時間と場所を選ばずに研修を実施できるオンライン研修サービスは、従来の集合研修よりも効率的に研修を実施できます。
しかし「導入するとどのようなメリットがあるのか」「選び方がよくわからない」など、お悩みの方もいるはずです。
そこで本記事では、オンライン研修サービスを導入するメリットと選ぶ際のポイントについて解説します。
また、おすすめのオンライン研修サービスを比較して紹介するので、効率的な研修による社員の成長を実現させたい方は、ぜひ最後までお読みください。
目次
【豪華ゲスト多数登壇!】変化に負けない「強い組織」を育むためにHRが果たすべき役割を考える大型カンファレンス『HR NOTE CONFERENCE 2024』
「人的資本経営」「ウェルビーイング」「DEI」といったトレンドワードが、HR領域だけでなく社会全体に拡がり始めた昨今。自社組織に漠然と"停滞感"を感じ、「うちは取り残されていないだろうか?」「何かやらないといけないのでは・・・」といった不安や悩みを抱える人事・経営者の皆様も多いのではないでしょうか。
本カンファレンスでは、HR領域の有識者の皆様に、様々な組織課題を解決するためのアプローチ方法について解説いただきます。強い組織を育む企業が実践している事例には、組織強化に必要な考え方や人事が果たすべき役割について学べるポイントが多くあります。ぜひ有識者の皆様と一緒に、組織を強化する「共通原理」について考えてみていただければと思います。
1. オンライン研修サービスとは
オンライン研修サービスとは、インターネットを使った教育システムを配信するサービスのことです。
インターネット環境とパソコンやスマートフォンがあれば、どこにいても受講できる効率的な教育サービスとして注目されています。また研修会場に足を運ぶ必要がないため、研修の準備や会場費などのコストの削減も可能です。
時間と場所を選ばずに研修を実施できるオンライン研修サービスは、テレワークに対応した社員の働き方改革にもつながります。
2. オンライン研修サービスとeラーニングの違い
オンラインを用いた研修の中には、eラーニングといわれる手法もあります。オンライン研修サービスと混同されるケースが多いですが、仕組みが少し異なるため注意しましょう。
オンライン研修サービスとeラーニングの違いやメリットは以下の通りです。
オンライン研修サービス |
eラーニング |
・リアルタイムで配信される動画を見ながら学ぶ ・わからないことをすぐに質問できる ・グループディスカッションなど社員同士の交流も可能 |
・録画された動画を見ながら学ぶ ・時間を問わず視聴できる ・何度も研修内容の復習が可能 |
オンライン研修サービスでは、リアルタイムの配信・受講になるため、日程の調整が必要です。
一方でeラーニングは録画された動画を見ながら学ぶため、自分が好きなタイミングで学習できます。しかし進め方が個人に委ねられるため、モチベーションの維持が課題です。場合によっては研修をまったく受講しない、受講するだけで知識や技術の習得に至らないなどのケースが出てくる可能性があります。
効果的な研修を実施するために、自社ではどちらの手法を用いるべきか慎重に検討する必要があるでしょう。
3. オンライン研修サービスの主な機能5選
ここでは、オンライン研修サービスの5つの主な機能について解説します。
- グループディスカッション機能
- チャット機能
- 録画機能
- 受講管理機能
- セキュリティ機能
どのような機能が搭載されているか把握してから導入を検討しましょう。
3-1. グループディスカッション機能
オンライン研修サービスには、グループに分けて研修を進められる「グループディスカッション機能」が備わっています。
受講者全員に向けた研修を実施した後に、グループに分かれて議論させるなどの展開が可能です。グループごとの議論に講師が参加することもできるので、進捗を確認しながら研修を進められます。
3-2. チャット機能
オンライン研修サービスに搭載されている「チャット機能」を活用すれば、リアルタイムで講師に質問することができます。
オンライン研修というと、講師が一方的に講義内容を話しているイメージが強いかもしれません。
しかしチャット機能を用いれば、研修中にわからないことがあったときに、その場で質問できます。わからないことに対しての歯がゆさが解消され、研修の満足度や習熟度も向上するでしょう。
3-3. 録画機能
