エンジニアの評価制度を作成する方法や評価基準を紹介 |HR NOTE

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エンジニアの評価制度を作成する方法や評価基準を紹介

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パソコン作業する人

エンジニアなどの専門職の評価制度を作成するときは、その職種の特徴に合わせた仕組みにすることが大切です。

この記事では、エンジニアの評価制度を作成する方法を具体的に解説します。評価基準や作成するときの注意点についても紹介しますので、制度を作り始める前にチェックしておきましょう。

 

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1. エンジニアの評価制度を作成する方法

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エンジニアの評価制度は、それぞれの能力や経験を正確に把握して、適切な処遇を与えるために必要です。システム開発に貢献したことを評価して昇給させたり、ほかのエンジニアと密にコミュニケーションを取っていることを評価して昇格させたり、評価制度は多くの場面で役立ちます。

 

評価制度を用いずに昇給や昇格を決めることもできますが、評価基準が曖昧になってしまい、不満を感じるエンジニアが出てくる可能性もあります。公平な評価を実施するためにも、評価制度を作っておくことが大切です。エンジニアの評価制度を作成するときは、次のような手順で進めましょう。

1-1. 自社の状況を把握しておく

評価制度を作る前に、自社の状況を把握しておきましょう。どのような評価制度を作るべきかは、自社の状況によって異なるからです。極端な話、在宅ワークを推進しているのに、社内でのコミュニケーションを評価するような項目を設定しても意味がありません。

エンジニアの人数や事業の規模によっても最適な評価制度は変わってくるため、状況をしっかりと把握しておきましょう。

1-2. どのような評価制度を作るか決める

絶対評価や相対評価など、さまざまな評価手法があります。それぞれの評価制度にメリット・デメリットがあるため、一概にどれを導入すべきとは言い切れません。自社の状況や目的に合わせて、どのような評価制度を作るのか決めましょう。

1-3. 具体的な評価項目を設定する

評価制度を作成するときは、具体的な評価項目を設定しておくことが重要です。明確な項目を決めておくことで、どのような部分に注目すべきかが明らかになり、スムーズに評価を実施できます。

エンジニアの評価制度においては、使用可能なプログラミング言語、コミュニケーション能力、マネジメント能力などの項目を設定しておくとよいでしょう。評価項目の詳細については、後ほど詳しく解説します。

1-4. わかりやすい評価基準を設定する

評価制度を作るときは、わかりやすい評価基準を設定しましょう。基準が曖昧だと、エンジニアがなぜそのような評価を受けたのかを理解できず、評価制度に対する不満が発生しやすくなります。

必要最低限の開発スキルを有するレベル、指示に従って要求された作業をこなせるレベル、応用的なスキルを習得しているレベルなど、段階的な区分を設定しておくと、評価する側もされる側も理解しやすいでしょう。

1-5. 評価制度の内容を社内で共有する

評価制度を作成したら、社内で共有しておきましょう。単に評価制度を作るだけではなく、制度の意味や導入の目的、意識して行動すべきことなどを共有しておくことで、団結力やモチベーションの向上を期待できます。評価制度は、企業の理念や目標を反映したものだからです。評価制度を通して、企業の価値観を社員へ浸透させるようにしましょう。

2. エンジニアの評価制度における評価基準

項目データをつくる

エンジニアの評価制度における評価基準項目としては、エンジニアの技術に関する項目、コミュニケーションに関する項目、マネジメントに関する項目などが挙げられます。それぞれの基準について詳しく見ていきましょう。

2-1. エンジニアの技術に関する項目

技術に関する評価項目としては、習得しているプログラミング言語、クラウドやAIといった特殊な業務知識などが挙げられます。エンジニアの技術を評価するときは、単純に知識の有無だけに注目しても意味がありません。上司の指示がなくても作業できるなど、知識を使いこなせるかどうかを含めて評価しましょう。

2-2. コミュニケーションに関する項目

コミュニケーション能力は、エンジニアの重要な評価項目のひとつです。エンジニアに限りませんが、プロジェクトを推進するためには、チーム内でコミュニケーションを取りながら協働することが求められます。

上司からの指示内容をしっかりと聞いているか、わからない部分を適宜質問しているか、チーム内のスタッフと良好な関係を構築できているか、といったポイントに注目して評価しましょう。

2-3. マネジメントに関する項目

マネジメント能力も評価すべき項目です。自分で作業を進められるだけではなく、ほかのスタッフに指示を出したり、スケジュールを管理したりできるエンジニアがいると、プロジェクトがスムーズに進みます。

マネジメント能力については、プロジェクトリーダーとしての役割を果たせているか、適切な進捗管理ができているか、スタッフとの人間関係を構築できているか、といった部分に注目して評価しましょう。

2-4. プロジェクトへの取り組み姿勢

プロジェクトや仕事全体への取り組み姿勢についても評価しましょう。仕事に対する積極性やほかのスタッフとの協調性など、成果や生産性につながる業務態度に注目することが重要です。

資格を取得する、外部の研修会に参加するなど、スキルアップに励んでいることを評価するのもよいでしょう。成果だけではなく過程を評価することで、エンジニアのモチベーションアップにもつながります。

2-5. プロジェクトへの参画経験

プロジェクトへの参画経験も大切な評価項目のひとつです。プロジェクトの内容や規模、プロジェクト内での役割などに注目して評価するとよいでしょう。客観的に把握しやすい項目であるため、エンジニア側の納得感を得られます。

3. エンジニアの評価制度を作成するときの注意点

テレビ会議する人

エンジニアの評価制度を作成するときは、複数の視点から評価する、現場の意見をヒアリングしておく、といった点に注意しましょう。各注意点の詳細は、以下のとおりです。

3-1. 複数の視点から評価する

エンジニアの評価制度を作成するときは、複数の視点から評価できる仕組みにすることが大切です。複数の評価項目を設けておくことで、エンジニアの能力を正確かつ公平に評価できます。さまざまな視点で評価をすることで、エンジニアの納得感も高まるでしょう。

3-2. 現場の意見をヒアリングしておく

エンジニアの評価制度を作成するなら、事前に現場の声を聞いておきましょう。とくに、エンジニア未経験の担当者だけで評価制度を作るときは注意が必要です。エンジニアとして求められるスキルや評価すべき項目についてヒアリングしておけば、よりよい評価制度を作成できるでしょう。

4. エンジニアの評価制度を作成して公平な評価を実施しよう!

星をつける

 

今回は、エンジニアの評価制度を作成するときのポイントや注意点を紹介しました。エンジニアの評価制度を作成するときは、できるだけ具体的な評価項目とわかりやすい基準を設定することが大切です。正確かつ公平な評価を実施できるような制度を導入して、エンジニアのモチベーションを高めましょう。

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