社員も役員も懐疑的、果たして親は来たのか!?「アシストご家族総会」 |HR NOTE

社員も役員も懐疑的、果たして親は来たのか!?「アシストご家族総会」 |HR NOTE

社員も役員も懐疑的、果たして親は来たのか!?「アシストご家族総会」

  • 採用
  • 新卒採用手法

※本記事は、2024年5月にインタビューを実施し、記事化しております。

世界中から優れたソフトウェアを発掘し、国内6,400社の大手企業を中心に提供している株式会社アシスト

これまでに、

  • OpenWork「働きがいのある企業ランキング2020」で10位にランクイン
  • 「新卒社員が評価する『チームワークに優れた日系大手企業ランキング』(2023年)」で7位にランクイン
  • 第13回「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞にて「審査委員会 特別賞」を受賞

といった数々の受賞歴があり、現職社員や退職者、新卒社員から風通しが良い会社と評価されるだけでなく、企業理念をもとに「人を大切にする」企業風土が客観的に評価されています。

そんな同社では、社員の家族、そしてプレ社員となる内定者(2024年4月1日現在全員入社)とその家族を招待し、会社を体感してもらうイベント「ご家族総会」を初開催。今回は、その企画背景や実際の様子について取材しました。

ご家族総会の開催背景

ー今回、親御さんを会社へご招待する「ご家族総会」を開催されたと伺いました。その背景についてお聞かせください。

林さん:今回の「ご家族総会」の布石になったのは、10年ほど前に開催した「子ども参観日」でした。

林 昌洋|執行役員 経営企画本部長

1996年中途入社。フィールドSE、営業支援SE、マーケティングなど様々な仕事を経て2012年から現職。本社スタッフ部門を統括する経営企画本部の他にも、グループ会社であるアシスト北海道の取締役や2024年5月にスタートする新設部隊も担当。今回の「ご家族総会」統括。最近、固結びしてしまったレジ袋のほどき方を覚えたことがちょっと嬉しい。

子ども参観日は、「家で自分の仕事を子どもに説明するのが難しい。実際に見てもらえば少しは伝わると思うので企画してほしい」という社員からの要望をきっかけにスタートしました。

ご家族に実際に社員が働く様子や職場を見てもらったところ、「仕事や会社に対する家族の理解が深まった」「また是非開催してほしい」という声が非常に多く寄せられ、その後数年継続して開催しています。

実際に職場の同僚とお子さんが会ったことで、お子さんの体調不良でやむを得ず休暇を取得する社員への理解も深まり、社員の「働きやすさ」につながっていると思います。ご家族の協力や応援は、社員の定着率にもつながる重要な要素だと感じています。

 

曽根原さん:このような企画は、知名度向上と社員エンゲージメント向上、このどちらも両立できることが理想だと思います。

曽根原 志真|経営企画本部 広報・人事部

2002年新卒入社。営業、営業事務、パートナーアライアンス企画、グループ会社の立ち上げメンバーとして出向しCMSのマーケティングなどを経て、2023年から広報担当に。これまでの経験を生かし、今回の「ご家族総会」では企画担当。現在は夏に開催する「子ども参観日」に向けて準備を進めている。副業の着付け、社内のゴルフ部部長として土日も精力的に活動中!

実際に見たり体験してもらうことで会社への理解が深まった子ども参観日の経験を踏まえ、自分たちが考えるアシストらしいイベントの開催に至りました。

時間はかかるかもしれませんが、やはり身の丈にあった形でありのままの会社の姿を社内外に伝えていくことが重要だと思います。

社長と役員の前でプレゼンするも、親の参加には懐疑的

ーどうして親御さんを呼ぼうということになったんですか?

