尖った人材とは、各社によって捉え方は異なりますが、独自性が強く、既成概念を壊して前に突き進んでいくイメージをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
イメージとしてはスティーブ・ジョブズ氏や孫正義氏のような人といえば、わかりやすいかも知れません。尖った人材は大きなパワーを秘めているように感じます。そして最近では「尖った人材」を採用している企業が増えています。
今回は実際に尖った人材を採用している会社の例や、尖った人材を採用するためのサービスをご紹介いたします。
目次
尖った人材を採用している企業の新卒採用方法
株式会社クレスコ
ユニーク採用枠で多様な人材を獲得!
クレスコのエンジニア職では個性や能力、思考で人と違うことをアピールできる人材向けに、IT部門や専門分野の資格取得部門などでユニーク採用枠を設けました。
学生が該当する部門にエントリーすると、説明会参加と書類選考、Power Point・ホワイトボード・レジュメを活用した役員プレゼンテーションを経て内定を出す流れになっています。
他の人と違う能力を歓迎する企業はあっても、人と違う思考や強い個性を持つ人は他社では敬遠されますが、クレスコでは「多様性を取り入れるために、他の人と違う能力・人と違う思考や強い個性を持つ人あえて採用する」方針でユニーク採用枠を設けています。
ソフトバンク株式会社
挑戦を続ける企業が打ち出したNo.1採用
ソフトバンクでは、テクノロジー・ビジネス・アカデミック・クリエイティブ・スポーツの職種にて、プログラミングコンテストでの優勝経験や研究論文での高評価といったNo.1実績を持つ人を対象としたNo.1採用を実施しています。
選考方法はエントリー後に書類選考、プレゼンテーションを経て内定を出しています。
No.1採用はソフトバンクの価値観「スピード・挑戦・No.1・逆算・執念」に基づいて「1位になるためにはどうすれば良いか」を考えて実践する能力やメンタルを評価するために生まれた採用方法といわれています。
クルーズ株式会社
本気のインターンシップと本音のフィードバック
イノベーションを起こすような人材を採用するために、超少人数の実践型インターンシップ『XYZ』を実施しています。『XYZ』では1~2日で実際に事業を企画してもらい取締役自ら本音のフィードバックをおこないます。
インターンシップから採用に至った人材はいませんでしたが、この『XYZ』では「自分たちの事業計画に本音で向き合ってくれる」と尖った人材に非常に好評で、若手起業家のネットワークで「クルーズは起業家志望と本気で向き合ってくれる」と評判になりました。この結果、採用面接でも「将来事業を起こす勉強をしたい」という意欲的な人材や、ユニークな人材が集まるようになりました。
株式会社東京一番フーズ
29品のふぐ採用で尖った人材を発掘!
ふぐ料理店を展開する事業にちなみ『ふぐ』にちなんだ29(ふぐ)の採用をおこなっています。
「ふぐ顔採用」「レッチリ採用」「29キロダイエット採用」「ギョギョギョ採用」などの他社にはない採用方法は、一見すると話題作りにも見えますがちゃんとした狙いがあります。
1つ目は学生に1つでも自分の強みを探してもらってエントリーを募ること。
2つ目は学生の個性や特性をじっくり見極めて規模が大きくなってもベンチャー精神を持ち続ける学生を採用したいという2つの狙いがあります。
株式会社カヤック
エゴサーチ結果で履歴書よりも詳しく本人を知る
毎年「旅する会社説明会」「ワンクリック採用」「すし面接」等のユニークな採用をおこなっているカヤックで注目したい採用方法が「エゴサーチ採用」です。
「エゴサーチ採用」では、履歴書の代わりに自分の情報が上位に表示されるような検索ワードを応募してもらいます。
SNSが流行し個人で情報を発信する人が多い現在、検索結果が上位に表示されるためには継続的にセンスの良い情報を発信する必要があります。そのため、履歴書よりもエゴサーチの結果を見た方が応募者の普段の生活や、センスを評価できる「エゴサーチ採用」をおこないました。
尖った人材を採用するための採用サービス
「UZUZ」の人材紹介サービス
優秀でなおかつ尖った人材が採用できる!
「UZUZ」は第二新卒に特化した求人サイト運営と人材紹介サービスをおこなっています。
この「UZUZ」の人材紹介サービスを利用したセブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ株式会社で採用した例では東大理系の博士取得者の場合、入社後半年は会社法や六法全書を読み込むばかりで「給与をもらいながら勉強をしている」と周囲から浮いた存在でしたが、現在では「会社法のことならあの人に聞け」と信頼されるようになった社員を含む、優秀で尖った即戦力の人材を1年で4人採用できました。
就活アウトロー採用
個性豊かな尖った人材と出会えるマッチングサービス
29歳以下で働きたいが既存の予定調和な面接が合わない人や、他の人と同じ生き方をしたくないと遠回りした人など個性豊かな求職者と、多様な価値観を持った人材を探している企業をマッチングするサービスです。
プログラムは企業セッションで企業名や出身大学名を伏せた状態で、正解のないテーマについて語りあいます。その後、会社説明会で事業内容を明かして選考に入ります。フランクな雰囲気で求職者と企業が納得いくまで話しあえる真剣勝負の場を提供してくれるため、Accentureやアドヴァンテージなど、多くの企業が利用しています。
まとめ
新卒採用の現場では学生が就活塾を利用していたり、やる気が見えにくい学生が多いため「学生のホンネや意欲が見えない」と悩んでいる採用担当者が多くいます。
今回の記事を尖った人材の採用だけでなく、学生のホンネや意欲を引き出せる採用活動の参考として利用してみてはいかがでしょうか?