現役大学生146人にアルバイト調査|学生を雇う前に知っておきたいこと |HR NOTE

現役大学生146人にアルバイト調査|学生を雇う前に知っておきたいこと |HR NOTE

現役大学生146人にアルバイト調査|学生を雇う前に知っておきたいこと

  • 採用
  • アルバイト・パート採用手法

本記事では、株式会社ネオキャリアが独自におこなった現役大学生146名のアンケート調査をもとに、学生アルバイトの実態をご紹介します。「学生アルバイトを雇うメリットは何なのか?」「アルバイトをする学生の平均的な時給はどのくらいか?」「そもそも何のために彼らはアルバイトをするのか?」など、さまざまにお伝えしていきます。

\HR NOTEが提供する無料ウェビナーの視聴予約を絶賛受付中!/

1|学生アルバイトを雇う前に

現在、学生のアルバイトを巡るトラブルが大きな社会問題となっています。本来、学生の本業である「学業」との適切な両立が求められるところ、アルバイトの雇用者側が、学生に配慮しないようなシフトを強制したり、退職を申し出た学生にさまざまな理由を付けてやめさせないなど、その問題はさまざまです。

学生アルバイトを雇う前には、学生アルバイトの労働条件に関する規定をぜひご確認ください。

2|学生アルバイトを雇うメリット

学生のアルバイト募集を検討する際には、社会人としての経験がない分、教育に時間がかかるなどのデメリットをつい思い浮かべてしまいがちですが、メリットもたくさんあります。ここでは、「学生アルバイトを雇うメリット」をご紹介します。

若さから溢れ出る活力と吸収力

学生の良さは、何といっても若いこと!!!ビジネスマナーなど基本的なことでも知らないことは多いですが、吸収が早く、すぐに戦力になってくれる存在です。また、社会に出て初めての先輩になることもあるので、慕ってもらいやすくマネジメントしやすいのも特徴です。

大型連休なども働いてくれる

土日や祝日、年末年始などは、主婦層が帰省や家庭の用事が忙しく、なかなかシフトに入れないため、人手が不足してしまいがちです。一方で、休日や大型連休は、飲食、アパレル、レジャー施設などにおいて特に忙しい時期です。

普段、学業やサークルなどで忙しい学生からすると、こういった連休が稼ぎどころになるため、人手不足となる時期に働いてくれるというメリットがあります。

将来正社員になってくれる可能性がある

「アルバイト先で正社員になりたいか」というアンケートでは、11.6%「はい」と回答しています。数としては少ないものの、アルバイトから正社員へ上がってもらえれば、即戦力になること間違いないでしょう。

紹介で入ってくれる方が多い

学生は、サークル、ゼミ、同級生などコミュニティをたくさん持っているため、紹介でつなげてもらうことも可能です。

このように、求人広告だけでのアルバイト採用に頼るのではなく、学生アルバイトの人脈をうまく活用し、紹介などもうまく取り入れながらアルバイト採用を進めると、採用コストを抑え、より簡単に目標の採用人数を集めることができるかもしれません。

友達と楽しく働きたいと思う学生も多く、アンケートでも約20%が友達や先輩の紹介でアルバイトを始めていると回答していました。

3|学生の動向

学生は、1年、2年、3年、4年とそれぞれの学年によって授業の量、テストの数、サークルの頻度などが違うため、1年単位での動向を見ているだけではズレが生じてしまいます。そこで、学生を採用するためには「1年間」と「4年間」の動向を理解するようにしましょう。

1年間

年間で見ると、応募数が多いのは4・5月です。大学生は新学期が始まり、授業のカリキュラムが決まって生活のリズムが見え始めたこの時期に、アルバイトを探す傾向があります。また、夏休みや春休み前などの長期休みの前にも応募数が上がります。

4年間

引用:https://weban.jp/contents/an_report/repo_cont/trend/20170306.html

4年間を通してみると、大学1年生の4・5月が最も求職動向が高い時期になります。その後、2年生へと学年が変わる前に、再び求職動向は大きく盛り上がります。

そして大学3年生になり、就職活動の準備としてインターンなどが入る6月頃には、求職動向が著しく下がってしまいます。また大学4年生で就活を終えると、卒業旅行や新社会人生活を考えて、新たにバイトを始める学生が多いです。

