オンラインに適したチームビルディングとは?おすすめのゲームや実施の注意点を解説 |HR NOTE

オンラインに適したチームビルディングとは?おすすめのゲームや実施の注意点を解説 |HR NOTE

オンラインに適したチームビルディングとは?おすすめのゲームや実施の注意点を解説

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チーム内のコミュニケーションを活性化し組織を成長させるために、「チームビルディング」は効果的な取り組みの1つと言えます。

しかし、リモートワークの導入が急速に広まった昨今において、従来に比べて一層コミュニケーションが希薄化してしまうことが課題になっており、どのようにチームビルディングをおこなうべきか悩まれている方も多いのはないでしょうか。

今回はチームビルディングの重要性について解説しつつ、オンラインで出来るチームビルディングのおすすめメニューを紹介します。

オンラインでチームビルディングをおこなう際の参考にしていただければ幸いです。

1. そもそもチームビルディング』とは

そもそもチームビルディングとは、「仲間が協力しながら1つの目標に向かって進むことで高い生産性を発揮することができる組織作り」のことです。

つまり、チームビルディングの目的は『チームの生産性を最大化すること』になります。

会社での仕事はチームで仕事を進めることがほとんどであるため、同じチームで働く仲間が目指すべき方向性に対して共通認識を持ち、協力しながら仕事を進めていく必要があります。

チームビルディングは、仕事の成果やパフォーマンスを高めるだけでなく、組織全体の成長につながるため、必要不可欠なものと言えるでしょう。

チームビルディングで得られるメリット

コミュニケーション活性化

1人ひとりの能力やスキルが高い集団であったとしても、コミュニケーションがうまく取れていなければ仕事のパフォーマンスを高めることは難しくなります。コミュニケーションの活性化は、組織が1つの目標に向かって協力して動く上で、とても大切です。

モチベーションの向上

共通の目標に向かってメンバーと協力することで成果につながれば、仕事をする中で大きな達成感を感じることができます。成果を上げるためにチーム全体で仕事のプロセスを改善しようとする中で1人ひとりのモチベーションが向上することが考えられます。

幅広いアイデアが生まれる

多様な価値観を持ったメンバーが共通の目標に向かって仕事を進めていくことができるようになるだけでなく、さまざまなな価値観・考え方を持ったメンバーが議論を深めることで、1人では発想できない考え方や幅広いアイデアが生まれる可能性が高まります。

多くの企業で取り入れられる「チームビルディング」|Gooleの成功事例

チームビルディングを理論にまで落とし込み、徹底的に考え抜いて実践している企業としてGoogleが挙げられます。Googleは数年前までは「優秀な人材を獲得することが組織の発展に寄与する」と考えていました。しかし、チーム単位で仕事をする機会が増したことを契機にチームビルディングに対する研究を実施し、効果的なチーム運営にとって最も重要なことは『チームメンバーがどのように組織に協力しているか』であると結論付けました。また、チームの効果性に影響する要因として、「①心理的安全性②相互信頼③構造と明確さ④仕事の意味⑤インパクト」の5つを挙げており、Google社内でも積極的にチームビルディング研修を取り入れることで組織の成長を促しています。2012年にチームビルディングの研究がスタートしましたが、2011年の世界時価総額ランキングでは9位であったGoogleは、2020年現在は5位と躍進していることから、チームビルディングの導入に効果があったと言えます。

参照:Google re:Work HP_ 「効果的なチームとは何か」を知る 

2. オンラインで可能なチームビルディングのゲーム

これまでは、研修の受講者が1つの場所に集まって実施することが基本でした。

しかし、各社でリモートワークの導入が急速に進んでいることを受けて、オンラインでもできるチームビルディングの研修のニーズも高まってきています。

また、チームビルディングを実践していくにあたって、さまざまな研修サービスを導入する企業は非常に多いことでしょう。

自社でチームビルディング研修をおこなうことが難しい場合は、チームビルディングをサポートしてくれる企業のサービスを活用することもおすすめします。

本章では、オンラインでも実施可能なおすすめのチームビルディング研修のゲーム(メニュー)をご紹介します。

【さまざまな研修サービスを比較検討したい方はこちら!】
【LMS/eラーニングまとめ】47の教育研修サービスを徹底比較|2020年最新版

<1>NASAゲーム

まず1つ目は、『NASAゲーム』をご紹介します。

不時着した月から母船に戻るために、手元にある15個のアイテムに優先順位をつけていき、NASAによる模範解答に近い個人・チームが勝ちとなるゲームです。

このゲームでは、チームでの合意形成について学ぶことができます。

ゲームの進め方は次の通りです。

ルール説明
(5分)

ゲームのルールを全体に説明します。

個人ワーク
(10-15分)

個人の考えで15個のアイテムに優先順位をつけます。実際に自分が宇宙飛行士になったイメージを持って考えることが大切になります。

グループワーク
(15-30分)