曽根原さん:子ども参観日に関しては、対象が子育て世代の社員に限られてしまいます。そこで広く社員の皆さんを対象とするために「親御さんはどうだろう」という話になりました。

当初は「入社3年以内の若手社員の離職・転職が増えている」という報道があり、年次の浅い社員の親御さんを招待してはどうかという意見があがりました。若手社員がつまずいた時に「せっかく自分で選んだ会社なんだから、もう少しがんばってみなさいよ」と親御さんに励ましてもらえると有難いな、と思ったからです。

その後、採用担当者と話し合う中で「内定者とその親御さんも招待して、4月から働く職場や仲間を実際に見てもらってはどうだろう」という案に、満場一致で賛成。最終的には、社員の親御さんだけでなく配偶者の方なども含めご家族をお招きするイベントにして、お子さんを対象とした子ども参観日は別途検討することになりました。

 

林さん:一般的に、IT業界自体が新興産業であることから「残業が多い」といったややブラックなイメージを持たれている親御さんも多いと考えています。

IT業界の離職率が10%超えと言われる中で、アシストは3%程度。離職率自体低く、風通しの良さを表すひとつの指標だと捉えていますが、特に親御さんに会社を理解してもらい、社員やプレ社員を応援してもらうことで、会社に対する気持ちが高まり前向きに仕事に向かってもらえるいい機会だと思いましたね。

 

ーこれまでは「会社に親を呼ぶ」という発想がそもそもないような気がします(笑)。

曽根原さん:共感します(笑)。私の両親も子供の就職先に興味がないわけではなさそうでしたが、この年次になれば、両親の年齢も70代。うちは来ないだろうなと。

同世代やチームメンバーに聞いてみても「おもしろい企画だと思うけど、うちは…」と反応がいまいちで、「はたして親御さんは来てくださるだろうか」という不安があったことは確かです(笑)

でも、最近は、大学見学・説明会のオープンキャンパスにも親御さんが一緒に行かれるという話を聞いていたので、親子の関係性や距離感も変わってきてニーズはあるのではないか?という気持ちもありました。

 

林さん:私も社歴の浅い社員や2024年に入社する内定者の親の世代で、世代的なものなのか、それとも自分が経験してきた環境からなのか「親は呼ばないな」という率直な気持ちはありました。

しかし、子ども参観日で「実際に見てもらい体感してもらうことが大事」という実感がありましたので、企画を担当した曽根原さんをはじめ広報・人事部には「やってみなはれ」と伝えました(笑)。

予算をつけて企画を通す際に、役員会でプレゼンをしてもらったんですが、「親は集まらないんじゃないか?」と囁く声が聞こえました(笑)。親御さんが来るかどうかは、役員の中でも懐疑的でしたが、「やってみる!」という気持ちを尊重してもらい、開催が決まりました。

募集開始から1ヵ月はまったく音沙汰なし

ー「ご家族総会」というイベント名がまたユニークですよね

曽根原さん:プロジェクトメンバーから「上場企業では重要なステークホルダーの方々に向けて年に一度「株主総会」を開催するけど、アシストにとって社員の家族は重要なステークホルダーだから、「ご家族総会」はどうだろう?」という提案があったんです。

アシストの事業内容や今後の方針、働く環境、今後どのように社員が成長していくかなどを説明することで、家族が会社に対する不安や疑問を解消し、社員が意欲的に働き続けられるよう応援してもらうことを目的としたイベントなので、ピッタリだと思いました。

 

ーイベント開催は12月だったそうですが、12月にした理由はあるんですか?

高嶋さん:内定者の配属先が、全国に9拠点あるアシストの事業所の中で東京・名古屋・大阪のいずれかとなっており、それが11月上旬に決まることになっていました。内定者への告知や集客、準備の関係もあって、12月になりました。

高嶋 洋平|経営企画本部 広報・人事部(イベント開催時の24卒採用担当)

2009年新卒入社。データベース分野のエンジニアとして活動しながら、新規取扱製品の立ち上げや大規模プロジェクトなどを多数経験。2022年から新卒採用担当に従事し「ご家族総会」では24卒内定者担当。2024年から技術マネージャとして活動中。これまでのボーナスをすべてつぎ込むほどのファッションヲタク。

 

諸戸さん:就活関係では「内定ブルー」という言葉があり、4月の入社までの間に「本当にこの会社でよいのか」と悩まれる学生さんがいると聞いています。

諸戸 豪|経営企画本部 広報・人事部(イベント開催時の24卒採用担当)

