コロナ禍の影響で合同説明会の中止や規模縮小し、多くの企業が活用をはじめ急速に普及したオンライン合同説明会。22年卒採用においても引き続き活用されています。
本記事では、オンラインイベントの種類と現在開催されている22年卒向けオンライン合同説明会の特徴を比較しています。ぜひお役立てください。
目次
1.オンライン合同説明会とは
オンラインイベントとは、web上で開催する合同説明会のことです。コロナウィルスの影響でリアルイベントの中止に伴い、多くの企業がwebでの説明会を実施するようになりました。
オンラインイベントも合同説明会と同様に「複数の企業が参加し、学生に企業の情報を提供する場」だと考えてよいでしょう。
地方の学生へのアプローチも容易で、企業も学生も交通費や移動時間などの無駄なコストや工数がかからないため効率的に学生に出会うことができす。
ただし、企業の雰囲気を感じてもらうなどは難しいため、今までリアルな合同説明会に出展していた企業からすると少し物足りなさを感じることもあるかもしれません。
オンラインセミナーの種類も豊富で、業界問わず出展するオンライン説明会から、ベンチャー志向、グローバル志向、理系学生向けなど各企業の採用ニーズに合わせたイベントもあります。
企業が求める人物像にピンポイントで会うことができるので、効率的な母集団形成が可能となります。
2. オンライン合同説明会のメリット・デメリット
オンライン説明会と通常のイベントとの違い、企業側・学生側別のオンライン説明会に参加するメリットデメリットを確認しておきましょう。
オンラインと通常イベントとの違い(メリット・デメリット)
メリット | デメリット | |
オンライン |
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通常イベント |
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オンライン説明会に参加する企業側・学生側別メリット・デメリット
メリット |
デメリット |
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企業側 |
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学生側 |
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3.オンライン合同説明会の種類
オンライン合同説明会には「リアル配信型」「オンデマンド配信」の2種類があります。ここではその特徴とメリットデメリットを確認していきます。
3-1.リアル配信型
配信時間を決め、リアルタイムでセミナーを実施する方式のことを「リアル配信型」といいます。
チャット機能等を活用し、参加者と双方向でコミュニケーションをとることができます。基本的にはこの形式のオンラインイベントがほとんどです。
リアルタイムでチャットやアンケート機能を使い、双方向のコミュニケーションを取ることができるため、学生との距離を近づけることが可能です。そのため、社風や働いている人の雰囲気などを伝えるのに有効です。
【おすすめの使い方】
1.経営陣などのトップセミナー
2.若手社員登壇の座談会
・インタラクティブ性(チャットの活用等)
・学生との距離感の近さ
・リアル感(しずる感)
・プレゼンや内容によって選考移行率に影響が出る
・視聴日時が限定される(実施回数が限られる)
・採用担当者の負荷はそこまで軽減されない。
3-2.オンデマンド配信型
セミナー動画を録画したものを配信する方式を「オンデマンド配信型」といいます。
リアルタイムで配信する場合と異なり、好きな時間に何度でも配信することができるので、工数を削減することができます。
また何度も撮りなおせるので、作り込みが可能で決まった内容をわかりやすく説明できます。基本的な情報を伝えるのに有効です。
【おすすめの使い方】
1.会社概要や仕事内容の説明
2.現場社員などのインタビュー
・多くの学生にアプローチ可能
・採用担当者の負荷がかからない(一度録画をするだけ)
・コンテンツによって選考移行率に影響がでる
・一方通行のコミュニケーション
・視聴確認が取りにくい(サービスによる)
4.オンライン合同説明会紹介(全9選)
ここでは現在開催しているオンライン合同説明会をライブ配信型とオンデマンド型に分けてご紹介いたします。
小規模開催のイベントから大規模開催のものまでさまざまな種類のイベントが開催されています。
4-1.オンライン合同説明会(ライブ配信)
キャリタスウェブ合同企業説明会
国内30都市で年間250回開催、毎年約24万人が来場する就職イベント「キャリタス就活フォーラム」を主催している株式会社ディスコが提供するオンラインイベント。年間を通して開催するため、就職活動期間の後半になっても、新規エントリーが期待できる。
【特徴】
- エリア別・業種別・理系学生向けなど志向性に合わせ多数のオンラインイベントなども開催している
- 開催回数も多いので、スケジュールを立てやすい
- 学生認知度が高いのて、新規エントリーを確保しやすい
学生:チャットを使っての質疑応答
企業:企業説明
Meets Company
株式会社DYMが主催するオンラインイベント。上場企業から優良ベンチャー企業まで多くの企業が活用している。年間イベント開催数は1,500回以上で、就活生の4人に1人が利用している。
【特徴】
- イベント後の母集団形成まで支援をしてくれる。
- エリアを限定したオンラインイベントもある。
- 1開催当たりの参加学生数は約25名、参加企業数も6社前後の少人数制のイベントが多い。1人あたりの対話量を増やし、相互理解を深めており、マッチング率が高い。
学生:自己PR、座談会
企業:企業プレゼン、座談会
UNI-PLATZ(ウニ・プラッツ)Webセミナー
