【速報】2021年度インターンシップサイトの掲載状況と比較・考察 | 人事部から企業成長を応援するメディアHR NOTE

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【速報】2021年度インターンシップサイトの掲載状況と比較・考察

  • 採用
  • 新卒採用手法

※本記事は、採用コンサルタント/アナリストの谷出正直さんより寄稿いただいた記事を掲載しております。

2019年6月1日、2021年卒向けのインターンシップサイトがオープンしました。

この数年は、インターンシップを通した企業と学生のファーストコンタクトが多くなり、開催されるインターンシップコースも増え続けています。

今年も採用コンサルタント/アナリストの谷出 正直さんに、インターンシップサイトのオープン状況とインターンシップに対する今後の見解をお伺いさせていただき、記事にまとめました。

6月1日オープン時点でのインターンシップサイト速報値をご紹介します。

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図1

谷出 正直(たにで まさなお)|採用コンサルタント/アナリスト

奈良県出身。筑波大学大学院体育研究科を修了。新卒でエン・ジャパンに入社。子会社へ出向を含め、新卒採用支援事業に約11年間携わる。2015年末退職、独立。 現在は、企業、大学、学生、採用支援会社、メディアなど新卒採用や就活に関わる方と活きたネットワークを構築。採用コンサルタント、採用アナリストとして、企業の採用支援、各種セミナーや研修の実施、寄稿やコラムの連載、現場情報の発信などを行う。NHK、日本経済新聞、プレジデントなど各種メディアに年間180本以上のコメントやインタビューが掲載される。 働く目的は「イキイキと働く人が増える社会」を作ること。日々、採用やキャリア、働き方、生き方について考える。

2021年度インターンシップ実施動向からみるトレンド

『21インターンシップ』について、主要インターンシップサイトから見るトレンドを考察していきます。

全体的な企業動向を見ると「インターンシップ」の動きがさらに早まり、 「新卒採用活動」そのものになると考えられます。 各社の「採用課題」ごとに、インターンシップの 実施目的が変化していくでしょう。

調査対象(主要インターンシップサイト) ※2019年6月1日時点

  • リクナビ
  • マイナビ
  • キャリタス

【1】インターンシップサイト 掲載社数

主要インターンシップサイトに掲載されたインターン実施企業数は、6月1日時点で延べ1万7000社(前年比1.2倍)を超える
(サイト間の重複を含む)

8年連続、インターンシップ実施企業が増加。6月1日時点でのべ1万7000社(前年比1.1倍)を超える結果になりました。

ただ、全体の掲載企業数の伸びは鈍化しています。鈍化している要因としては、下記の4点が考えられるでしょう。

  1. 企業と学生が出会う手法の多様化
  2. 20年卒の採用活動が継続中で各社にとっての優先順位が高い
  3. 20年卒から中小企業が新卒採用から中途採用へのシフト
  4. 過去のインターンシップの成果への疑問

【2】各社のインターンシップ実施月

インターンシップ実施のピークは例年通り8月と変わらず。 6月~9月の実施企業数が大きく増加。
(サイト間の重複を含む)

実施月は、前半戦(6月~9月)の実施企業数が増加しています。また、サイトに占める割合もさらに増加傾向であり、夏期に注目が集まっています。

後半戦(10月〜2月)は減少傾向ですが、昨年同様に前半戦の学生の動きや集客状況によって判断し、インターンシップの実施数を増やしていく企業も多いでしょう。

【3】各社のインターンシップ実施日数

1dayインターンシップおよび2~3日の実施企業数は、年々増加傾向。 2週間以上の実施企業数には、大きな変化は見られない。
(サイト間の重複を含む)

全体の約8割の企業が1dayインターンシップを実施予定です。 年々、2~3日のインターンップを実施する企業が増える傾向にあります。 2週間以上のインターンシップの実施企業数は、この数年、 大きな変化は見られません。

企業が考えるインターンシップの目的は、企業認知や母集団形成から採用へと変わってきています。そのため、インターンシップ参加者に対し、自社をしっかりと理解させたい考えが強く、 日数および内容を増強する傾向があるようです。

