日本マイクロソフトのダイバーシティ、新たな一手!「リターンシップ プログラム」を取材してきた | 人事部から企業成長を応援するメディアHR NOTE

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日本マイクロソフトのダイバーシティ、新たな一手!「リターンシップ プログラム」を取材してきた

  • 組織
  • ダイバーシティ&インクルージョン

※本記事は、インタビューを実施したうえで記事化しております。

こんにちは、HR NOTE編集部の藤本です。

最近は、各社の採用強化の背景から、その採用手法にもさまざまな工夫をされている企業様が多くいらっしゃいます。

HR NOTEでも、インタビューを通してその取り組み施策や効果事例をご紹介させていただいておりますが、今回ご紹介するのは日本マイクロソフトの【リターンシップ プログラム】。

長く前線を離れた女性を対象に、スムーズに職場復帰してもらうための全社プロジェクトです。

それでは、リターンシップとは、具体的にどのようなものなのでしょうか。日本マイクロソフト人事の高橋さんに話を聞いてみました。

高橋 己代子 | 日本マイクロソフト株式会社 人事本部 ビジネスマネージャー 

京都大学公共政策大学院修了後、アクセンチュア 経営コンサルティング本部に2011年に入社。サステナビリティグループにて、スマートシティ開発や新電力市場参入など環境関連ビジネスのコンサルティングに従事。その後、人材・組織管理コンサルティング部門に異動。2017年にマイクロソフト人事本部にビジネスマネージャーとして入社し、人事関連のプロジェクト立上げ等を実施中。

日本マイクロソフトの「リターンシップ プログラム」とは?

いつでも仕事に戻れる環境の整備。基礎トレーニングからジョブシャドウイングまで。

-「リターンシップ」とは、具体的にどんな制度なのですか?

高橋氏:
さまざまな個人の事情により、一度キャリアを中断・離職している女性のキャリア再開・職場復帰をサポートする制度です。

出産、育児、介護、配偶者の転勤などの理由で、現在正社員として就業されていない女性を対象に、日本マイクロソフトにおいて3~6カ月間の有給インターンシップを実施します。

-仕事を頑張りたい女性としては、非常にうれしいです!実際のインターンシップ期間は何をするのでしょうか?

高橋氏:
そう言っていただけるとうれしいです!

正社員就業を前提とした準備期間として、このインターンシップに参加いただき、終了後は、アセスメントを経て日本マイクロソフトの正社員化を検討します。

最初の1ヶ月は、マイクロソフトのビジネス、プロセス、ツール、及び職務内容への理解を深めるための基礎トレーニングを受講してもらいます。

その後は、ジョブシャドイング(上司・同僚がどのような仕事をしているか密着して観察)をしていただいたうえで、実際の仕事の一部を行っていただきます。

また、本プログラムを「いつでも仕事に戻れる環境の整備」への社会貢献としても位置付けており、リターンシップ後、日本マイクロソフト以外で就業されるケースも想定しています。

-参加される方にとっては、充実したプログラムになりそうですね!リターンシップに参加するためには、選考もあるのですか?

高橋氏:
はい、選考も実施する予定です。

今回のプログラムは、3~6ヶ月間という長期間でお互いの時間を使うため、リターンシップ参加後、弊社としてもその方が活躍できるような職場を用意してあげたいと思っています。なので、しっかり選考期間にお互いの希望をすりあわせていきたいな、と。

選考は3回程度を想定していて1回は人事、2回は事業部での実施を考えています。
この選考も、その方の企業や職歴だけではなく、コンピテンシーを重視した選考をしようと思っています。

-ブランクの年数、理由は一切不問なんですね。

高橋氏:
そうですね、育児中だけに限らず、さまざまなキャリアを経験してきて、今は定職にない方でもOKです!あとは例えば、「夫の海外赴任での出国から日本に帰ってきて、そのタイミングで復職したい」などの理由でも大歓迎です。できるだけ幅広く、いろんな方にお会いしたいと思っています。

女性の方が自信を持ちにくい現状を変えていきたい。[自信をつける]ためのリターンシップ。

-「リターンシップ プログラム」が生まれた背景についてお聞かせ下さい!

高橋氏:
マイクロソフトでは、働き方改革の推進、ならびにダイバーシティ&インクルージョン(D&I)への取り組みにさまざま着手しており、リターンシップもその一環として生まれています。

マイクロソフトの考えるダイバーシティは、「ビジネスの成長」が大前提です。私たちが手がけるビジネスを成長させていくためには、生産性・業務効率を上げ、事業イノベーションを起こすということが必要になってきます。

このベースの考えから、「働きたいけど働けない人」をどうするか。労働人口を増やすというよりは、労働の質を上げ、減らさない仕組みづくりを推進しています。

デジタル・IT面だけでなく、職場での理解といったアナログ的な部分も含め、働きたい人がいつでもどこでも働ける環境を整えるためにクラウドサービスを提供したりしています。

-なるほど、「働き方を改革する」ことが目的ではないんですね。

高橋氏:
そうですね。今後の企業の成長を考えた時に、仕事の質をあげることは非常に重要です。そのための「働き方改革」だと思っています。

また、日本では欧米諸国と比べて女性が役職についたり、職場復帰したりすることは少なかったですよね。なので、日本マイクロソフトとしては、ダイバーシティ推進として「女性の職場復帰推進への挑戦」が必要だと考えました。これは私の意見ですが、日本では「ブランク」への過剰反応があるように思います。そのために働きたくても働ききれない、戻りたくても戻れない。それによって自分に自信が持てないような女性も多い。これをどうにか救いたいと思っており、経営陣も共通認識を持っていました。

今回の「リターンシップ プログラム」の3~6ヶ月間で、そんな方々が[自信をつける]ためのリターンシップになればいいな、と思います。

自信をつける「リターンシップ」今後の運営と導入秘話

どちらかと言えば、「インパクト」重視。その方がどれだけビジネスインパクトがあるか。

-これから「リターンシップ プログラム」参加者希望者への説明会があるんですね。どんな方に参加してもらいたいですか?

