海外の新卒採用事情を調べてみた!新卒ブランドの概念は日本特有? |HR NOTE

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海外の新卒採用事情を調べてみた!新卒ブランドの概念は日本特有?

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海外就活

こんにちは!ネオキャリアインターン生で現在就活中の須田絢香です。

3~4月は毎日リクルートスーツを着て一日に何社も企業説明会に参加しましたが、5月に入ると徐々に説明会が締め切られ、あとは選考を進めている企業のみになってきました。

日本の就職活動の流れは4年になって求人にエントリー、ESや適性検査、面接などの選考過程を経て内定を獲得、10月に内定式があり、卒業と同時に就職、というのが平均的なパターンです。

しかし、世界中の就職活動を見てみると、日本の新卒一括採用が特殊であるということはご存じでしたでしょうか。

そこで今回は、世界各国の就活事情はどうなっているのか、その特徴を調べてみました。

世界各国の就活の特徴

海外就活1

アメリカ

海外就活2
【特徴】
・学歴・実績・実務経験重視
・基本的に通年採用
・終身雇用制度が存在しない

アメリカの就活の特徴は、何といっても実力主義。

アメリカでは即戦力を求めている企業が多いため、ほとんどの学生が休暇中に企業の長期インターンシップに参加しています。インターンシップ中の評価がよく、企業と学生の双方が気に入れば、就職というケースも多いそうです。

アメリカが通年採用をおこなっている理由は、学生の勉強量の多さにもあるようです。日本の学生のように、就活のためだけに約1年間も時間を費やすことは難しく、卒業後に自分のタイミングで就職活動をするのが一般的だそうです。

日本とは違い、終身雇用の制度がなく、アメリカ全体で雇用の流動性が高いことも通年採用をおこなっている理由だと考えられます。

また優秀な学生の間では、就職をせず起業するのが最もステータスが高いそうです。新卒・中途の概念がなく、いつでも転職可能であることに加えて、投資を受けても返済義務がないなどの企業リスクの低さが、若手企業家を後押しし、経済の発展にもつながっています。

ドイツ

海外就活3
【特徴】
・デュアルシステムによるスキルアップが優先
・転職がほとんどない

ドイツでは学校制度と連携をしてデュアルシステム制度が導入されています。このシステムによって、日本の小学4年生の終了時に「高校進学」「職人」「実技習得」の進路を選ばなければなりません。

そのため諸外国よりも将来の決定がはやく、スキルの習得が求められているので専門の業界に絞り込んだ就職活動がおこなわれています。

早い時期から職種に特化したスキルを習得するため、他業種への転職も少ないようです。

香港

海外就活4
【特徴】
・即戦力重視
・知り合いの紹介やコネ入社も一般的
・サイドビジネスが当たり前

最先端のテクノロジーが密集する香港で、採用において最も重視されているのが即戦力です。そのため、社会経験のない新卒採用よりも、社会経験とスキルがある中途採用が重宝されています。

就職活動にシーズンの概念もなく、知り合いの紹介やコネ入社も日常茶飯事におこなわれているようです。逆に言うと、最初はスキルアップのために、知り合いの会社で仕事をすることが一般的な流れだそうです。

また、サイドビジネスをおこなうのが主流で、むしろ一つのビジネスだけでは半人前に見られてしまうようです。

ベトナム

海外就活5
【特徴】
・就職活動は卒業後が一般的
・英語がマストスキル

世界の大手企業が参入しているベトナムでは英語はマストスキルです。外資企業を志望する学生が多いため、語学習得が最も優先されています

アメリカと同じく、学業を優先する上に転職も非常に多いため、通年採用が一般的です。

以上4カ国の就活事情を調べてみると、通年採用、能力重視である国が多いようです。
日本のように、新卒に価値が置かれておらず、学業を一旦セーブして就職活動に専念する日本の就活スタイルが特徴的であることがわかります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

複数の国の採用事情を、日本と比較してみて感じたことは「日本の採用はポテンシャル重視、海外は能力重視」ということでした。

「学生時代に打ち込んだこと」や「志望動機」「コミュニケーション能力」が重視されている日本に比べ、海外はよりスキルや即戦力重視であることがわかります。

また、転職率のハードルが低いことから「○○に勤めている」という企業ブランドよりは個人のスキルアップを目指す文化があります。その文化から、海外の学生は日本の学生に比べて勉強への意欲や野心が高いのかもしれません

ダイレクトリクルーティングや通年採用をおこなっている企業の増加など、徐々に日本の就活は変化しつつありますが、実施している企業は未だ少数です。しかし、新卒一括採用の流れが今後変化していくのは確実だと思っています。

そこで問題となるのが地方と都会の情報格差ではないでしょうか。今も問題になっていますが、日本の就活方針が見直されるにしたがって、さらなる格差の広がりが予想されます。

企業側も学生も、就活市場の流れに乗り遅れないようにしなければいけないですね。

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