2010年新卒入社。パートナーセールスを中心に営業職として活動し、パートナーコミュニティの立ち上げや、新事業立ち上げプロジェクトへの参画を経験。2022年から新卒採用担当に従事し「ご家族総会」では24卒内定者担当。2024年からコンサルティング部隊に異動し、コンサルティングセールスとして活動中。宇多田ヒカルのファン歴25年。当選したコンサートに行けることが直近のモチベーション。

12月開催であれば、翌年4月から働く職場を実際に見てもらって、自分の働く姿をイメージできますし、年末年始に親御さんとゆっくり新生活の話ができるのではないかと思いました。また私たち採用担当にとっても、親御さん含め内定者を「おもてなしできる」いい機会なので、すごく有難いなと思いました。

 

ーところで親御さんの集客の方は順調でしたか?

曽根原さん:12月の開催に向け、4ヵ月ぐらい前から、東京・名古屋・大阪の3拠点それぞれでプロジェクトメンバーを募り準備を始めると同時に、参加者の募集も開始したんですが、最初の1ヵ月ぐらいはまったく音沙汰なしでした(笑)。

企画倒れかと心配していた矢先に、入社5年未満の社員から「母と妹が会社を見てみたいと言ってますが、大丈夫でしょうか?」という問い合わせがあったんです。それを機に、立て続けに参加表明があり、徐々に不安が期待に変わりました。

 

林さん:各地区10組程度の想定で進めてもらったんですが、最終的には全国で社員23名のご家族34名に加え、内定者の半数17名に対し、ご家族26名の方々にお申込みいただき、とにかくホッとしました。

親御さんに来ていただくために工夫した点は?

ー何か親御さんをご招待するための工夫などありましたか?

曽根原さん:参加のハードルを下げたいと、社内規程に則り、参加いただく方の交通費の一部負担を役員会で承認いただきました。内定者については、イベントの翌日に、オフィス周辺の街や一人暮らしのためのエリアを親御さんと一緒に見ていただきたいという意図で、宿泊費と交通費を考慮した点でしょうか。

また、会社についての理解を深めてもらう、ご家族の不安を解消することを目的としていたので、社員や内定者を通じて、ご家族に何を見てみたいか、何を知りたいか、事前にアンケートを取りました。当日のプログラムは、各拠点ともに、社長や支社長のご挨拶、会社紹介、オフィス見学ツアー、懇親会の4部構成にしたのですが、特に会社紹介部分には、事前にお聞きした内容を反映するよう務めました。

例えば、実際はどうなのかありのままをお伝えするため、職種や年次の違う社員をパネリストとして選抜し、1日の時間の過ごし方、残業時間、産休や育休の取得、休みの取りやすさ、といったリアルな話をしてもらいました。

林さん:特に年次の浅い社員の親御さんにとって、仕事が続けられるかどうか、また女性の場合は、結婚、出産でキャリアがどうなるのか心配な親御さんも多いかと思います。

東京では、製品のサポートセンター業務からプリセールスに変わった技術職の社員や、3人の子どもを持つママさん社員、営業の管理職をしながらも自ら手をあげて新規商材の発掘プロジェクトに参加している社員などに登壇してもらい、実態を話してもらいました。

親御さんからの質問にきっちり答えられるか、実は我々も内心ドキドキしていたのですが(笑)、親御さんから積極的にご質問いただき、真摯に答えることで不安解消につながったのではないかと思いました。

終わってみたら大盛況。今度はうちの事業所でやってほしいという役員も(笑)

ー開催してみていかがでしたか?