高橋氏:
基本的には、フルタイム・正社員雇用で職場復帰を希望されている方が望ましいですが、どちらかと言えば「インパクト」重視。その方がどれだけビジネスにインパクトを与えてくれるのかどうかを私たちは重要視しています。なので、ブランクがあるなど、離職の理由がいかなるものであっても、まずはたくさんの方に参加してもらいたいですね。

弊社としては、【戻りたい時に戻りやすい職場】【ソフトランディングできるような制度】を目指しているので、インターンシップ中は、出社してもらうことになりますが、出来る限り、フレックスや時短などの融通きく働き方も相談しながら受け入れていきたいと思っています。

受け入れ側・候補者、両方へのマインドセットを。1on1で信頼関係を創る。

-このプログラムを導入していく上で、大変だったことはありますか?

高橋氏:
実は、経営陣もこのプログラムに対してはすごく積極的で。社会インパクトも大きいと想定しています。ただ、現場マネージャーの負担に関しては懸念もありました。

というのも、今回のリターンシップに関しては、受け入れ側のマネージャーのコミットが重要だと思っているんです。リターンシップの期間は、マネージャーがメインでケアすることを想定しています。人事部のマネージャーやメンターが面談してフォローアップすることも考えていますが、リターンシップ期間に参加者にとって一番身近な存在なるのが現場マネージャーなんですね。

ゆくゆくは、自分と一緒に仕事をしていくメンバーとして、参加者とはしっかり信頼関係を築いていってほしいと思う反面、現場の仕事が忙しいのも事実。

ですが、このプログラムを各対象事業のマネージャーへ相談しに行ったときには、『リターンシップに来てくれた方には、最終的に「いい経験になった」と言ってもらえるようにしたい』と、ものすごく前向きに考えてくれていました。

今は、全社でも多くの部署が受け入れをしたいと言ってくれています。

だからこそ、人事部門としては、リターンシップ前の選考で、しっかり候補者の方々とすり合わせをすることが重要だと思っています。社内でも全社員が共通認識をもてるようにインフラ整備・情報整理を実施し、受け入れ側・候補者、両方へのマインドセットを実施していこうと思います。

フレキシブルな働き方・復帰の仕方を提案していきたい

仕事を通して何かを生み出したい、自己実現したいというすべての人の成長プラットフォームに。

-「リターンシップ」を通して、どんなソリューションを導いていきたいと思いますか?

高橋氏:
日本ならではの「こうあるべきルート」にとらわれない、女性にとってフレキシブルな働き方・復帰の仕方を提案していきたいなと思います。

日本マイクロソフトでは、生産性を高める働き方として『フレキシブルワーク』を実施しています。

福利厚生ではなくて、会社で認められた働き方で、現在は週5日のテレワークでもOK。どこで働くにしても社員一人一人や組織のポテンシャルを最大限発揮するということを目指して取り組んでいます。すでに、多くの成功した実例があります。

また、上司が、部下が日々どんなことを考えているか、何を考えているのかを共有するなど、健全なコンタクト量を担保する仕組みも充実しています。

仕事を通して何かを生み出したい、自己実現したいというすべての人に、ワークとライフのバランスを取りながら自分が進みたい方向を選択できるように、わたしたちもさまざまな取り組みをしていきます。

ブランク復帰からのファーストステップとして、日本マイクロソフトを自分の成長のプラットフォームにしていってほしいですね。

日本マイクロソフト株式会社

マイクロソフト コーポレーションの日本法人。マイクロソフトは、モバイル ファースト& クラウド ファーストの世界におけるプラットフォームとプロダクティビティのリーディングカンパニーで、「Empower every person and every organization on the planet to achieve more.(地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする)」を企業ミッションとする。

リターンシップ プログラムの概要

  • インターン期間:3カ月~6カ月(2018年2月から順次開始予定)
  • インターン内容(予定):
    *マイクロソフトのビジネス・プロセス・ツール、及び職務内容への理解を深めるための基礎トレーニングを受講します。
    *ジョブシャドイング(上司・同僚がどのような仕事をしているか密着して観察)をして頂いたうえで、実際の仕事の一部を行います。
  • 採用人数:5~10名程度(初年度)
  • 問い合わせ先(メール):jpnts@microsoft.com
  • 近日開催のリターンシッププログラム説明会 ▶詳細はこちら
    2018年3月24日(土)10:00~13:00
    開催地:日本マイクロソフト 品川本社オフィス
    参加費:無料

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\4月24日限定開催!/
人事×ChatGPTの具体的な活用術術を紹介!

ChatGPTをはじめとする生成AIを業務に取り入れることで、業務時間の圧縮や業務量の削減が期待されます。

今回は、人事担当者の方が今日から使えるChatGPT活用術として、

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などと考える方がいるのではないでしょうか。

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人事業務×ChatGPT活用について知りたい方は、ぜひご確認ください!

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