遅れが生じている可能性があります。
このようにせっかくお金を払って求人を出したにもかかわらず、全ての求職者に対応し切れずに採用の機会を損失してしまっていることがしばしばあるかと思います。
これらの問題は、採用代行サービスを利用することで解決できます。採用代行サービスは求職者の応募対応だけではなく、面接日程の調整や、リマインドなどの業務も代行してくれるので、応募者の離脱を減らすことができるでしょう。
3-2. 採用代行を利用することのメリット
迅速な対応
365日稼働の応募受付専門コールセンターなどで丁寧な対応をおこなうので、日程調整やリマインドなどの段取りをスピーディーかつスムーズに進めることが可能となるでしょう。
プロによる対応
代行会社は多くの企業やお店の採用支援をおこなっているため、蓄積された手法やノウハウが豊富にあります。
適切かつ丁寧な対応で、応募受付や面接日程の調整、リマインドをおこなうことが可能となるでしょう。
工数削減
営業中や業務中に応募者から連絡が入り、対応に追われ、本来の業務に集中できないということはありませんか?
採用代行サービスを利用すると、電話やメールでのお問い合わせ対応、面接日程の調整や事前連絡を代わりにおこなってくれるので、採用担当者が本来しなければいけない業務に集中することができます。
3-3. 採用代行を利用することのデメリット
費用がかかってしまう
もちろんですが、採用代行サービスを利用するにはコストが生じます。
ただ、業務工数の削減によって人件費などのコスト削減につながる可能性もあるので、費用対効果を考えることが重要です。
連携を怠るとズレが生じる
自社と採用代行会社の間で認識のズレが生じると、思った通りのフローで進まなかったり、逆に工数がかかったりするかもしれません。
そのため、採用代行を利用するときには密に連携をとること、情報共有が重要となります。
4. 8つの採用代行サービス紹介
これまでお伝えしてきた、採用代行サービスのメリット・デメリットを踏まえて、ここでは、アルバイト採用にお役立ちの採用代行サービスをご紹介します。
株式会社ネオキャリア ~もっと手軽に、効率よく~
◇特徴
-
10,000社の採用を支援したノウハウ
- エリア別・繁忙期などの期間別など、様々なニーズに合わせた予算投下可能
- 短期間の大量応募や土日の応対にもオペレーターが丁寧に対応
提供企業:株式会社ネオキャリア
株式会社ツナグ・ソリューションズ ~“代行以上”の応募者対応~
◇特徴
- 約280社75,000店の採用活動を通じて、年間約800,000人にものぼる応募者の対応を実施
- 合言葉は「カスタマーオリエンテッド」、ホスピタリティの高い応対が可能
- 採用チームのマンパワー不足にお悩みの企業に、スタッフが常駐し活動を支援することも可能
提供企業:株式会社ツナグ・ソリューションズ
株式会社トライアンフ ~課題に寄り添い、課題まで伴走~
◇特徴
- 応募後の地域、店舗の振り分けからその後の進捗管理、候補者との連絡もすべて対応
- 各店舗での採用も一元管理でき、状況把握が容易に
- 大量のアルバイト採用や短期間での採用も対応可能
提供企業:株式会社トライアンフ
株式会社オープンループパートナーズ ~採用状況に最適なものを~
◇特徴
- 専門オペレーターが365日対応
- 複数の拠点の対応を一括対応できるので、全体の採用状況の把握が容易に
- 応募者データを蓄積するため、効果測定が可能
提供企業:株式会社オープンループパートナーズ
NOCアウトソーシング&コンサルティング株式会社 ~採用効率を最大化する~
◇特徴
-
自社年間600名の採用実績をベースにしたノウハウやオペレーション
- 応募~選考~採用までをスピードアップする仕組み
- 店舗の負担軽減、採用効率向上、スピード化を実現
提供企業:NOCアウトソーシング&コンサルティング株式会社
株式会社エスプール ~成果報酬型サービス~
◇特徴
- 面接設定人数280,000人の実績
- WEB応募など、全応募者に1時間以内に対応
- 夜間・土日・長時間対応
提供企業:株式会社エスプール
株式会社廣済堂ビジネスサポート ~お客様の“社外採用チーム”として~
◇特徴
- リアルタイムで対応することで、取りこぼしを防げる
- 専門オペレーターによる「面接設定率向上」を目的とした応募受付代行
- 面接日前日にリマインドコール&メールを実施し当日無断キャンセルを防げる
提供企業:株式会社廣済堂ビジネスサポート
HRソリューションズ株式会社 ~「人」の多様な機会や選択肢を創造~
◇特徴
- 曜日や時間帯に関係なく、短いコールで適切・均質な対応が実現
- ヒアリングした内容を適宜システムに入力し、それを介してほぼリアルタイムに応募者情報を把握可能
- 今まで可視化できていなかった、各店舗への応募電話の定量化を実現
提供企業:HRソリューションズ株式会社
5. まとめ
今回は、アルバイト採用において面接のキャンセルが起こる理由とそれに対する解決策をお伝えしてきました。
採用代行サービスもいくつかご紹介しましたので、興味がある方はぜひご利用してみてはいかがでしょうか。