【2020年】インドネシア基礎情報・日系企業進出情報|HR NOTE

【2020年】インドネシア基礎情報・日系企業進出情報|HR NOTE

【2020年】インドネシア基礎情報・日系企業進出情報

  • 編集部より

日本とインドネシアは2018年に国交樹立60周年を迎え、最近では従来の日本製品に対する信頼に加え、アニメ・漫画・J-POPなど若い世代を中心に日本のコンテンツに人気が集まり、親日が進んでいるように感じます。

皆さんは観光地として有名なバリ島を含め、インドネシアがいくつの島から成り立っているかご存知ですか?

今回は、上記のような豆知識にもなるインドネシアの一般情報・政治状況・経済状況そして日系企業の進出状況をまとめてご紹介します。ぜひこの機会にあらためてご確認ください。

インドネシアの一般事項

国・地域名

インドネシア共和国(Republic of Indonesia)

インドネシア語: Republik Indonesia

面積 約189万km²(日本の約5倍)
※インドネシアはバリ島を含む13,466の島から成り立っています。
人口 2億6,691万人(2018年、出所:中央統計局、推計値)
首都

ジャカルタ 

人口1,056万人(2019年、出所:中央統計局)

主要都市 スラバヤ285.3万人、バンドン254.3万人、メダン220.4万人(2015年推定、世界年鑑)
気候・気候帯

乾季と雨季の二つの季節がある。おおむね4~9月が乾季で、10~3月が雨季。

気候は熱帯性気候に属し、一年を通じて平均気温は25度以上

通貨・為替ルート

ルピア(IDR / Rp.)

1ドル=14,555ルピア(2020年7月6日、Yahoo)

(1ドル=107.64円 / 2020年7月6日、Yahoo)

言語 インドネシア語
民族  大半がマレー系(ジャワ,スンダ等約300種族)
宗教 イスラム教 87.2%、キリスト教 9.8%(プロテスタント 6.9%、カトリック 2.9%)、ヒンズー教 1.7%、仏教 0.72%、儒教 0.05%、その他 0.50%

インドネシアの政治体制

政体 共和制(大統領責任内閣)
元首

ジョコ・ウィドド大統領(Joko Widodo)

  • 就任時期:2014年10月(1期目)~2019年10月(2期目)
  • 任期:2024年10月まで、1961年6月21日生まれ
議会概要

国会(DPR):定数575名、任期5年

国民協議会(MPR):定数711名、国会議員575名と地方代表議員136名で構成

※国民議会は、憲法の改正や大統領・副大統領の任期中の解任等を決決ができる。

インドネシアの経済

名目GDP(10億米ドル) 861(2015年)、932(2016年)、1,015(2017年)、1,042(2018年)
一人当り名目GDP(米ドル) 3,371(2015年)、3,604(2016年)、3,876(2017年)、3,927(2018年)
実質GDP成長率(%) 4.9(2015年)、5.0(2016年)、 5.1 (2017年)、 5.17 (2018年)、 5.02 (2019年)
物価上昇率(%) 3.4(2015年)、3.0(2016年)、3.6 (2017年)、3.1 (2018年)、2.7 (2019年)
 
インドネシアの成長率を年単位で見ると、2011年と2012年は、6%前後でしたが、2014~2016年は5%前後となっており、経済成長は、やや鈍化しています。
 
ジョコウィ大統領は、2014年の大統領選挙の際に、2020年のインドネシアの成長率を7%にすると名言していたものの、2016年以降5%台という結果となっており今後の動きが注目されていました。
 
しかし、2020年の3月から猛威を振るっているコロナウイルスの影響が大きく、マイナスでの着地が予測されています。

インドネシアの主要産業 (上位8位)

  • 製造業:19.9% (輸送機器(二輪車など),飲食品など)
  • 商業・ホテル・飲食業:15.8%
  • 農林水産業:12.8% (パーム油,ゴム,米,ココア,キャッサバ,コーヒー豆など)
  • 建設:10.5%
  • 運輸・通信:9.1%
  • 鉱業:8.1% (LNG,石炭,錫,石油など)
  • 金融・保険:4.2%
  • 行政サービス・軍事・社会保障:3.7%

引用:2018年における名目GDP構成比 / インドネシア政府統計

インドネシアの主要貿易相手国

(1)輸出1.中国(258.5)2.米国(176.7)3.日本(137.5)
(2)輸入1.中国(445.8)2.日本(155.9)3.タイ(94.1)

 (単位:億ドル)(2019年,インドネシア政府統計)

日本の主要輸出品目
  1. 一般機械(25.8%)
  2. 輸送用機器(17.7%)
  3. 鉄鋼(11.2%)
日本の主要輸入品目
  1. 鉱物性燃料(33.4%)
  2. 電気機器(7.4%)
  3. 天然又は養殖の真珠、貴石及び半貴石(5.3%)

引用:https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/kokusai/kensetsu_database/indonesia/index.html

備考:2017年、カッコ内は構成比

インドネシアの在留日本人・日系企業数

インドネシアの在留日本人数は、昨年よりはやや人数が減っているものの、永住者の数は増えているようです。また、エリアによっても人数が増えているところと減ったところと分かれているようです。