このように、大学4年間で見ると、アルバイト探しは、春と夏の長期休みだけでなく、「就職活動」に大きな影響を受けていることがわかります。

4|希望する勤務頻度

週3〜4日で働いている人が半数以上を占めています。学校との両立とプライベートでの予定を考えて、この日数になっているようです。また、お金は欲しくても、親の扶養内で働いている学生が圧倒的に多く、「103万の壁」を気にしての結果だと考えられます。

その後は週1〜2日が26.4%、週5〜7日が22.5%と続きます。

5|学生に人気の職種

1位 飲食業

働き口が豊富で、給与・勤務地・勤務時間の選択の幅が広い、飲食業が1位となりました。

飲食業の中でも、夜勤手当で時給が上乗せされるだけではなく、昼間の大学との両立が可能な居酒屋と、おしゃれな雰囲気の中で働くことができ、職場に対する印象が良いカフェテリアは、学生から圧倒的人気を誇っています。

2位 サービス業(結婚式場スタッフなど)

固定シフトで働き、安定した収入を得たい学生に人気なのがサービス業です。結婚式場スタッフは大変だというイメージがある一方で、実際に社会に出た時に役立つスキルを身に付けられるというのが、学生に人気な要因の1つであると考えられます。

3位 教育

受験で培った知識を活かすことができ、なおかつ平均時給が高めに設定されている教育系アルバイトは、根強い人気を保っています。家庭教師といった職種ではターゲットを学生に絞り、非常に積極的な採用活動をおこなっている企業も少ないことが、この結果を実現する1つの要因となっています。

6|学生が働く目的

①お金のため

飲み会やコンパ、サークル活動など、なにかと出費がかさむのが大学生活です。しかしながら、親元からの仕送り額は年々減少傾向にあり、それを補うためにアルバイトでの収入や奨学金の受給率が増加傾向にあります。

学費の高騰化が与える影響も、決して無視はできません。人気業種が平均給与の高いもので構成されていることが、この結果の明確な根拠となって表れています。

②社会勉強、やりがい

就職に対する意識が芽生え始める学生は、意図的に多くの職種を経験しようとします。彼らは、アルバイトに対して社会勉強の意味合いを見出したり、仕事に対するやりがいを求めたりするため、職場で働く社員の働き方に関して、思った以上に敏感である場合があります。アルバイトからも評価されている意識を忘れないようにしなければいけません。

7|仕事選びで気にするポイント

①給料

多くの学生がお金を稼ぐことを目的にアルバイトしていることからも、これは当然の結果といえるかもしれません。平均として、時給1000円を1つの目安として考えている学生が多く、それ以下の時給では応募が集まりにくい現実があります。

給与を変えることは困難なことではありますが、勤続年数によって時給を上げてあげたり、お年玉などの臨時ボーナスを少額でも支給したりすることで、学生の心象に大きな差が付きます。

②勤務地

学校生活との両立のために、「①自宅からの距離」「②大学からの距離の2つを考慮してアルバイトを決める学生が大半を占めます。最近では派遣型アルバイトに登録して、勤務地や勤務時間に縛られない働き方をする学生も増えつつあります。

③やりがい、業種

給与と勤務地の条件をクリアした場合、最後の決め手となる要素として、「自身が望む職種であるかどうか」「その業務から得られるやりがいは何か」といった1人1人の価値観が要点となります。

職場の雰囲気やアルバイト教育の見直しといった包括的なことだけではなく、学生の個性に合わせた対応をしてあげることで長期勤務に繋がりやすくなります。

学生時代で約3つのアルバイトを経験するのが平均的ですが、中には10以上のアルバイトを渡り歩く学生もいます。安定した職場を求める主婦層やフリーター層と違い、流動的な採用が可能であることが学生アルバイトの最大の魅力の1つです。

上記を踏まえた上で良質な学生を採用するためには、他の職場との差別化、すなわち何らかの付加価値を提示することが、これまで以上に求められます。

8|さいごに

いかがでしたでしょうか。

学生の場合、社会経験はありませんが、そのフレッシュさを生かした吸収力の良さは企業にとってもメリットとなります。また、学生は、サークル、ゼミ、同級生などコミュニティをたくさん持っているため、紹介でつなげてもらうことも可能です。

このように、求人広告だけでのアルバイト採用に頼るのではなく、学生アルバイトの人脈をうまく活用し、紹介などもうまく取り入れながらアルバイト採用を進めると、より簡単に目標の採用人数を集めることができるかもしれません。

また、ひとえにアルバイト採用といっても、主婦・高校生・大学生・フリーター・シニアなど、応募者層によってそれぞれ訴求すべきポイントが異なりますので、しっかりと学生の属性」「学生が仕事を選ぶポイントを理解し採用をおこなうようにしましょう。

--------------------

\7月26日(金)開催!豪華ゲスト登壇!/
今こそ知っておきたい「人事データ活用」の具体的なノウハウをご紹介!