オンライン研修サービスには、基本的に「録画機能」が搭載されています。録画機能を活用すれば、研修を何度も繰り返し視聴することが可能です。
研修の内容を理解するスピードは人それぞれ違います。録画機能を活用すれば、参加者全員が内容を理解できるまで見直しが可能です。
また研修中に理解できなかったことや、聞き逃したところを確認できるので、より深く内容を理解できるでしょう。
3-4. 受講管理機能
オンライン研修サービスに備わっている「受講管理機能」では、研修の理解度や受講状況を一覧で確認できます。
社員が増えれば増えるほど、受講者への適切な管理が難しくなるため、研修担当者にとって非常に便利な機能です。
研修を受講していなかったり、理解度が一定の水準に満たなかったりする社員を迅速に発見できるため、フォローしやすくなります。
3-5. セキュリティ機能
オンライン研修サービスには、セキュリティ機能がついています。セキュリティ機能は、自社特有の技術や経営情報を研修の教材に使用する場合に有効です。
例えば、教材によって閲覧制限をかけたり、動画をストリーミング配信することでダウンロードを防止できたりします。
研修内容の中に自社の機密情報が含まれているときは必須の機能となるので、導入するサービスにセキュリティ機能が搭載されていることを確認しましょう。
4. オンライン研修サービスを導入する3つのメリット
ここではオンライン研修サービスを導入する3つのメリットについて解説します。
- 研修の受講率が上がる
- 研修のコスト削減につながる
- 研修の質を一定の水準に揃えられる
研修の効率化やコスト削減を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
4-1. 研修の受講率が上がる
オンライン研修サービスを導入することで、研修の受講率がアップするでしょう。パソコンやスマートフォンから研修を受講できるため、時間や場所の制限を受けないためです。
会社や会場に足を運んで研修を受講する必要がないので、地方にいる社員も研修に参加できます。
参加へのハードルが下がり、受講率がアップするでしょう。参加できなかった受講生に対して、後日個別の研修が可能になるところも、オンライン研修のメリットです。
4-2. 研修コストの削減につながる
オンライン研修サービスを活用すれば、研修コストの削減につながるでしょう。集合研修を実施する場合、以下のようなコストがかかります。
- 会場費
- 人件費
- 交通費
- 宿泊費
遠方からも参加者を募る場合は、交通費や宿泊費などのコストがかかります。一方オンライン研修サービスを導入すれば、自宅や遠方からでも参加可能です。
集合研修と同様の内容を、コストを抑えて開催できます。
4-3. 研修の質を一定の水準に揃えられる
オンライン研修サービスを活用することで、社員に受講させる研修の質を一定の水準に揃えられます。
以下のような社員は、対面での研修で質を揃えるのが難しいです。
- 勤務時間が不規則
- 遠方で働いている
- 中途採用者
オンライン研修サービスなら、自宅から参加できたり、録画されている研修を後から視聴したりなど、研修機会を平等にできます。また同様の教材で学べるため、教育格差がなくなり、研修の質を一定の水準に揃えられるでしょう。
研修効果に差が出にくくなるため、社員一人ひとりが同様のスキルや知識が身につけられます。
5. オンライン研修サービスを選ぶ際の3つのポイント
ここでは、オンライン研修サービスを選ぶ際の3つのポイントについて解説します。
- 導入する目的を明確にする
- 操作が簡単なサービスを選ぶ
- お試しで動画を視聴してから選ぶ
オンライン研修サービスの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
5-1. 導入する目的を明確にする
オンライン研修サービスを選ぶ際は、導入目的を明確にしましょう。目的がないまま選んでしまうと効果が得られず、導入にかかった費用が無駄になる可能性があります。
オンライン研修の導入目的の具体例は以下のとおりです。
- 幹部育成のために研修を実施したい
- これまで会社で実施していた基礎研修をオンライン化したい
- 組織全体のスキルアップを図りたい
目的が明確であれば、高い効果を期待できるサービスを選択できるため、会社にとってメリットが大きくなるでしょう。
5-2. 操作が簡単なサービスを選ぶ
操作が簡単なオンライン研修サービスを選択することも大切です。操作が簡単なサービスでないと、受講者のやる気が失われてしまう可能性があります。