株式会社アクセスネクステージが主催するオンラインイベント。上位校学生など特定の大学からの採用をしたい企業におすすめイベント。
【特徴】
- 旧帝大生クラス限定のセミナーを開催している。
- ライブWebセミナー以外にもオンデマンド配信もおこなうことができる。
- 最大100名までの学生が視聴できる
学生:リアルセッション
企業:企業紹介(30分間)※自由にカスタマイズ可能
株式会社Beyond Cafeが開催するオンラインイベント。優秀な学生に会いたい企業におすすめのイベント。
【特徴】
- GMARCH以上の高学歴層が7割上、全ユーザーの25%が地方の学生
- 学生団体などで活動する学生をメインに集客していたため、志の高い学生が多い
- 250名以上の学生をあつめた大型イベントから30名前後の小規模イベントまでニーズにあわせたイベントを開催している
学生:自己PR、グループディスカッション、座談会
企業:企業PR、学生にフィードバック、座談会
株式会社ネオキャリアが開催する機電・情報系の学生に特化したオンラインイベント。優秀な理系学生に会いたい企業におすすめのイベント。
【特徴】
- 約3/4が国公立、MARCH以上になります。機電系に特化したイベント
- 全国の地方理系学生の集客に強み。独自サービスちほりけの実績も多数
- 理系学生の集客は全国トップクラス
学生:座談会(各20分✕6回転の交流タイム)
企業:座談会(企業PRなど使い方は自由)
ジョーカツオンライン
上京したい学生をメインターゲットにしたツアーイベントなどをおこなっている株式会社ナイモノが運営するオンラインイベント。地方難関大学の学生に会いたい、成長意欲の高い地方学生に会いたいという企業におすすめのイベント。
【特徴】
- 上京したいと考えている学生をメインに集客したオンラインイベント
-
オンライン以外にもジョブカツツアーなど最大7泊8日のツアーイベントもおこなっている
- 学生の参加は35名前後で時間をかけて交流ができる
出会いの場
株式会社DEiBA Companyが運営するオンラインイベント。1日のプログラムを通して優秀な学生を見極め、直接アプローチできるスカウト型イベントをおこなっている。オンラインイベント以外にもリアルイベントも開催しています。
【特徴】
- 上位校所属で就職意欲の高い学生を中心に集客をおこなっている
- 合同説明会やDM配信では出会えない学生との接点を早期に確保できる
- 1日の参加人数は40~50名
学生:グループディスカッション、対話会、評価タイム
企業:学生へのフィードバック、対話会、評価タイム
ジョブトライアウト
株式会社リアライブが運営するオンラインイベント。独自集客データべース「ジョブトラ」を中心に、さまざまな志向属性の学生を集客している。ベンチャー志向の学生や能動的な学生が欲しい企業におすすめのイベント。
【特徴】
- 集客力があり、年間2万人以上の学生がイベントに参加している。ベンチャー志向の学生が多い
- ワーク型やグループディスカッション型のオンラインイベントなどもおこなっている
- 25~30名前後の小規模セミナーが多い
学生:オンライン上で自己PRやグループディスカッションをおこなう。
企業:学生にフィードバック、企業PR,座談会
イロダスサロン
株式会社irodasが運営するオンラインイベント。人材・IT・広告・不動産・商社での採用に強い。ベンチャー志向の学生や優秀な学生に会いたい企業におすすめのイベント。
【特徴】
- 座談会も実施しており、学生が興味を持った企業のみに絞りマスでは伝えられないリアルな情報を提供することができる
- オンラインイベントだけではなく、リアルイベント(大阪)も実施している
- 40名前後の小規模セミナーが多い
企業PRタイム、グループワーク、座談会、スペシャルコンタクト
4-2.オンラインセミナー(オンデマンド配信)
マイナビ就職WEB EXPOオンデマンド
株式会社マイナビが運営するオンラインイベント。業界最大級の集客力で1度に多くの学生に会いたい企業におすすめのイベント。
特徴
- 圧倒的な動員数と利用実績
総来場者約43,226名/総出展企業数約108社 というトップクラスの動員実績。 -
事前収録型の合同説明会なので当日の運営の工数を削減できる。
- 業界研究EXPOやインターンシップEXPOなど学生の志向に合わせた多数のイベントが開催されている。
学生:質疑応答
企業:企業PR(動画)、質疑応答
オンライン合同説明会比較早見表
イベント名 | 集客人数 | 学生属性 | 企業属性 | 参加企業数 |
初開催 |
日東駒専~早慶上智 |
中小企業~大手まで |
56枠 |
|
15~25名 |
日東駒専~GMARCH |
ベンチャー~中小企業 |
8社 |
|
初開催 |
旧帝大地方国公立の優秀層 |
中小企業~大手まで |
42枠 |
|
25~30名 |
自己実現欲求が高い学生 |
ベンチャー企業 |
5社 |
|
30~40名 |
3/4が国公立、MARCH以上 |
優秀な理系学生採用をしたい企業 |
6社 |
|
35名ほど |
地方難関大学学生 |
地方優秀層を採用したい企業 |
4社~5社 |
|
40名~50名 |
ベンチャー思考 成長意欲の強い学生 |
ベンチャー企業 |
5社~6社 |
|
25名~30名 |
ベンチャー思考 |
ベンチャー企業 |
3社~4社 |
|
40名ほど |
ベンチャー思考 |
ベンチャー企業 成長志向企業 |
4社 |
|
1000~3000人 |
日東駒専~早慶上智 |
中小企業~大手まで |
日程により異なる |
5.まとめ
いかがでしたでしょうか。
21年卒採用で採用のオンライン化を進めた企業の半数以上の企業は今後もオンライン採用を続けると回答しています。
オンラインをどう活用するか、オンライン上でどうすれば企業の魅力や伝わるのかを思考することが22年卒採用のポイントかもしれまん。
本記事が少しでも貴社採用の参考になれば幸いです。