【2021年現在】インドネシアの外国人入国規制の現状とは?|HR NOTE

【2021年現在】インドネシアの外国人入国規制の現状とは?|HR NOTE

【2021年現在】インドネシアの外国人入国規制の現状とは?

  • 編集部より

2021年2月現在、ワクチン接種が現実味を帯びてきたものの、日本・インドネシアどちらも新型コロナウイルスの感染拡大が止らず、インドネシアではいまだオフィスでの就労がままならない状態が続いています。

 

とはいえ出張や家庭の事情等でインドネシアから日本へ一時帰国をされる方も多いのではないでしょうか。しかし年末以降、外国人入国規制の強化・延長が繰り返され、一時滞在許可証(ITAS)・長期滞在許可証(ITAP)のある外国人でさえもインドネシアへの入国が難しくなってきております。

このように入国時の条件等が厳しくなっており、様々な注意点が喚起されているものの、インドネシア入国後、実際にどのようなプロセスが行われているのか、明確なことがわからないまま帰国される方も多いかと思います。

今回は2021年、外国人規制が強化されている中、私がインドネシアに入国した際のプロセスや状況を現在の状況も踏まえお伝えします。

インドネシアから日本への入国に関して

2021年1月8日に発出された緊急事態宣言に伴い、1月13日午前0時(日本時間)以降、日本人を含む全ての入国者は、出国前72時間以内のPCR検査陰性証明書が必要になりました。

在インドネシア日本国大使館の新型コロナウイルスに関する「よくある御質問(FAQ)」に下記のような記述がありましたので、現在日本への帰国の予定のある方はご注意ください。

採取検体及び検査法についても、フォーマットに指定がありますので、ご注意ください。検査を行う際、医療機関に、陰性証明書に検体採取の日時を記入するよう依頼してください。なお、当地で一般的に行われている迅速抗原検査(Rapid Antigen Test)は認められません。

また、日本入国時に、唾液で行う抗原検査が行われます。到着から検査結果判明まで通常1~3時間程度ですが、再検査をするなど状況によっては、到着の翌日に結果判明する場合がありますので、御注意ください。

これらの措置は状況に応じ随時変更がありますので、詳細や最新の情報は下記リンクからご確認ください。

ジャカルタでPCR検査が可能な病院一覧

日系病院

(1)共愛病院 

(2)たけのこ診療所

  • 場所:Sahid Sudirman Residence
  • 値段: IDR 2,500,000 – 6,000,000 (自宅診療のみ)
  • 連絡先 : (021) 57853955

ローカル病院

※ローカル病院での検査の場合、大使館フォームへの入力ができない場合もありますので、一時帰国のための検査が可能かどうかを確認した上で検査を行うようにしてください。

(1)MRCCC Siloam Semanggi

  • 営業日:Monday – Friday (08:00 – 12:00)
  • 値段: IDR 900,000
  • 日数 : 2-3 days
  • No need reservation

(2)Medika Plaza WTC 2 Sudirman

インドネシアへの入国状況

2021年2月現在、インドネシア政府は、一時滞在許可(KITAS)保持者や定住許可(KITAP)保持者、人道理由等特別な理由がある場合を除き、トランジットを含め、日本を含む海外からの外国人の入国を一時的に停止すると発表しています。

入国一時停止措置の対象外となる外国人については、3×24時間以内に発行されたPCR検査陰性証明書・健康証明書を提示した上で、到着後ホテルにてPCR検査結果を実施し、政府指定のホテルで5日間隔離中に再度PCR検査を行うとされています。
そして従来通り、インドネシア入国後に実施されるこの2度のPCR検査の結果が陰性であっても、ホテルでの5日間の隔離を含め到着日から14日間は自主隔離が必要です。

在インドネシア日本国大使館は、3×24時間以内の陰性証明書が必要とされていますが、ガルーダ・インドネシア航空では、出発時間前の48(2×24)時間以内に行われたPCR検査陰性証明書の提示を求める連絡がありました。
このように搭乗予定の飛行機によっては、検査結果の有効期間が異なる場合もありますので、日本出国前のPCR検査を受ける日時に注意しましょう。
また出発予定日時によっては、2日以内での用意が難しい場合もあるかと思いますので、その際は大使館やガルーダ航空に直接確認するようにしてください。

