どのように社員が積極的に行動する組織を作るか?|WE戸田 |HR NOTE

どのように社員が積極的に行動する組織を作るか?|WE戸田 |HR NOTE

どのように社員が積極的に行動する組織を作るか?|WE戸田

  • 組織
  • 人材育成・研修

※本記事は、株式会社WEの戸田裕昭さんより寄稿いただいた記事を掲載しております。

皆様ご無沙汰しております。株式会社WEの戸田です。

前回は「立ち上がった新規事業をどう継続させるのか?」についてでした。今回は「社員が積極的に行動する組織はどのように作るか?」について書かせていただきます。

私自身、自分で立ち上げた事業部の責任者を務めたり、自分で会社を立ち上げたりしているので、その時々で「社員が積極的に行動するような組織づくり」について、いつも試行錯誤しています。現段階でも、正解を見つけられていませんが、その試行錯誤しながら得た観点をいくつかご紹介させていただきます。

執筆者】戸田 裕昭|株式会社WE 代表取締役 / 上智大学非常勤講師 / 総務省地域力創造アドバイザー

大学卒業後、オフィス家具メーカーにて新規事業創出・地域活性化に携わる。総務省地域力創造アドバイザーや国土交通省スマートアイランド推進実証事業コーディネーターなどを担い、全国各地の地域における事業振興のアドバイスを行なっている。 また、個々人のやりたいことが起点となる事業創出を目的とした伴走型教育プログラムを開発・構築。小学校から大学までの教育機関や自治体、民間企業と連携し、人材育成を軸とした「組織変革」「事業創造」「地方創生」を行う。 

1. 「仕組み」や「制度」が必要か?

事業を展開するときは、仕組みや制度を整えることから着手するかと思います。

  • 名前を呼ぶときに肩書きをつけるのをやめて「〇〇さん」に統一しよう!
  • 就業時間の〇〇%は本業関係ないことに時間を使おう!
  • 金曜日は絶対に残業しないようにしよう!

など、挙げればキリが無いほど色々な取り組みをされているのではないでしょうか。

どれも確かに必要なことだと思いますが、所属する社員全員が納得するかどうかが重要なところです。人によっては反対意見を持ってしまうため、仕組みや制度で社員の仕事に対するモチベーションを変えることは難しいと思います。

ただし、仕組みや制度がいらないかと言うとそうではなく、会社の指針を示すものとしてあるべきだと思います。法律や自治体等が実施する制度も同じです。

「会社としてどのような働き方をしてほしいか」「どのような組織にしたいか」という方向性を示す上で、仕組みや制度は必要だと思います。

2. 「仕組み」や「制度」をどのように活かすか?

方向性を示すための仕組みや制度ですので、「ここに向かってね!」というゴールや到達点が示せると良いと思います。

社員に「目指してほしい姿やゴール」が伝わることが目的であって、仕組みや制度を個々人が決めるという権利を与えてもいいかもしれません。

会社が決めたやり方が合う人はそれに沿えば良いし、合わない人がいれば目的達成のための新しいやり方を考えてもらうことが大事でしょう。

後者で大切になるのは、「その新しいやり方も受け入れる」ことです。そうすることで、仕組みや制度は活きてくるのだと思います。

会社が従業員に対して寄り添う姿勢を見せることは大事だと思います。しかし、私は時に度が過ぎることもあるのではないかとも感じています。

会社が存在する理由は、会社が掲げる「ビジョンを達成させるため」です。そのために事業が必要で、さらにその事業を回していく従業員が必要となります。従業員は、会社が掲げるビジョンに共感して会社に入ることを希望したはずです。

それでも、時間が経つと「働いてあげている」「働かされている」となってしまう人も存在することも事実です。恐らく、働くということに対して事前にきちんと考えていなかったのだと思います。

かく言う私自身も、新卒で入社してからの数年間は「え?考えてたことと全然違う!」と思い、苦しみました。

3. 「厳しさ」は罪か?

今でこそ「パワハラ」という言葉が珍しくない世の中になりましたが、私が新卒で入社した時にそんな言葉は無く、怒られてばかりでした。

「給料泥棒!」と言われたこともありました。正直、腹立たしかったですが、言われていることが事実だと思い、悔しい思いも同時に持てたので「見返してやりたい!」と自燃(自ら心を燃やすこと)しました。

「怒れば良い」ということではありませんが、時には厳しい言葉を、愛情を持って伝えるということも大事だと思います。

上司が「自分が困ることになるから」という理由ではなく、本当に相手のことを考えて厳しくするならば、罪ではないと思います。できればメールや電話ではなく、顔を見て伝えてあげてください。愛がある厳しさはきっと届くと思います。

4. 最後に

「会社がなぜ存在しているのか?」ということをきちんと理解することが大切であり、そして、「結局は人(個人)が会社のビジョンを実現していくのだ」と理解することが大切です。

とても手間がかかることですが、一人一人と真剣に向き合う事が結果的に効率的で最短で成果を出すことになるのだと思います。

私自身、成果を出そうと焦ると、どうしても一人一人に対して過剰な期待をしたり、効率的に物事を進めようとしたりしてしまい、結果的に失敗してしまったこともあります。

その時間は気づきの時間としては無駄ではないですが、事業を運営していく上では無駄な時間になってしまう。最初から全ての物事に丁寧に向き合っていたら、結果は違ったと思います。

めんどうなこと、手間がかかることが成果を出す。それらは誰もがやれるわけではないので、価値を生み出す。

私も皆さんにお伝えしたからには率先してやっていきます。一緒に成果を出していきましょう!次回も楽しみにしていてください!

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