各社サイトの特徴

◆リクナビ

  • インターンシップ掲載社数:9,070社(2020:10,180社)
  • インターンシップ掲載コース数:表記なし(2020:表記なし
  • インターンシップイベント:40拠点65開催(6月~8月開催分が公開中)(2020:26拠点28開催(6月〜7月分公開))

※2019年6月1日現在

昨年に引き続き応募可能企業数No.1。昨年は1万社を超えていましたが、今年は1,110社ほど少ない掲載となっています。

特筆すべきはイベントの開催数の増加です。昨年は6月〜7月の開催分が公開されていましたが、今年は一部8月分も公開されています。7月までの開催数で比べても、今年は40拠点61開催と、イベントに注力している傾向があります。

◆マイナビ

※お問い合わせはこちらから

  • インターンシップ掲載社数:5,628(2020:4,289社)
  • インターンシップ掲載コース数:8,518コース(2020:6,430コース)
  • インターンシップイベント:52拠点78開催(6月~8月開催分が公開中)(2020:36拠点53開催(6月〜8月分公開))

※2019年6月1日現在

昨年同様に、3つの主要サイトで前年と比較し、一番掲載企業数が増加したサイトです。

イベント開催は、開催拠点も回数もダントツ、今年は掲載コース数も約2,000増加しています。

◆キャリタス

 ※お問い合わせはこちらから

  • インターンシップ掲載社数:表記なし(2020:表記なし)
  • インターンシップ掲載コース数:4,007コース(2020:2,763コース)
  • インターンシップイベント:18拠点30開催(6月~9月開催分が公開中)(2020:14拠点28開催(6月~翌2月分公開))
    ※仕事研究イベントは除く

※2018年6月1日現在

昨年同様、インターンシップ・インターンバイト・1Day仕事研究と3種類の定義を分けて検索ができるようになっています。今年は掲載コース数が大きく伸び、6月1日の段階で4,000を超えるコース数が掲載されています。

まとめ|インターンシップ実施企業の取るべき次の一手は?

21インターンシップがスタートし、各主要サイトを見ていくと、掲載社数は増加傾向にあります。

数年前と異なり、インターンシップ期間での学生との出会いも、もはやレッドオーシャンです。

こうした傾向を見てみても、冒頭でも述べたとおり、「インターンシップ」の動きがさらに早まり、 「新卒採用活動」そのものになっていくでしょう。各社の「採用課題」ごとに、インターンシップの実施目的も変化していきます。

このインターンシップ市場において、より多くの学生と出会うために、この先、企業が取るべき施策としてはどんな施策が考えられるでしょうか。

1|インターンの実施目的、参加対象学生を明確にする

採用ターゲットとなる学生像を明確に描き、その学生層に向けたコンテンツ、プロモーションを考える

2|参加学生の参加満足度、理解度を徹底的に高める取り組みをする

インターンシップそのものは、参加した学生が気づきや学び、成長実感を得ることができるコンテンツを目指す。
結果としてインターンシップそのもののファン化、口コミの源泉を創り出す。

3|正直に伝える

事実と解釈を分けて伝える。会社の実態や事実について、その解釈の仕方、考え方を合わせて伝える。

4|学生が内定承諾する理由をサポートする

インターン後の取り組みやインターン以外の取り組みを考える。 選抜制の中長期インターンや、別ミッションへのアサイン、リクルーター・OB訪問の実施、会社の行事に招待するなど。

インターンシップの当日だけで終わらせず、その先の導線・ストーリーを考える。

 

このように、インターンシップの取り組みそのものへのファン化につなげ、本選考までの緻密なスケジューリングが鍵を握る展開となりそうです。

すでにインターンシップを予定している企業も、これから仕掛ける企業も、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

あわせて読みたい谷出さんの対談記事
「採用・広報担当に伝えたい」調査結果から見る、一緒に採用に取り組むことの重要性
https://hrnote.jp/contents/b-contents-saiyo-dentsuprtanide-190117/
 
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