インドネシア到着後のプロセス

インドネシアに到着後は下記のようなプロセスで進みます。

  1. 空港到着後に配布される健康カードとアプリのバーコードの確認
  2. 日本での陰性証明書と健康カードの確認
  3. イミグレ(通常プロセス)
  4. バスの順番待ち(飛行機ごとに列が案内される)
  5. バスへ乗りホテルへ向かう
  6. ホテルにて2度のPCR検査

空港到着後に記入する健康カードとPCRの検査結果用紙はいろいろなカウンターで提出を求められるため、すぐにだせるところに用意をしておくことをおすすめします。またPCRの検査結果は携帯の画面のみでも特に問題はなさそうでしたが、結果用紙にそのままチェックを記入していたため、印刷をしておくか、原本を持っておくほうがよいでしょう。

健康チェックそしてイミグレーションを通過し、荷物を受け取り後、順番にインドネシア政府指定のホテルに案内されます。事前に予約等していない場合は、飛行機の便や並んでいる順番によってホテルが確定します。空港からホテルまでの交通費は50%の乗車率を保たれたバスが用意されており、交通費はかかりません。

しかし2回分のPCRと5日間のホテル滞在費は自費です。バス乗車前に、空港出口付近にいるスタッフにホテル名と値段の確認をしてみましたが、他のホテル状況や値段の確認等はわからないようで「ホテル到着後現地で確認してほしい」という回答でした。

現在は、事前にホテルを予約しておけば、自身で予約したホテルでの宿泊も可能とのことでしたので、料金等詳細も兼ねホテルに連絡し、個別で予約をしておくのもいいかもしれません。

個別で事前予約をされる場合は、予約時に、”隔離施設として政府の承認を受けているかどうか”を必ずホテル側に確認するようにしてください。

※こちらは空港隔離施策が施行開始されてすぐの時に在インドネシア日本国大使館の方が空港にて配布されていた資料の一部です。

インドネシア政府から提供されているジャカルタ市内の指定隔離ホテルリスト詳細はこちらのリンクからご確認ください。

インドネシア到着後のPCR検査は到着時間にもよりますが、ホテル到着後もしくは次の日にホテルにてPCR検査が行われ、その後ホテルにて到着日から数えて5日間の自主隔離が求められます。ホテルでの5日間の自主隔離の中で、再度PCR検査を受験し、結果が陰性であればその後ホテルから自宅へと戻ることが可能です。しかし、自宅にてインドネシア到着日から14日間(ホテル移動語からさらに9日間)の自主隔離は継続となります。

ホテルは場所により宿泊費が違うだけでなくPCRの検査代にも差があり、もちろん部屋の内装や含まれているサービスにも差があるようです。またすべてのホテルにて食事の用意があり、毎食部屋の前に配膳されますが、ホテルによっては食事の内容が口にあわない場合もあるでしょう。

日本から帰国時に簡単に食べれるようなものをお土産とは別に少し用意しておくといいかもしれません。また配車アプリを利用してオーダーすることも可能でしたので、インドネシア料理に飽きた際はそういったアプリを利用してみてください。

私の隔離先となったホテルでは、しっかりとWi-Fiも通っており、2日に1度は掃除もあり、ランドリーサービスも付いていたため過ごしやすかったです。また部屋のタイプは様々で、私の部屋はワンルームでしたが、同じホテルに宿泊していた同僚の部屋は下記のような2ルームのお部屋に案内されていました。ちなみにこのホテルは、禁煙・喫煙と両方の用意がありました。

まとめ

いかがでしたでしょうか。大使館からのお知らせメールや知り合いの体験談をもとに一時帰国の用意をされている方も多いと思います。いまだ感染者数が落ち着くことのないインドネシアは、現在予定されている外国人の入国規制が延長される可能性もあるでしょう。
日々大使館のお知らせや航空会社の連絡を確認し、いつでも対応できるようにしておきましょう。またもしも日時やスケジュールに余裕がある場合は、規制解除後にインドネシアに戻るようにしたほうがいいかもしれません。
このようなご時世でどこにいても日々息苦しさを感じる生活ですが、全員が体調管理には気を付けて生活し、一日でもはやく少しでも以前のような生活に戻れるように意識して過ごしましょう。

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