組織改善に必要な人事データを収集・活用して組織変革を促す「HRDX(人事DX)」。しかし、多くの企業が「具体的にどうやって人事データを活用していけば良いかわからない」といった悩みを抱えているのではないでしょうか?

今回のHRDX CAMPでは、人事データ活用に関する有識者3名をお招きし、人事データ活用の具体的な方法や実践事例を解説します。無料で視聴できますので、この機会にぜひご参加ください。

【こんな方におすすめ!】

  • 人事データ活用が重要だとは思っているが、具体的な進め方のイメージができない
  • 既に人事システムを導入はしているが、使いこなせていないように感じている
  • 「戦略人事」や「ピープルアナリティクス」といった内容に興味がある

人事業務に役立つ最新情報をお届け!メールマガジン登録(無料)

HR NOTEメールマガジンでは、人事/HRの担当者として知っておきたい各社の取組事例やリリース情報、最新Newsから今すぐ使える実践ノウハウまで毎日配信しています。

メルマガのイメージ

関連記事

【TalentX主催】採用マーケティングの先駆者たちが集結した交流会 イベントレポート〜人材獲得競争時代における採用の在り方とは?~

【TalentX主催】採用マーケティングの先駆者たちが集結した交流会 イベントレポート〜人材獲得競争時代における採用の在り方とは?~

先日、株式会社TalentX主催のMyTalentユーザー交流会が、利用企業の一社であるウイングアーク1st株式会社のオフィス(エンジニアのためのイノベーションラボ「D.E.BASE」)にて開催されました。 株式会社Ta […]

  • 採用
  • 採用戦略・要員計画
2024.07.25
松野天音
【外資就活ドットコム】難関大中心のアンケートからみる25卒 超優秀学生の新卒採用トレンド

【外資就活ドットコム】難関大中心のアンケートからみる25卒 超優秀学生の新卒採用トレンド

25卒採用において、厚生労働省が推奨する採用選考の開始日は2024年6月1日でした。 しかし、新卒採用の実態をみてみると、特に「優秀層」と呼ばれる難関大(旧帝大+早慶+東工一)を中心とした新卒学生の採用スケジュールやトレ […]

  • 採用
  • 採用戦略・要員計画
2024.07.11
松野天音
【AI×HR】AI は人手不足・生産性低下を解消し、企業成長のカギとなるのか?|Thinkingsイベントレポート

【AI×HR】AI は人手不足・生産性低下を解消し、企業成長のカギとなるのか?|Thinkingsイベントレポート

AIは、人手不足・生産性低下を起因とした問題解決や、今後の企業成長のカギとなるのか? 今回は、「採用管理システム sonar ATS」を運営するThinkings株式会社が主催するAI×HRをテーマにしたイベントをご紹介 […]

  • 採用
  • 採用・その他
2024.07.04
根本 慎吾
エンジニア自身がアウトプットするカルチャーをどう作ったのか?〜ゆめみCCO福ちゃんインタビュー〜

エンジニア自身がアウトプットするカルチャーをどう作ったのか?〜ゆめみCCO福ちゃんインタビュー〜

採用広報ではオウンドメディアやSNSでのアウトプットが必要不可欠。しかし、その業務量の多さや、何を発信すれば良いのかといったネタも人事や採用広報の頭を悩ませます。 特にエンジニア採用では、そもそもの獲得競争の激しさと独特 […]

  • 採用
  • 採用戦略・要員計画
2024.06.26
松野天音
【4500人の面接で気づいた 】中小・ベンチャー企業にありがちな採用の3つの落とし穴

【4500人の面接で気づいた 】中小・ベンチャー企業にありがちな採用の3つの落とし穴

「採用がうまくいかない」そんな課題を持つ中小・ベンチャー企業は多くあります。 応募が来ない、良い人が採用まで至らない、人材が定着しない・・・。その多くは、「採用の仕方」に落とし穴があります。 ベンチャー企業では10年で約 […]

  • 採用
  • 採用戦略・要員計画
2024.06.24
松野天音

人事注目のタグ