従業員エンゲージメントの向上に必要な10の項目とは | 人事部から企業成長を応援するメディアHR NOTE

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従業員エンゲージメントの向上に必要な10の項目とは

  • 組織
  • エンゲージメント

※本記事で紹介しているサービスの一部は、サービス提供企業様の広告として掲載しております。

最近、従業員エンゲージメントという言葉を耳にしたことがあるという方は増えているのではないでしょうか。

従業員エンゲージメントを向上させることで、企業や組織にとって様々なメリットがあります。

しかし、「従業員エンゲージメントを向上させる」と言っても、従業員エンゲージメントについて詳しく理解している方や従業員エンゲージメントを向上させる施策が直ぐに思いつく方ばかりではないと思います。

従業員エンゲージメントの定義を確認しながら、従業員エンゲージメントを向上させるための施策を理解できるように解説いたします。

関連記事: 従業員エンゲージメントの向上施策とは?|種類や事例について詳しく解説!

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従業員エンゲージメントとは?

従業員エンゲージメントとは、「従業員満足度」ではなく、

  • 自社に対する愛着を感じているか
  • 自社の理念・ビジョンに共感できているか
  • 自社の企業成長に積極的に関わっていこうとしているか

といった行動を指します。

そして、従業員のエンゲージメントが高い企業は、以下のような良い傾向を生み出すことが、研究により明らかになってきます。

従業員エンゲージメント高いことによる良い傾向
  • 顧客満足度が高まる
  • 売上、利益の伸長率が高い
  • 高い生産性をあげ、品質の向上につながる
  • 離職率が下がる

当然、従業員エンゲージメントが高ければ、優秀な人材に長く活躍し続けてもらうことにつながり、定着率も向上します。

定着率が向上すれば、人材不足により無理に採用することなく、戦略的に求める人材に焦点を絞って採用をおこなうことができます。

それでは、従業員エンゲージメントを向上させるためには、何をすべきなのでしょうか。

人材紹介サービスをおこなっている、Pure Resourcing Solutions社のGill Buchanan氏は、「従業員の意識調査をおこなうことは、魅力的な企業文化を作ることに役立ち、現在の従業員と将来の優秀な人材に対して有効になる」と述べています。

効果的な従業員調査は、企業文化の理解と発展に役立ち、戦略的で長期的なパフォーマンス向上に貢献できるとのことです。

そこで今回は、Gill Buchanan氏の記事より、従業員エンゲージメント向上に役立てる、10個の知っておくべき項目をご紹介します。

Gill Buchanan氏とは

会計&ファイナンス、人事、マーケティング&オフィスサポート、人材紹介サービスを専門としている企業、Pure Resourcing Solutionsの設立ディレクターです。
Gill Buchanan氏は、1988年から人事領域の業務に従事。経験は広範囲にわたり、とある世界的な企業で人事専門家として8年、オーストラリアシドニーの金融企業の人事担当として5年の経験をしています。

従業員エンゲージメントを高めるために知っておくべき10項目

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1.従業員エンゲージメントレベルはどうか

まず、そもそもの現在の従業員エンゲージメントレベルについて実態を把握し、改善すべきところを見つけることが重要です。

従業員エンゲージメントの向上は、前述のように企業成長につながります。

従業員エンゲージメントレベルを知るために、アンケートを定期的に実施して分析したり、調査ツールやタレントマネジメントシステムなどを導入したりなど、従業員が自社に対してどのくらい愛着があるのかをさまざまな角度から調べてみてはいかがでしょうか。

