「人事の悩みを解決したい!」
その一心で開催を決定した人事向けオフライン勉強会イベント「HR-Study」。
より多くの人事担当者の方々に、より確実に役立つために、勉強会で取り上げるテーマをアンケートにて募集しました!
先日公開した「人事のお悩み募集記事」では、勉強会を開催することとなった背景の詳細とともに、アンケートの回答フォームを掲載。
おかげさまで多くの方々から回答をいただくことができました。回答していただいた方には、深くお礼申し上げます。
今回は、人事の方々に向けて募集した「人事のお悩みアンケート」の結果を大公開!
記事の末尾では、「HR-Study」開催に向けた今後の流れについてご説明します。
アンケートの回答数は160件超え!多くの人事が悩みを持っている領域は…
さっそくですが、課題を領域別に分けて集計した結果はこちらになります!
(回答数=163件)
結果は、組織に関する課題が47%と最も多い内訳となりました。
組織に関する課題とは、たとえば「ダイバーシティ&インクルージョン」「組織設計」「人事評価制度」にまつわる内容があげられます。
実際に、人事担当者の方が回答した内容をご紹介します。
【実際の回答】
- 社内研修の企画運用、社内研修文化がない会社に社内の研修文化を浸透させ、参加率を高めたい。また、研修の実施時間に制限があり、参加者集めに苦戦している。
- 新卒の採用数は多いのに、入社後の離職率が高いため人手不足が続いている。エンゲージメントを高めるための施策が知りたい。
- 人事データの活用方法がわからず苦戦している。採用系のイベントや勉強会は多いが、組織開発に関するテーマを取り上げるイベントは少ないため開催してほしい。
- 組織風土のアップデートが必要だと感じている。また、必要だとわかっていながらも実行できていない。
- 大企業の仕組み(主に年功序列制)がなかなかなくならない。経営層の意識改革が必要だと感じる。
- 組織設計や組織開発といっても、実際になにをしたらいいのかわからない。
- 個人主義的だった風土を組織強化のために変革させなければならない。まずは、社内の人々の心や思考を変化させる必要があるが、具体的にどうすればいいかわからない。
- 突然辞めてしまう社員が絶えない。
- 現場のマネジメント工数を減らしつつ、エンゲージメントの高い従業員が生産性高く業績にコミットする組織を作りたい。
- 拠点が2か所になったことで、コミニュケーション不足になり意思疎通が図りづらくなった。
etc…
組織に関する課題といっても内容は多種多様です。そして、1つだけでなく複数の問題を抱えている方もいらっしゃるようでした。
組織に関する課題の内訳は以下のようになりました。
(回答数=76件)
他にもさまざまな回答がありましたが、特に多かった課題は「企業文化」「従業員エンゲージメント」に関する課題。
具体的には、「企業の風土を変えたい」といった組織全体の問題解決を願う内容や「従業員のエンゲージメントを高めたい」といった従業員個々人の課題解決を求める内容が多くありました。
他には、「人事評価制度」や「組織設計」、「社内/社外研修」に関して「うまくいかない」と感じている方が多いようです。
採用領域も自社に合った人材を獲得することが難しくなっている中において、いかにして今いる従業員を自社に定着させるかを考えている方が多いのかもしれません。
残る2つの「採用」と「労務」の領域に関する課題もご紹介します。
組織の次に多かったのは「採用」に関する課題
課題全体のうち、「組織」の次に多かったのは「採用」に関する課題で、37%を占めました。
実際に寄せられた声と内訳は以下の通りです。
【実際の回答】
- 自社の魅力を訴求しきれていないと感じているものの、具体的な解決策がわからない。
- 人事として発信はしているが、採用課題に対しての理解や危機感を社内の人間に持ってもらえない。
- 新卒の経験者エンジニアの母集団形成に困っている。
- BtoB領域に知見のある、経験者エンジニアの採用に苦戦している。
- 採用広報への注力と面接官の育成に取り組みたいが、ノウハウがない。
- カルチャーマッチした母集団を形成するためには自社のブランディングが必須だが、着手できていない。
- 現場の採用ニーズと経営陣の採用ニーズにズレがある。
- 魅力的なメンバーが多いのに、社外に上手くアピールできておらず、また採用広報のための人員を確保出来ていない。
- アルムナイの活性化に苦戦している。具体的には、戻ってきたいと思ってもらえるような動機付けと、人材を集める方法、また社員同士の交流や、情報共有どうすればいいかわからない。
etc…
(回答数=60件)
採用に関する課題の中でも、圧倒的に多かったのが「母集団形成」についての内容でした。
多くの人事担当者の方々が、採用の入り口を広げることが難しいと感じているようです。
給与計算や人事管理の内容が多かった「労務」に関する課題
最後にご紹介するのは、「労務」に関する課題の内容です。
アンケートの回答に占める割合は8%と少ない数宇ではありましたが、それでもさまざまな意見が見受けられました。
【実際の声】
- 社員の人数が少ないため、勤怠管理はエクセルでおこなっているが、こちらとしては負担が大きいため悩んでいる。
- 時代と会社規模が変化しているため、それに合わせて福利厚生の内容を変化させたい。しかし、制度を増やすことはできても廃止しづらい。
- 給与計算にかかる業務量が多くアウトソースしたいが、仕事内容が複雑すぎて難しい。
- 連絡もや報告がないまま、突然退職や休職を申し出られると手続きに困る。
- 大手や人気企業が取り入れている制度を自社でも導入したいが、なかなか実現することが出来ないうえ、実現に向けた解決策もわからない。
etc…
(回答数=13件)
組織領域と採用領域とは違い、労務に関する内訳にはあまり偏りがないように感じます。
しかし、その中でも「勤怠管理」は半分近い40%を占めており、業務の複雑さや時間がかかる点に課題感を持っているという声が多くありました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
勉強会で取り上げるテーマについては、今回のアンケート結果を元に編集部のほうで決定させていただきます。
また、テーマや日時、また場所といった詳細情報は改めて記事にして公開致しますので、お待ちいただけますと幸いです。