「万年ルーキー」とは?ずっと下っ端のその知られざる内情とは |HR NOTE

「万年ルーキー」とは?ずっと下っ端のその知られざる内情とは |HR NOTE

「万年ルーキー」とは?ずっと下っ端のその知られざる内情とは

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こんにちは!HR NOTE編集長 根本です。
 
皆さんは「万年ルーキー」という言葉を聞いたことはありますでしょうか。
 
万年ルーキーとは、在籍するグループ内に長年後輩がいない社会人のことを指します。
後輩が入社してこないため、いつまでも自分が一番下の立場で雑務などの仕事をやり続けることになります。
 
今回はそんな万年ルーキーの悩みの声を集めてみました。
 

「万年ルーキー」を防ぐオンボーディング

「万年ルーキー」を防ぐためにもオンボーディングは非常に重要です。本資料では企業の成功事例をもとにどうしてオンボーディングが必要なのか徹底解説しています。新入社員の早期活躍を促進させたい方は是非ご活用下さい。

万年ルーキーにはこんな悩みがある

pexels-photo (1)

 

いつまでも最年少で自立ができない

いつまでも最年少で先輩にも甘やかされるため、なかなか自立できない傾向があります。
周りの従業員にとっても最年少という認識があるため、いつまでたっても新人扱いされることに。
万年ルーキー社員は自分で判断する機会も少なくなるので、指示待ち社員になりやすいとも言われており、これは「下っ端病」とも呼ばれます。
 

もう新人がやるような業務にうんざり

管理部門や専門の研究室など、新人が配属されにくい部署では入社して5年、6年経っても新人が入ってこないこともあります。
そうなると飲み会の幹事や電話対応などのいわゆる新人が行うような仕事を、何年も担当することになってしまいます。
同じ業務の繰り返しで達成感を感じられないので、仕事に対する不安・不満が募っていくことが多いようです。
 

同期の話がうらやましい・・・

若くしてどんどんキャリアップできるような企業で働く同年代の従業員と比べて、自分はキャリアで周りに遅れをとっていると感じている万年ルーキーもいるのではないでしょうか。
 
とはいえ、転職しようと思っても同年代の人よりも経験値が足りていないのではないかと不安に襲われることも・・・。
こうして自信を喪失してしまうことにつながります。
 

自分は成長できているのか・・・

新人が行うような雑務もどうしても行わねばならないため、大きな案件を任されたり、後輩を指導したり、自分が中心になってプロジェクトを進めたりする経験が乏しくなる傾向があります。
 
「もっとスキルをつけて成長したい」、「新しいことにチャレンジしたい」と思っている方にとっては、焦りが生じてくることでしょう。

万年ルーキーの叫び

 
ここではTwitterより、万年ルーキーの方々の声を集めてみました。
 

 

 

 
 
中にはこんな意見も・・・。
 
 

 


 
「早く先輩になりたい」「いまだにイベントの幹事をずっと行っている」「重要な仕事を任されていない」など、現状に不安や不満を抱えている方もいれば、一方で「責任感のある仕事をしたくない」「ずっと下っ端でいたい」といった万年ルーキーであるそのままの現状を臨む声もある模様です。
 

万年ルーキーをそのままにしておくと企業にもデメリットが?

pexels-photo

 

職場の高齢化が進行する

新入社員、後輩が入ってこないということは、職場の高齢化が進み、会社に新しい変化などが起こりにくくなることにつながります。
新入社員は職場に新しい風を吹き込む活力剤となります。
また、若い人材を投入することで新しい考え方や視点も得られやすくなるでしょう。
 

会社を支える人材が育たない

後輩を指導するというのは、指導する立場の人間にとっても大きな経験になり、成長する機会が生まれます。
万年ルーキーは、後輩に指導する機会がなく、また、大きな案件、新しい挑戦に携わる経験も少なくなりがちなため、スキルアップの機会が減ってしまいます。
 
そのような状況があり、人材が育たないということは、会社にとっても大きなマイナスになります
 

やる気の低下が離職を招く

仕事のやりがいは自分の工夫次第で見つけるものだとはいっても、何年も下っ端のままで、いつまでも責任のある仕事に就けないでいると、従業員のモチベーションは低下していきます。
従業員のやる気をアップさせるためにも、責任のある仕事をさせる機会を与える必要があります。
 

最後に

 
いかがでしたでしょうか。
 
「万年ルーキーの現状から脱したい」と思っても会社の事情もあるため、すぐに状況は変わらないことでしょう。
転職も一つの方法かもしれませんが、マンネリ感を打破するために、外部のセミナー・イベント・交流会に参加したり、スキル資格に向けた勉強を始めてみたり、外に視野を向けることで新たな気付きを得ることができ、成長への刺激や機会につながることでしょう。

 

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