法人向けパーソナルトレーナー、管理栄養士の派遣をおこなっている株式会社GOALSによる、健康お役立ち情報について紹介します。
今回は「仕事の集中力」についてです。
「年齢とともに集中力がなくなってきたような気がする」
「もっと集中できれば仕事がはかどるのに…」
何をするにも集中力は高く保てるほうが良いですよね。集中力を鍛えたり、コントロールしたりする方法はあるのでしょうか。
集中力で生活は変わる
集中力とは『ある事柄に注意を集めて取り組む能力』のことをいいます。
集中力には生まれ持った才能があるかもしれませんが、得意なものというのは興味があるので、集中できるものと言い換えることができるのではないでしょうか。
何をやるにしても初めから上手くできるわけではなく、何度も繰り返しやっていくうちに上手くなっていくのです。そして同じことを何度も繰り返すのであれば、集中力が高いほうが成果が上がるようになるまでに要する時間は短くなるでしょう。
短時間でうまくなれば、楽しくなってまた繰り返す。そしてさらにうまくなっていく。
逆に成果が上がるまでに時間がかかり、なかなか思うような結果が得られないと、その作業が苦痛となり、やらなくなってしまうことがあります。何をやるにしても集中力さえあれば、上手くなる可能性はずいぶんと高くなるはずです。
日常の生活においても集中力は重要です。仕事や勉強、家事や日常のさまざまな雑事に集中して取り組むことができれば、短時間で終わることが可能だとわかりながらも、なかなか集中力が持続せずに時間に追われてしまい、ストレスがたまる毎日を過ごしてしまうことがあるかもしれません。
どんなことでも集中することができるようになれば、仕事だけでなく生活全般において、より良い変化をもたらしてくれるでしょう。
それでは『人生の質を左右する集中力』を、どうやって高めていけばよいのでしょうか。
集中力が持続しない要因
そもそも、どうして集中できないのでしょうか?その理由はさまざまですが、大きくわけると以下の2つに集約されるといわれています。
- やるべき事柄に対してしっかりと注目できていない
- やるべき事柄に対して必要のない情報が頭の中を占拠している
一見簡単に解決できそうな理由ですが、実際にはなかなか思うようにはいかないでしょう。なぜなら、この2つの理由がないと、人は同時に複数の仕事『マルチタスク』をこなすことができないからです。
では、一体どのようにして集中力を高めていけばよいのでしょうか。
集中力を高める方法
人によって適した方法は違うかもしれませんが、いくつか具体的な方法を上げてみましょう。
必要のない刺激を遮断する
何かに集中しようと思っても、新たに別の刺激が加われば無意識にそちらへ気が逸れてしまいます。多くの場合、視覚からくる刺激には集中に影響を受けやすいといいます。
集中すべき作業のみに視覚を集中させることができれば、高い集中を維持しやすくなります。
まずはデスクを整頓して、必要のないものが目に入らないようにしましょう。
同様に聴覚にも気を付けます。騒々しい中でも高い集中を発揮できる人もいるようですが、作業には関係のない刺激がない方が集中力は高まるといわれています。
集中が散漫になるようでしたら耳栓などを利用して聴覚への刺激をシャットアウトしましょう。
意識して不必要な刺激を遮断することで、確実に集中力が維持しやすくなります。当たり前のようなことですが徹底してやってみると、その違いを感じることができるでしょう。
関係のないことをやらないと決める
「勉強をしていてもつい携帯電話を触ってしまう」「仕事の途中でついネットで関係のない動画を見たり、調べ物をしたりしてしまう」「掃除や洗い物の最中に、気がついたらテレビや雑誌の前に座り込んでしまう」
そんなつもりはなくとも、やるべきこととは違うことに気を取られて作業が中断してしまうことがあります。これを避けるためには「勉強に集中しよう」「仕事を頑張ろう」と思うのではなく「関係のない他のことをやらないでおこう」と意識付けをしてください。
一所懸命に何かをやろうとするのではなく、やるべきこと以外をやらないように意識するほうがさまざまな誘惑に対処しやすくなります。
マンガや雑誌は目の届かないところへ片付け、テレビやパソコン、携帯の電源は落として引き出しの中に片付けるなどしましょう。
作業を区切る
人間の集中力は長くて90分程度、平均で50分ぐらいしか継続しないといわれています。
あまり集中力がないと自覚している人であればもっと短いかもしれません。作業のために多くの時間をとれたとしても、時間や進捗状況で区切りましょう。
細かく時間を区切り、計画性をもって作業に挑んだほうが集中力は続きやすい傾向にあります。とはいえ、全ての作業を計画通りに進めることは不可能に近いでしょう。
計画をたてる中で大切なのは作業の時間や行程を細かく区切ることなので、計画はその都度変更を加えても問題はありません。集中力が切れる前に作業を区切り、一度心身をリセットして作業に集中するようにしましょう。
短時間でも最後まで集中して作業ができたという経験はドーパミンの分泌を促し、より高い集中が可能となるでしょう。
体力をつける
長い時間集中して作業を続けると、疲労を感じます。疲労は集中力を散漫にし、作業効率を大幅に低下します。デスクワークなども体力や筋力に大きな疲労を与えます。
姿勢の維持、血流の確保、休息時の回復スピードなどはジョギングや筋トレなどの動的なトレーニングで鍛えることが可能です。体力に余裕を持たせることによってどんな作業においても疲労の感じ方を軽減でき、その回復を早めることが可能です。
定期的なトレーニングで体を鍛えることは、集中力を高いレベルで維持する必要不可欠な要素なのです。
最後に
現代社会においては集中を妨げる事象が昔よりも多く存在します。
年齢とともに増える知識や経験も、注意力が散漫になる要因といえなくもありません。体力の衰えで疲れやすくなることもあるでしょう。
筋力や運動能力、学力などと同様に集中力も鍛えることは可能です。しかし、意識して鍛えようとしない限り鍛えることはできません。
上記のようなことを意識して集中力を鍛え、無駄な時間をできるだけなくし有意義な時間をもっと増やしてみませんか。