高嶋さん:意外にも親御さんの関心が高かったのは、オフィス見学ツアーでした。

本社では、受付や商談スペース、会議室、執務室など1階から8階まで、4組に分かれて見ていただきました。どの親御さんも、フリーアドレスの執務室では、実際に社員が働いている様子、テレキューブなどを利用してお客様とオンラインで打ち合わせしている様子をかなりの時間をかけて見ていましたね。

社員には見慣れた光景なので、予定時間の20分もかからず懇親会場へ戻るだろうとふんでいたのですが、30分以上過ぎても戻れませんでした(笑)。

諸戸さん:懇親会には、社員の同僚や上司、役員が、内定者の場合は、就活をずっと支援してきたサポーターも参加し、ご家族と挨拶したり歓談していました。

アシストには伝統的に「サポーター制度」というものがあります。採用選考において一定の段階まで到達した学生さん一人一人にマンツーマンで先輩社員が伴走するものです。

他社さんのリクルーターとは異なり、サポーターには採用人数のノルマがあるものではなく、アシストの会社や仕事に対する質問に答えたり、広く就活の相談にのったりします。選考に残ったとしても学生さんに合わないな、と思ったら、その人に合いそうな他の選択肢を勧めることもありますし、入社後もメンターとして伴走は続きます。

そのサポーターにとっても24卒採用担当の私たちにとっても、内定者はもちろんですが、ご家族に直接会っていろいろと話せる場が提供されたことは、ものすごく嬉しいことでした。

 

林さん:感動的だったのは、懇親会の最後に行われたメッセージカードの交換でした。事前に親御さんやご家族、社員、内定者にそれぞれメッセージカードを渡し、懇親会で交換してもらったんですが、親御さんやご家族からは、社員、内定者へのエールが、そして、親御さんや家族には、感謝の気持ちが記されていて、それを見ている私たちもジーンときてしまいました。

ーものすごく感動的ないいイベントだったんですね。参加者の皆さんからはどんな声が寄せられましたか?

曽根原さん:参加いただいたご家族からは以下のようなコメントが寄せられました。

「初めて子どもが働く現場を見て安心しました。聞くだけではなかなか理解できなかったのですが、実際に皆さんとお会いして理解が深まって良かったです。」

「家族が働く会社を見学し、どのような会社かお話いただけたことで、素敵な会社で働くことができているんだなと安心できました。」

「とても素敵な企画だと思いました。ぜひ、今後も続けてほしいと思います。」

 

諸戸さん:内定者のご家族から寄せられたコメントを見て、私たちも24卒の採用担当として非常に嬉しかったですね。

「IT企業の内容がわからないので、どんな苦労があるか想像できないことが不安でしたが、人を大切にしてくれることがわかりました。」

「このような機会を設けてくださりありがとうございました。娘が来年春から皆さんと共にお仕事させていただけることが非常に楽しみです。」

「社員の受け答えも立派で、内定を得た息子を見直しました。」

 

高嶋さん:社員、内定者に関わらず、「子どもの就職先が良い会社だとわかって安心した」「何をやっている会社なのか実際に見学し、よく理解できた」というご家族のコメントも嬉しかったですが、社内から「アシストらしい、いい取り組みでしたね」「今後は参加したい」という声が寄せられたことがやはり一番ですかね。

 

林さん:「果たして親御さんは来るのか!?」と心配していたイベントでしたが、予想を大きく上回る大盛況でしたし、社長をはじめ役員、社員、ご家族の満足度も非常に高く、後日他の事業所の役員から「うちでも開催してほしい」という要望があがったほどです(笑)。

企画から約半年間、プロジェクトメンバーはじめ関係者は準備が大変だったとは思いますが、社内やご家族から熱いメッセージが寄せられ、イベントを通じて、アシストの良さを社内外に発信できたのではないかと思います。

夏は子育て世代の社員に向けて「子ども参観日」を企画していますので、是非またご報告させてください(笑)。

 

ー役員の皆さんからも大絶賛のイベントだったんですね。アシストさんの社風はいつも風通しのよさを感じます。本日は楽しいお話をありがとうございました。

 

株式会社アシストでは、50周年という節目の年に、社長をはじめ1,300名もの社員の方がオンラインで3ヵ月も「愉快祭」という体育祭・文化祭を開催するなど、ユニークな取り組みを実施されています。ぜひこちらの記事もご覧いただければと思います。

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