AnyMind Groupの「採用力」。アジアで急成長中のAnyMindはなぜ優秀な人材を採用できるのか|HR NOTE

AnyMind Groupの「採用力」。アジアで急成長中のAnyMindはなぜ優秀な人材を採用できるのか|HR NOTE

AnyMind Groupの「採用力」。アジアで急成長中のAnyMindはなぜ優秀な人材を採用できるのか

  • 編集部より

※本記事は、インタビューを実施したうえで記事化しております。

今回は世界11カ国に13の拠点を構え、AIを活用したクラウドソリューションを提供しているAnyMind Group(以下、AnyMind)が実践する、優秀な人材採用を成功させるための秘訣をご紹介。

AnyMindでは、応募者に自社の魅力を伝える手段として、動画コンテンツを作成したり、膨大な応募者のレジュメから自社にマッチした人材を探し出せるようにATS(Applicant Tracking System)を活用したりと、最先端の採用手法を用いて優秀な人材を獲得しています。

そんなAnyMindが採用において重視するポイントや、実際に実施している施策などについて、タイ・バンコクオフィスにおける人事部長のJoyさんにお話を伺い、記事にまとめました。

Sunsanee(Joy) | AdAsia(Thailand)Limited, Thailand

AnyMind Group タイ・バンコクオフィス人事部長

ブランディングとスピード。この2つが「採用の質」を決める。

「動画」を活用して求職者を魅了

Joyさん:求職者が自社に興味をもってもらうために、採用動画を作成してYouTubeで公開しています。

その動画では、社内で働く従業員の雰囲気や、社内イベントが伝わるような内容に仕上げています。

また面接の招待メールに動画のリンクを添付しているので、応募者は動画を見て社内の雰囲気などを知った状態で面接に来ていただいています。

そのため、興味を惹くような動画は、採用プロセスにおいて非常に重要な役割を担っています。

成長企業は、採用の「スピード」にこだわる

Joyさん:他にも、内定辞退率を大きく左右するのが採用プロセスの「スピード」なんです。

私たちがスピードを重視している理由としては大きく2つあります。1つ目は会社や事業成長の度合いに応じて変化する採用ニーズです。

2つ目は、優秀な人材は大概が1社以上のオファーをもらっているという点です。ゆっくり採用していると、他社に優秀な人材を引き抜かれてしまうのです。

AnyMind Groupの掲げるバリューの一つに「スピード」がありますが、応募者にも「スピード」の価値観を訴えかけるからこそ、私たち自身が一番スピードを重視しないといけないと思っています。

あとは、優秀な人は基本的に待つことを嫌う傾向にあります。1社の選考に長く時間を割きたくないでしょうから、こちらの決定が遅くなると志望度も弱くなってしまいます。

質の良い採用をおこなうためには、いかにスピードを重視するかが重要になってきます。

膨大な応募数の中から、優秀な人材の見つける秘訣とは

TalentMindを使って応募者をカンタンに厳選

Joyさん:私たちが求人募集をかける際には、JobsDBやほかの求人サイトを利用していますが、自社が提供している「TalentMind」(読み:タレントマインド)というATS(Applicant Tracking System)システムが、それらの求人サイトとすべて連携しています。

TalentMind は、AIを活用したリクルーティングソフトウェアで、採用プロセスの効率化をおこなっています。また求職者のスクリーニングを行い、企業への適性を測ることもできます。

求人サイト経由で膨大な数の応募が来るものの、すべてのレジュメに目を通す必要もなく、「TalentMind」が応募者のレジュメなどを分析し、どの応募者が自社にあっているか、自動でスコアリング(評価)してくれるのです。

80~90%の応募者は自社とマッチしていないことが多い

Joyさん:だいたい応募全体の80~90%の応募者は自社とマッチしていないと思います。

また「TalentMind」に組み込まれているATSシステムは、応募があったタイミングでメールが自動で送信される設定になっていて、面接などの日程調整なども、1からメールを作成する必要がなく、簡単に対応することができます。

その結果、採用工数が大幅に削減され、自社とマッチ度が高い人材の採用に集中することができます。

スコアの高い応募者と面接する際に重要視するポイントとは

応募者の「人間性」が自社にフィットしているか

Joyさん:実際にハイスコアの応募者は自社とマッチしていることが大多数ですが、中にはそうではない方もいます。

完全にAIだけで判断することはできないため、我々人事が直接見極めます。

面接で重視しているポイントとしては、応募者の「人間性」がいかに自社にフィットしているか、我々が掲げているフィロソフィー「Growth for Everyone」に共感し、お互いに成長マインドをもって仕事に取り組んでいくことができるか、といった点です。

我々は特に企業としての文化や価値観を大切にしているので、面接では「企業の価値観」と「応募者の人間性や方向性」がフィットしているかを見極めています。

いくらスコアが高くても、その部分がマッチしていない場合は不採用にする場合もあります。

優秀な人材を惹きつけるために意識しているポイントとは

面接後も動画コンテンツで応募者を惹きつける

Joyさん:さきほど述べた部分と重複しますが、YouTubeへアップロードした動画を活用して、自社の魅力を全面的にアピールしています。

オフィス内の雰囲気や、仕事をしている従業員の表情などを見せることで、自社で働くイメージをより鮮明にしてもらえるよう、充実したコンテンツ制作に力を入れています。

また仕事をしている雰囲気だけではなく、社員旅行などのイベントで撮影した動画も同時に公開しているので、働く姿だけでなく、「社内イベントも楽しい会社」という側面も伝えています。反応はとても良好です。

応募者は何を求め、それに対して会社は何を提供できるのか

Joyさん:クロージングにおいては、応募者の価値観や将来の方向性にフォーカスを当てることが重要だと考えています。

会社に一番求めるものはなにか、例えばお金なのか、成長なのか、ポジションなのか、そういった点を彼ら自身から語ってもらいます。

その中でも例えば成長であれば、「どういう分野で成長したいのか」「どういう方向性で成長していきたいのか」といったところまで掘り下げます。

それらのニーズにマッチする環境や機会を私たちが提供できるのであれば、その部分をメインに話しながらクロージングをします。優秀な人材に自社への興味を持ってもらうような働きかけをするのです。

今後の展望

今後の戦略としては、グローバル人材の採用に力を入れていくので、環境もどんどんグローバルな環境になっていくと思います。

ですので、インターナショナルな環境で働くことを好むタイ人にとっても非常に魅力的な職場になっていくのではないでしょうか。

またその一方で、動画コンテンツにもより注力していきたいと考えています。

動画では、文面だけでは伝わらない情報を伝えることができるので、部署や仕事内容の紹介をはじめ、会社全体の雰囲気や文化、価値観などを発信し、今後も優秀な人材の採用に繋げていきたいと思います。

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