例えば立ち上げまでの操作が複雑だったり、受講する研修になかなかたどり着けなかったりすると、研修に対するモチベーションが下がるでしょう。
シンプルな操作方法で完結するサービスを選び、受講者に負担をかけないことが大切です。
6-3. お試しで動画を視聴してから選ぶ
オンライン研修サービスを導入する前に、無料の範囲内でお試し動画を視聴して、コンテンツの方向性を判断しましょう。
多くのオンライン研修サービスでは、個人向けの学習も提供しているため、お試しで動画の視聴が可能です。
お試し動画を視聴しておけば「イメージと違った」「自社には合っていない」などの導入時のミスを未然に防げます。
導入してから後悔しないように、実際のコンテンツを視聴してから、オンライン研修サービスを選びましょう。
6. 【厳選9社】オンライン研修サービスの特徴を比較紹介
ここからは、オンライン研修サービスの種類と厳選した〇社のサービスを比較して紹介します。自社に必要なサービスを見極める際の参考としてみてください。
6-1. オンライン研修サービスの種類
オンライン研修サービスは、主に研修の分野・内容によって以下の3つの種類に分類できます。
タイプ | 特徴やメリット |
汎用性の高いタイプ |
|
必須研修を網羅したタイプ |
|
教材作成・管理機能に優れたタイプ |
|
6-2. おすすめのオンライン研修サービス
先述のタイプ別に、おすすめのオンライン研修サービスを紹介します。それぞれの特徴や料金などを比較しているので、参考にしてみてください。
6-2-1. 汎用性の高いタイプ
サービス名 | 特徴 | 料金 |
Schooビジネスプラン (株式会社Schoo) |
|
月額1,500円/1ID |
AirCourse (KIYOラーニング株式会社) |
|
月額600円/1ID (1,000名以上なら200円/1ID) |
Smart Boarding (株式会社FCEトレーニング・カンパニー) |
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月額980円/1ID |
6-2-2. 必須研修を網羅したタイプ
サービス名 | 特徴 | 料金 |
セキュリオ (LRM株式会社) |
|
月額15,000円~ (50IDまでのGRスタンダードプランの場合) |
eラーニング (株式会社富士通ラーニングメディア) |
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年間720,000円 (e講義動画ライブラリで50IDまでの場合) |
Mina Secure (グローバルセキュリティエキスパート株式会社) |
|
要問い合わせ |
6-2-3. 教材作成・管理機能に優れたタイプ
サービス名 | 特徴 | 料金 |
KnowledgeDeliver (株式会社デジタル・ナレッジ) |
|
要問い合わせ |
LearnO |
|
月額4,900円~ (50IDまで) |
SpeedLMS Pro (株式会社ITBee) |
|
要問い合わせ |
7. オンライン研修サービス導入で研修を効率化しよう
いかがでしたでしょうか。従来の集合型研修と比較し、オンライン研修はコストが比較的低く、また従業員も気軽に取り組むことができるようになります。
この機会に、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。
【豪華ゲスト多数登壇!】変化に負けない「強い組織」を育むためにHRが果たすべき役割を考える大型カンファレンス『HR NOTE CONFERENCE 2024』
「人的資本経営」「ウェルビーイング」「DEI」といったトレンドワードが、HR領域だけでなく社会全体に拡がり始めた昨今。自社組織に漠然と"停滞感"を感じ、「うちは取り残されていないだろうか?」「何かやらないといけないのでは・・・」といった不安や悩みを抱える人事・経営者の皆様も多いのではないでしょうか。
本カンファレンスでは、HR領域の有識者の皆様に、様々な組織課題を解決するためのアプローチ方法について解説いただきます。強い組織を育む企業が実践している事例には、組織強化に必要な考え方や人事が果たすべき役割について学べるポイントが多くあります。ぜひ有識者の皆様と一緒に、組織を強化する「共通原理」について考えてみていただければと思います。