採用活動をする中で、Web面接やWeb面談などオンライン上で応募者(就活生)とコミュニケーションを取る機会が増えていることと思います。
オンラインで面接を実施する場合は、画面を録画することのできるシステムを活用することが大変便利です。
しかし、「録画機能をどのように活用すればいいのかわからない」と感じている人事担当者も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、「そもそも面接を録画することは違法なのか?」「面接を録画することのメリットは何か?」「実際に面接を録画する方法」について詳しく解説しました。
応募者に適切な面接をおこなうために、人事担当者に限らず一定水準の面接官を育成していくことも、とても大事になります。
現場の従業員が面接官を担当する機会も多くなっている企業にとっては、面接の録画データを育成に役立てましょう。
目次
1. そもそも面接の録画は「違法」ではないのか?
個人情報保護の観点から「応募者とのWeb面接を録画することって、違法じゃないの?」と疑問に思っている人事担当者もいらっしゃるかもしれません。
結論から申し上げると、面接を録画すること自体は違法行為ではありませんが、録画データが流出してしまうと違法となります。
そのため、面接を録画する際は、その管理をしっかりとおこなうようにしましょう。
また、面接を無断で録画していることが判明すると、応募者(就活生)に悪い印象を与え、企業の評判を落としてしまう可能性があります。
最近では、「SNSの口コミでその企業に応募するかどうか決める」という人も多くなっています。
面接が始まる前に録画する旨を説明し許可を取るなど、適切な配慮も必要になります。
2. 面接を録画するメリットとは
それでは、面接を録画するメリットについて解説します。
面接を録画しておくことで、主に候補者の最終的な見極めや面接官の育成に活用することができるようになります。
<1>面接官の評価軸を揃えることができる
まず、面接官の評価軸を揃え、合否を決める際に適切な判断ができるようになることが1つのメリットとして挙げられます。
通常の面接では、面接官でない人は紙の資料でしか、応募者の情報を確認することができませんでした。
しかし、面接の録画データがあれば、面接をしていない人も面接中の応募者を後から確認することができます。
たとえば、「この就活生は合格かな?」と迷った場合は、周りの人事担当者に録画データを確認してもらい、再度評価し直すことができるようになります。
面接官によって応募者への感じ方や評価ポイントが異なってしまうことは多々あるので、録画データを見直しながら面接官同士で議論することで、「面接官が違うから合否が異なった」といったケースを少なくすることができるようになるでしょう。
<2>面接の振り返りができる
面接官が自分の面接の録画データを見直すことで、第三者目線で振り返ることができます。
面接を頭の中で思い出して振り返ろうとする場合、「適切な質問ができていたか?」といった面接内容の振り返りが中心になってしまいがちです。
しかし、面接は応募者側も企業を判断する場であり、「学生に対する自分の口調はどうだったか?」「身振り手振りなど表現良く伝えられていたか?」など、自分が応募者に対してどういう印象を与えているのか振り返る必要もあるでしょう。
また、これまで面接の場は閉ざされた空間であったため、面接に同席しない限りフィードバックすることは難しいものでした
しかし、面接の録画データを上司や他の人事担当者に見てもらうことで、面接のフィードバックしてもらうこともできるようになります。
<3>面接官の育成に活用できる教材になる
近年、エンジニアなどの専門職の採用においては技術的なスキルに関する部分の判断が人事担当者では難しく、現場の従業員に面接をしてもらうケースも増えています。
しかし、面接をやったことのない現場の従業員に「~という風に接してください」と伝えても、具体的なイメージが湧きにくい場合があるかもしれません。
このような場合においても、録画データを面接官の教材として活用することで、面接の雰囲気を事前に掴むことができます。
また、面接でされた質問の意図を考えることで、面接官としてのレベルも上がることが考えられます。
3. 「面接の録画はWeb面接システムで!」録画機能のあるWeb面接システム5選
面接を録画するやり方として一般的な方法は、Web面接システムです。
Web面接システムは、システム上で面接の録画をおこなうことができるため、応募者がカメラを意識することなく、面接を録画することができます。
また、操作はWeb面接中の画面から録画ボタンを押すだけなので、とても簡単に録画することができます。