個人の考えを持った状態でチームで討議をおこない、チームとしての回答を決定します。15個もアイテムがあるため、必ずグループ内で意見が分かれます。異なる考えをいかに合意形成していくかが大事になります。

答え合わせ
(10分)

チームの回答が出揃ったところで、NASAによる模範回答と照らし合わせて、模範回答との差が一番小さいチームが優勝と成ります。

振り返り
(10-15分)

ゲーム終了後はチーム内で振り返りを実施し、「合意形成の過程」や「協調性の重要度」などを振り返ります。

<2>LEGO®SERIOUS PLAY®

2つ目におすすめのゲームはLEGO®社が開発した『LEGO®SERIOUS PLAY®です。

このゲームでは、与えられたテーマに沿ってレゴを組み立てることで、組織のビジョン設計やコミュニケーションの活性化を促進することができます。

『LEGO®SERIOUS PLAY®』をオンラインで実施する際は事前にレゴのキットを送付しておく必要はありますが、オンラインでも十分に実施出来る内容と言えます。

ゲームの進め方は次の通りです。

課題設定

ファシリテーターがグループに対して課題を設定します。

作品制作

ファシリテーターからの問題に対して1人ひとりが手を動かして作品を作りあげていきます。

グループ共有

できあがった作品にある背景や意図をグループ内で共有します。

振り返り

全員の作品を見ながら、作業をやっていて気づいたことや得られた学びをグループ内で共有していきます。

<3>『リモ謎』(株式会社IKUSA)

3つ目におすすめのゲームは『リモ謎』です。

株式会社IKUSAが提供しているコンテンツで、『謎解き脱出ゲーム』をリモートで実施するゲームになります。

チームで協力しながらストーリーに沿った謎を解いていくことで、チームワークや協調性を学べる内容となっています。

「脱出する』という目標に対して、チームでいかに協力しながら謎を解いていくか、というチームビルディングそのものを体験出来る内容となっています。

ゲームの進め方は次の通りです。

ストーリー紹介

映像を使って脱出ゲームのストーリーを説明します。

謎解き

チームで協力しながら謎を解いていき、脱出を目指します。

脱出

制限時間内に謎を全て解くことが出来れば脱出成功で、解けなければ脱出失敗となります。

振り返り

ゲーム終了後はチーム毎に反省点を振り返ります。

3. チームビルディングをオンラインで実施する場合の注意点

オフラインよりもコミュニケーションの取りづらいオンラインでチームビルディング研修を実施する場合は、次のことに注意するようにしましょう。

①ファシリテーションで場を円滑に回す準備

対面時のファシリテーションと違って、オンラインで円滑にチームビルディングを行うためにはオンラインに合わせたファシリテーション能力が必要です。

場の空気感が読みづらい中ではありますが、画面上に映っている参加者の目線や表情をよく見ながら、状況に応じたファシリテートをするようにしましょう。

②「全員が正面を向き合う」中でも委縮しない雰囲気を作る

オンラインでチームビルディングをおこなう場合は、通常のチームビルディングとは異なり、画面上に映る参加者全員と正面を向き合っている状況になります。

全員の表情がわかりやすい反面、メンバーの中には「ずっと気が抜けない」といった状況が生まれてしまうため、人によっては委縮してなかなか離せなくなってしまう可能性があることを理解しておきましょう。

③オンライン環境を整備しておく

チームビルディングを実施している最中は、チームビルディングに集中出来るようにするために、オンライン会議ツールに慣れることやインターネット環境を参加者全員に整えてもらう必要があります。

極端に速度の遅いインターネットだと、円滑にコミュニケーションが取れずにチームビルディングの効果が薄れることに繋がります。

「効果的なチームビルディングをサポート!」おすすめの書籍をご紹介
チームビルディングについては、さまざまな書籍が出版されています。チームビルディングの概念をより詳しく理解できるおすすめの書籍を紹介します。
今回の記事でも紹介したGoogleが行ったチームビルディングについての研究内容をもとに「成果のあげ方」「生産性のあげ方」などを紹介しており、Google流の「チーム作り」を学ぶことができます。
スポーツとビジネスの共通点を見出しながら、社長、管理職からチームリーダー、新人教育係など様々な場面で役立つチームビルディングの考え方を学ぶことができます。
『マンガでわかる 強いチームのつくり方』(著:前田 恭孝 、伊藤 健之)
現場力を回復させるための「強いチームづくり」について、導入のマンガ部分でわかりやすく理解出来る内容になっています。マンガで理解した後に、実際に重要な要素を学ぶことができます。

4. まとめ

リモートワークの導入が急速に広まったことによるオンラインでのチームビルディング研修のニーズ拡大に伴い、オンラインでのチームビルディング研修をサポートする企業も増えています。

チームビルディングをおこなうことは重要ですが、実際に実践しようとすると、なかなか難しいものでしょう。

特にオンラインだとコミュニケーションが取りづらい部分があるので、今回紹介したゲームや研修サービスを参考に各企業で考案して欲しいと思います。

 

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