引用:https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/page22_000043.html

また、外務省が出している海外在留邦人数調査統計をみると、インドネシアは世界で14番~16番目に日本人在留邦人が多いことがわかります。

※4位~6位は、タイ・カナダ・英国間、7位から9位は、ブラジル・ドイツ・フランス間で年により順位が変動していますが、画質の関係で省略しています。

※引用:https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/page22_000043.html

Jetroが、2019年8月~11月時点で会社ウェブサイトにてインドネシア拠点に言及している日系企業をカウントし、集計した図によると所在地域・進出年は下記のような分布となっているようです。

※1つのインドネシア法人で複数の拠点を有する場合、主要拠点と思われる1か所のみをカウント

※引用:https://www.jetro.go.jp/ext_images/_Reports/02/2020/2a19caafce017300/1_rev.pdf

※引用:https://www.jetro.go.jp/ext_images/_Reports/02/2020/2a19caafce017300/1_rev.pdf

また、インドネシアに進出している製造業である871社の日系企業のうち、自動車・二輪部品のような輸送用機器部を扱っている会社が25%を占めています

最後に

インドネシア中央統計庁は、コロナウイルスの影響を受け2020年第1四半期(1~3月)のGDP成長率が前年同期比2.97%と発表しました。この数値は、2001年第1四半期以来の最低の数値だそうです。

今後しばらくの間、経済の下降が予測される状況とはいえ、インフラなど経済に直結するプロジェクトに多くの日系企業が携わっていることを考えると、ますますインドネシアと日本の接点が増えていくことになるかもしれません。

参考情報一覧

  • 外務省「インドネシア基礎データ」

https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/indonesia/data.html

  • 外務省「海外在留邦人数調査統計統計表一覧」

https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/page22_000043.html

  • 国土交通省「海外建設・不動産市場データーベース インドネシア」

https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/kokusai/kensetsu_database/indonesia/index.html

  • Jetro 「ビジネス短信」

https://www.jetro.go.jp/biznews/2020/05/ca2459bd6e477442.html

  • Jetro 「インドネシア進出日系企業リスト」

https://www.jetro.go.jp/world/reports/2020/02/2a19caafce017300.html

https://www.jetro.go.jp/ext_images/_Reports/02/2020/2a19caafce017300/1_rev.pdf

  • CEIC「インドネシアデータ」

https://www.ceicdata.com/ja/country/indonesia

人事業務に役立つ最新情報をお届け!メールマガジン登録(無料)

HR NOTEメールマガジンでは、人事/HRの担当者として知っておきたい各社の取組事例やリリース情報、最新Newsから今すぐ使える実践ノウハウまで毎日配信しています。

メルマガのイメージ

関連記事

【お知らせ】2024年末にHR NOTEは編集長を交代します|根本慎吾

【お知らせ】2024年末にHR NOTEは編集長を交代します|根本慎吾

HR NOTE読者のみなさん、こんにちは。HR NOTE編集長の根本です。 根本 慎吾(HR NOTE編集長) 2009年にネオキャリアに入社し、中小企業から上場企業まで多くの企業の採用支援に携わる。その後、Web広告会 […]

  • 編集部より
2024.12.17
根本 慎吾
生成AI×HR領域で人事の未来はどう変わるか?|HR TALK 01~人事DXの最前線を徹底解剖~

生成AI×HR領域で人事の未来はどう変わるか?|HR TALK 01~人事DXの最前線を徹底解剖~

 概要 近年、企業の人事領域においても、DXが急速に進んでいます。AIやビッグデータ、クラウドシステムなどを駆使することで、人材管理や採用、労務管理などが効率化され、企業全体の競争力が向上することが期待されています。 […]

  • 編集部より
2024.11.29
HR NOTE 編集部
AI活用が進まない原因は…?まず着手すべきはAIスキルではなく「AIリテラシー」

AI活用が進まない原因は…?まず着手すべきはAIスキルではなく「AIリテラシー」

生成AIの登場により、ビジネスシーンでのAI活用が加速しています。 しかし、ツールを導入しただけで有効的な活用に至っている会社はそこまで多くなく、全社としていかに活用浸透させていくかが、大きな課題としてあるのではないでし […]

  • 編集部より
2024.09.27
根本 慎吾
人事業務プロセスの高度化・効率化を実現!エクサウィザーズの生成AI活用方法とは?

人事業務プロセスの高度化・効率化を実現!エクサウィザーズの生成AI活用方法とは?

AI、生成AIを利活用したサービス開発・提供をしているエクサウィザーズ。同社では、自社の人事業務においても生成AIを活用して数多くの業務改善を実施してきています。 まだそこまで人事業務の活用事例が多くない中、どのような活 […]

  • 編集部より
2024.09.26
根本 慎吾
若手人事必見!新しい時代の人事キャリアの可能性

若手人事必見!新しい時代の人事キャリアの可能性

テクノロジーの進化で人事を取り巻く環境が大きく変化している中、人事担当者のキャリアも変化しつつあります。 今回は変わりゆく人事のキャリアとこれからの人事が獲得していくべき能力について、Thinkings株式会社の執行役員 […]

  • 編集部より
2024.04.26
HR NOTE 編集部

人事注目のタグ