【保存版】タイの最低賃金表|過去20年間の推移もまとめてご紹介

  • タイ

従業員にとって重要な最低賃金。「最低賃金を上げてほしい」という想いから、ボイコットやデモに発展しまうケースもあります。

最低賃金は経済の発展に伴って上昇していきますが、昨今で急成長を遂げているタイでも年々最低賃金は上昇しています。

本記事ではそんな経済の成長が著しいタイの最低賃金について、日本と比較しながら紹介したいと思います。

1. タイの最低賃金は、このように決定する

そもそも最低賃金はどのようにして決定していくのでしょうか。

まずタイには「基礎最低賃金」と「各県の最低賃金」があります。基礎最低賃金とは、中央賃金委員会が決めている、全国で統一された最低賃金です。

これが決定されると各都県に通達され、各県の最低賃金小委員会が基礎最低賃金以上の額を決定します。これが各都県での最低賃金となります。

以前は、中央賃金委員会が県ごとではなく、「タイ北部」「タイ東北部」「タイ中部」「タイ南部」の4つの地域のGDPをもとに、地域ごとに最低賃金を検討していました。

しかし、県ごとに実態が異なるということもあり、県ごとに、そして地域が最低賃金を設定できるように制度が変わりました。

現在は各都県が消費者物価や生産コスト、GDPなどの経済状況をもとに最低賃金が決定されています。

2. 急上昇!タイの地域別最低賃金の推移

タイの各都県別の最低賃金(バーツ)について、主要9都市における直近20年間の推移を表にまとめてみました。

過去20年間の最低賃金の推移(主要9都市)

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こちらは、上記の表をグラフにしたものです。

上記の表を見るとわかりますが、2013年にはタイで全国一律で300バーツに引き上げられました。

この背景には、2011年7月におこなわれた総選挙で誕生したインラック政権の公約としていたことがあります。

過去20年間で最低賃金がどのくらい増えたのか?

さらに1998年から2017年までの20年間でどのくらい最低賃金が増えたのか、その倍率を以下の表にまとめてみました。

この表を見ることで各都県の最低賃金の変化が見てとれると思います。

1998年から2017年までの20年間の最低賃金の上がり率

バンコク 1.91倍 ラヨーン 2.37倍
サムットプラカーン 1.91倍 プラチンブリー 2.37倍
チョンブリ 2.20倍 ナコンラチャシマ 2.20倍
バトゥンタニ 1.91倍 チェンマイ 2.2倍
アユタヤ 2.37倍 日本 1.35倍

※参考:タイの最低年金表厚生労働省 東京労働局

考察

日本の最低賃金と比較して、タイのどの地域においてもこの20年で最低賃金が2倍近くに増えています。

20年で最も増加したのは「アユタヤ」「ラヨーン」「プラチンブリー」の3地域で約2.4倍になっています。

最も最低賃金が増加したこの3地域はいずれもバンコク周辺に位置している地域です。そのためタイの経済の発展とともに首都を中心に首都周辺の地方が活性化していることがわかります。

下のグラフはタイのGDPの成長を表したものです。最低賃金が決定する基準の1つにGDPがあることは先ほど説明しましたが、グラフからタイでは年々GDPを増加させており、まさに経済が急成長している証拠と言えるでしょう。

参考:世界経済のネタ帳 タイのGDPの推移

3. まとめ

いかがでしたでしょうか。

タイの最低賃金の決まり方は、まず中央賃金委員会によって、基礎最低賃金が決まります。

そのあと、各県の最低賃金小委員会がそれぞれの県の経済状況を考慮しながら県の最低賃金を決めそれが各都県での最低賃金となります。

その際、基礎最低賃金を下回って最低賃金を定めてはいけません。当然ですが県ごとに経済状況が異なるので、県によっては大きく最低賃金が異なるケースもあります。

大きく成長を続けるタイですが、これからもさらなる成長が考えられ、最低賃金額も今後上昇していくと予想されます。

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