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2.理念・ビジョン・企業文化が浸透しているか

皆さんの企業の従業員は、組織の目標や目的を意識しているでしょうか。

Gill Buchanan氏によると、組織の理念・ビジョンや企業文化の重要性を理解している従業員は、わずか42%とのことです。

従業員がこれらの点について理解することなく仕事をすると、バラバラの方向に進み、強固な組織、チームをつくることが難しくなります。

これらの浸透具合を測定してみましょう。

3.組織の悪い慣習はないか

新卒採用や中途採用で入ってくる「新しい風」が、既存の従業員のニーズとモチベーションに変化を起こしてきており、これは良い慣習となっているのではないでしょうか。

皆さんの企業は、職場を発展させる魅力を保つ風土作りができているでしょうか。長年続く解決すべき誤った慣習はないでしょうか

例えば、「朝早く来て遅くまで働く人こそ頑張っている社員」と思われているような生産性を無視した長時間労働の社風であれば、従業員は疲弊していってしまうことでしょう。

4.社内のコミュニケーションはどうか

オープンで正直にコミュニケーションが取れる職場文化になっていますでしょうか?上司は部下を信頼し、早い段階から情報を共有しているでしょうか。

透明性のある情報を提供し、また、従業員が積極的に発言できる環境は、従業員エンゲージメント高めるために重要です。

効率的な社内コミュニケーションがとれていない際は、企業成長に向けて改善に取り組むべき要素でしょう。

5.リーダーシップスタイルはどうか

経営陣は、前向きに働ける職場環境を作れていますでしょうか、それとも後ろ向きな職場環境になってはいないでしょうか。

職場の文化を良くするために、リーダーは明確な意思表示をする必要があり、従業員の手本となるべき行動を取る必要があります。

また企業は、マネージャーが効率的に現在進行中の業務管理を、確実におこなうことができるようにサポートしましょう。

それによって従業員一人ひとりが成長することにもつながります。

6.職場のチームワークはどうか

皆さんの会社は、従業員がお互いを尊敬し、助け合う文化になっていますでしょうか。

職場における働き方が多様化する中で、各世代・各グループがお互いの個性を認め、尊重し、お互いを理解することが、ますます重要になってきているように感じます。

従業員が世代・グループの垣根を越えて知識・情報・成功体験を積極的に共有する、困っているメンバーがいたら手を差し伸べ、チームで課題解決に取り組むなど、チームワークの意識を推進できれば、より強い組織が生まれます。

7.イノベーションを生み出す風土か

従業員は自分達が革新的アイデアに貢献できると信じていますでしょうか?

新しいサービスや仕事のやり方を生み出せれば、社会に大きく貢献できる可能があります。創造的なソリューションは、顧客満足と収益の増加をもたらすかもしれません。

イノベーションを起こそう」という風土は、仕事へのワクワク感につながります。

8.従業員に成長機会を与えられているか

従業員は自分達のキャリアと将来の展望について明確に理解できていますでしょうか?人は、成長欲求があり、変化のない日々に不満を感じることもあります。

定期的に成長機会を与えることは、従業員エンゲージメント向上に重要な要素です。
それが、今いる従業員のモチベーションを高め、企業が社員に有効な将来への道筋を示す手助けとなります。

9.ワークライフバランスはどうか

やる気に満ちていて健康な社員は、より積極的に仕事に取り組み、生産性も向上する傾向があります。

ワークライフバランスは個々人の捉え方にもよりますが、例えば、従業員が仕事と家庭の微妙なバランスを上手くとれているかどうかが、健康を維持し常に充実感を得ることにつながります。

従業員の福利厚生プログラムが機能的に運営されているかも確認すべきでしょう。

10.従業員のモチベーションエンジンは何か

従業員は、モチベーションが上がるほど、より会社に貢献しようと積極的に業務に取り組んでくれます。

そのために、全社的に役立つことは何かということを考えるよりも、従業員個人としてやる気にさせるものは何かを調査・把握し、施策として実行に移せるかどうかが重要です。

最後に

従業員エンゲージメントを向上させるための取り組みについて、ご理解いただけたでしょうか。

長年にわたり社内に浸透している環境や意識を改革することは簡単なことではないと思います。しかし、今回紹介した施策を実践することで従業員エンゲージメントが向上すれば、自社の業績や生産性が向上することが望めます。

更に、離職率の低下が実現出来れば採用コストの抑制も実現できるでしょう。

今後も従業員エンゲージメントに関して、研究事例などがあれば随時ご紹介していければと思います。
自社の組織の活性化に向けて、ご参考となっていただけると幸いです。

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