Web面接システムによっては、録画機能を使うのにオプション料金がかかったり、従量課金制だったり、そもそも録画機能が付いていなかったりするので、システムを検討するときに確認するようにしましょう。
また、録画の保存できる期間や本数などについても併せて確認しておくと良いかもしれません。
以下から、録画機能のあるWeb面接システムを5つご紹介するので、比較検討の際の参考にしていただければと思います。
<1> BioGraph リストを提出するだけで利用可能な面接代行サービスも提供
BioGraphは、シンプルで使いやすく、企業と応募者のコミュニケーションにおける負担を軽減するサービスです。
業種業態問わず、さまざまな業界での導入実績があります。
質問リストと面接対象者リストを提出するだけで、企業にとって面倒な面接の日程調整から面接まで代行し、面接録画データと回答を要約したレポートが納品される、面接代行サービスも提供しています。
料金 | 録画機能 |
<トライアル> 無料 <ミニマム> 初期費用10,000円、月額10,000円 <スタンダード> 初期費用30,000円、月額30,000円 <プラチナ> 初期費用50,000円、月額50,000円 <エンタープライズ> 別途お見積り |
従量課金制 (1分につき10円) |
<2> インタビューメーカー 導入企業2,700社突破!面接から採用管理まで大幅な効率アップを実現
インタビューメーカーは、「Web面接」「Web説明会」「録画面接」といった基本的な機能だけでなく、「採用管理」や「外部サービス連携」といったことまでトータルで実現できるWeb面接特化型のシステムです。
動画面接中に、画面内でリアルタイムに応募者の評価ができる機能や、面接の模様を他の担当者と共有できる機能があります。
料金 | 録画機能 |
無料プラン:無料 ベーシックプラン:397,400円 Web面接スタンダード:お問い合わせ 録画面接スタンダード:お問い合わせ プレミアムプラン:お問い合わせ | Web面接の内容を自動で録画・保存(録画し忘れも防止) |
<3> HARUTAKA Web面接/動画面接で採用力を強化する
HARUTAKAは、オンライン採用に特化した企業の採用力を強化するWeb面接ツールです。
アプリ不要で、URLをクリックするだけでオンライン面接をおこなうことができます。また、応募者情報や選考状況の進捗の管理も可能です。
動画面接時導入時の機会損失が無いため、エントリーから採用までをスムーズにおこなうことができます。
料金 | 録画機能 |
詳細は、お問い合わせ (基本の料金体系:初期費用+月額費用) | あり (詳細は、お問い合わせ) |
<4> V-CUBE 採用面接をスピードアップ!遠隔地の応募者の交通費・宿泊費も削減
V-CUBEは、HD対応の映像と高い接続性を誇る高品質のクラウド型のWeb会議サービスです。Web面接にも対応しており、応募に対して素早く面接を実施することを可能にします。
世界最新・最高レベルの映像・音声技術を採用しているため、テレビ会議(ビデオ会議)システムにも劣らない高画質・高音質のWeb面接を実施することができます。
また、操作性の高さやセキュリティの品質にこだわっており、要望に応じたカスタマイズも可能です。
料金 | 録画機能 |
詳細は、お問い合わせ | あり (詳細は、お問い合わせ) |
4. 面接の録画のやり方
最後に、Web面接システムを使った面接の録画方法や録画データの共有方法について、実際にWeb面接システム「Calling」を使いながら、面接の録画のやり方を解説します。
<1>面接録画のやり方
Web面接画面の左下に「録画開始」ボタンがあるので、それを押せば、録画が始まります。
録画を停止させたいときは、同じ場所のボタンを押します。停止させるだけで、Calling内に自動で保存されます。
<2>録画データの共有のやり方
録画したデータは、録画フォルダに保存されています。共有したい録画データを選び、「録画データを共有する」を選びます。
URLをコピーし、共有したい相手に共有すれば、完了です。
<3>録画データのダウンロードのやり方
共有されたURLをクリックし、ダウンロードボタンを押せば完了です。
5. さいごに
本記事では、「面接の録画は違法なのか」「面接を録画することのメリット」「面接録画のできるWeb面接システム」「面接の録画のやり方」についてご紹介しました。
Web面接システムを検討する際に、録画機能をどのように活用すれば良いのかあらかじめ知っておくことで、より良い採用面接をおこなうことができるようになります。
Web面接を導入して、実際に活用してみてください。